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落下前と落下後

各段階嚇画 管の髄描画 動作的甦

kR瞬 踏

臥副 4剛

?x

        図15  管の軌道検査結果

 身振り模倣の検査では,腕の模倣においてまず鏡像で模倣して,すぐ 非鏡像で模倣する。このことは,依然として身振り模倣の操作的側面が 不安定であることを意味している。

⑤神経心理学検査の結果

 12歳8ヶ月時のWISC−R知能検査では,全IQが103,言語 性IQが103,動作性IQが102であった。単語が高く,三唱と符

号が低いという検査項日問のバラツキが見られた。絵画語彙発達検査

(12歳8ヶ月:以下特記していない検査は12歳8ヶ月に実施したも

のである)は,発達年齢12歳以上であり年齢相当の発達を示している。

復唱検査は発達年齢7歳以上であったが,ITPA検査において,形の 記憶・絵の記憶が8歳のレベルであり,WISC−R検査の復唱の低さ

と相まって視覚,聴覚の記憶の問題が示唆された。微細運動検査結果は,

ディァドコキネジアにおいて,右手・左手回転時に左手・右手に連合運 動が見られ,腕の動きにもスムーズさに欠けていた。舌の運動では鼻の 下をなめられない。それ以外には問題は認められなかった。人物画(グ ヅドイナフ法)は,自分の髪の毛や目,口,肩,手,足などは手で触っ て確認してから描いていった。発達年齢は11歳であり,耳が描かれて いない。ピアジェ・ヘッドの左右の検査は,自己の左右は反対であるが,

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相手の左右は正しく答えている。3つの事物の左右関係は6間中4問を 間違い,正確さに欠ける。模倣,図版検査は正しく反応しているのに対

して,口命検査は5問を鏡像で反応しそのうち2問は正しい反応に変え ている。算数検査では年齢相当に理解できているが,問題をとばしたり 引き算を足し算で計算したり,式は合っているが答えを書き忘れたりケ アレスミスが目立つ。読み書き検査では,視写の問違いはないが聴写に おいて省略や置換の誤りが見られた。

⑥小括

 幼児期には対入関係のとりにくさがあり,ことばの遅れがみられた。

学齢期では,状況認知が悪く他者の視点に立って考えることに困難を示 し,物事をよく忘れた。知能検査では,能力間のアンバランスが大きく 記憶の問題が示唆され,左右認知,身体図式の問題を呈している。ピア ジェ型検査では,操作的側面に比べ形象的側面の遅れが大きく,空間関 係の表象と予見的心像の遅れが見られた。視点変換の問題と,状況認知

との関係が示唆された。

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(3)症例3 H.S.

男子, 1980年12月生, 13歳2カ月,中学校普通学級在籍,両親,

姉(大学1年),弟(5年生)の5人家族。

①生育歴

 妊娠中は異常無し,41週,3380gで出生。出産蒔に陣痛促進剤

を使用。その後の発達は定頸3カ月,ハイハイ10カ月,始歩12カ月,

初語18カ月,2語文2歳であり,2語文が出てからはなかなか広がら

ず,対話もできにくかった。質閥してもトンチンカンな答えや,オウム 返しになることが多かった。 「ただいま」を「おかえり」と言ったりし て,ことばの言い間違いが見られた。小学校に入ってから低学年の問は,

独り言が多く質問にはオウム返しで答え,ほとんど正しく答えられなか った。話題は連想でつながり,脈絡がなく,相手の話を聞かずに一方的 に話すことが多かった。4年生の時,授業中にドラエもんのせりふを急 に言い出したりしたので,病院の精神科に相談したところ脳波に軽い異 常があり,軽いLDと診断された。

②集団生活

 小学校中学年,高学年の時は周囲にあまり関心を示さず,一人で遊ぶ ことが多かった。日常生活では,いつも同じ順序で行動しないと気がす まなかった。同じことを何度も繰り返し話したり,絵を描くときも決ま った物(マンガ)しか描かなかった。遊びやゲームのルールの理解が難

しく,みんなと協力することが苦手であった。相手の気持ちや意図をく み取ることも苦手であり,自分の感情をそのまま出してしまったり,自 分の言い牙を通そうとしたりした。すぐに気が散ってしまい集中できな

くなってしまった。

③学習

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 小学校高学年の時は,読みの時文字をつけ加えたり取り違えたりした。

助詞は話しているときだけではなく,書く時も同様によく間違った。走 りのフォームを見ると,手,足や体の動きがぎごちなくロボットのよう であった。 ドッチボールのルールも理解できず,集団でのスポーツは参 加できなかった。

④ピァジェ型検査(操作的側面,形象的側面課題)

a.操作的側面

 操作的側面課題では,交叉分類以外は年齢相当の達成を示したので,

交叉分類について質的に検討していく。

 2分類では手動と自動に分け,2回目の2分類はタイヤの数で分類す る。しかし,4分類になると手動と自動の分類からその次にどうするか わからなくなり,混乱してしまう。つまり,2つのクラスを正しく分類 することはできるが,多重交叉の単一の体系によって分類した物を結合 することができないのである。

b。形象的側面

 身振り模倣検査では年齢相当の達成であったが,空間観念・3つの山

・3個の玉・管の軌道検査では年齢相当に達成できなかった。それぞれ の検査結果を質的に検討していく。

 山に木と家の図検査では,木は正しく垂直に描けているが家は山の斜 面に対して垂直に描いてしまう。水平面の検査では図17のように描き,

水面はビンが傾くと一緒に動いてしまい,常に水平であることが理解で きていないのである。また,垂直の関係把握もできない段階である。

 3つの山の検査では,図版選択において本児が場所移動すると,左右 を反対にしてしまう。描画では,前後,左右の関係は把握できるが,1 つの山と2つの山の関係把握において,1つの山の位置を問違える。

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