VMware バックアップホストとしての NetBackup Appliance に関する注意事項

In document Veritas NetBackup™ for VMware 管理者ガイド (Page 35-40)

アプライアンスをバックアップホストとして使用する場合は、次の必要条件と制限事項に 注意してください。

アプライアンスは、バージョン 2.5 以降である必要があります。

第 3 章 注意事項および前提条件 35 VMware バックアップホストとしての NetBackup Appliance に関する注意事項

VMware ポリシー形式を使う必要があります。

アプライアンスは、iSCSI 接続をサポートします。詳しくは、『NetBackup Appliance iSCSI ガイド』を参照してください。

NetBackup for VMware による SAN マルチパスのサ ポート

Windows の NetBackup for VMware は、vSphere ESXi ストレージと NetBackup for VMware エージェント (Windows のバックアップホスト) 間の dynamic multi-pathing (DMP) をサポートします。動的マルチパスにより、SAN I/O の高可用性とバックアップス ループットの向上を実現できます。

Linux バックアップホスト上の NetBackup for VMware に関して、次の項目で SAN 環 境での動的マルチパスのサポートについて説明しています。

NetBackup アプライアンス (2.6.0.2 リリース以降) では、VMware バックアッ プのための SAN の動的マルチパスがサポートされます。I/O は、ボリューム マネージャの動的マルチパスノードを経由してリダイレクトされます。

詳しくは、バージョン 2.6.0.2 以降の『NetBackup アプライアンス管理者ガ イド』を参照してください。

http://www.veritas.com/docs/DOC2792 NetBackup アプライ

アンス

第 3 章 注意事項および前提条件 36 NetBackup for VMware による SAN マルチパスのサポート

NetBackup は、次の条件においてマルチパスのバックアップおよびリストア をサポートします。

仮想ディスク SAN トランスポートのホワイトリストには、マルチパスで使用 するデバイスノードパスが指定されます。仮想ディスクの

vixDiskLib.transport.san.whitelist API 関数によってホ ワイトリストが定義されます。NetBackup の場合、Veritas はホワイトリス トに DMP ノードを含めることを推奨します。次に例を示します。

vixDiskLib.transport.san.whitelist = /dev/vx/dmp/

hitachi_usp-v0_00a0,/dev/vx/dmp/hitachi_usp-v0_00 a0s1,/dev/vx/dmp/hitachi_usp-v0_00a0s2,/dev/vx/dm p/hitachi_usp-v0_00a0s3,/dev/vx/dmp/hitachi_usp-v 0_00a0s4,/dev/vx/dmp/hitachi_usp-v0_00a0s5

仮想ディスク SAN トランスポートのブラックリストには、マルチパスから除 外するデバイスノードパスが指定されます。仮想ディスクの

vixDiskLib.transport.san.blacklist API 関数によってブ ラックリストが定義されます。NetBackup の場合、Veritas はブラックリス トを all に設定することを推奨します。次に例を示します。

vixDiskLib.transport.san.blacklist = all

バックアップホストで次のファイルにあるホワイトリストおよびブラックリストを指 定します。

/usr/openv/lib/shared/vddk/lib64/vixDiskLib.ini ホワイトリストおよびブラックリストについて詳しくは、該当する VMware のマ ニュアルを参照してください。たとえば、Virtual Disk Development Kit 6.0 の場合、ホワイトリストおよびブラックリストの機能は VMware の『仮想ディス クプログラミングガイド』に説明されています。

非アプライアンス Linux ホスト

メモ: このサポートまたは制限事項は、ESXi ホストとストレージ間のマルチパスである、

VMware のネイティブマルチパスに対する NetBackup サポートには影響しません。

このサポートまたは制限事項は、Windows バックアップホストの NetBackup for VMware には影響しません。Windows オペレーティングシステムには、マルチパスサポートが統 合されています。詳しくは、次の Microsoft 社のマニュアルを参照してください。

http://microsoft.com/mpio

耐障害性 VM に対する NetBackup for VMware のサ ポート

NetBackup は、vSphere 6.0 以降で耐障害性のプライマリ仮想マシンのバックアップと リストアをサポートします。(NetBackup はセカンダリ VM をバックアップまたはリストアしま

第 3 章 注意事項および前提条件 37 耐障害性 VM に対する NetBackup for VMware のサポート

せん) リストア中に VM を上書きする選択を行った場合、NetBackup はリストアプロセス 中にプライマリとセカンダリの両方の VM を削除します。次に、NetBackup はプライマリ VM をリストアします。

リストアした VM では耐障害性が有効化されません。リストアが完了した後に、耐障害性 を有効にできます。

耐障害性を有効にする方法について詳しくは、お使いの vSphere バージョンの VMware マニュアルを参照してください。

プライマリ VM 識別子に対する NetBackup の文字制 限

NetBackup ポリシーの VMware 仮想マシンでは、特定の文字が仮想マシンの表示名 に使用できません。バックアップポリシー[プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]

フィールドは、VM の選択に NetBackup が使用する名前の形式を識別します。

p.74 の 「[プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]オプション (VMware)」 を参 照してください。

名前に許可されない文字が含まれている場合、バックアップまたはリストアは失敗するこ とがあります。

次の表は、注記されている場合を除き、[プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]

でバックアップまたはリストアが NetBackup によって許可されない文字および文字列に ついて説明します。

表 3-1 プライマリ VM 識別子で許可されない文字および文字列 注意事項

説明 文字または文字列

引用符、Unicode x22。

"

ドル記号、Unicode x24。

$

アポストロフィ、Unicode x27。

'

アスタリスク、Unicode x2A。

*

カンマ、Unicode x2C。

,

コロン、Unicode x3A。

:

セミコロン、Unicode x3B。

;

疑問符、Unicode x3F。

?

アットマーク、Unicode x40。

@

第 3 章 注意事項および前提条件 38 プライマリ VM 識別子に対する NetBackup の文字制限

注意事項 説明

文字または文字列

縦線、Unicode x7C。

|

アクサングラーブ、Unicode x60。

`

アキュートアクセント、Unicode xB4。

´

SharePoint のアプリケーション対応 VMware バックアップの仮想マシン 表示名では許可されません。その他 では許可されます。

VIP クエリーと VM 検索結果では、

NetBackup は[インクルード (Included)]VM の表示名の % をリテ ラル文字列 %25 に変換します。クエ リーに表示名を指定するときは % 文 字を %25 に置換します。

パーセント記号、Unicode x25。

%

アンド記号、Unicode x26。

&

小なり記号、Unicode x3C。

<

大なり記号、Unicode x3E。

>

最初の位置でのみ許可されません。

ハイフンマイナス、Unicode x2D。

-VM 表示名では許可されず、他のオ ブジェクトでは許可されます。

Solidus、Unicode x2F。

/

VM 表示名では許可されず、他のオ ブジェクトでは許可されます。

バックスラッシュ、Unicode x5C。

¥

VM 表示名の末尾では許可されず、

他のオブジェクトでは許可されます。

ピリオド、Unicode x2E。

.

VIP クエリーと VM 検索結果では、

NetBackup は[インクルード (Included)]VM の表示名の空白文 字をリテラル文字 %20 に変換しま す。クエリーに表示名を指定するとき は空白文字を %20 に置換します。

スペース、Unicode x20。

バックアップポリシーでプライマリ VM 識別子として VM 表示名を指定して いる場合は許可されません。

x7F より大きい Unicode 文字 (非 ASCII)

第 3 章 注意事項および前提条件 39 プライマリ VM 識別子に対する NetBackup の文字制限

注意事項 説明

文字または文字列

VM 表示名では許可されず、他のオ ブジェクトでは許可されます。

Unicode 文字定義にないリテラル 文字列。

%2f

VM 表示名では許可されず、他のオ ブジェクトでは許可されます。

Unicode 文字定義にないリテラル 文字列。

%5c

VM 名に対するその他の文字制限は、次の場所で入手できる『NetBackup クラウド管理 者ガイド』で確認できます。

http://www.veritas.com/docs/000003214

p.27 の 「NetBackup for VMware: 注意事項および制限事項」 を参照してください。

p.40 の 「ポリシーのクエリビルダーでは、表示名、リソースプール名、vApp 名の大文字 と小文字を区別します。」 を参照してください。

ポリシーのクエリビルダーでは、表示名、リソースプール 名、vApp 名の大文字と小文字を区別します。

VMware vSphere では、仮想マシンの表示名、リソースプール名、vApp 名の大文字と 小文字を区別します。たとえば、「vm1」という名前の仮想マシンは、「VM1」という名前の 仮想マシンとは異なる仮想マシンです。

名前の値が問い合わせ文字列と大文字、小文字まで正確に一致しない VMware 仮想 マシンは結果セットに返されません。それらの仮想マシンのバックアップは行われません。

たとえば、以下のような仮想マシンです。

vmware-ted VMware-charles VMWARE-john vmWARE-jason

Displayname Contains “vmware-” と指定した問い合わせは vmware-ted を返しま すが、他の仮想マシンは返しません。

p.27 の 「NetBackup for VMware: 注意事項および制限事項」 を参照してください。

In document Veritas NetBackup™ for VMware 管理者ガイド (Page 35-40)