ここでは,PONパワーメータ機能の使用方法について説明します。
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6.1 PON パワーメータを使用する
PONパワーメータは,PONの下り信号の波長を分離して2 つのパワーを同時に 測定できます。
図6.1-1 PONパワーメータ画面
表6.1-1 PONパワーメータ画面の設定項目
項目名 機能 設定範囲 初期値
しきい値
測定した測定値 (dBm) に対しての良否を判定 するしきい値
1490 nm:–50.00~13.00 –26.00 1550 nm:–50.00~26.00 –7.00 しきい値を有
効にする 判定結果の表示設定 オフ,オン オフ 基準値 差分表示の基準レベル
(dBm) –99.99~99.99 ––––––
dB/dBm 絶対値 (dBm)/相対値
(dB) 表示の切り替え dB,dBm dBm
各波長の光パワー測定値が絶対値 (dBm),または差分値 (dB) で表示されます。
測定値が,測定レベルの上限 より高いときは [Over Range] が,下限より低いと きは [Under Range] が表示されます。
光パワー測定値がしきい値で設定した値より高いときには [OK] が,低いときには
[NG] が表示されます。
6.1 PONパワーメータを使用する
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PO N シ ス テ ム の 光パ ワ ー を 測 定 する
1. を押すと,メニューが表示されます。
2. で [トップメニュー] を選択し, を押すとトップメニュー画 面が表示されます。
3. で,[PONパワーメータ] を選択します。PONパワーメータ画面が表示 されます。
PON パワーメータを終了するときは, を押してトップメニュー画面を表示しま す。
ゼロレベルの校正
測定開始前に,本器内部のゼロレベルを校正します。
1. 本器から光ファイバを取り外します。
2. スライドカバーを閉めます。
3. (ゼロオフセット) を押します。ゼロオフセットの確認画面が表示されま す。
4. で [開始] を選択して, を押します。
ゼロオフセット実行中は,[Zeroing...] が表示されます。
5. 次が表示されたら,ゼロレベルの校正は終了です。
dBm表示: [Under Range]
dB表示: [---]
オフセット実行中は, だけが操作できます。
ゼロレベルの校正が正しくできなかった場合は,次のメッセージが表示されます。
ゼロオフセットを再度実行する場合は,スライドカバーがしっかり閉まっていることを 確認して [リトライ] を選択します。 を押すとゼロオフセットを実行します。
[OK] を選択して を押すと,PONパワーメータ画面に戻ります。
ゼロオフセットが繰り返し失敗する場合は,当社または販売代理店に連絡してくだ
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しきい値の設定
光パワー測定値の合否判定をする場合は,しきい値を設定します。
1. (しきい値) を押します。
2. で1490 nmの [しきい値を有効にする] を選択します。
3. で,チェックを付けます。
4. で 1490 nmのテキストボックスに移動します。
5. で,しきい値とするレベルを設定します。
6. 1550 nmについても手順2から5の設定をします。
7. (設定) を押すと,しきい値の設定を終了します。
設定を中止する場合は, (キャンセル) を押します。
(初期設定) を押すと,表6.1-1の初期値が設定されます。
8. PONパワーメータ画面に [OK],または [NG] が表示されます。
レベルの差分表示
差分表示では,0 dBとする基準値を設定します。
1. (基準値) を押すと,そのときの光パワーが基準値に設定されます。
設定した基準値は画面に表示されます。ただし,次の場合は基準値が表示 されません。
・ 光パワー測定値が [Over Range],または [Under Range] の場合
・ 光パワー測定値が [Over Range],または [Under Range] のときに (基準値) を押した場合
2. (dB/dBm) を押して,dBを選択します。
基準値からの差分が PON パワーメータ画面に表示されます。ただし,光パ ワー測定値が [Over Range],または [Under Range] の場合は値が表示 されません。