Loss:損失 (dB) LA:カーソルAのレベル LB:カーソルBのレベル
BSC が異なるファイバが接続されている場合は,損失が負の値になることがありま す。
2点間損失はファイバの2点間の損失測定に使用します。
距離
A B
Loss レベ
ル
図4.10.1-1 2点間損失の測定方法
4-46
接続損失 (LSA)
コネクタ,融着接続,カプラなどでファイバを接続した点の損失を測定します。
ファイバの接続点の測定波形は,次の図に示す実線のようになります。パルス幅や,
サンプリング数の設定によって,距離ΔLの幅にわたって損失が発生しているように 観測されます。
実際は点線のように,接続点のみで損失が発生します。解析方法が2点間損失で は点線部分の損失を測定できません。
距離 接続点
L Loss
レベ ル
図4.10.1-2 ファイバ接続の測定例
接続損失 (LSA) では,LSA カーソルの範囲から最小二乗法によって,2 本の近 似直線を作成します。カーソルBの距離における近似直線のレベル差を接続点の 損失とします。
距離
A LSA 1 B
LSA 3 LSA 2
LSA 4 LSA 1,LSA 2間 波形の近似直線
LSA 3,LSA4間 波形の近似直線 Loss
レベ ル
図4.10.1-3 接続損失 (LSA) の測定方法
4.10 計算方法
4
フ ァ イ バ の 障害点を 調べ る
伝送損失 (2PA)
伝送損失 (2PA) は,2点間損失をカーソル間の距離で除算して求めます。
A B
B A
D D
L Loss L
Loss:損失 (dB/km) DA:カーソルAの距離 (km) DB:カーソルBの距離 (km) LA:カーソルAのレベル LB:カーソルBのレベル 伝送損失 (LSA)
伝送損失 (LSA) は,接続損失 (LSA) と同様に近似直線を使用して1 kmあた りの損失を求めます。
A B
B A
D D
L Loss L
Loss:損失 (dB/km) DA:カーソルAの距離 (km) DB:カーソルBの距離 (km)
LA:カーソルAの近似直線上のレベル LB:カーソルBの近似直線上のレベル
カーソルAのレベルは,カーソルLSA 1,LSA 2の範囲の波形から求めた近似直 線から得られます。
カーソルBのレベルは,カーソルLSA 3,LSA 4の範囲の波形から求めた近似直 線から得られます。
距離
A B
LSA 1
LSA 3 LSA 2
LSA 4 LSA 1,LSA 2間
波形の近似直線
LSA 3,LSA4間 波形の近似直線 レベ
ル
DA DB
LA
LB
図4.10.1-4 伝送損失 (LSA) の測定方法
4-48
反射減衰量
反射減衰量は,カーソルAの位置におけるレベルに対する,反射光レベルの比率 です。反射光レベルは,カーソルA とカーソルBの間の波形から反射される光パ ワーです。
反射減衰量は dB 単位で表示され,反射レベルが小さくなると反射減衰量の値が 大きくなります。
IOR PW c BSL BSC
P BSL
t t P
R
PW P Ein
dt t R P BSL dt t P ER
dt t R PW
Ein BSL ORL ER
R a a
b a a b
a
b a
2 ) ) (
(
) ( )
(
) ( log
) ( log ) ( log 10 ) ( log
10 10 10 10 10
ORL:反射減衰量 (dB)
ER: カーソルAとカーソルBの範囲から反射される光のエネルギー (J) Ein: カーソルAの位置の入射光エネルギー (J)
BSL:後方散乱光レベル PW: 入射光のパルス幅
P(t):パルス送出後,時刻t経過後のOTDR測定パワー (W) a: カーソルAの位置から反射する光をOTDRが受信する時刻 b: カーソルBの位置から反射する光をOTDRが受信する時刻 Pa: カーソルAの位置を通過する光パルスのピークパワー
R(t): OTDR 測定パワー (W) を,カーソル Aの位置の後方散乱光レベル (W) で正規化した値
BSC: 後方散乱光係数
R: レイリー散乱損失c: 光速度 3×108 (m/s) IOR: 群屈折率
4.10 計算方法
4
フ ァ イ バ の 障害点を 調べ る
Ein
ORL 10log10 ER
距離
A B
レベ ル
入射エネルギー Ein
反射エネルギー ER
図4.10.1-5 反射減衰量の測定方法
4.10.2 イベントの判定
波形解析画面に表示されるイベントの発生要因と判定方法は,次のとおりです。
反射
光コネクタやメカニカルスプライスなどの,フレネル反射が発生しています。
次のどちらかの点が反射イベントと判定されます。
・ 反射率測定結果が,解析しきい値画面の反射設定値以上である点
・ 損失測定結果が,解析しきい値画面の損失設定値以上である点 イベントテーブルの反射率測定方法は次のとおりです。
波形の極大レベルL1を検出します。
極大レベルの直前のレイリー散乱レベルL2を測定します。
レベ ル
L2 L1
4-50
次の計算式で反射減衰量を求めます。