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OSEE, NORICUKEHOOSEEDOOKOO, DOO−

ドキュメント内 著者 国立国語研究所 (ページ 110-115)

KOONORICUKEHOOSEEなどの区別は,図から

一一P04

はわからない。実際の回答は『日本言語地図資料』を見る ほかはない。

 その1を詳しく見ると,全く同じものの併用が表示さ れていることがあるが,これは,その2の方の違いによ るものである。その2の図とつながる完結した鳴き声 に,差があるのである。なお,その2だけに示さるべき 回答のあった場合は,その1の図にもその旨小ダガー符 号によって表示してあるが,その逆の場合の表示はない

ことにも注意してほしい。その1の併用で,一方にその 2送り(小ダガー符号)の表示のあるものがある。これ は,その地点で複数の回答があり,その1で扱う範囲の

ものを含まない回答もあったことを示している。しか し,いずれにせよ,正確な各地点の完結した回答はr日 本言語地図資料』に依らなけれぼならない。

 なお,回答の注記については,その2の図の説明の最 後にまとめて示すことにする。

 さて,その1には,上に述べたように擬声語およびそ れに比較的近いものが集められている。H〜を赤, P〜

を緑,B〜を茶, T〜, D〜を空,0〜,W〜,U〜を榿,

K〜,G〜を桃, C〜を草であらわし,その他のものを 紺とした。符号は,色は違っても,同じ類のものは,

すべて同じにしてある。たとえば,HOO(赤), POO

(緑),BOO(茶), K:00(桃)は同じ符号で示した。ただ

し,HOOHOOだけは非常に多いために,例外的に小

さな符号を使った。このため,POOPOO, BOOBOO,

TOOTOO, KOOKOOなどと同じ形とはなっていな

いことに注意してほしい。

 そのHOOHOOが,地点数も一番多く,標準語形と

すべきものであろう。ただし,この形は,奄美・沖縄,

九州西南部,高知,岩手・青森にはあまり多くない。もっ

とも,HOOHOOは多くなくても, HUU(HUU)は 高知にあり,HOOやHOは沖縄にあり,奄美にEU一

(HU)やHWO(HWO)があることなどから,青森,鹿 児島という本土の両端にH〜が希薄であるにしても,

H〜の形が新しいなどということはできないであろう。

擬声語である以上,個別発生も考えられるから,分布に よる先後関係の推定はむずかしい。

 H〜の類から順を追って注目すべき点だけをあげてみ

る。

 HAOOHAO(0)は新潟中部だけに分布し,計5地点 ある。実際の発音は開音〔hっ:hっ(;)〕であるが,特立する ためにこのように書きあらわしてみた。

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 HU(且U)は奄美大島が大部分で,他に愛媛,沖縄に 各1地点あるが,これらはすべて他の声と結び合ってい

る。HUHUという単独の回答は高知および滋賀に1地 点見られるだけである。

 HUU(HUU)のうち, HUUは単用8地点,併用6 地点であり,他はHUUHUUである。且UUのうち,

重用2地点,併用5地点は四国であり,琉球の単用3地 点はすべて他の形との結合形である。RUU}{UUの,

それだけで完結する形は,香川3,徳島9,愛媛10,高 知30,山口14,和歌山20などの地点で見られる。分布 が,本州四国の西南端側に多いということから,あるい

はHOOHOOのひとつ前の時代の姿を示すのかも知

れないが,全国的な観点からは,なんともいえない。

なお,地図からはわかりにくいが,何かが上について

HUUHUUと最後に鳴く回答がすべて併用であるこ

ともいちじるしい傾向である。九州にHUUがなくて

HOOがあるのは,新潟のHAO〜と通じるものとも考

えられるが,沖縄はHUUである。

 HE〜の語形を持つものは合計4種類あるが,1 種ごと に分布する県が違っているので,お互いの関係は希薄で

ある(EHEHEHE は岩手, HEEHEE は福岡,

HEESUKEは山形, HEEKEは静岡。なお, RE−

EKEにはHEEKI 6632.64を含む)。 HEEK:Eに

ついては,なおその2に GENZI があっておもしろ

い。

 HYOO(HYOO)は全国で5地点に見られるが,分布 からは個別発生的である。

 HYOOT, HIAANが佐渡北端に1地点ずつあっ

 て珍しい。

 HOは, HOのような単独のものよりも,〜HOと

上に何かつく鳴き方が多い。特に岩手の24地点の大部

分はDEAROなどの形である。このDEAなどはそ

の1にあるべくしてその2に移したものである。

 HOHOはHOのなかった北日本の北海道・青森に

見られる点で多少特色がないこともないが,山形庄内,

新潟,長野北部,鳥取のようにHOと重なるところも あり,元来はHO と分けないで考えるべきものであっ

たかも知れない。なお,HOHOHOはHOROとし て扱い,1{0十HOHOやHOHO十HOとはしな かった。HOHOI{OHOもHOHOに入れてある。

 HOT(HOT)で示したもののうち且OTは40地点,

HOTHOTは16地点である。分布には特別の傾向は

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ないようである。

 5790.39(千葉)のHOKUROは, HUKURO(後述)

などと語形は似ているが,分布上は関係はなさそうであ

る。

 HOI(ROI)は福島の1地点を除いて,中部以西にし か分布しない。そのうち,中部・近畿にその大部分(全 部で24地点中18地点)が現われるが,厚い分布を示し ているというほどのこともない。それ以外の6地点中3 地点は沖縄である。HOIHOIが12地点のほか, HO−

IHOIHOIが長野に1地点ある。

 HON(HON)はほとんどがRONであり, RONH−

ONは,鳥取,鹿児島に各1地点(6413.43,8351.41)で あるが,HONはかならずなにかと複合しており,し かも,すべて複合した鳴き声の後部要素である。三重と 鹿児島の各1地点を除けばすべて日本海側であり,特 に,山形県の日本海岸の秋田寄りに3地点,新潟(9地 点)およびこれに隣接した長野(13地点),福島県只見地 方(4地点)にかなりはっきりした領域が認められる。そ のほか鳥取に4地点がある。鳥の名212図では天草に

HONHONDORIがあるが,この鳴き声とは分布上結

びつかないようである。

 HOOは秋田,山梨,滋賀,和歌山,徳島・香川・

高知,大分・佐賀を除く全都道府県に分布している。と いっても,北海道・青森,愛媛,福岡・長崎・熊本・宮 崎・鹿児島はそれぞれ1地点だけであるから,国の南北 および四国ではHOOはあまり多くない,ということ

になる。

 HOOHOはHOOとHOとに分けてもよかった

が,全部で24地点と比較的多いので,ひとつの鳴き声 としてあらわしてみた。大きな勢力は岩手の9地点であ り,宮城2地点のうち北のものも含めることができよう か。この分布域は岩手の東南部を中心としており,ここ にはHOが重なって分布していることに注意したい。

さらに,00HO(001{0), OHO(OHO)が分布して いることにも注意したい。

 ROOHOOについてはすでに述べた。この形の全く

ない都道府県はない。なお,HO(0)HO(0)(DORI)

など,このH〜をもつ鳥の名については,212図を対比 して見てほしい。

 HOOU(U)(HOOU(U))は,全国8か所のうち,愛 知の1地点を除いて,すべて福岡に見られる。うち,H−

00Uは7320.95(福岡), HOOUUHOOUUは7303.75

(福岡)である。

 HOOT(HOOT)のうち, HOOTは4地点(0990・97,

4644.10,5609.26,6470.71),HOOTHOOTは12地点 である。この計16地点が,北海道,福島,埼玉・東京・

神奈川,新潟,三重,大阪・兵庫,広島・山口。福岡・

大分の12道府県に分布しているから,まとまった領域

は認められないといってよかろう。HOOやHOO−

HOOのひとつの変種であろう。

 HOKUHOKUと HOOKUHOOKUとは1地点

ずつで,ともに宮崎にある。これらは,宮崎に1地点あ.

るHOOK:UBOHOOKUBOと関係があろう。さらに

分布から見て0(0)KUBO(0)(ひとつは7386.63で

OKUBOO,他は00KUBO)とも関係があろう。し

かし,愛知・静岡のOKUMO, OK:UNBO(0)とは直 接の関係はなさそうである。鳥の名としてのOKUN−

BOと鳴き声とは関係があり,鳥の名のOKUBODO−

RIと鳴き声の0(0)KUBO(0)とも関係がある。212 図と対比すれぱわかるように,後者では鳥の名の方の地

域が広い。HOOKUHOOK:UやHOOKUBOHOO−

KUBOも,鳥の名としても現われ, HO(0)KUBO−

DORIとなっている。

 HOOO(HOOO)も, HOO, HOOHOOの一変種

と考えるべきであろう。HOOO 2地点(5793。63,

6389.98),HOOOHOOO 11地点,計13地点中,広島 9地点,兵庫3地点,千葉1地点である。

 HOROHORO(0)は宮城,茨城,群馬に1地点ずつ

ある(うち5770.11(茨城)がHOROHOROO)。このう ち,茨城,群馬のものは,埼玉のORO OROと関係が あるかも知れない。しかし,兵庫,高知,大分に各1地

点のKOROK:OROは,分布上,このORO OROと

関係なさそうである。

 HUKURUUの2地点のうち,2086.03(入重山竹富

島)では212図に示した鳥の名がHUKURU,7356.55

(大分)ではHUKURUUであることに注意しておきた い。同じことは3760.93(秋田)のHUKURO,6504.01

(福井)のHUKUROK:0,6572.22(大阪)のHUKURO−

K:Uについても言え,これらの地点での鳥の名は,鳴き 声と密接に関連する。なお,その2のH〜の類にも合わ せて考えるべきものがある。

 HWOなどは〔Φo〕などをあらわす。地域的な差はほ とんどないようであるが,奄美4地点,山形9地点が目

をひく。

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 緑のP〜の類は,各地に比較的狭い分布域を持って現 われる。おそらく個別の発生によるものであろう。300 図の「雀の鳴き声」のP〜の類は,その地点数は多くはな いが,東日:本にしかない。

 PE(E)は宮崎に2地点だけである。

 PO(PO)のうち,圧倒的多数はPOであり, POPO は,4744.10(宮城),4684.77,5613.48,5622.48(以上新 潟),6515.70(滋賀)の5地点に過ぎない。POもPOPO も単独形でなく,複合した語形の中間または末尾に現わ れることが多い。単独形は滋賀のPOPOだけである。

 POTの地点はPO(PO)と重なることが多い。 POT−

POなどの形として現われることが多いためである。

 PON(PON)は佐賀・長崎に各1地点見られ,その

うち長崎のものはPONPONである。鳥の名としての PONPONDORIは,212図では宮崎に見え,この鳴き

声とはすぐには結びつかない。しかし,関東や愛知・岐 阜両県県境のP〜関係の鳥の名は,鳴き声と関係ありそ

うである。『全国方言辞典』によれば,埼玉,静岡に「ぽ んぽんどり」があるようであるが,この調査では現われ なかった。

 POOは, PO(PO)やPOTと分布のほぼ重なるもの

が多い。

 POO(0)POO(0)は,5687。32(埼玉)を除くとすべて POOPOOである。 POOと比べると関東で増え,九州 で少なくなっており,POOと分布地域が重なるところ が少ないあ

 POOCUKUは群馬に2地点ある。鳥の名として,

近くにHOROCUKU, HOOCUKUがあり,この〜

CUKUは,もっと南および東にあるMIMIZUKUな

どの〜ZUKUとも関係するが,212図を見ればわかる

ように,このPOOCUKUの2地点では,鳴き声とは

関係ない鳥の名が使われている。

 POOT(POOT)は東京,愛知,対馬,埼玉・山梨,

福井に各1地点で,最初の3地点がPOOTである。

POOTが複合形であるのに対して, POOTPOOTの

方はこれだけで鳴く単独形である。

 POSU(T)は山梨・静岡に計3地点あり(山梨の1地 点だけがPOSU),互いに関係がありそうである。さ らに,伊豆半島中部に見られるBO(0)SU(T)や,神奈

川のBOOSUKAとも関係があろうが,岐阜のHO−

SUT にはやや遠く,また,宮崎・熊本の KO(0)一

SUT(熊本の1地点だけがKOSUT),山口に2地点

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