ATO協会の取組
鈴
すず
木
き隆
たか宏
ひろATO協会
又吉 哲太郎1)、松本 敦子1)、清水 隆裕1)、山代 寛1)、天貝 賢二1)、 真鍋 和代1)、松浪 容子1)、郷間 厳1)、石木 好子1)
1)ATO協会
【目的】タバコ対策に関する団体、コミュニティはオンライン・オフラインを問わず多く存在するが、
能動喫煙や受動喫煙等による被害者の悲痛な声や、タバコ産業の悪質なマーケティングに対する怒り の声が多く、冗談等は不謹慎であるとして自粛されている。ポジティブに笑顔でタバコ対策を語れる ような場の必要性を感じ、2011年10月に故・繁田正子先生とともにATO協会をSNSである Facebookで設立した。今年2016年10月で設立から5周年を迎えるこの機会に、これま での取組を紹介する。
【方法】ATO協会設立からの活動をナラティブに記述する。
【結果】当協会は、タバコに関するネガティブな感情を伴う投稿を自粛し、タバコ問題を笑い飛ばす雰 囲気のもと情報交換を行うことで知見を深め、また、相互に動機づけや情報交換を図る場として活用 されている。さらに2014年からは、Facebookでのやりとりに留まらず、実際に集まり勉 強会や視察等を行う「ATO学会」を開催し、2015年までに4回実施している。
■これまでのATO学会の内容
第1回(2014年7月) テーマ「既視感を未視感へ」(勉強会形式)
第2回(2014年11月)美ら海水族館等沖縄の観光地における喫煙対策状況視察(視察形式)
第3回(2015年7月) テーマ「CSRを装う陰謀」(勉強会・視察形式)
第4回(2015年10月)テーマ「天草に煙の草はいらない」(視察形式)
■ATO学会の主な演題
・喫煙はコンビニ強盗の始まり
・スプーンを曲げるかタバコを曲げるか~メンタリズムと動機づけ面接の違い
・京都の観光施設における喫煙対策から読み取れること
・タバコ産業のフロントグループ戦略
・受動喫煙対策を促す「そと食」の極意
O17-1
行政との連携に向けた取り組みちょうふタバコ対策ネットワークの取組み
鈴
すず
木
き隆
たか宏
ひろちょうふタバコ対策ネットワーク
荒井 敏1,2,3)、星野 吉計1,4)
1)ちょうふタバコ対策ネットワーク、2)東京都医師会タバコ対策委員会、3)辻医院、4)星野歯科
【目的】「ちょうふタバコ対策ネットワーク」の設立と活動が、他市のタバコ対策推進のモデルケースと なる可能性があるので、その取り組みについて紹介する。
【方法】本ネットワークの設立から行政との連携が可能となった経緯・現在の活動状況および今後の展 望についてナラティブに報告する。
【結果】2015年4月8日、東京都調布市において医療職、市民、行政等が連携してタバコ対策の推 進を行い、もって公衆衛生の向上に寄与するための団体「ちょうふタバコ対策ネットワーク」を設立 した。本ネットワークでは、喫煙者を「悪」ととらえず、喫煙者・非喫煙者双方のタバコによる健康 被害をなくすことを目指し、「笑顔」で、「ゆる~く」、「協働」することを活動の方針とし、営利 や特定の政治・宗教活動を目的とはしていない。
本ネットワークには医師、歯科医師、薬剤師、養護教諭、会社員等、多職種の個人会員と共に、調布 市医師会、調布市歯科医師会、調布市薬剤師会が法人会員となっている。
具体的な活動として、市内の教育機関でのタバコ防止授業や、啓発活動、医師・歯科医師等への喫煙 防止指導の勉強会および受動喫煙防止のための様々な取り組みを行っている。特に、行政との協働を 重視した取組みは、他市のタバコ対策推進のモデルケースになると考えられるので、今後の展望を含 めその設立の経緯および取り組みを報告する。
O17-2
行政との連携に向けた取り組み行政とコラボした、禁煙、防煙、受動喫煙などの 出前講演の試み
森
もり
田
た純
じゅん二
じ香川タバコの害から健康を守る会/ 香川予防医学協会 /香川県立中央病院/KKR高松病院/
高松市保健センター
青江 基1,3)、荒川 裕佳子1)4)、藤川 愛1)5)、藤田 純子1)2) 二宮 昌樹1)6)
1)香川タバコの害から健康を守る会 2)香川予防医学協会 3)香川県立中央病院
4)KKR高松病院 5)高松市保健センター 6)徳島文理大学香川薬学部
【目的】香川タバコの害から健康を守る会は発足以来毎年世界禁煙デー前後に、いろいろなイベントを 開催し、また秋にも講演会やシンポジュームなどを開いて県民の禁煙や受動喫煙について啓蒙活動を 続けてきた。また本会各個人が要請があれば小中学校や企業に禁煙、防煙、受動喫煙の害などについ て講演などを施行してきた。今回平成27年から高松市が喫煙対策の一環として、本会との共同企画と して、出前講演を積極的に遂行する事としてより効果的な禁煙、防煙の推進をはかる事とした。
【方法】平成27年度および28年度に、高松市が市内の小中学校ならびに事業所に対して禁煙、防煙、受 動喫煙に関する出前講演を広報しその費用は市が負担する事とした。講演講師は会員の中から可能な 人を募り、6名の人が講師を勤めている。
【結果】平成27年度は小中学校、6校、事業所、19箇所にて出前講演を施行した。平成28年度は予定も 含め小中学校が9校、事業所は10箇所で講演をする事になっている。講演前後にアンケート調査も実 施しており概ね好評な結果を得ている。事業所に関しては受講者は各事業所にて対象が喫煙者優位と か逆に喫煙者が少ないところとかそれぞれ異なっていた。
【考察】行政とコラボする事により、学校や事業所は講演依頼をしやすくなったと考えている。費用面 でも行政が負担する事がそれを後押しした事もあったと思われる。
O17-3
行政との連携に向けた取り組み~未来へきれいな空気を~
禁煙サポートチーム~Fresh Air Team~
発足および活動報告
吉
よし
田
だ久
く美
み子
こ医療法人社団 清幸会 行田中央総合病院
石原 久美子、萩原 貴之、浅見 純一、家中 明美、長谷川 旭穂、萩原 裕子、川島 治 医療法人社団 清幸会 行田中央総合病院
【はじめに】2020年東京オリンピックに先立ち2019年ラグビーワールドカップが当院所在地隣接都市で ある埼玉県熊谷市にて開催される。これに向けて国際水準の喫煙・受動喫煙対策を地域に推進するた めに、職員で有志を募り禁煙サポートチーム~Fresh Air Team~を発足した。
【目的】『未来へきれいな空気を』をサブテーマとして活動を開始、平成28年5月31日禁煙デーに職員 の前でこれからの目標を発表し、本格始動した。院内から行田市、さらに近隣都市への喫煙・受動喫 煙対策推進を目標とし、スタートとして職員の完全禁煙化を目指し、院内で禁煙や受動喫煙防止の啓 蒙をはじめた。
【方法】本格始動前に職員全体に、タバコを吸っている、以前吸っていた、吸っていないというアンケ ートを実施、また禁煙週間にCOモニターを用いたイベントを開催し職員への禁煙や受動喫煙防止の関 心が高まるよう呼びかけやアンケート、CO測定など行った。
【結果】職員247名のうち喫煙者は22名と約10%だった。さらに禁煙週間イベント開催時のアンケート では137名(のべ人数)の職員が参加、そのうち喫煙者16名のアンケートより、やめたいと考えている人 が11名いることがわかった。また、自分では吸わないが家族が吸っている人が職員全体のうち60人と 24%の人が受動喫煙の危険があるという結果だった。
【考察】職員全体の喫煙率は10%と考えていたより低かった。当院では禁煙外来が平成8年に開設され、
それ以降、禁煙への関心度が徐々に高まり、職員の禁煙外来受診も増えてきたことによる結果と推測 される。さらに喫煙者のうち11名は禁煙したいと考えていることから座談会などの機会を設け、本人 や家族の禁煙への関心が高まるよう協力していけたらと考える。
【まとめ】職員の完全禁煙化から、さらに地域へと禁煙推進や受動喫煙防止の発信の機会を増やし、今 後も、より未来へきれいな空気を残すことのできる社会作りに貢献したいと考える。