2 SIMATIC S7 コントローラとの通信
2.2 SIMATIC S7 通信ドライバの設定
2.2.3 MPI通信
2.2 SIMATIC S7 通信ドライバの設定
ソフトウェアの必要条件
MPI 通信に必要なソフトウェア構成エレメントは以下のとおりです。
● WinCC flexible エンジニアリングツール
● SIMATIC S7 PLC 向け STEP 7 ソフトウェア
● SIMATIC NET ソフトウェア(CP5613 など)
2.2.3.2 MPI接続によるプロトコルパラメータの設定 設定パラメータ
パラメータを編集するには、HMI デバイスの[プロジェクト]ウィンドウで[通信]>[接続]をダ ブルクリックします。 "SIMATIC S7-200"または"SIMATIC S7-300/400"は、作業エリアの"
通信ドライバ"列で選択します。 これで、[プロパティ]ウィンドウでプロトコルパラメータ を入力または修正することができます。
デバイス依存のパラメータ
HMI デバイスのネットワークパラメータを設定するには、[HMI デバイス]を選択します。 変 更はすべての通信パートナーに適用されます。
● [インターフェース]
[インターフェース]で、HMI デバイスを PPI ネットワークに接続する HMI インターフェ ースを選択します。
● [転送速度]
[転送速度]で、ネットワークのデータ転送速度を選択します。 転送速度はネットワーク に接続されている一番遅い HMI デバイスによって決定されます。 この設定はネットワー ク全体で一定でなければなりません。
注記
OP 73 または OP 77A で 1.5 Mbaud の伝送速度を設定している場合、ステーションアド レスは最大 63 以下にする必要があります。
PROFIBUS DP で TP 170A を SIMATIC-S7 ステーションに伝送速度 1.5 MBaud で転送 する場合、値を最高ステーションアドレス(HSA)の 63 以下に設定します。
● [アドレス]
[アドレス]では、HMI デバイスの MPI アドレスを設定します。 MPI アドレスは MPI ネッ トワーク内で一意でなければなりません。
● [バス上のマスタのみ]
HMI デバイスがネットワークに接続するときにバスの妨害を防ぐ追加の安全機能が無効 になります。 パッシブステーション(スレーブ)は、アクティブステーション(マスタ)から 要求がある場合にだけデータを送信できます。 HMI デバイスに接続しているのがスレー ブだけの場合、[バス上にマスタのみ]チェックボックスをチェックして、この安全機能を 無効にします。
S7-200 では、HMI デバイスをマスタとして設定する必要があります。
2.2 SIMATIC S7 通信ドライバの設定
ネットワークパラメータ
[ネットワーク]を選択して、HMI を接続する MPI ネットワークのパラメータを設定します。
これらのネットワークパラメータは、STEP 7 に内蔵 WinCC flexible があり、このネットワ ークに HMI が接続されている場合に適用されます。
● [プロファイル]
[プロファイル]では、ネットワークで使用する対応するネットワークプロファイルを選択 します。 [プロファイル]で"MPI"を設定します。 この設定はネットワーク全体で一定でな ければなりません。
● [最大ステーションアドレス]
[最大ステーションアドレス]でステーションアドレスの最高値を設定します。 ステーシ ョンアドレスの最高値は、MPI アドレスの最高値以上でなければなりません。 この設定 はネットワーク全体で一定でなければなりません。
● [マスタの数]
この情報は、MPI には不要です。
通信パートナー
[PLC]を選択して、HMI がデータをやり取りする S7 モジュールのアドレスを設定します。
各通信パートナに接続用の名前を割り当てます。
● [アドレス]
[アドレス]で、HMI デバイスが接続される S7 モジュール(CPU)の MPI アドレスを設定し ます。
● [スロット]
[スロット]で、S7 モジュールが挿入されるスロット番号を設定します。 この設定は、
SIMATIC S7-200 PLC には不要です。
● [ラック]
[ラック]で、S7 モジュールが挿入されるラック番号を設定します。 この設定は、
SIMATIC S7-200 PLC には不要です。
● [サイクリックオペレーション]
サイクリックオペレーションが有効な場合、PLC は HMI デバイスとのデータ交換を最適 化します。 これによりシステム性能が向上します。 複数の HMI デバイスを並行して操 作する場合は、サイクリックオペレーションを無効にします。 この設定は、SIMATIC S7-200 PLC には不要です。
"サイクリックオペレーション"選択の処理
"サイクリックオペレーション"が有効になっていると、HMI デバイスは、特定のタグを要求 する通信の開始時には常に、メッセージフレームを CPU に出力します。
CPU は、同一のサイクリック間隔で、常にデータを送信します。
これにより HMI デバイスは、データを新しく要求することを出力する必要がなくなります
。
サイクリックオペレーションが無効な場合、HMI デバイスは、情報が必要になったときに随 時、要求を送信します。
その他のプロパティ:
● サイクリックオペレーションは、HMI デバイスのデータ転送負荷を軽減します。 PLC リ ソースは、HMI デバイスの負荷を軽減するために使用されます。
● PLC は、特定数のサイクリックサービスのみをサポートします。 HMI デバイスは、PLC がそれ以上のリソースをサイクリックサービスに提供できない場合に、サイクリックオ ペレーションを処理します。
● HMI デバイスは、PLC がサイクリックモードをサポートしない場合に、サイクルを生成 します。
● 画面タグは、サイクリックオペレーションに統合されません。
● サイクリックモードは、ランタイムの再起動時にのみ設定されます。
● HMI デバイスは、PLC に応じて、サイクリックモードが有効になっていると、PLC に複 数のジョブを転送します。
● HMI デバイスは、サイクリックモードが無効になっていると、PLC に 1 つのジョブのみ を転送します。
2.2.3.3 SIMATIC S7へのMPIアドレスの割り付け はじめに
通信パートナーごとに MPI ネットワークアドレスを割り付ける必要があります。
通信機能をサポートし、SIMATIC S7-300/400 PLC で動作する S7 モジュールのそれぞれに 一意の MPI アドレスが割り付けられます。 ラック 1 台につき使用できる CPU は 1 つだけ です。
MPI アドレスは STEP 7 で作成されます。
注記
HMI デバイスは、アドレス指定が間違っていると、操作できません。
MPI バスでの重複したアドレス指定を、常に回避する必要があります。
SIMATIC S7-300 の通信パートナーの MPI アドレス
アドレスを割り付けるときに、個別の MPI アドレスのある通信パートナーと個別の MPI ア ドレスのない通信パートナーを区別する必要があります。
● 通信パートナーに固有の MPI アドレスがある場合、MPI アドレスだけを定義する必要が あります。
● 通信パートナーが個別の MPI アドレスを持たない場合は、接続に使う通信パートナーの MPI アドレスを指定します。 さらに、固有の MPI アドレスを持たない通信パートナーの スロットとラックを定義します。
SIMATIC S7-400 の通信パートナーの MPI アドレス
MPI コネクタのある S7 モジュールだけが MPI アドレスに割り付けられます。 MPI コネク タなしのモジュールには間接的にアドレスが割り付けられます。
● HMI が接続されているモジュールの MPI アドレス。
2.2 SIMATIC S7 通信ドライバの設定
FM の MPI アドレス
HMI は、MPI アドレスを割り付けられた FM モジュールとだけ通信できます。 MPI アドレ スのある FM モジュールは、通信バス(K バス)に接続されているすべての FM に該当します
。
MPI アドレスのない FM は、P バスに接続されます。これには、FM 350 などがあります。