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第 1 章 海外の核燃料サイクル施設の現状及び役務動向

8. MOX燃料成型加工施設

表1-8-1 世界のMOX燃料成型加工施設一覧

国名 企業名 施設名 設置場所 製造能力

(tHM/年) 操業期間 カダラッシュ カダラッシュ注1 40 1962~2003

メロックス マルクール 195 1995~

ベルギー Belgonucleaire デッセル デッセル 40 1973~2006

MDF注 3 8 1993~2002

SMP 40 試運転中注4

アメリカ DOE/NNSA MFFF注 5 サウスカロライナ州

サバンナリバー 70 建設中

第二開発室注6 8.8 1972~2001

第三開発室注7 4.4 1988~

Mayak PAKET注8 マヤク 0.3 1986~

RIAR ERC注8 ディミトロフグラード 1 1981~

インド BARC タラプール タラプール 18 1994~

NDA : Nuclear Decommissioning Authority MDF : MOX Demonstration Facility SMP : Sellafield MOX Plant

DCS : Duke Power, COGEMA, Stone&Webster MFFF : MOX Fuel Fabrication Facility

PAKET : Packaging Technology (Russian MOX Fabrication Facility) RIAR : ロシア原子炉科学研究所

ERC : Experimental Research Complex BARC : バーバ原子力センター

注1 カダラッシュで のMOX燃料の製造は2003年に終了。

注2 Areva NCは、2006年に195tHM/年の製造能力を国から認可されている。(Areva NCホームページ) 注3 MDFは2002年以降、SMPの支援施設として運転、2007年から解体中

注4 2002年操業開始、2005年に顧客向け燃料集合体を初出荷。当初設計は120tHM/年だった。

注5 核兵器解体プルトニウムを処理する施設。2005年に建設着工。

注6 第二開発室で は、ATR「ふげ ん」用のMOX燃料を製造。2001年にMOX燃料の製造を終了。

注7 第三開発室で は、FBR「常陽」および「もんじゅ」用のMOX燃料を製造。

注8 PAKET、ERCともにFBR用のMOX燃料を製造。

ロシア

フランス AREVA NC

イギリス NDA

日本

日本原燃 2015(予定)~

日本原子力 研究開発機構

セラフィールド

茨城県東海村 青森県六ヶ所村 六ヶ所MOX

燃料加工施設 130

(出所) 原子力ポケットブック2010年版

8-1 米国172

現在、サバンナリバー・サイトでMOX燃料製造工場の建設が進行中である。1999年に、米国エネルギー省 (DOE)の国家核安全保障局(NNSA; National Nuclear Security Administration)が、余剰核弾頭の兵器級プルト ニウムを用いたMOX燃料製造工場の建設契約を、現在のShaw-Areva MOX Service社と結んだ。施設の設計 は、Areva NC社MELOX施設の設計に基づくものであり、プルトニウムを精製し、ウラン酸化物と混合して、

プルトニウム富化度数%の軽水炉用MOX燃料を製造する。二酸化ウランと二酸化プルトニウム混合物の粉末化 には、高富化度の混合物をボールミルで粉末化した後に二酸化ウラン粉末を加えるMIMAS法が採用されている。

容量:約3.5tHM/年の兵器級プルトニウム処理、約70tHM/年の軽水炉用MOX燃料製造が可能となる見込み。

操業予定:2010年代に、20年間の操業許可を得て操業を開始する予定。

172 Shaw-AREVA MOX Service社HP、http://www.moxproject.com/

図1-8-1 米国・サバンナリバー工場位置図

(出所) Google Map

8-2 英国173

8-2-1 停止済施設 MOX Demonstration Facility (MDF)

MOX燃料製造技術実証のために当時の英国燃料公社(BNFL; British Nuclear Fuel Ltd.)がSellafieldに設置さ れた高速原型炉PFR用のMOX燃料製造施設を改修、1993年に運開し、1999年までスイス、ドイツ、日本か らの委託再処理で回収されたプルトニウムを用いたMOX燃料製造が行われた。MOX粉末製造法としては、高 速炉燃料製造に用いられた、富化度調整した二酸化ウランと二酸化プルトニウムの混合物をアトライタで粉末化 するSBR法が採用された。しかし、1999年に関西電力向けのMOX燃料製造において試験データの捏造があっ たことが発覚し、操業停止された。その後、2002 年に、SMP 運転支援データを得るための操業が行われたが、

2007年から解体に入っている。

容量:8tHM/年

操業実績:1993-1999年及び2002年

8-2-2 稼動中施設 Sellafield MOX Plant (SMP)

SellafieldにあるSellafield MOX Plant(SMP)は現在、原子力廃止措置機関(NDA; Nuclear Decommissioning

Authority)傘下のSellafield社が運用している。当初は、海外からの委託再処理で回収されたプルトニウムを原

料とする、120tHM/年の商業用の MOX 燃料製造技術施設として英国燃料公社(BNFL; British Nuclear Fuel

Ltd.)が1997年までに建設し、2002年に操業を開始し現在に至る。しかし、操業開始後、粉末工程などの稼動が

順調でなく、スイスなどへの燃料供給が計画通りに実施されなかった。現在、達成すべき容量の目標を40tHM/

年に下げて、安定操業をめざした取組みがなされている。2010年には日本の原子力発電会社10社と今後のMOX 燃料供給についての合意がなされている。

HP -Plutonium

Oxi

173英国NDA HP、http://www.nda.gov.uk/ 英国保健安全省HP、http://www.hse.gov.uk/nuclear/mox/moxappx1.htm Sellafield社

http://www.sellafieldsites.com/ Survey of Worldwide Light Water Reactor Experience with Mixed Uranium de Fuel, ORNL/TM13428, 1999

容量:40tHM/年(当初設計は120tHM/年)

供給量:安定操業未達成 操業実績:2002~

図1-8-2 英国・セラフィールド位置図

(出所)

8-3 フランス174

Cadarache

Aが操業しており、1991年に当時COGEMA社(現在のAreva NC社)が、

3。

8-3-2 稼動中施設MELOX

ン にあるMELOX工場は1985年に電力庁(EdF)と当時COGEMA社、Framatom社

初は100tHM/年)

Google Map

8-3-1 停止済施設

1962年から1991年まではCE

仏Cadaracheに設置された原子力庁(CEA)の高速炉用MOX燃料製造施設を譲り受けて、軽水炉用MOX燃料

の製造を開始した。原料には、UP-2 再処理工場で回収されたプルトニウムが用いられた。しかし、より容量の

大きなMELOX施設が1995年に運開して順調に操業されたことから、2000年に操業停止の方針が決定され、

2003年に操業が停止された。

容量:40tHM/年。

操業実績:1962-200

フラ ス南部のマルクール

現在のAreva NP社)の間で建設が合意され、1990年に建設開始、1995年に操業を開始したMOX燃料生計

加工施設である。UP-2およびUP-3 における国内および海外委託の再処理で回収されたプルトニウムを原料と する、100tHM/年の商業用のMOX燃料製造技術施設であり、これまでに、国内、および、ドイツ、ベルギー、

スイス、日本に軽水炉用 MOX 燃料を供給してきている。また、2003 年、2006 年に容量が拡大され、現在は 195tHM/年となっている。

容量:195tHM/年(運開当

供給量:約150tHM/年

WIS

174 Survey of Worldwide Light Water Reactor Experience with Mixed Uranium-Plutonium Oxide Fuel, ORNL/TM13428, 1999 E Uranium Project, HP、http://www.wise-uranium.org/ AREVA NC社HP

操業実績:1995~

メロックス

カダラッシュ

図1-8-3 フランス・メロックス・カダラッシュ位置図

(出所) Google Map

8- ベルギー175

加工施設があり、Belgonucleaireが運用していたが、現在は停止している。Eurochemic社の再 処

006年 4

Desselに成型

理工場(1996-1974年操業)に併設された高速炉および軽水炉用MOX燃料施設として1973-1984年の間操業し

た後、MIMAS法を採用したプラントへと改修して、1986-2006年の間軽水炉用MOX燃料施設として操業した。

容量:40tHM/年 操業実績:1973-2

図1-8-4 ベルギー・デッセル位置図

(出所) Google Map

及び

175 Survey of Worldwide Light Water Reactor Experience with Mixed Uranium-Plutonium Oxide Fuel, ORNL/TM13428, 1999 MOX Fabrication: External Communication at BELGONUCLEAIRE Dessel Plant in Belgium, 2002