High-performance Embedded Workshopは、動作するために以下のファイルに管理情報を保持します。
• アプリケーションレベルの設定情報ファイル
• ウィンドウのデフォルトポジションファイル
• High-performance Embedded Workshopデータベースファイル
• コンポーネントデータファイル *
• キーボードショートカットレイアウトファイル
• マクロ情報ファイルおよび新規登録したマクロファイル
High-performance Embedded Workshop V.4.09 1. 概要
• シンタックスハイライトファイル
• テンプレートファイル
• 同期デバッグオプション設定ファイル *
*. 機能のサポートはデバッガに依存します。
これらのファイルは、コンピュータ上のユーザアカウント別に保存します。High-performance Embedded
Workshopをマルチインストールした場合は、ユーザアカウント別にHigh-performance Embedded Workshop毎に
保存します。
1.13 コンフィグレーションおよびセッションの概要
[標準]ツールバーに現在のコンフィグレーションおよび現在のセッションをドロップダウンリストボックスで 表示します。
この例は、プロジェクト作成時にRenesas SuperH Standard用ツールチェインを選択し、ターゲットとするデバ
ッガにSH-4 Simulatorを選択した場合のコンフィグレーションとセッションを示しています。
ドロップダウンリストボックスを選択し現在のコンフィグレーションおよび現在のセッションから別のコン フィグレーションおよび別のセッションへ切り替えることができます。
必要に応じてコンフィグレーションおよびセッションを追加したり削除したりできます。
• コンフィグレーション コンフィグレーションとは
デバッグ情報の出力の有無、および最適化の有無といったビルドのオプションの設定内容に名前を付けて保持 しているものです。"ビルドコンフィグレーション"ともいいます。
[標準]ツールバーの図の例では、SimDebug_SH-4コンフィグレーション、Debugコンフィグレーション、および
Releaseコンフィグレーションを表示します。
High-performance Embedded Workshopが作成するコンフィグレーション
ツールチェインを選択しプロジェクトを作成した場合、DebugコンフィグレーションおよびReleaseコンフィグ レーションを自動的に作成します。
High-performance Embedded Workshop V.4.09 1. 概要
プロジェクトの作成時にターゲットとするデバッガをチェックした場合は、チェックしたデバッガ用のコンフ ィグレーションが作成されます。プロジェクトの作成時に[ターゲット]で"SH-4 Simulator"をチェックした場合 はSimDebug_SH-4コンフィグレーションが作成されます。コンフィグレーションの名前はプロジェクトの作成 時に変更できます。
また、プロジェクトディレクトリ* 下に各コンフィグレーション用のディレクトリがコンフィグレーションと 同じ名前で作成されます。
High-performance Embedded Workshop V.4.09 1. 概要
注:
*. プロジェクトディレクトリは、新規ワークスペースプロジェクト作成時のワークスペースディレクトリ下に プロジェクト名と同じ名前で作成されます。
ビルドオプションの設定方法
コンフィグレーションに保持されるビルドのオプションを設定するには、[ビルド]メニューのビルドのオプシ ョンを設定するダイアログボックスでドロップダウンリストボックスからコンフィグレーションを選択し、コ ンパイラ、アセンブラ、および最適化リンカなどの各オプションを設定します。下の図は、Renesas SuperH
Standard用ツールチェインのビルドのオプションを設定するダイアログボックスです。
コンフィグレーションの詳細は、「2.7 ビルドのコンフィグレーション」を参照してください。
• セッション セッションとは
おもにデバッガに接続してデバッグするときに使用するHigh-performance Embedded Workshopのデバッグオ プションの設定*、デバッガ固有の様々なオプションの設定、およびメモリウィンドウ、またはレジスタウィ ンドウなどのウィンドウとその位置の情報などに名前を付け保持しているものです。"デバッグセッション"と もいいます。
High-performance Embedded Workshop V.4.09 1. 概要
[標準]ツールバーの図の例では、SimSessionSH-4セッションおよびDefaultSessionセッションを表示しています。
各セッションの情報は、High-performance Embedded Workshopプロジェクトでそれぞれ別のファイルに保存さ れます。
注:
*. High-performance Embedded Workshopと接続するデバッガ、コア、デバッグフォーマット、ダウンロードモ
ジュールの設定、デバッガへHigh-performance Embedded Workshopが接続するタイミング、およびコマンドバ
ッチをHigh-performance Embedded Workshopが実行するタイミングなどのオプション設定があります。
High-performance Embedded Workshopが作成するセッション
ツールチェインを選択しプロジェクトを作成した場合、DefaultSessionセッションを自動的に作成します。
プロジェクトの作成時にターゲットとするデバッガをチェックした場合は、チェックしたデバッガを
High-performance Embedded Workshopと接続するセッションを自動的に作成します。
例えば、プロジェクトの作成時に[ターゲット]で"SH-4 Simulator"をチェックした場合はSimSessionSH-4セッシ ョンが作成されます。
High-performance Embedded Workshopのデバッグオプションの設定方法
セッションに保持されるHigh-performance Embedded Workshopのデバッグオプションを設定するには、[デバッ グ]メニューの[デバッグの設定]ダイアログボックスでドロップダウンリストボックスからセッションを選択 し、[ターゲット]タブおよび[オプション]タブで各オプションを設定します。
デバッグセッションの詳細は、「17.1.6 デバッグセッション」を参照してください。
High-performance Embedded Workshop V.4.09 1. 概要
1.14 マクロ生成支援機能とテスト支援機能の概要
プログラムのコーティングが完了したらテストを実施します。テストで問題が見つかると問題の箇所を修正し て再テストを行います。プログラム開発において、テストに掛かる工数は非常に大きな割合を占めています。
High-performance Embedded Workshopでは、このテスト工程の支援のために、マクロ生成支援機能およびテス
ト支援機能を提供しています。
• マクロ生成支援機能
マクロ生成支援機能は、High-performance Embedded Workshopシステムのアプリケーション関連(*1)、ビル ド関連(*2)、およびデバッグ関連(*3)などの一部の操作をHigh-performance Embedded Workshopコマンド ラインのコマンドとして記録、または記録したコマンドを実行する機能です。
記録されるファイル(High-performance Embedded Workshopマクロファイル)は、拡張子がhdcのコマンドバッ チファイルであり編集可能なテキストファイルです。このファイルは、各ユーザプロファイルのアプリケーシ ョンデータフォルダにあるHigh-performance Embedded Workshop管理情報フォルダ下の"Macros"フォルダに作 成されます。デフォルトのファイル名はDefault.hdcです。
High-performance Embedded Workshopコマンドラインのコマンドに対応するHigh-performance Embedded
Workshopシステムのすべての操作が記録できるわけではありません。各機能のメニューオプション一覧には"
マクロの記録"欄にマクロの記録マーク( )を表示しHigh-performance Embedded Workshopマクロファイルへ記 録可能かどうかを示しています。
注:
*1. プロジェクトの変更、セッションの変更、コンフィグレーションの変更など
*2. コンパイル、ビルドなど
*3. モジュールのダウンロード、メモリ値の変更、レジスタ値の変更、ソフトウェアブレークの設定/解除、
プログラム実行など
マクロ生成支援機能は、[ツール]メニューと[マクロ]ツールバーで利用できます。
[マクロ]ツールバーが表示されていない場合は、[基本設定 -> カスタマイズ]を選択し[カスタマイズ]ダイアロ グボックスを開きます。[カスタマイズ]ダイアログボックスの[ツールバー]タブで、[マクロ]チェックボックス をオンにしてください。
High-performance Embedded Workshop V.4.09 1. 概要
[ツール]メニュー [マクロ]ツールバー 機能
マクロの設定 − [マクロの設定]ダイアログボックスを開きます。下記の機能を備えており、選択 したHigh-performance Embedded Workshopのマクロファイル毎に記録された マクロ名がリストに表示されています。
• マクロファイルの新規作成
• マクロファイルのインポート
• マクロの記録
• マクロの実行
• マクロの編集
• マクロの割り当て
• マクロの削除
マクロの記録 マクロの記録を開始します。
マクロの実行 [マクロの選択]ダイアログボックスが開きます。実行するマクロを選択します。
− マクロの記録または実行を一時停止します。
マクロの停止 マクロの記録または実行を停止します。
[マクロの記録]( )を選択してから[マクロの停止]( )を選択するまでが1つの"マクロ"で、1つの
High-performance Embedded Workshopマクロファイルには複数のマクロ(High-performance Embedded Workshop
コマンドラインのコマンドの集まり)が記録できます。マクロには、複数のHigh-performance Embedded
Workshopコマンドラインのコマンドが含まれます。
下記はHigh-performance Embedded Workshopマクロファイルとマクロの例です。
アウトプットウィンドウの[Macro]タブには現在のマクロの記録状況を出力します。上の図の「Build」マクロ は下記のように出力します。
操作手順については「1.14.1 テストシナリオの例」も参照してください。
High-performance Embedded Workshop V.4.09 1. 概要
• テスト支援機能
テスト支援機能は、比較したいテスト項目(テストイメージデータ)でテストイメージファイルを作成し、マ クロ生成支援機能で生成したマクロまたは従来のHigh-performance Embedded Workshopのコマンドバッチを実 行して、テストイメージファイルとHigh-performance Embedded Workshopシステムを比較できる機能です。テ ストイメージデータはテストイメージファイル(.HIF)に保存します。
High-performance Embedded Workshopシステムのすべての機能のテストイメージデータを保存できるわけでは
ありません。テストイメージデータを保存できる機能については、「16.6 テストイメージファイルにテストイ メージデータとして保存できる機能」に記載していますので参照してください。
テスト支援機能の主な操作手順を下記に示します。操作手順については「1.14.1 テストシナリオの例」も参照 してください。
テスト支援機能は、[テスト]メニューとワークスペースウィンドウの[Test]タブのポップアップメニューで利用 できます。
テスト支援機能の最初のステップは、テストスイート(テストの集まり)の作成です。[テスト -> テストスイ ートの作成]で作成できます。テストスイートの作成後は、ワークスペースウィンドウの[Test]タブでも操作可 能です。
テストスイートを編集し、テスト中に実行するマクロおよびテストベースのテストイメージファイルを指定し ます。
次にテスト内容として、テストイメージファイルに取得するためのいくつかのテスト項目を設定します。テス トベースとしたいHigh-performance Embedded Workshopの状態で、設定したテスト項目に基づきテストイメー ジデータを取得しテストイメージファイルに保存します。