2. 物理設計を怠るべからず
2.1. DISK 配置設計時の留意点
2.1.1. 留意点
【概要】
データベースアクセス性能を上げるためには、SQL 文やインデックス、テーブルの構成だ けではなく、どのリソースをどのようにDISK配置すればI/O競合が少なくなるか等も考慮 する必要があります。また同時に、DISK障害が発生した場合でも、リソースの復旧が可能 であるように、リスク分散も考慮したDISK配置が必要です。
【詳細】
ディスク配置において、考慮すべき点を以下に示します。
共用ディスク
共用ディスクのローデバイス種別
ホットスタンバイ運用の場合、Symfowareの資源(ローデバイス)を配置する共用 ディスクの使用種別は”同時アクセス用共用ディスク”にしてください。
“切替えディスク”の設定ではホットスタンバイ運用ができないためです。
共用ディスクへのファイルシステムの設定の配置
共用ディスクにファイルシステム(UFS)を配置することはできません。“同時 アクセス用共用ディスク”にファイルシステムを配置すると、ファイルシステム が壊れる可能性があります。(ファイルシステムには複数ノード間での排他機構 がないためです。)
RAID1の推奨
RAID構成は以下の理由によりRAID1を推奨します。
RAID1 にすることにより、1つの論理ボリュームの容量は小さくなりますが、
論理ボリュームの数が多くなり、危険分散・負荷分散を考慮した資源配置が可能 になります。
上記より、ディスク媒体障害が発生した場合の復旧範囲(復旧対象容量)が小さく なり、復旧時間の短縮が可能になります。
上記より、Reader/Writerの数も多くすることができます(Reader/Writerの数 はRDB構成パラメタファイル(RDBDBSNUM)にて定義が必要)。
このため、RAID5やRAID1+0に比べてReader/WriterのI/O処理待ちが発生 しにくくなり、I/O性能が良くなります。
RAID5 やRAID1+0 では大容量の論理ボリュームは作成できますが、その大容
量を1組のReader/Writerで処理することになり、データベースのアクセス回数 が多い場合にReader/WriterのI/O処理待ちによるレスポンス劣化が発生するこ とがあります。
(ハードウェアの限界に達する前に、Reader/Writerの処理限界に達してしまうた
Symfoware Server べからず集 めです。)
※ Symfowareの非同期I/O機能(Symfoware Server V6以降を使用している場 合)により、Reader/WriterのI/Oネックを少なくすることができます。
論理ボリュームの配置
アーカイブログファイルと他のSymfowareシステムファイルとの分離
アーカイブログファイルには、データベースやRDBディクショナリを退避デー タ取得時点から最新状態に復元するためのログが蓄積されています。
したがって、ディスクの多重障害時に、DBを最新に復旧できなくなるため、以 下の資源とは別の論理ボリュームに配置してください。
RDBディクショナリ、RDBディレクトリファイル、ログ管理ファイル、テンポ ラリログファイル、データベース(復旧が必要なもの)
アクセス負荷の高いデータベース
RDBディレクトリファイル、テンポラリログファイルと同じ論理ボリュームに、
アクセス負荷の高いデータベースが配置されていると、I/Oネックになる可能性 があります。
別の論理ボリュームに配置替えすることを推奨します。
表とインデックスの分離
アクセス負荷が高くなると予想される表・インデックスの DSI は、負荷分散を 考慮して別々の論理ボリュームに分散配置することを推奨します。
バックアップ/リカバリ運用の簡素化のためにも、表とインデックスは、別の論 理ボリュームに配置することを推奨します。
DSIの分割運用
アクセス量が多いことが予想される表・インデックスのDSIは、負荷分散を考慮して 分割運用を行い、I/O負荷分散を行ってください。
Symfoware Server べからず集
2.1.2. 未対処時の影響 (1) 現象分類
バックアップ/リカバリ不可 (2) 現象/原因
アーカイブログファイルとデータベーススペースを同じ論理ボリュ-ム上に配置し、
当該論理ボリュームでディスク障害が発生したためです。
2.1.3. 備考
Symfoware Server セットアップガイド
付録E Symfoware/RDB資源のディスク配置
Symfoware Server RDB運用ガイド 1.2.1 表の分割運用
Symfoware Server べからず集