6. バックアップ運用設計を怠るべからず
6.3. アーカイブログ満杯による業務停止 ( アプリケーション無応答 )
6.3.1. 留意点
【概要】
アーカイブログファイル満杯時にアプリケーションが無応答になることを防止するには、シ ステム用の動作環境ファイルに“ARC_FULL=RETURN”を指定します。
本指定により、アプリケーションは無応答にならずにエラーが返却されて処理が復帰します。
また、アーカイブログファイルが満杯になると業務が中断することから、アーカイブログフ ァイルの状態を定期的に監視して、アーカイブログのバックアップまたは破棄を実施する必 要があります。
なお、スケーラブルログ運用との組み合わせの場合、各ロググループに対してアーカイブロ グのバックアップまたは破棄を実施する必要があります。
なお、アーカイブログを破棄する場合、破棄直前に必ず全てのデータベースのバックアップ をする必要があります。
【詳細】
アーカイブログ運用時、Symfoware はデータベースのリカバリ時に必要な更新ログをアー カイブログファイルに採取しています。
全てのアーカイブログファイルが満杯になった場合、更新ログが採取できなくなるため、満 杯状態が解消されるまでアプリケーションを待ち状態にしています。
しかし、利用者にはこの状態がアプリケーション無応答のトラブルが発生したように見えま す。
また、アーカイブログファイル満杯状態が解消されるまで、業務が中断することになります。
対処方法:
(1) アプリケーション無応答を防止します
システム用(またはクライアント用)の動作環境ファイルにARC_FULL=RETURNを 指定することで、アプリケーションは無応答にはならず、以下のエラーが出力されて処 理が復帰します。
(V10.0以降では、ARC_FULLの省略値がWAITからRETURNに変更されたため、
明にRETURNを指定する必要はありません)
“JYP5071E アーカイブログファイルの不足が発生しました ”
“qdg03132u アーカイブログファイルが満杯です”
(2) アーカイブログファイルの状態を監視し、満杯状態のアーカイブログファイルを解消 します
1) rdblog -V -a コマンドを定期的に実行して、アーカイブログファイルの状態
“status”が“full”(満杯)になっていないか確認します
Symfoware Server べからず集
<アーカイブログファイルの状態表示例> [補足] statusの種類
2) アーカイブログファイルの満杯状態を解消します
- アーカイブログをバックアップする運用の場合 : アーカイブログファイル をバックアップします
- アーカイブログをバックアップしない運用の場合 : アーカイブログファイ ルを破棄します
※ 各ロググループに対して実施する場合は、g オプションでロググループ名を 指定します。
※ rdblogコマンドおよびrdbdmpコマンドの詳細は、マニュアル“Symfoware
Serverコマンドリファレンス”を参照してください。
※ アーカイブログをバックアップする運用およびバックアップしない運用の詳 細については、マニュアル“Symfoware Server RDB運用ガイド”を参照 してください。
1) アーカイブログファイルの強制切替え (rdblog -S -aコマンド) 2) 対象DSIの退避データの取得 (rdbdmpコマンド)
3) アーカイブログの破棄 (rdblog -R -aコマンド)
※満杯状態のログファイル数分だけ破棄を繰り返してください。
[バックアップ実行例]
rdblog –B arc_back01@/work1 rdblog –B arc_back02@/work1
:
満杯状態のログファイル数分だけバックアップします。
empty 未使用 using 使用中 full 満杯 inh 異常 switch 強制切替 icoff 破棄
% rdblog -V -a
serial# status total used avail capacity ...
1 full 8G 8000M 8G 100%
2 full 8G 8000M 8G 100%
3 using 8G 7000M 1G 85%
0 empty 8G 0 8G 0%
0 empty 8G 0 8G 0%
Symfoware Server べからず集 6.3.2. 未対処時の影響
(1) 現象分類
アプリケーションの異常 (2) 現象/原因
アーカイブログファイルが満杯になった時にアーカイブログのバックアップや破棄 を実施しない場合。かつシステム用(またはクライアント用)の動作環境ファイルに
“ARC_FULL=RETURN”を指定しない場合、アーカイブログ満杯時にアプリケー
ションが無応答状態になります。
また、アーカイブログファイルが満杯になると、アーカイブログのバックアップまた は破棄をするまで、業務は中断した状態となります。
これらは、アーカイブログファイルが満杯になったため、リカバリ時に必要な更新ロ グが採取できなくなったことが原因です。
6.3.3. 備考
Symfoware Server セットアップガイド 4.2 システム用の動作環境ファイルによる定義
Symfoware Server RDB運用ガイド 4.4 異常時に備えたデータのバックアップ 5.3 アーカイブログ適用によるリカバリ
Symfoware Server コマンドリファレンス 2.34 rdblog
Symfoware Server べからず集