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55
ョン ット
． めに
人口統計 観点 と オ スト と日本 太 洋地域 中 人口高齢 化 面 対極 あ オ スト 先 諸国 中 国民 均年齢 最 若い国
1 あり 日本 最 均年齢 高い国 属 オ スト 人口 2050年
現 在 2,100万 人 2,800万 人 増 加 と 予 測 さ い 増 加 要 因 と さ 1.8
という合計特 出生率と 毎年20万人以 割合 増え い 移民 対 積極的政策 あ 対 日本 人口 2006年 減少 始め 労働力 既 1990年代 縮小を始め
い う た違い 労働市場 直接的 影響を及 労働力 足と柔軟性 高年齢 労働者 労働市場へ 参加 深く関 い
両国 第2 対照的 点 退職後 所得保障 関 政策 あ 日本 第2次世界大戦
後 標準的 賦課方式 pay as you go: PAYG 社会保障制度を確立 た そ 後 幾度
改定 さ た 基本的 構造 当初 あ 標準的 退職年齢 被扶 養配偶者へ 手厚い扶助という方針を中心 構成さ い オ スト 政府 提
供 退職後 援助 老齢年金 age pention い 一般財源 貾わ 所得
資 産 調 査 を 要 件 と 定 額 給 付 fl at-rate transfer 65歳 支 給 さ
1
要
オ スト 公的資金 退職後 所得保障というニ 基 く制度 あり 日 本 労働者と政府 間 暗黙 保険契約 存在 い といえ
た オ スト 日本 比 と民間 制度 頼 い 割合 高 い オ スト 使用者 対 民間 老齢退職年金基金 個人 定 賃金 最低9
％ を 扻 出 と を 義 務 付 い 大 部 分 確 定 扻 出 defi ned contribution: DC
型 退職時 各種年金 pension or annuity 形 り と 場合 一時金と
一括給付さ と いえ 今 確定給付 defi ned benefi t: DB 資産を持 者 と く 高齢者コ ト 多い 対 日本 個人年金 2000年 例外 くDB型 あ た 2000年 法 改正さ DC ン 利用 可能と た そ 以降
DC 乗り換え い 者 い 民間 退職資金積立 依然と DB 主流と
い
あ 意味 退職 決定 単純 労働 余暇 という 労働 ロ経済学者 一
般的 使用 ありふ た選択パ 延長と考え と 実
高年齢 労働市場 離脱 う 決定 退職年金制度 数々 複雑 制度 的特性 左右さ た 高齢者 労働市場へ 参加 い 検討 社
1
従来 女性 給資格年齢 60歳と定め いた 段階的 引 り 2014年 65歳と
56
会保障と市場 運営さ い 民間 個人年金を考慮 入 必要 あ
本章 い 高齢者 労働力率と両国 実施さ い 退職 関連 財政的 政策 側面 た類似点と相違点 い 検討 比較 多少 りと教訓を引 出 と あ 両国 人口動態 推移を比較 と 始め 3節 オ スト と日本 退職後 所得保障 関 制度 い 概説 4節 制度 退職 関
意思決定 影響を及 そう 設計 特徴を見極め 5節 早期退職 対 対応 策と 入さ い 最近 政策 い 検討 6節 政策を高年齢労働者 労働市場 動向と関連付 7節 以 をとり とめ
．人口動態統計の比較
日本 オ スト 65歳以 人口 割合 1985年 10％ 達 た と いえ 類似点 あ 日本 65歳以 老齢人口 現在約20％ 今後数十年 間 急速 増加 一方 オ スト 65歳以 人口 割合 現在13％強 あり 今 後 り緩や 増加 いく
比較人口動態統計 3 重要 側面 焦点を当 い わち 命 出生率 老
年人口指数 あ 一見 り 複雑 概念 あ 命 出
生時 均余命 出生率 合計特 出生率 1人 女性 一生 間 生 子 数 指標 老年人口指数 60歳超 人口を15～60歳人口 除 た率 算出 た数値 そ 限定
人口動態 各側面 人口 ロフ ル 人口統計 タ 図式化さ 整然と捉え り あ 時点 年齢コ ト別 男女別 人口を知 と 異
2 年を比較 人口転換 行状況 分 図4.1 4.2 2005年と2050年
日本とオ スト 人口 ロフ ルを示 い
両国 人口 ロフ ル り異 い オ スト ロフ ル 伝統
的 ッ 型 棺型 pyramid to coffi n へ変化 シ オを明 い
一方 日本 ロフ ル 35年 前 ッ 型 棺型 変化 始め 2050年 逆 ッ 形 と予測さ 相違 第2次世界大戦後 起 たベ ビ 時期とそ 長さ 差異 起因 い 日本 ベビ 1945年以降 起 た 50年を過 と一気 縮小 た 対 オ スト ベビ
60年代初頭 長期 わた 続いた そ 後 積極的 移民 ロ
人口増加 支え い
57
図 4.1 日本とオースト アの人口分 2005 年
Population Age Profile
6,000 4,000 2,000 0 2,000 4,000 6,000
0-4 5-9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 75-79 80-84 85-89 90-94 95-99 100+
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Population Age Profile
1,000 800 600 400 200 0 200 400 600 800 1,000
0-4 5-9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 75-79 80-84 85-89 90-94 95-99 100+
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■ 女
■ 男
■ 女 人口
人口
千人
千人
58
図 4.2 日本とオースト アの 2050 年の人口予測
Population Age Profile ( '000)
5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000
0-4 5-9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 75-79 80-84 85-89 90-94 95-99 100+
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Population Age Profile ( '000)
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0-4 5-9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 75-79 80-84 85-89 90-94 95-99 100+
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■ 女
■ 男
■ 女
千人 千人
人口高齢化に作用 る要因
65歳 男性と女性 均余命 い オ スト り日本 方 長い と 今後50年 うち 日本 男性 りオ スト 男性 う 長生 始め と予 測さ い 両国と 女性 配偶者 り長生 そ 後 1人 暮 家族と一緒 暮 と 多い 出生率 両国と 減少傾向 あ オ スト 合計特 出生率
59
1.8 人口置換水準 2.1を 回 い 現在 見通 オ スト 人口
移民 増加 増え続 と 一方 日本 出生率 世界 最低水準 1.3 あり 移民 流入 殆 い り長期的 合計特 出生率 1.5前後 安定
と見込 い 動向を 図4.3と4.4 とめた
図 4.3 均 命：日本とオースト アの比較
ᚲ㧦United Nations㧔2007㧕
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ᣣᧄੱ㧔ᅚ㧕 ᣣᧄੱ㧔↵㧕 95
90 85 80 75 70 65 60
55 65 75 85 95 05 15 25 35 45 年
出所：United Nations 2007
図 4.4 合計特殊出生率：日本とオースト アの比較
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3.5 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0
55 65 75 85 95 05 15 25 35 45 年
出所：United Nations 2007
60
老年人口指数
年金 専門家や人口統計学者 高齢化 経済学 関心 あ 者 人口転換 影響を検討 老年人口指数 注目 という そ 人口 高齢化 経済全体 とく 労 働力 及 影響を正確 伝え 指数 あ あ 述 たさ 人口 動態 傾向 相互 影響 合 い
オ スト と日本 老年人口指数 推移を図4.5 示 日本 先40年 間 老年人口指数 75％ 倍増 紛 く 高齢化 危機 直面 と思わ 2050年
退職者 対 労働者 比率 わ 1.3 と推定さ い 退職後 所 得援助を賦課方式 社会保障 大 く依存 い 国 労働力率 影響を及 非常 高い社会保険料や高率 労働 関連 課税を意味 と オ スト 場合
指数 昇 と えめ 2050年 倍増 40％と 高齢者1人 労働者2.5人 割合 あ
人口統計ロ タ 推移 事実 半分 伝え い い 決定的 重要 人口統計学的変動と退職後 所得保障政策 間 相互作用 あ 以 そ
い いく
図 4.5 老年人口指数 （ 日本とオースト ア
ᚲ㧦United Nations㧔2007㧕
ᣣᧄ ࠝࠬ࠻ࠕ ᓥ
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50 60 70 80 90 00 10 20 30 40 50
％ 80 70 60 50 40 30 20 10
年
出所：United Nations 2007
％
３．退職後の所得保障
政府 退職後 所得保障制度 1 く 2 以 3階建 要素 構
成さ い 一般的 1階部分 社会保障 safety net り 給者 最低
水準 生活を維持 日本 う 労働者 対 一定年数 扻出を条件と 最低 社会保障年金 という形を取 と あ あ い た オ スト う 就業 期間 関係 く 給 制度 あ 2階部分 賃金 応じた 用 関連 労働
61
者 ため 強制加入 部分 あ 日本を始めと と OECD加盟国 公的 用意さ い と 多く 積立方式 あ 必要 い そ オ スト
う 民間企業 設 い 貯蓄制度 あ い シンガ ル う 政府 積立 基金を通じ 公的 設 た強制的 貯蓄制度 あ
2 3階部分 自発的 貯蓄
部分 例え 401k ン う 用と結 付い い と あり た 場合 税制 優遇措置 図4.6 3階層を図示 た
各構成要素 政策的選択肢を簡単 書 加えた
図 4.6 退職後の所得保障の構成要素
普 的 社会保障
選別的
賦課方式 公的 提供
積立方式
民間管理 運用 公的 強制
公的管理 運用
用関連 自発的 貯蓄
税優遇措置あり そ 他
税優遇措置 用 関連
た強制加入
㧔 ⾂⫾㧕 㧔ੱ⾂⫾㧕
ᚲ㧦Bateman, Kingston and Piggott㧔2001㧕߆ࠄᚑ 普 的 選別的
賦課方式 積立方式 民間管理 運用 公的管理 運用
用関連
税優遇措置あり 税優遇措置
個人貯蓄
オースト アにおける退職後の所得保障
図4.6 図解 い 分類法を用い オ スト 3階建 退職後 所得保障 公的 老齢年金 1階部分 老齢退職年金保障法 基 く強制的 老齢退職年金 2階 部分 そ 任意 年金 資産や株 マネ フ ン 長期貯蓄 3階部分
構成さ 数十年 制度改革 退職後 所得保障を向 さ と 高齢化と 高齢者 労働力率 関 対策 取り組 と 重点を置い い 2007年 オ ス
2
2階部分 積立方式を要件と 世界銀行 分類方法と 異
6」
ト 労働者 9割以 強制／任意 老齢退職年金 バ さ いた オ スト 退職後 所得保障 関連 制度 特徴を表4.1 要約 た
3
表 4.1 オースト アにおける退職後の所得
老齢年金 退職年金保障 自発的 退職貯蓄
創設 1909年 1992年
扻出 無扻出 賃金 9% 使用者負担
対象者
65歳 以 男 性 63.5歳 以 女 性 2014年 65歳 引
所得 資産審査あり
月額賃金 450豪 ル以 18～70歳 労働 者
財源 一般歳入 民間 運用さ 退職年金基金 個人 定
給付水準
男 性 均 賃 金 25% 単 身 者 同20% 既 婚 者 CPIと 均賃金 昇率 い 高い 方 ス 調整
55歳 今後60歳 引 積 立
た確定扻出額 基 く 早期引 出 可 一括給付 年金 選択あり 課税 年金 給者税額 除 り非課税
運用時課税 給付時非課税 taxed taxed exempt: TTE 2007年7月 り
適用状況
年 金 給 資 格 年 齢 約75% 老 齢 年 金 一 部 を 給 給 者 う ち 満額 老齢年金を 給 い
60%
任意 個人年金 優 遇措置
税金 軽減
政府 共同扻出：所得 58,000豪 ル未満 用者 自営業者
持ち家：退職者 約85%
自宅を所
強制的／自発的退職年金：フルタ 労働者96% パ トタ 労働者 79% 臨時 用者72% 自営業者73%
出所：執筆者作成
老齢年金制度
老齢年金 1909年 創設さ た制度 財源 一般歳入 貾わ 退職者 ため 社会 保障給付 あ 適格年齢 あ 全 居 者 給資格 あ 点 普 的 あ 所得と資産 い 審査 課さ 点 い 選別的 あ 20世紀 最後 10年 間 強制的 貯蓄制度 入さ 老齢年金 オ スト い 退職 関
中心的 政策 あ た
老齢年金 女性 63.5歳 2014年 65歳 引 男性 65歳 支給さ 年金支給額 既婚夫婦1人当たり 額 り 単身者 額 方 多い 年金 水準 単身退職者 場合 フルタ 男性労働者 均賃金 25％ 既婚夫婦 場合
1人当たり同 均賃金 約20％ 設定さ い 老齢年金 所得税 免除さ
り
4
支給額 消費者物価指数 昇率と男性 均賃金 昇率 い 高い方 ス 調整さ 老齢年金額 賃金 対 相対性 確保さ い
老齢年金 所得と資産 関 審査 あ 審査 基 年金 支給さ 所 得審査 所得 フ エ 満額支給 限所得 あ 週66豪 ル 夫婦 給
い 場合 週116豪 ル を超え 個人所得1豪 ル 40セント 老齢年金 減額
3
オ スト 退職後 所得保障制度 関 解説 Bateman, Kingston and Piggott 2001 Bateman 2007 研究 引用 あ
4
老 齢 年 金 給 資 格 医 薬 品 補 助 手 当 pharmaceuticals allowance 年 金 給 者 割 引 pension concession card 家 賃 補 助 給 付 rent assistance 僻 地 手 当 remote area allowance 電 話 補 助 手 当 telephone
allowance 公共料金等 割引 他 給付 手当を 権利 付