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平均年収額×生活費割合×ホフマン係数  これは、死亡の場合で、後遺障害が残存す る場合は、年収額に労働能力喪失率をかけ、

ホフマン係数を乗じて計算する。この場合に は生活費控除は必要ない。

 上の計算では、年収額を平成4年にして、

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固定計算しているが、目下の賃金上昇の実態 からすると妥当ではない。したがって毎年の 昇給率を加味して逸失利益を計算すべきであ るという考え方が強く主張されており裁判所 でもこれをうけいれつつある。

 たとえば学校事故の裁判で、横浜国大化学 実験申爆発失明事件東京地判(昭和49. 9

。30)は、毎年3%の昇給を肯定し、得べ かりし賃金として4,300万円余得べかり

し退職金として376万円余を認定した例が

ある。損害額の計算についてはこのような工 夫をはじめ、さまざまな創意を生かした計算 方法を考えていく必要がある。また昇給を認 めなかったが、賃金センサスの年齢階層別に 年収額を計算したものに霧ケ丘小幼児プール

溺死事件判決がある。 (昭和46.4.3

午後3時、3歳9ヵ月の幼児がプール周囲に

はりめぐらされた金網の破れ目からプールサ イドに侵入し、転落死亡した。)損害賠償額

200万5, 506円逸失利益646万74

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74円、慰謝料50万円となっている。

 また積極損害として付き添い介護費用、弁 護士費用などが認められている場合もある。

大谷立さんのような、特に重度の後遺障害の 場合には、付き添い介護に要する費用やこの ために家族全員にあたえる深刻な影響は、は かり知れないものがある。

 日大山形事件判決は、付き添い看護費用に

っき、昭和43年らか48年まで一日あたり

1, 500円、49年以降を一日に2,00

0円の割合で認め、残余生存可能年数までを ホフマン計算によって算出して、合計2, 2

56万円の付き添い費用を認定した。また医

療雑費589万円、慰謝料700万円、逸失

利益2, 077万円、総額2, 323万円、

過失相殺7割である。昭和52年3月30日

判決であるので、平成5年の物価指数に合わ

せると3,517万円となる。

 交通事故や労災事故の裁判では、付き添い 費用をどのように算定するかが大きな争点に

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なっている。交通事故では、家族が付き添っ

たときには入院付き添い1日;3, 600円 通院付き添い1日=1, 850円を標準にし

ている。自賠責保険の損害査定要綱では近親

者付き添い看護料を1日に3, 700円を原

則としている。また将来支出が予想される車 椅子やベッド、ガーゼ等の医療雑費、リハビ

リに要する費用等も賠償の対象となる。

 つぎに弁護士費用は、加害者が任意の賠償 に応じなかったために、弁護士に委任して裁 判をおこなわなければならなくなり、それに 要した着手金と成功報酬の一部を、加害者に 対して請求することができる。

 今まで述べた学校事故に関する損害賠償判 例は、学校設置者(国・自治体・学校法人)

の過失が認められた場合である。しかるに、

大谷立さんの場合、日大山形事件と同じよう

に3, 500万円は損害賠償額として認めら

れてしかるべきであると思うが、現行の制度

下ではセンターの2,290万円しか支給さ

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れない。高塚高校の校門圧死事故のように、

明らかに学校側、教師側に過失責任があると 認められる場合は、損害賠償金は速やかに示 談で支払われるが、それ以外の場合は教師に 過失があるかどうか立証しなければ、センタ ー以外からの救済処置はないのである。

 裁判官がいかに賢明でも、若くして永続的 傷害を受けた人間の数十年に及ぶ損害を、ど

うして一回きりの審理で把握出来よう(?

 「ここで重要なことは前に決定された金額 でなく、それが受給者に同じ水準の生活維持 を可能ならしめるかどうかである。」とフレ ミングは述べている。

 (生命・身体の価値を評価・賠償すること は不可能である。)賠償されるべきものは、

事故による財産的または、非財産的損害であ って、生命・身体の価値ではない以上1法の 下の平等」 (憲法14条)によって定額化論

を支持することはできない。

 今日の問題は、非代替的で強度に個性的な 莚・リ弓田雄弓田才子端脳日欝徽ア ラ晒

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人身損害にかかわっている。日常的には管理 社会の平凡な一員にすぎない人も、事故とい

う非常事態に際しては、それぞれの多様な諸 条件に基づき肉体的にも精神的にも個性的な 反応を示す。特に一定し ベル以上の事故は被 害者を平均的社会生活からの「落ちこぼれ」

として烙印を、押しかねないのであり、彼(

女)ができるだけ原状に近い状態を回復して 再び日常的社会生活に復帰するためにも、個 別的損害を正当に評価した救済が不可欠なの

である?フ

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第2章 学校事故とその法律関係 第1節  民事上の責任

 民事上の責任は、不法行為による損害賠償 責任のことであり損害の填補を目的とする。

 まず、国家賠償法、 (以下「国賠法」とい う)が適用される場合についてみていくこと にする。国立や公立の学校の児童・生徒の:事 故については一般に国画法が適用されること が多い。同法1条では「国又は公共団体の公 権力の行使にあたる公務員が、その職務を行 なうについて、故意又は過失によって他人に 損害を加えたときは、国又は公共団体が、こ れを賠償する責に任ずる」としている。

このように学校事故が起こり国賠法が適用さ れると、直接教師に責任を負わせるのではな く、国又は公共団体がその肩代わりをするこ とになる。ただし、教師に故意又は重大な過 失があったときは、国又は、公共団体は、そ

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の教師に対して求償することができる。

 また、臨空法2条では公の営造物の設置、

管理上の壊疵によって生じた損害について、

国又は公共団体が賠償責任を負うことを規定 している。国・公立学校の学校の施設は、公 の営造物であるから、学校施設によって児童

・生徒が事故にあった場合、国又は公共団体 に賠償責任をもとめることができる。

 次に、民法が適用される場合であるが、教

師に責任が問われるのは、民法709条(不 法行為責任)と民法714条2項(親権者代

理監督者責任)である。これらに対して、学 校事故が起こった場合、その原因や状況によ っては、教師の他に加害者や加害者の親権者 にも責任が問われることがある。すなわち、

加害者に対しては、民法709条の不法行為 責任、前述の民法709条の不法行為責任、

加害者の親権者に対しては、民法7!4条!

項の親権者監督責任である。

 なお、私立学校の場合は、国権法の適用は

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ないが、図に掲げた民法の各条項の他にも、

民法7ユ7条の工作物責任、同法415条の

債務不履行責任が問われることがある。

 以上、学校事故に関する民事上の責任につ いて、関係する法律とその条文を挙げたが、

それらを図示すると次頁のようになる!り

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学校事故の民事上の責任

加害者の

親権者 加害者

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x被害児童・生徒

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ッ 1民  1法三七 1七〇  ・一

?1四? 1条  1二

@ 1項 _L一__.r

国家賠償法二条

国家賠償竺条 民法主七条 民法竺五釜項.

■三五条

5↓

国公立 私立

一般教師 学校設置者

 国 

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