Figure 5‑2‑1.#1‑2の 標 的行動の記録
.図
中の点線は,事
例検討会の実施 を示 している.図
中 の横線 は,事
例検討実施前 と実施後の標的行動の生起率の平均値 を示 している.#2‑1の支援 とその結果 #2‐1の取 り上 げた行動 は、「 トイ レ (オマル
)を
行 う」であった。事例検討会後 の支援 として、対象園児 は トイ レに行 くのに時間がかか るので、担任保 育士 が、他 の子 よ りも先 に呼んで、みんな と同 じ位 に終わ るよ うに した こと、対象園児が どう していいか迷 ってい るよ うな時 に、参加者 が 「それ でいい よ、合 ってるよ」 と声 を掛 ける よ うに した こと、1つの動 きができた時は、担任保育士や参加者が、大げ さな位 にほめるよ うに した こ と、おやつゃ給食 の時間には、担任保 育士が側 に座 って、話 しかける回数 を増 や した こ と、言葉 だけでわか りに くい時 は、担任保 育士、参加者 が指差 しや ジェスチ ャー
を使 うよ うに した ことを報告 した。
これ らの支援 の結果 と して、ほめる回数 、声 を掛 け られ る回数 が増 えた事で対象 園児 の 表情 が とて も柔 らか く、笑顔 がた くさん見 られ るよ うになった こ と、早 めに声 を掛 ける事 で、みんな と同 じ位 に終わ るよ うになったので、次の活動がスムーズに行 くよ うになった
158
21 18 15 4( 12 廠
く口 9 6 3 0
100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0
雨 e 黙 郭 邸 枢
― 合計 点
・・00・個 別指示 無 し
"OAO・ 1回の個 別 指 示
…・X… 複 数 回の 個 別指示
□ 回 □ □ □ 田 □ □ 田 □ □ □
∞ Q卜 ∞ N L0 0 0∞ 寸 L00
N N O O d d d N N O O O
Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ
O Oト ト ト ト ト ト ト ∞ ∞ ∞
〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇
Figure 5‑2‑2.#2‑1の 標的行動の記録
.実
線のグラフは合計点,点
線のグラフは支援の実 施状況のグラフである.図
中の点線は,事
例検討会の実施 を示 している.図
中の横線 は, 事例検討実施前 と実施後の合計点の平均値 を示 している.こ と、「それ でいい よ」 と声 を掛 ける事で、 じっ としてい る時間が短 くな り、
1つ 1つ
の行 動 が早 くな り、本人 も自信 を持 って行動 で きるよ うになってい るこ と、話 し掛 ける回数 を 以前 よ り増や した事 で、 自分 か ら伝 えたい事 を少 しずつ伝 え られ るよ うにな った こ とを報 告 した。Figure 5‐2‐
2に
は、#2‐1の標的行動 の記録 を示 した。#2‐1は、標 的行動 の記録 として、トイ レに行 くとい う行動 を
7つ
の下位項 目に分 け、それぞれの項 目に対す る支援状況 に合 わせ て1か
ら3の
得点 をつ けた。何度 も個別指示 を して当該 の項 目ができた場合 は1点
、1回 の個別 指示 で当該 の項 目ができた場合 は
2点
、個別指示無 しで当該 の項 目ができた場合 は3点
として記録 を行 った。縦軸 は下位項 目全体の合計点 と各支援状況 の割合(各得点がつ い た項 目数/全
体 の項 目数 ×100)を示 した。横 軸 は観 察 を行 つた 日付 を示 した。Figure5‐2‐
2か
ら、事例検討会前 と比べて、事例検討会後 には合計得点が上昇 してい ることがわか る。 この結果 は、事例検討会後 の支援 が有効 な ものであった ことを示 してい る。支援状況 については、事例検討会前 と比べて、事例検討会後 に、1回の個別指示 でできた項 目の割合が大 き く増加 し、その後指示無 しでできた項 目の割合 の増加 が見 られた。 この結果 は、事 例検討会後 に効果的な指示 が行われ た こと、また、それ らの支援 の結果 として指示 が必要 な くなった こ とを示唆 してい る。
#3‑1の
支援 とその結果 #3‐1の
取 り上げた行動 は、「水遊び を限度 な く したが る」であっ た。事例検討会後の支援 として、水道 に○ ×カー ドを用意 し、毎朝見せ るよ うに した こと、「×」になって水遊び をや めることができた らパー ト保育士がほめたこと、危ない ことを した り、水 をた くさん出 した りして も、パー ト保育士は大 きな声 を出 した り反応 した りせ ず に冷静 に対応 した こと、水遊び以外 の遊びを(スライ ム、片栗粉、色水 な ど)を増や した こ
とを報告 した。
これ らの支援 の結果 と して、水道 に用意 したカー ドは少 し見 るが、特 に今 の ところ興味 を示す ことはなかった(水遊び をあま りしたが らな くなってい る)こ と、危 ない ことに対 して、
パー ト保育士が反応 を しな くなった ことで、棚 に登った りす ることが減 ってきた こと、ス
Figure 5‑2‑3.#3‑1の 標的行動の記録
.縦
軸の2は
対象園児が泣いたことを,1は
泣かな いが悲 しげだったことを,0は泣かずに受け入れ られたことをそれぞれ表 している.図
中の 点線は,事
例検討会の実施 を示 している。図中の横線は,事
例検討実施前 と実施後の平均 値 を示 している.撻﹄e和測収コ嘔枷ユー択x
田 口 Щ ロ ョ Щ ョ 田 留 Щ ョ
□ dd Щ dd 田 8 Щ ョ
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□
∞o Щ 田 崎o Щ dd
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□
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□ 曽 Щ 8
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□
∞o 駅 od ロ トo Щ od
□ Oo Щ od 田 on Щ od
160
ライ ム、片栗粉 は全 く触 ろ うとしなか ったが、色水 は興味 を示 して よく遊 んでい るこ とを 報告 した。
Figure 5‐2‐
3に
は、#3‐1の
標 的行動 の記録 を示 した。#3‐1は
、標 的行動 の記録 として、「水遊び ×カー ド」を見せた際の対象園児の反応 を
0か
ら2の
値 で記録 した。 ×カー ドを 見せ て対象園児 が 「イヤ」 と言 つて泣 いた場合 は2、 泣 かないが悲 しげだった場合 は1、 泣 かず に受 け入れ た場合 は0と
して記録 を行 った。縦軸 は ×カー ドを見せ た ときの対象園児 の反応 を、横軸 は観察 を行 つた 日付 を示 した。Figure 5‐2‐3か
ら、事例検討会前 と比べて、事例検討会後 には ×カー ドを見せ て も、対象 園児が泣 かず にい られ た 日数 が増加 してい る こ とがわか る。この結果 は、事例検討会後の支援が有効 な ものであった ことを示 してい る。
#3‑2の
支援 とその結果 #3‐2の
取 り上げた行動 は、「叩 く、押す、蹴 る、つね る」であっ た。順番 に並ぶ際 に1番
に こだわ ることのある対象園児 に対 して、事例検討後 の支援 とし て、1番
前 に並 ばなか った らほめた ことを報告 した。また、対象園児 な りに手や足が出なか つた場合 もほめた ことを支援 として報告 した。支援 の結果 として、ほめ られ る とす ごく嬉 しそ うで笑顔 にな り、並ぶ ことに関 しては少 しずつ こだわ りを見せ な くなってい ることを 報告 した。この一方で、他 の こ とで 自分ルールがた くさんあ り、こだわ りも見 られ るので、まだまだ友 だ ちに手足が出て しま うこともあることを報告 した。
Figure 5‐2‐
4に
は、#3‐2の
標的行動 の記録 を示 した。#3‐2は
、標 的行動 の記録 として、園での生活 を午前 、給食前後 、午後 の
3つ
に分 け、それぞれ のイ ンターバル で標 的行動(「叩 く、押す 、蹴 る、つね る」)が生起 したか否かを記録 した。 この記録 を基 に、標 的行動 の生 起 したイ ンターバル/全
イ ンターバル ×100と い う数式で、標 的行動 のイ ンターバル生起率 を算 出 した。縦軸 は標的行動のイ ンターバル生起率 を、横軸 は観察 を行 つた 日付 を示 した。Figure 5‐2‐
4か
ら、事例検討会前 と比べて、事例検討会後 に標的行動の減少 は見 られなかっ た。参加者 の報告 か ら、並ぶ場面では支援 の効果 が見 られ る一方 で、その他 の場面では標 的行動が生起 してい ることが報告 され てお り、Figure 5‐2‐4もこれ と同様 の結果 となってい る。 これ らの結果 か ら、事例検討会後 の支援 は園生活全体 にお ける標的行動 の減少 をもた掛 製 州 ミ て
︱ もハ ヽ e 択 喘
100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 田 □ □ 田 □ □ □ □ □ □ □ 田 □ 田 □
ヾ L00卜 ∞ d N m ttLn∞ O O dLnO卜 ∞ O d N m ttLn∞ OOdN OOOOOdddddddNNNNNttNOOoOoOOddd
Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ Щ OOOOOoooooOOOOOOOOOdddddddddd
Figure 5‑2‑4.#3‑2の標的行動の記録
.記
録の対象 となった暴力は,叩
く,押
す,蹴
る,つね るであった。図中の点線は
,事
例検討会の実施 を示 している。図中の横線は,事
例検 討実施前 と実施後の平均値を示 している。らす ものではなかった ことを示 してい る。
#3‑3の支援 とその結果 #3‐3の取 り上げた行動 は、「意 に沿わない ことを注意 され る と、『 キ ー』 と大声 で奇声 を発 して、大泣 きをす る」であった。事例検討後 の支援 と して、職員会 で対象園児 の事 を伝 え、 してい る支援・対応 を知 らせ 、全職員 に同 じ対応 の協力 をお願 い した こと、「キー」 と言わなかった ら、参加者が金色のシール をごほ うびカ レンダー に貼 つ た こ と、友 だちにち ょっかいを出 され て、や り返 しを しよ うとす るのを参加者 か担任 が止 めた こ と、や り返 しや 、大声 を我慢 できた時は、参加者か担任 が大いにほめた ことを報告
した。
支援 の結果 と して、パニ ックを起 こさなかった ときに対象園児 自身が参加者 に伝 えに来 た こ とに対 してシール を貼 った(対象 園児 か ら知 らせ に来ない 日は、あえて 「貼 ろ う」 とは 言 わない)こ とを報告 した。また、10月 24日 の週はパニ ックが多かったが、11月 2日 に母 親 が退院 して迎 えに来た後 は、対象園児 も落 ち着いてきて、大 きなパニ ックがな くなって きた一方 で、家庭 では、赤 ちゃん言葉 にな り、甘 えてい ることを報告 した。また、「『 キー』
162
言 わなんだ よ。」 と対象園児 か ら伝 えに来 た り、他児 にち ょつかい を出 され て、「キー」 と 言 う前 に意地悪 を され てい る事 を保 育士 に言 い に来 ることや 、我慢す るこ とが増 えた こ と の報告 もあつた。
Figure 5‐2‐
5に
は、#3‐3の
標 的行動 の記録 を示 した。#3‐3は
、標 的行動 の記録 として、園での生活 を登所 か ら食事前 まで、食事か ら昼寝起 きまで、おやつか ら降所 までの
3つ
に 分 け、それぞれ のイ ンターバル で標的行動(「『 キー』と大声で奇声 を発 して、大泣 きす る」) が生起 したか否 かを記録 した。 また、事例検討会後 には、同様 の記録方法で適切 な行動(泣くの を我慢す る)の記録 も行 つた。 これ らの記録 を基 に、標的行動 の生起 したイ ンターバル
/全
イ ンターバル ×100と い う数式で、各行動のイ ンターバル生起率 を算出 した。縦軸 は各 行動 のイ ンターバル生起率 を、横軸 は観 察 を行 つた 日付 を示 した。Figure 5‐2‐5か
ら、事例 検討会前 と比べ て、事例検討会後 に標 的行動 の減少 が見 られ た。 ただ し、参加者 か らの報 告 にあ るよ うに、標 的行動 の減少 が見 られ た時期 と母親 の退院 の時期 が重複 してい るこ と か ら、事例検討会後 の支援 に よって標的行動 の減少 が もた らされ た と結論づ けるこ とはで きない。適切 な行動 については、母親 の退院の前 日に も高い生起率 を示 していた。100 90 悩卜 80
1製 70
製 60 ' 501 40
も ハ 30
` 20 10 0
― 奇声・
大泣き
¨0¨ 泣くの を我慢
□ 回 回 回 □ □ 回 回 □ □ 回 回 回 回 回 回 回 回 回 回
〇 劇 寸 L00卜 ∞ d N m d N mttLn∞ 00dN moooooodddOOOOOOOddd
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Oddddddddddddddddddd
Figure 5‑2‑5.#3‑3の標 的行動の記録