回 e 爆 緊
Ⅸ
Figure 3‑2‑4.プ レ,
80
︐ ︶ 冊 却 回 e 嶼 択 緊 枢
100 80 60 40 20 0
‑0‑適 切行動への言語称 賛
―
E―適切行動へ の言語称 賛以外 の強化
‑0‑適 切行動への強化全 体
‐ 不適切行動への注 目 の除去
ポスト
Figure 3‑2‑5.プ レ
,ポ
ス トにおける対象園児 に対す る支援方法の回答率(%).法 の回答率(%)、 横軸 はプ レとポス トを示 してい る。Figure 3‐2‐
5か
ら、プ レか らポス トに か けて、言語称賛及び他 の強化 を含む強化全体(9。0%か
ら63%へ
増加)、 適切行動へ の言語 称 賛(14。3%か
ら42。9%へ
増加)、 言語称賛以外 の強化(0。0%か
ら28。6%へ
増加)、 不適切行動 へ の注 目の除去(0。0%か
ら 28。6%へ
増加)の全 ての支援方法 について回答率 が増加 してい る こ とがわか る。各支援方法 についてプ レ、ポス トの間でMcNemar検
定 を行 つた ところ、強化全体 についてはプ レか らポス トヘ の増加 は有意 な ものであったが(″=14,′ <。05)、 適 切行 動へ の言語称 賛、言語称 賛以外 の強化 、不適切行動へ の注 目の除去 についてはプ レか
らポス トヘの増加 は有意 な ものでなかった(″=14,″es.)。
2‑3‑4.記
録の実施状況第 1セッシ ョン及 び第
2セ
ッシ ョン後 の園での課題 であつたABC観
察記録 、標 的行動 の 記録 の提 出状況 については、ABC観
察記録 は、14名 全員が第 1、 第2セ
ッシ ョン後 の記録 を提 出 した(100%)。 標 的行動 の記録 は、第 1、 第2セ
ッシ ョン後 の記録 を提 出 した参加者 は9名(64%)、 第 1セ ッシ ョン後 の記録 のみ提 出 した参力日者 が3名(21%)、 第2セ
ッシ ョン 後 の記録 のみ提 出 した参加者 が 1名 (7%)で あった。なお、1名 の参加者 は、第3セ
ッシ ョン 後 か ら第4セ
ッシ ョンまでの支援実施 の期 間にも標 的行動の記録 のグラフ化 を継続 して実施 し、第
4セ
ッシ ョン時 に提 出 した。2‑3‑6.ABC観
察記録第
4セ
ッシ ョン時のABC観
察記録 において、 14名 中5名の参力日者 が、Figure 3‐2‐6に
示 した よ うな矢印 を用いた複数の相互作用の記録 を実施 した。また 、
1名
の参加 者 は、矢 印 ではな く記 号 を用 いて複数 の相 互作用 の記録 を行 つてい た(Figure 3‐2‐7)。
先行 事象仏) 行 動(B) 後続事象(C)
0午睡 の前 の時 間。
0男 子用 の トイ レの前で。
・ トイ レに促 した ので は な く 自分 か ら トイ レに行 った。
/
・ 保 育者 が指 で 3を示 し 「3 回 だ けね 」 と言 う。
・「お して」と何度 も言 つて、
トイ レの水流 をのぞきこむ。
・3回水流 を じっ と見た後、
その場か ら離れ る。
0「3回だ けね」 と言 つて指 で 「3」 を示す。
0「え らか ったね」 と保 育者 がほめる。
Figure 3‑2‑6.矢印を用 いて複数の相互作用 を記録 したABC観察記録の記述例.
Figure 3…2‑7.記号 を用 いて複数の相互作用 を記録 したABC観察記録の記述例.
先行事象仏) 行 動(B) 後続事象(C)
制 作活 動 の説 明 を保 育者(1名)
が 、子 どもた ち に説 明す る。(子 どもた ちは 、マ ッ トの上 に座 っ て い る。保 育者 は、マ ッ トの外 か ら子 ど もた ち に 向 け て 話 し て い る。)
説 明 を して い る保 育者 の 横 に立って、一緒 に説明を す る。
(保育者 :説明 して い な い者)
「
Mち
ゃん、今 は こっ ち(マッ ト)で○ ○ 先 生 の お 話 聞 こ う。」 と言 つて 、 引 き戻 す 。
▼
▼(保育者 :説 明 して い ない者)
「
Mち
ゃん 、今 は こっち(マッ ト)で○○先 生 のお 話 聞 こ う。」と言 つて、 引 き戻す。
「いや
!Mち
ゃん もす る の!」 と言 つて、前に立つ。(保育者 :説明 して い な い者)
小 声 で 「あ ら。 で も、なん だ か 今 か ら面 白い こ とあ るみ たい だ け ど、お話 きい て ない と分 か らな くな るか もよ。」
と言 つて 、児 を他 児 の視 界 か ら外 れ る よ うに誘 導す る。
(児)保育者 の膝 の上 で 、話 を なん とか 聞 く。
82
2‑4.考
察本研 究 は、主任保 育士等 の指導的立場 の保 育士 に対 して研修 プ ログラム を実施 し、参加 者 の研 修 内の変化及 び保 育所へ の効果 を検討 した。参加者 の支援 の立案 スキル及び対象 園 児 の支援 については、特 に、研 究1‐1で研修 内の変化 か ら保育所 内への移行 が見 られた、園 児 の行動 の後 の対応(後続事象)に焦点 を当てて分析 を行 つた。
本研 究では研修 1‐1と 同様 に
ABC観
察記録 を含む応用行動分析 の研修 プ ログラムを実施 したが、消去及び分化強化 の講義 内容 、ABC観
察記録 の表記方法、標 的行動 の記録 、 グル ー プ ワー クの形式の4点
について改善 を行 った。 これ らの改善点の内、消去及び分化強化 の講義 内容、ABC観
察記録 の表記方法、標的行動の記録 についてその効果 を検討 した。本研 究 の結果 、支援 の立案 スキル では、適切行動 に対す る言語称賛及び不適切行動 に対 す る注 目の除去(消去)について、研修受講後 に新たに回答す る参加者 が増加 した。また、対 象 園児へ の支援 について も、適切行動 に対す る強化全体及び不適切行動 に対す る注 目の除 去(消去)に関 して新 たに報告す る参加者 が増加 した。研究 1‐1と 同様 に、園児 の行動 の後 の 対応 について、研修 内の変化 か ら保育所 内への移行 が確認 され た。
研 修 内の変化 か ら保 育所 内へ の移行 が確認 され たが、言語称賛等 の適切行動 に対す る強 化 については、研修 内容 の変化 で ある支援 の立案 スキル に増加 が見 られ た ものの有意 では なか った一方 で、保育所 内での対象園児 に対す る支援 については有意 な増加 が見 られ た。
これ に対 して、不適切行動 に対す る消去 については支援 の立案 スキル に有意 な増加 が見 ら れ た一方 で、保 育所 内での対象園児 に対す る支援 については有意 な増加 が見 られ なかった。
これ らの結果 か ら、適切行動 の強化 は研修 内か ら保 育所内へ移行 しやすい支援 であるのに 対 して、不適切行動 の消去 は研修 内で十分 な変化 が見 られ た場合 で も保育所 内へ の移行 が 難 しい支援 で あ るこ とが予想 され る。 園児 のできるこ とに言語称賛等 を実施す るこ とは、
これ までの保 育経験 の中で他 の保 育士のモデル を見た り、 自身で も実施 した ことがある場 合 が多 く、日常 の保 育場面 に取 り入れやすい支援 であることが予想 され る。これ に対 して、
困 つた行動 に注 目を向 けない とい う対応 は、他 の保 育士や 自身での実施 が少 ない こ とが予
想 され 、また、十分 な効果 をもた らすためには保育士間で対応 を統一す る必要があるため、
実際 の保 育所 内では実施 が困難 であるのか も しれ ない。 この点 については、今後 の研 究で も検討 してい くこ とが望まれ る。
適切行動 に対す る強化 に対応す る言語称賛 については回答率 の増加 が見 られ た ものの有 意 な ものではなか ったが、不適切行動 に対す る消去 に対応す る注 目の除去 には有意 な増加 が見 られた。研 究 1‐1と は異 な り、注 目の除去が、言語称賛を越 えて増加 を見せ た ことか ら、
本研 究で追加 した消去及び分化強化 の講義 内容 は、参加者 の注 目の除去 に関す る支援 の立 案 スキル の向上に効果があつた と考 え られ る。
研修 プ ログラムの改善点である
ABC観
察記録 の表記方法 については、研修受講後(第 4 セ ッシ ョン時)のABC観
察記録 において、約半数(14名 中6名
)の参加者 が、新 たに加 えた 表記方法(複数 のABCを
書 く)を用いて、複数 の相互作用 についての記録 を行 つていた。本 研 究 で新 た に加 えた表記方法 を約 半数 の参加者 が使用 していた ことか ら、 この表記方法 が 保 育士 に とって使 用 しやす い ものであるこ とわかった。今後 のプ ログラムにおいて も、単 一 のABCの
記録 だけでな く、複数 の相互作用の記録 についての表記方法 を伝 える必要が ある。
本研 究では標 的行動 の記録 について も改善 を行 つた。記録 の実施状況 を分析 した結果、9 割以上の参加者 が標的行動 の記録 を実施 していた。研 究 1‐1での標的行動 の記録 の実施 は約 半数 だった こ とか ら、本研 究で行 った簡便 な記録 シー トの使用 と講義 中の説 明は、記録 の 実施 を向上 させ ることが示 され た。標的行動の記録 の実施 の向上 は確認 され たが、本研修 プ ログラムでは、第
3セ
ッシ ョン後 の支援期間中の記録 を求 めていなか ったために、参カロ 者 自身 が支援 の効果 を評価す るまでには至 らなかった。標 的行動 の記録 は、参加者 自身 が自らの支援 の評価 を行 う際 に役 立つ ものであることに加 えて、研修 プ ログラムを評価 す る 指標 と して有効 な ものであ る。今後 の研修 プ ログラムや 、 フォ ロー ア ッププ ログラムにお いては、標 的行動 の記録 を用いて支援 の効果 を評価す るために、支援期 間中に も記録 の実 施 を計画す る必要 がある。
84
本研 究では、研 究 1‐1と 同様 に、参加者 の研修 内での変化及び、保育所 内への効果(支援 行動 の変化)について確認す ることができた。本プ ログラムは、他 の保育士に助言等 を行 う 指導 的 な立場 の保 育士 を対象 に実施す るこ とによつて、参加者 か ら助言 を受 ける保 育士 に 対 して もプ ログラムの効果 が波及す るこ とが予想 され る。参加者 か ら他 の保 育士へ のプ ロ グラムの効果 の波及 については、参加者 に対す る質 問紙調査 に加 えて、参加者 か ら助言 を 受 け る保 育士 に対 して参加者 の助言 に関す る質 問紙調査 を実施す ることに よつて、 よ り正 確 な分析 を行 うこ とがで きる と考 え られ る。今後 の研 究 として、参加者 か ら助言 を受 ける 保 育士 に対す る質問紙調査 の実施 が必要である。
今 後 の研 究 としては、研修 プ ログラムを地域 の よ り多 くの支援者 に対 して実施す るた め に、 これ まで応用行動分析 の専門家である大学院生が行 っていた ファシ リテー ター を研修 参加者 で あ る保 育士が行 うプ ログラムを開発す るこ とが重要である。 この保 育士 ファシ リ テー ター の導入 に よつて、 よ り少 ない専門家 によつて研修 の実施 が可能 となれ ば、 よ り多
くの支援者 に対 して研修 プ ログラムを実施す ることが可能 とな る。また、他者 に 教 える"
こ とによつて、教 える側 もスキル の向上が促 され る場合がある(Jones et al。,1977)こ とか ら、
保 育 士 フ ァシ リテー ター を行 うこ とは、それ を行 う保 育士 自身 に とつて もス キル の維持 、 向上 のた めの機 会 とな る可能性 が ある。 また、今後 の研 究では、 これ までのプ ログラム参 加 者 に対 して研 修 プ ログラムのフ ァシ リテー ターの機会 を設 定 し、そのフォ ローア ッププ
ログラム としての効果 を検討す ることも必要であろ う。