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 出たアイデアは、「独自性」と「可能性」をポイントに、一日くらいおいてから行う・ここ で批評・批判は解禁である。この徹底評価の過程で数々のアイデアが結合して・より高いレ ベルのアイデアが生まれてくることが多い。

 以上が、ブレインストーミングの概要である。

 【本番】

(4)各自、個人発想する(5分間)

 5分間、個人で発想を行う。各自、

思いっくままを自分のカードに記入する。

このとき、1枚のカードに1つのアイデ ァを書くという原則を守る。

(5)順番に発表してカードを並べる  次は、順番発表の時間である。各自順 番に1枚ずつ自分のカードを読み上げ、

そのカードをテーブルの真ん中に全員が

it

2名

b

(図表12) カードBS法の手1順

個人発想(5分間)

川貞番発表とカード並べ

︵5分たったら︶

*制限時間まで繰り返す

見えるように並べて置く。1人が終わったら次の人が発表する。

(6)再び個人発想する(5分間)

 2名くらいがパスするようになったら、再び個人発想の時間をとり、各自カードに記入す

る。

5分たったら終了。

(7)再び順番に発表してカードを並べる

 また、順番発表とカード並べの時間である。

(8)以下、個人発想と、順番発表およびカード並べを制限時間まで繰り返す。

(9)カードの評価をし、まとめる

 出されたアイデアはすべてカードになっているので、整理し、評価して、結論へと導く。

 このようにカードBS法は、ブレインストーミングの前述の欠点をカバーした技法である。

また、カードを使うことによって、後の整理をしやすくし、個人でも集団でもすぐにアイデ アをまとめることができる。

3 ブレインライテイング(BW)法

 ブレインライティング(BW)法は、ドイッのホリゲル(Holiger)が開発した沈黙の集 団発想法である。ホリゲルはドイッの形態分析法の研究者である。彼は1968年に始まっ たドイツの職業訓練コース「ローバック」の中で、この技法を公開したく39>。

 これは、終始、沈黙のままで個人に発想させながら、集団発想の長所も生かす思考方法 である。プレインライティング法は当初「6・3・5法」と呼ばれていた。それは、以下 のような進め方をするからで、この技法の特徴をよく表している。

(1)6人の参加者で、

(2)3つずつ、各自がアイデアを考え、

(3)5分以内でシートに記入し、5分後に隣りにシート紙を回す。

  以下、繰り返す。

■技法の特徴

 ブレインライティング法を特徴づける最大のポイントは、全員が無言で発想作業を行うと いうことである。「沈黙のブレインストーミング」という別名があるとおりで、メンバーの口 頭発表ではなく、1人1人が発想シート「ブレインライティング・シート(図表13)」に書 き込み、シートを相手に渡して順番に記入しながら、集団発想を進めていく。

 ブレインライティング法の特徴をあげると、以下の点があげられる。

(1)全員が平等に思考することで、ブレインストーミングの発言者が片寄る傾向を排除する。

(2)沈黙による個人発想を生かすことで、ブレインストーミングの発言により思考が妨げられ  る欠点をなくす。

(3)シートに本人が記入することで、ブレインストーミングでは司会が発言を記入するのでニ  ュアンスが変わってしまう、という問題点を解消する。

(4)集団人数は何人でもできる。ブレインライティング法は多くのメンバーの参加が可能で、

 しかも短時間でアイデア会議が実行できる。

■技法の展開

【事前準備】

(1)リーダーを決める

 リーダーは、進行役・時間係であり、そして発想メンバーも兼ねる。

(2)メンバーは原則として6人

 メンバーは6人が原則であるが、必ずしも人数限定する必要はない。何人でも可能である。

(3)テーマを確認する

 リーダーは、始めにテーマを全員に示し、テーマ設定に問題がないかどうかを確認する。

(4)ブレインライティング・シートを用意する

 図表13に示したブレインライティング・シートを全員に配付して、表頭にテーマ名を記

入する。

     (図表13) ブレインライティング・シートの例       テーマ〈      〉

A B

1

皿亘

V一

C

44

体番】

(1)各自、5分間で3つのアイデアをシートの1列目に記入する。

 最初の5分間で、メンバーはシートの横一列に並んだA.B.C欄にアイデアを書き入れる。

(2)5分後、メンバーはシートを左隣りの人へと渡す。

(3)次は、各自5分で3つのアイデアを右の人からきたシートの2列目に記入する。

(4)各自、前の人が記入した1列目のアイデアを見ながら、これを発展させたものや、まった  く新しいアイデアを2列目に書き込む。

(5)また、5分経過したら、シートを回し、3列目にアイデアを記入する。

(6)以下、最後の列まで、同作業を繰り返す。

(7)全員でアイデア評価を行う。

 全ラウンドが終了したら、リーダーは各自の手元に残ったシートのアイデアをメンバーに 評価させ、良いと思ったアイデアを2〜3点くらい選び、マークを付けさせる。これらを基 に、さらに全員で話し合って発展させると効果的である。

■技法の応用

 通常プレインライティング法は、4人以上のメンバーで行うのが一般的であるが、個人で これを活用することもできる。その具体的な方法は、以下である。

(1)ブレインライティング・シートとタイマーを用意する。

(2)最初の5分間で、1列目のA・B・Cにアイデアを記入する。

(3)5分たったら、2列目を記入する。

 1列目のアイデアをふくらませ、発展させたものを考えて記入する。

(4)これを繰り返して、考えを深めていく。

 ブレインライティング法の利点としては、次のものが挙げられる。

 〈ブレインライティング法の利点〉

 ブレインライティング法は、論議がわき起こり会議全体が盛り上がる、といった効果をね らったものではない。個人の思考を充分に引き出すために、各自が頭脳をフルに働かせ、ア イデアの生産に励む、というのがこの技法本来の姿である。

 それだけに、メンバーがテーマに取り組む真剣さについては、ブレインストーミングを超 えるものがある。

 以上のような特徴から、ブレインライティング法は人前や地位の高い人の前で発言するの が苦手な人、声の大きな人にイニシアティブを奪われてしまいがちな人、などには最適な方 法といえる。地位や性格の違いに関わらず、全員が平等に発想でき、またお互いのアイデア に刺激を与え合うことができる。

 また、初対面同士のメンバーの集まりや、チームづくりが間に合わずぶっつけ本番で発想 会議を始めるときなどには、ブレインライティング法が有効といえる。