教職員が,学校における情報を発信するためにホームページを作成しようとする 場合には,次のようなことに留意しておく必要があります。
▲学校ホームページの例
* CMS:Contents Management System(コンテンツマネージメントシステム)
ホームページの構築と管理をするシステム。ホームページに必要な素材(テキスト・画像など)
を入力するだけで簡単にホームページを作ることができる。
6 校務の情報化
学校ホームページに よる情報発信・情報 提供の利点
継続的に,かつ内容の充実した学校ホームページを運営していく際のポ イントである。特にこれから進めていきたいと考えている学校の場合に は,この点についての共通理解をはかることが大切である。
CMS で作成している学校 ホームページの例を見せる とよい。
兵庫県三木市内の小中学校
http://www.miki.ed.jp/
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6.学校に関する情報の発信
①情報発信の目的を明確にする
学校が情報を発信する際には,その目的を明確にしておくことが必要です。そし て,その目的を達成できるようわかりやすく表現するなど理解してもらえる工夫を して発信することが重要です。このため,学校ホームページの閲覧者である児童生 徒,保護者,学校関係者がどんな情報を望んでいるのかを把握することが必要です。
(1) 保護者が知りたい情報とは
子どもたちの様子,学校の方針,お便り,行事予定 等の連絡 など。
(2) 学校ホームページ活用の目的
学校の紹介や案内,お知らせ,情報交換・交流,教 材,記録 など。
②内容の信頼性を確保し,発信する情報の内容に責任をもつ
学校が情報を発信する際には,公的な意味合いをもつので,情報が正確なもので あることが大前提となります。そして,それらの発信する情報が保護者や児童生徒,
地域社会へ与える影響が大きいことから,内容には責任をもたなければならないこ とを十分認識しておいてください。
③情報の発信日を表示する
情報を発信するときは発信日付を表示すると親切です。発信日時を明らかにする ことで,情報の新旧が判断でき情報価値を高められます。
④連絡先を明示する
情報発信にかかる責任の所在を明らかにするために連絡先を明示しておきましょ う。
⑤知的所有権(特に著作権)を尊重する
文章や写真,音楽,ソフトウェアなどの著作物には著作権があります。他人のホー ムページや電子掲示板や雑誌に載っている著作物を,無断で使用して情報を発信す るなど,知的所有権(特に著作権)を侵害しないようにしましょう。
文章や絵画,写真,音楽などの作品はすべて著作物であり,著作権で保護されて います。著作物の使用に関しては著作権者の許諾を得なくてはなりません。よって,
公開の際には作成者本人が登録することを原則とし,児童生徒が作成した作品を掲 載する場合や学校外の人が作成した文章やイラストなどを掲載する場合は,作成者 の同意が必要です。
誰に対しての情報発信?
保護者,地域,児童生徒,学校 関係者(教員),……
何のために?
学校の PR,保護者への連絡,
学習利用,地域への情報発信,
記録,……
学校ホームページ の信頼性の担保に もなる。
読み手の気持ちを考えるようにして いくことが大切ということを押さえ る。
まちがった情報を出 さない校内のチェッ ク体制と,まちがっ た情報を出したらす ぐに修正することが 大切ということを押 さえる。
知的所有権(知的財産権)は,人間の 知的な創作活動,創造活動から創り出 された創作物に対する権利の総称。
知的所有権は,大きく「著作権」と
「工業所有権」に分かれる。「工業所有 権」は,特許権,実用新案権,意匠権,
商標権などの権利を総称したものであ る。
「著作権」は,文芸,美術,学術,音 楽などの人間の思想や感情を文化的に 創作的に表現した著作物に発生する権 利である。「著作者」は著作物を捜索 した人であり,「著作権者」は,著作 権を有する人である。一般的に「著作 者」と「著作権者」は同一人であるが,
「著作権」は譲渡することができる。
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市販されている著作権フリーのホームページ素材集などは,使用許諾を得なくて も使用できます。また,ホームページ上にも,営利目的で使用しないことを条件に 使用を認めているものがあるので,検索してみるとよいでしょう。ただし,著作権 フリーといっても著作権を放棄しているわけではないので,自由に使用することが 許可されているわけではなく,利用規約に基づいた使用方法を守りましょう。
イラストや書籍の他,音楽にも著作権が発生するため,取り扱いに注意が必要で す。JASRAC が著作権を管理している校歌であれば,著作者から特段の申し出がな い限り,所定の手続きを行えば,当分の間使用料を免除してもらうことができるよ うになっています。手続きの具体的な手順は以下のホームページに掲載されていま す。校歌以外の音楽についても,作詞・作曲ともに著作権が発生しますので,音楽 だけ,もしくは詞だけであっても無断でホームページに掲載することはできません。
JASRAC ホームページ
http://www.jasrac.or.jp/network/contents/schoolsong.html
⑥職員・児童生徒の個人情報を保護する
学校ホームページでは,条例で「個人情報」に定義されている,住所・電話番号・
生年月日・家族構成などの情報を公開することを禁止している場合があります。学 校に特化した機密情報に関しても漏えいしないよう細心の注意を払い,公開に際し ては学校長の許可を得ることとなっています。ホームページ開設に先立って,条例 で定義されている個人情報にどのようなものがあるかを確認しておく必要があるで しょう。
また,児童生徒の安全やプライバシーの問題でトラブルにならないためにも,使 用する写真に児童生徒の顔が写っている場合は本人や保護者に許諾をとり,表示方 法にも気をつけます。肖像権とは,自分の顔や姿を無断で写真・絵画などに写しと られたり,それを展示されたりすることを拒否する権利で,校内の様子などを写真 で公開することが多い学校のホームページでは,特に注意する必要があります。日 頃から保護者の理解が得られるよう,十分な説明を行い,公開にあたっては,著作 物と同様に本人と保護者の許諾を得るようにしてください。
(1) 氏名については,基本的には掲載しない。
(掲載する場合は,本人及び保護者の承諾を得る)
(2) 写真については,個人が特定できないように加工する。
(3) プライバシーに関する情報については掲載しない。
(住所,電話番号,生年月日,年齢,家族関係 等) など。
6 校務の情報化
研修時間に余裕があれば,これらのポイントをもとに,各校での個人情 報の取り扱い方を作成する活動を入れてもよい。
テキスト p.97「〔資料〕い ろいろな教育情報サイト」
参照。
講師は研修開始までに,地元の自治体や教育委員会,学校 ( 勤務校・研修地の 学校 ) の個人情報の取り扱い ( 規則など ) をしっかりと調査・確認しておこう。
また,学校ホームページ上での取り扱いを別途定めているところも多くある。
その内容に応じて,下記の個人情報の取り扱いポイントを解説する。
条例や校内規定を紙で用
意しておくとよい。校内
規定がないところは,作
成することも必要という
ことを押さえる。
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6.学校に関する情報の発信