ここでは,授業場面に応じたスライドを作成するために,プレゼンテーションソ フトの基本事項を理解します。
【ファイルの保存】
●初めて保存する場合:ファイル→
メニューから「名前をつけて保存」
●上書き保存:一度保存したものは 「上書き保存」
【スライドの移動と削除】
(1) 画面をスライド一覧表示にする。
(2) 移動(削除)したいスライドを選 択する。
●移動のとき:目的の場所までドラッ グする。
●削除のとき:選択した後,「Delete」
キーを押す。
●表示モード切替ボタン:左から順に,
「標準表示」,「スライド一覧表示」,
「スライドショー」
●スライドペイン:文字や画像の 配置スペース
●メニューバー:
操作や機能を選択する。
●「スライド/アウトライン」タブ:
「スライド」では,スライドが一覧表示される。
「アウトライン」では,プレースホルダの文字 のみが表示される。
●ツールバー:利用頻度の高い 操作がボタン化されている。
①スライドの作成
保存の際,静止画は 一 緒 に 保 存 さ れ る が,動画は別なので 注意が必要。
このテキストでは,「パワーポイント 2003」だが,研修の環 境により「パワーポイント 2007」の例も必要になる。
受講者がすぐに使えるように,いくつかの画像ファイル(640
× 480 程度にリサイズしておくとよい)を準備しておくと
よい。
109
5.ICT を活用した教材作成
※スライドのレイアウト・デザイン・配色共に,作業中のスライ ドだけを変更したい場合は,デザインの右側の をクリック すると,適用範囲が選択できる。
●作業ウィンドウ:スライドのデザイン,
レイアウトなどの操作が表示される。
【スライドの作成】
(1)「新しいスライド」をクリック する。
(2) 作業ウィンドウに表示される中 から目的に応じたレイアウトを 選んでクリックする。
【配色の変更】
「配色」をクリック すると,配色の適用 画面が表示される。
【スライドのレイアウトを変更する】
(レイアウトを後で変更する場合)
(1) ツールバーの「書式」をクリックする。
(2)「スライドのレイアウト」をクリックする。
(3) 表示された中から,目的に応じたレイアウ トをクリックする。
●ノートペイン:スライドの補足説明,
台本などを記入できる。
【スライドのデザインの変更】
ツールバーの「デザイン」
をクリックする。
※目的に応じたデザインを選 んでクリックすると,すべ てのスライドのデザインが 変更される。
【スライドに適用】
インターネットに接続してあれば,たく
さんのテンプレートを入手することがで
きる。
110 4 ICT を活用した指導力の向上
②素材の加工
ここでは,準備した素材を加工する方法をつかみます。
【画像(動画)の取り込み】
●静止画の場合:「挿入」→「図」→
「ファイルから」
●動画の場合:「挿入」→「ビデオとサ ウンド」→「ファイルからビデオ」
●ファイルを選んで「挿入」
【「図」ツールバー】
左から順に,
「図の挿入」,「色」,「コントラスト(強)」,「コントラスト(弱)」,
「明るさ(強)」,「明るさ(弱)」,「トリミング」,「左 90°回転」,
「線のスタイル」,「図の圧縮」,「図の色変更」,「図の書式設定」,
「透明な色に設定」,「図のリセット」
動画はコンピュータ 用のビデオファイル
(mpeg1)の形式に
する。wmv でも可。
111
5.ICT を活用した教材作成
【画像のトリミング】
●画像の一部だけを利用したい場合はトリミングを行う。
●上下左右・4隅のハンドルをドラッグする。
【拡大・縮小】
●拡大・縮小:マウスポインタを画像の4隅のサイズ変更 ハンドルに合わせてドラッグする。
※上下左右のハンドルを動かすと,画像の縦横の比率が変 わってしまうので注意する。
【色の変更】
●「色」ボタンから,ワンタッチで画像処理をすることができる。
▲グレースケール ▲白黒 ▲ウォッシュアウト
【画像の回転】
●画像ツールバーのボタンをクリックすることで,
画像を右(左)に 90°回転させる。
●画像上部に表示される の部分をドラッグするこ とで,任意の角度に回転 させることができる。
(縦位置で撮影した写真など→)
112 4 ICT を活用した指導力の向上
③図の活用
ここでは,矢印や吹き出しなどの図を活用する方法をつかみます。
【図の挿入】
●基本的な図形や矢印などは,
「オートシェイプ」から選択 することができる。
(例)四角形
113
5.ICT を活用した教材作成
【図形の色】
●目的の色を選択して色を変更する。
※「塗りつぶしなし」にすると,輪郭のみの画像 となる。
▼色を設定した場合 ▼塗りつぶしなしの場合
【図形への文字列入力】
●図形の中に文字列を入力することも できる。
(1) 図形を選択して文字列を入力する。
(2) 文字列の書式(書体など)を変える こともできる。
【図のサイズ変更・変形】
●サイズ変更・変形:サイズ変更ハンドル をドラッグする。
●回転:回転ハンドルをドラッグすると回 転できる。
↓
↓
オートシェイプに文字を入れるときは,「右ク リック」−「テキストの編集」を選ぶと入力可 能になる。
コンピュータによって イ ン ス ト ー ル さ れ て いるフォントが異なる の で, 作 成 す る コ ン ピュータと再生するコ ンピュータが異なる場 合には注意する。
※同じフォントを使い たい場合は,
PowerPoint の オ プ
ション→保存→「ファ
イルにフォントを埋め
こむ」にチェックを入
れる。
114 4 ICT を活用した指導力の向上
④画像の編集
ここでは,画像編集ソフトを用いて,画像を編集する方法をつかみます。
プレゼンテーションソフトでも,
色の調整・コントラストの調整・明 るさの調整・回転・図の圧縮など,
ある程度の調整はできます。さらに いろいろ手を加えるには画像編集ソ フトを用います。
【特殊効果の適用】
(例)ボタン化
【ファイルの読み込み】
●「ファイル」→「開く」を選択。
【各種画像形式での保存】
(1)「ファイル」→「名前を付けて保存」
(2) ファイル名を入力し,ファイル形式を選 んで「保存」をクリック。
※画像の形式については右ページ参照。
「図」のツールバー で調整することがで きる。
このテキストは,Paint Shop Pro を使った例だが,研修環境 に合ったソフトを使うこと。Windows 標準の「ペイント」
でも可能。
115
5.ICT を活用した教材作成
【範囲の選択】
必要に応じて,範囲を設定して画像の一部に効果を適用することも可能。
(例)モザイク
【文字の挿入】
●画像に文字を書き込むこともできるが,プレゼンテーションソフト上でテキ ストボックスを作成したほうが,編集が楽。
主な画像のファイル形式について
《GIF》
長所
・圧縮率が高い。
・ファイルサイズが小さい。
・色数が少ないイラスト,文字のイメージ (ロゴ),Web ページに載せるイラスト やボタン,メールへの添付などに利用し やすい。
・アニメーション表示が可能(アニメーシ ョン GIF)。
・背景の透過処理が可能。
・色の境界線付近が明確。
短所
・最大 256 色。
《PNG》
GIF に代わる形式として開発された。
《JPEG》
写真の圧縮に優れている。最大 1670 万色。
長所
・Web ページに載せる写真,グラデーショ
ンに向いている。
・ファイルサイズが小さい。
・圧縮率を自由に調整でき,圧縮しても画 質の劣化が小さい。
短所
・細かい部分の線がはっきりしない(境界 部分が濁って見える)。
・イラストや文字のイメージには不向き。
・もとの形式には戻せない(非可逆圧縮)。
《BMP》
Windows の標準形式。約 1670 万色まで 表示できる。
長所
・画像が美しい。
・写真の保存に向いている。
短所
・ファイルサイズが大きい。
・インターネット上での利用,人への配布 には不向き。
プレゼンテー ションソフト を 操 作 し て,
イメージした 通りの教材の 作 成 方 法 が わかりました か?
一般的に,イラスト は GIF, 写 真 は JPG
(JPEG)形式で保存
することが多い。
116
⑤動きをつけるテクニック
アニメーションの軌跡の機能を使うと,イラストなどを思い通りに動かすこと ができます。1つずつではなく,一斉に動作させることで興味をひかせることも できます。
4 ICT を活用した指導力の向上
実際のスライドでは,複雑なアニメー
ションを多用することはないが,研修の
中では少し時間をとってアニメーション
効果がそれぞれどのような動きをするの
か試すことも必要。その上で,本当に必
要な動きを選択することを学んでもらう
とよい。
117
アニメーションの移動で設定し ます。この他に次のようなアニメ ーションが可能です。
5.ICT を活用した教材作成
パワーポイントのバージョンによって,アニメーションの動 作に若干の違いがある場合がある。Open Office においても,
同様の違いがある。
118 4 ICT を活用した指導力の向上
⑥資料の印刷
プレゼンテーションソフトで作成したスライドは,いろいろな形式で印刷するこ とができます。
(1) スライドそのままのイメージで印刷する(提示資料)。
(2) 1枚の用紙に複数のスライドを印刷する(配付資料)。
(3) それぞれのスライドに書き込み欄を設定する(ノート・発表原稿)。
授業では,これらの印刷物を,スライドと連動したワークシートやプリントとし て活用できるので,児童生徒も,ノートに一から授業内容を書き込む手間がなくな り,より集中して授業に臨むことができるようになります。発表会などの際に,提 示資料をもとに,配付資料を容易に作成することができます。
【演習 4̲5̲1】 自作教材を印刷して配布してみましょう。(ワークシー トはありません)。
【印刷対象】
●印刷する内容を指定する。
●「スライド」「配布資料」「ノート」
「アウトライン表示」が選択できる。
●配付資料
1枚の用紙に「配付資料」
で設定した枚数のスライド が印刷される。児童生徒に 配布する授業用のプリント や発表会等の資料として活 用できる。
●ノート
「ノートペイン」に入力した 文字とスライドがワークシ ートのように表示される。
●スライド
表示画面がそのまま印刷さ れる。
▼配布資料 ▼ノート ▼スライド practice
practice
プレゼンテー ション教材を 元に,適切な 形式の配布資 料を印刷でき ますか?