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10月5日~10月7日(2泊3日)

境南小学校

【ぶどう畑でかさ拭き体験】

【三湖台ハイキング】

2 事後の学習の内容

・課題別の学習について、同じ課題のグループごとに新聞にまとめた。また、その内容には宿 泊体験や自然体験、農作業体験、友達との交流などを入れ、プレセカンドスクールの思い出 を振り返り、まとめた。

・10月に3年生に向けてのプレセカンド体験発表会を行った。まず、各自が現地で体験したこ とや本で調べたことから発表資料を作成し原稿を作った。そして、自分の伝えたいことをま とめ、次年度にプレセカンドスクールを体験する3年生に宿泊体験の様子や自然体験のすば らしさなどを伝えた。

○特色ある活動内容

<自然体験活動>

1 富岳風穴見学

富岳風穴は青木ヶ原樹海の中の遊歩道の先にある溶岩洞窟である。急勾配の階段を下りて行 き、低い天井に気を付けながら奥に進むと、そこは気温0℃の暗闇。溶岩樹形や縄状溶岩、氷 柱などが見られる。総延長

201

メートル、高さは

8.7

メートルにおよぶ横穴で、所要時間

20

分 程である。子どもたちはこの季節に氷が残っているのを実際に見て、その寒さに驚いていた。

こうした溶岩洞窟は、昔は蚕のさなぎや植物の種などを保管する天然冷蔵庫として使用されて いたと説明書きを見て納得した様子であった。

2 樹海ハイキングコース散策

風穴から氷穴まで樹海の中を歩く

20

分ほどのハイキングコー スを歩いた。火山で流れ出た溶岩の上に木々が生え、根が横に伸

びている様子や、ガスが抜けて大きな穴が空いているところを見 て、自然の威力を実感することができた。

3 三湖台・紅葉台ハイキング

自然を生かした登山道を足元を確認したり、木々を支えにしたりして頂上を目指した。頂上 では、西湖や青木ヶ原樹海、富士山の絶景が出迎えてくれ、多くの児童が感動していた。

<社会体験活動>

1 ぶどう畑での農作業体験

3日目、ホテルを出発後、勝沼のぶどう畑に向かった。まず、

ぶどうの種類の話や勝沼の気候を生かしたぶどうについての話を 聞いた。気候や地形によって見た目も味も違うぶどうができるこ とを知り、ぶどうへの興味・関心が高まった。その後、作業の 説明を聞き、草取りと笠拭き、ぶどう収穫を行った。現地の指

導員の方の指導で安全に作業ができた。収穫作業と草取りの作業を体験することによって、自 分たちが食べている農作物を育て収穫するまでには、多くの人が手間をかけなければならない ということや、安全でおいしい農作物を育てる工夫を感じることができた。さらに、働いてい る方々の努力や苦労、また食べ物の大切さについて考えることができ、有意義な活動になった。

<生活・文化体験活動>

1 クラフト体験

初日の午後は、クラフト体験。山を守るために伐採した木 々 を活用して工作を楽しんだ。すべての材料が山の自然を守るため

に出たものだと知ると、どの児童も驚いていた。

2 ほうとう作り体験

キャンプ場近くの西湖公民館を借りきってほうとう作りを行った。地元の方々から、細やか にアドバイスをもらいながら、16 班全てが時間通りにほうとう作りを終えた。子どもたちにと って初めての体験だったが、準備や受け入れ態勢が整っており、楽しく安全にほうとう作りを し、郷土食を味わうことができた。

○児童の感想

・私たちの身近なところに富士山は関係していたのだと思いました。

・みんなで協力するとできることがたくさんあると感じることができました。また、自分だけ が分かって動いても班の子はついてきてくれないので、声かけがこんなに大切だと初めて分 かりました。

・富岳風穴の入口の階段を下っていくと急に寒くなっていて、驚きました。繭や種を保存する ための天然冷蔵庫だったと知って、昔の人はかしこかったんだと思いました。

・農業体験で一番大変だったのは、かさを一枚一枚拭くことです。汚れが結構ついていて、力 強く拭かないと汚れが落ちませんでした。ぶどう畑の方々は毎日やっていて、すごいなと思 いました。

○セカンドスクールとの関連について

友達との集団生活を経験することにより、自信をもって来年度のセカンドスクールに臨める ようにと考えて計画・実施した。全員が楽しく気持ちよく生活するために大切なことを全体で 確認し、意識して行動するよう指導した。また、課題追究型の学習過程で、学習課題の調べ方 や資料の表現方法などを学んだ。それがセカンドスクールにも生かされると考えている。

○今年度の成果と次年度に向けての課題

・富士山世界遺産センターでは、職員による講話がとても有効だった。富士山への興味・関心 が高まるように様々なことを教えてもらえた。

・ぶどう畑の方に農業や土地の特徴に関して話をしていただいたことを、事前学習と事後学習 に深く結び付けることができた。

・三湖台登山では台風や雨の影響で実踏時よりも歩きにくい場所があった。来年度は児童の実 態や実踏時に現場の状況を確認して検討する必要がある。

・風穴と氷穴は氷の洞窟だが、もう少し標高の低い「こうもり穴」は地上が氷点下でも、こう もりが住める暖かさを保っている。「こうもり穴」の見学も含めると、より自然に興味・関心 を高めることができると考える。

・伝統食であるほうとう作りを体験することは非常に効果的であるが、事後学習において食育 と関連付けた授業の展開を行うとほうとう作り体験がより効果的であると考える。

【クラフト体験の様子】

本宿小学校