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高     い

ドキュメント内 甲南女子大学学術情報リポジトリ (ページ 160-182)

f議      い 速         い 食 べ

 

る 逃 げ るう

く ぬ く ぶ る る む 匂

歩 死 叩 遊 作 見 読

‑159‑

分 子 成 主 因

2年

4年

6年

特 徴 特徴を示す 刺

 

 

特徴を示す 刺

 

激 語

特 徴

す 語 一不 を 激 徴 特 刺

I

速 い 。 形容詞 反

 

読む 。青い い 。長 い 。 星

夏 ・

 

青い 。夏 速 い 。 名

 

詞 反 応

読む 。青い 。 作る 。夏

おそい はずか しい・

心配 。逃げる 。 けメυか

おそい はずかしい 。

心配・見る

おそい はずか しい 。 心配・逃げる 。

けんか 。歩 く

 

詞 応 名

反 動物 。音楽・四 角・病院 。男・

自転車

詞 応 名

反 遊ぶ・動物

詞 応 名

反 心配・動物

子 ども 。男 夏

恐 ろ しい 。死ぬ 逃げる 。歩 く

形容詞 動 詞 反 応

死ぬ 。歩 く 逃 げる

詞 応 動

反 歩 く 。死ぬ

詞 応 動

反 たば こ 。歩 く 。 ポール・ 自転車 死ぬ 。作 る 。 見 る 。読む

たばこ 。 ボール・

けんか

る 車 げ 転 逃

自 四角 。病院 。

動物・ けんか 。 自転車 。見 る

形容詞

 

はずか しい 。長い 。暗い 。

Jヽさい 。心配

はずか しい 長い

詞 応

反 膝

長 い 。恐 ろ しい 匂 う 。高 い 。

固定性 心配 。たばこ・

男・作る 。読む

固定性 たば こ 。地震 。 匂 う・叩 く 。 作 る 。四角

固定性 男・読む 。心配 病院 。たばこ・

匂う 。 多様性 見る 。遊ぶ・

ポール・食べ る 小 さい

多様性 見る 。死 ぬ 。 遊ぶ 。食べ る 。 きたない 。 けんか

多様性 遊ぶ 。見る 。 速い 。食べる 。

きたない 表

8‑13 

各主成分得点を代表する刺激語 (+1.01以上,‑1.0以下)

H主

成 分 は連 想 反 応 の 品 詞 的 特 性 とそ の

RTの

関 係 を示 す 因 子 で あ る 。 名 詞 反 応 出 現 傾 向 の 強 い刺 激 語 で 反 応 が 名 詞 で あ る場 合 には

RTは

短 く

,す

み や か に な され る が

,そ

れ 以 外 の 品詞 反 応 で は

RTは

長 い 。同 様 に

,形

容 詞 出現 率 の高 い刺 激 語 で は形 容 詞 反 応 が

,そ

れ 以 外 の 品 詞 と比 べ て

,ま

た動 詞 出 現 率 の 高 い 刺激 で は 動詞 反 応 が

,そ

れ 以 外 の 品詞 に比 べ て

,そ

れ ぞれ そ の

RTは

短 く な る 。 この よ うな 関係 の 認 め られ る こ とば は そ の 多 くが 刺 激 語 と同 じ品 詞 で 反 応 す る等 質 連 合 の 型 の もの で あ り

,そ

れ らの

RTは

異 質 連 合 に比 べ て短 い

.た

とえ ば

,表 8‑4か

らこの よ うな 関 係 の認 め られ る もの は

,名

詞 刺 激 語 で は, 15個 中

H個 (Z得

点 が マ イ ナ スの もの

),形

容 詞 刺 激 語 で は 10個 中

8個

(プ ラ スの も

),動

詞 につ い て も 10個 中

7個

(プ ラ ス の も の

)で

あ る 。 この よ うな 特 定 品 詞 へ の連 想 傾 向 の 強 さ に は

,因

子 負荷 量 の 大 き さ か ら名詞 連 想 反応 優 位 か 形 容 詞 反 応 優 位 か と云 う方 向 性 が み られ る 。 そ の た め

,こ

れ は

RTの

か か わ る 特 定 品詞 へ の 偏 向 因 子 と呼 べ る も の で あ る 。

第 Ⅲ主 成 分 因 子 も負 荷 量 の 大 き さか ら

,動

詞 反 応 傾 向 か 名詞 反応 傾 向 か と云 う連 想 反 応 の 品詞 的 特 性 に関 係 した因 子 と云 え る 。

第 Ⅳ主 成 分 因 子 は連 想 の 内 包 的 意 味 が 多 様 で あ る か

,固

定 化 して い る か に関 わ る 因子 と云 え る 。

これ らの主 成 分 因 子 は そ の 内容 か ら連 想 反応 の もつ 品詞 的 特 性 との 関 係 で 説 ̀ 明 され るべ き点 が 多 い 。 そ こ で 次 に連 想 反 応 の 品詞 の もつ 意 味 につ いて 検 討 す

る 。

連 想 反 応 の 分 類 につ いて は これ まで 数 多 くの 基 準 が 考 え られ て い る (戸 川 ・ 倉石

,1958)。

こ こで は戸 川

(1958)を

参 考 に荒 木

(1974)が

小 学 生 児 童 につ いて 行 な っ た連 想 語 の 分 類 を示 す 。 それ に よ る と

,刺

激 語 は名 詞 に限 られ て い る 。 反 応 語 が 名 詞 の場 合

,①

対 象 連 合 (刺 激 語 が 持 つ て い る客 観 的 性 質

,形

, 属 性

,機

能 を表 す

),②

接 近 連 合 (刺 激 語 の示 す 対 象 と時 間 的

,空

間 的 に接 近

して 生 じた経 験

,事

,対

象 を表 す

),③

高 次 等 位 ・ 特 殊 的 等 位 (反 応 語 の ク ラ ス

,カ

テ ゴ リー が 刺 激 語 を包 摂 す る か

,そ

の 逆

),④

同 意

,類

似 語 (反応 語

が刺 激 語 と大 まか にみ て 同 じ意 味 を持 つ

),⑤

反 対 連 合 (刺 激 語 と反 対

,ま

は対 の 関 係 に あ る

,⑥

添 加 連 合 (刺 激 語 に他 の 語 を加 えて

1つ

の 言 葉

,ま

た は

旬 とす る

)が

あ る 。

‑161‑

反 応 語 が 形 容 詞 の 場 合 に は

,①

性 状 連 合 (刺 激 語 の もつ 感 性 的 な性 質 や 状 態 を表 す

,②

心 情 連 合 (刺 激 語 に対 す る 自己 の感 情

,好

,願

,期

待 を表 す)

が 区 別 さ れ る 。

動 詞 が 反応 語 で は

,①

動 作 連 合 (刺 激 語 の 示 す 対 象 その もの の 動 作 を表 す,

② 記 述 連 合 (刺 激 語 の 示 す 対 象 の 性 質

,状

態 の 記 述

,ま

た は 反 応 に対 す る述 語 で あ る

,③

主 体 的 動 作 連 合 (刺 激 語 の 示 す 対 象 に対 す る主 体 の 動 作 を表 す

)が

区別 され る 。

と ころ で形 容 詞 や 動 詞 が 刺 激 語 の場 合 の 名 詞 反 応 は 刺 激 の意 味 す る もの や 代 表 す る もの の 事 象

,名

,具

体 的 な概 念 で あ っ た り

,抽

象 的 な 概 念 で あ つ た り す る (研 究

4)。

これ 以 外 に名 詞 に対 す る名 詞 反応 で 分 類 され る意 味 で の 名 詞 反 応 が あ ろ う 。 ま た形 容 詞 と動 詞 反応 につ いて 刺 激 語 と「 反対 ・ 反 意 」関 係 に あ る もの や 「 類 似 。同 意 」関 係 に あ る もの につ いて は 名 詞 反 応 の 分 類 が その ま ま 当 て は ま る だ ろ う 。 この 他 形 容 詞 反 応 につ い て は 性 状 的 内容 と心 情 的 内容 が 区Fllで

,動

詞 反 応 で は

,も

の の 変 化 や 移 動 を示 す 動 作 反 応 と

,状

況 や 性 質 を 説 明 す る記 述 反 応 が 区 別 で き る。

以 上 の よ う な各 品詞 の もつ 意 味 的 な 特 徴 を考 え る と次 の こ とが 云 え る 。名 詞 に対 す る名 詞 反 応 は刺 激 語 の もつ 内包 的 意 味 や 外 延 的 意 味 と関 係 した反 応 で あ る 。形 容 詞

,動

詞 に対 す る反 応 語 と して の 名 詞 は一 般 に刺 激 の もつ 意 味 の代 表 性 反 応 と考 え られ る。 ま た形 容 詞 と動 詞 に関 す る等 質 連 合 は概 念 を記 述 す る上 で必 要 な 次 元 や 属 性 価 と関 係 して い る 。名 詞 に関 す る等 質 連 合 は対 象 連 合

,高

次 ・ 特 殊 的 等 位

,同

意 ・類 似 語

,反

対 連 合 な ど刺 激 語 との 概 念 的 関 係 が 深 い 。 第 Ⅱ主 成 分 因 子 は既 に示 さ れ た よ う に

,名

詞 反 応 優 位 か

,形

容 詞 反 応 優 位, ま た は動 詞 反 応 優 位 で あ っ た 。 これ らは そ の 多 くが 刺 激 語 との 関 係 が等 質 連 合 とい う特 徴 が み られ て い る 。 した が つ て

,連

想 傾 向 は こ とば の 概 念 的 意 味 と関 係 して い る と云 え る 。 この 意 味 か らこの主 成 分 の名 称 は概 念 的 な連 想 傾 向 の 因 子 と云 う こ とが で き る 。

次 に形 容 詞 反 応 は 内容 的 にみ て 性 状 的 反 応 と心 情 的 反応 で あ るが

,そ

れ らは

発 達 的 に は心 情 的 な

,自

己 中 心 的 な連 想 態 度 を含 ん で い る (研 究

4)。

ま た動 詞 は 行 為 の 表 出や 変 化

,状

況 の記 述 な ど と関 係 して お り

,こ

の 種 の 連 想 反 応 が 多 い と云 う こ とは 行 動 的 な 連 想 態 度 が 強 い と云 う こ とが で き る 。 したが つて,

第 Ⅲ主 成 分 因 子 は 属 性 的 判 断 ・ 評 価 傾 向 か 行 動 的 な 連 想 傾 向 か とい う

,属

性 判 断 ・ 評 価

,行

動 的 連 想 態 度 の 因 子 と命 名 で き る 。

こ こで 見 出 され た

4主

成 分 因 子 は従 来 の 研 究 で 見 出 され て い る因 子 と どの よ う に関連 して い る の だ ろ う か 。 この 点 につ いて 検 討 す る 。

I主

成 分 は連 想 反 応 の 起 りや す さ とい う連 想 速 度 に関 係 して い る因 子 で あ る 。 これ は直 接 に これ まで 取 り出 され て い な い が

,因

子 の 内容 の類 似 性 か ら考 えて

,梅

本 の 第

I因

子 (連 想 の ひ き起 こ しや す さ

),MOranの

2因

子 (連 想

頻 度 ―誤 反応

)と Mandler&Parnesの A因

子 (連 想 頻 度

)と

対 応 して い る よ う に思 わ れ る 。梅 本 の 第

I因

子 で高 負荷 を示 す 指 標 は 反 応 種 類 数 (0。

922),最

多 反 応 頻 度

(0.890),無

連 想 価 (0。

829)で

あ る 。 これ に対 す る本 研 究 の指 標 は無 連 想 価

(0.821),刺

激 語 の連 想 反 応 語 出 現 頻 度

(‑0.662),名

詞 反 応

R

T(0。 674),形

容 詞 反 応

RT(0.665),動

詞 反 応

RT(0。 775)で

あ る 。 両 者 は 無 連 想 価 を共 通 項 と して

,梅

本 表 で は 刺 激 語 の 量 的

,質

的 な連 想 の 引 き起

こ しや す さ と関係 し、本 表 で は具 体 的 な連 想 速 度 と関 係 が 深 い と云 え る 。 ま た 連 想 種 類 数

,無

連 想 数

,最

多 連 想 頻 度 の

3指

標 を用 い た両 者 の 相 関 マ トリッ ク ス を比 べ る とその 方 向 で 一 致 が み られ た (研 究

1)。

以 上 の 点 か ら両 者 の 第 1 因 子 の共 通 性 が 高 い と云 え る 。

第 H・ 第 Ⅲ主 成 分 因 子 は

3品

詞 の連 想 反 応 に 占め る割 合 や そ れ らの 関 係 を示 す 因 子 で あ る 。 これ らは 梅 本 にお け る第 Ⅱ因 子 (属 性 判 断 的 な 連 想 態 度 の 因 子

― 形 容 詞 反 応 率 と最 も関 係 が 深 い

)や

第 Ⅳ 因 子 (行 動 的 な連 想 態 度 を表 す 因 子 一 名 詞 反 応 率 と動 詞 反 応 率 との 関 係 が 深 い

)と

似 て い る 。 ま た

MOranの

因 子 で は 「 機 能 。述 語 一 対 比 。一 致 」連 想 と関 係 す る と思 わ れ る 。 とこ ろで 大 学 生 を対 象 と した梅 本 の Ⅳ 因 子 で は名 詞 反 応 率 と動 詞 反 応 率 で 並 列 的 に

1つ

の 因 子 が構 成 され て い た が

,本

研 究 の 小 学 生 につ いて は そ れ らは相 補 的 な 関 係 と して 位 置 づ け られ て い た (第 Ⅲ因 子 )。 これ は 大 人 の場 合 に名 詞 反 応 率 が 高 率 で 一 定 して い る こ とに関 係 して い るか も知 れ な い 。

本 研 究 の第 Ⅱ主 成 分 因 子 (概念 的 な 連 想 傾 向 の 因 子

)に

つ い て

,等

質 連 合 と

RTが

強 く関 係 して い る こ とが示 され たが

,大

人 に つ いて この 種 の 関 係 は 明 ら か に され て い な い 。既 に研 究

4で

明 らか に され た

,低

学 年 で等 質 連 合 型 の 出 現 率 が 高 く

,高

学 年 で は 名 詞 反 応 型 の 出 現 率 が 高 い と い う こ とを考 え る と

,こ

‑163‑

第 Ⅱ主 成 分 は 子 ど も特 有 の連 想 反 応 を示 す 因 子 とい う こ とが で き る 。

第 Ⅳ主 成 分 因 子 は情 報 量

,最

多 連 想 率 の 因 子 負荷 量 が 高 いが

,こ

れ に対 応 す る因 子 に は

Mandler&Parnesの

示 す

B因

子 が該 当す る と思 わ れ る 。

次 に学 年 別 に連 想 反 応 の 特 徴 を主 成 分 分 析 か ら求 め たが

,得

られ た

4つ

の 主 成 分 因 子 は

,小

学 生 全 体 で 得 られ た

4主

成 分 因 子 と大 き く違 わ な か つ た 。 しか し学 年 間 で 主 成 分 の 内 容 を比 較 す る と発 達 的 に は 異 な る特 徴 が 認 め られ た 。 そ れ は

2年

生 で 連 想 反応 語 と して形 容 詞 の 出 現 可 能 性 が 最 も高 い (第

I主

成 分 に 含 まれ て い る

)が ,4年

生 で は 名 詞 反 応 が 形 容 詞 と動 詞 反 応 と に相 補 的 に関 係

して い た (第

H主

成 分 に含 まれ る )。 さ らに

6年

生 で は名 詞 反 応 の 短 い

RT

(第

H主

成 分 に含 まれ る

)や ,連

想 優 位 性 と して の 名 詞 反 応 と形 容 詞 反 応 の 相 補 的 関 係 が 認 め られ た (そ の 内容 か ら一般 に名 詞 反 応 優 位 で あ る 。第 Ⅲ主 成 分 に含 まれ る

)と

い う よ う に

,発

達 的 にみ て 反 応 語 品 詞 の利 用 度 に違 いが み られ た点 で あ る 。 これ らの 点 は 研 究

4に

お いて 低 学 年 で 形 容 詞 反 応

,心

情 反 応 の 連 想 が 多 く

,形

容 詞 反応 優 位 型 の 子 どもが 比 較 的 多数 を 占め た反 面

,発

達 的 に は 名 詞 反 応 の連 想 が 増 加 し

,6年

生 で は 名 詞 反 応 優 位 型 が 全 体 の 約 半 数 み られ た こ と を因 子 構 造 の 面 か らも あ る程 度 明 らか にで き た もの と云 え る 。

最 後 に

,小

学 生 にお け る連 想 の 特 徴 を

4つ

の 主 成 分 に従 つて 簡 単 に ま とめ る と

,次

の よ う で あ る 。

       

(1)第 I主

成 分 因 子 (連 想 速 度 の 因 子)

連 想 速 度 を規 定 して い る の は 平 凡 反 応 の よ うな 一 般 的 な連 想 で あ る 。 平 凡 反応 は 名 詞 や 形 容 詞 を 中 心 に 多 くみ られ る 。

(2)第 H主

成 分 因 子 (概 念 的 連 想 傾 向 の 因 子)

等 質 連 合 を中 心 と した単 純 な 概 念 反応 で連 想 が 行 な わ れ る 。 そ して この 場 合 に は連 想 時 間 は 短 い 。

(3)第

Ⅲ主 成 分 因 子 (属 性 判 断 ・評 価

,行

動 的 連 想 態 度 の 因 子)

品詞 的 な 反 応 率 に は相 補 的 な 関 係 が 認 め られ る 。低 学 年 で は形 容 詞 反 応 が 多 く

,心

情 的 な連 想 態 度 と も関 係 して い る 。発 達 的 に は名 詞 反 応 が 増 え る。

(4)第

Ⅳ主 成 分 因 子 (刺 激 語 の 内包 的 意 味 に関 わ る 因 子)

刺 激 語 の もつ 内包 的 意 味 の 広 が りか ら

,連

想 反 応 の 多様 性 や 固 定 性 が み ら れ る 。

ドキュメント内 甲南女子大学学術情報リポジトリ (ページ 160-182)

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