f議 い 速 い 食 べ
る 逃 げ るう
く ぬ く ぶ る る む 匂
歩 死 叩 遊 作 見 読
‑159‑
分 子 成 主 因
2年
生4年
生6年
生特 徴 特徴を示す 刺
激
語
特 徴 特徴を示す 刺
激 語
特 徴
す 語 一不 を 激 徴 特 刺
I
速 い 。 形容詞 反
応
読む 。青い い 。長 い 。 星
高 夏 ・
速
い 青い 。夏 速 い 。 名
詞 反 応
読む 。青い 。 作る 。夏
おそい はずか しい・
心配 。逃げる 。 けメυか
おそい はずかしい 。
心配・見る
おそい はずか しい 。 心配・逃げる 。
けんか 。歩 く
。
詞 応 名
反 動物 。音楽・四 角・病院 。男・
自転車
詞 応 名
反 遊ぶ・動物
夏
詞 応 名
反 心配・動物
子 ども 。男 夏
恐 ろ しい 。死ぬ 逃げる 。歩 く
形容詞 動 詞 反 応
死ぬ 。歩 く 逃 げる
詞 応 動
反 歩 く 。死ぬ
詞 応 動
反 たば こ 。歩 く 。 ポール・ 自転車 死ぬ 。作 る 。 見 る 。読む
たばこ 。 ボール・
けんか
る 車 げ 転 逃
自 四角 。病院 。
動物・ けんか 。 自転車 。見 る
形容詞
反
応 はずか しい 。長い 。暗い 。
Jヽさい 。心配
はずか しい 長い
詞 応
反 膝
長 い 。恐 ろ しい 匂 う 。高 い 。Ⅳ
固定性 心配 。たばこ・
男・作る 。読む
固定性 たば こ 。地震 。 匂 う・叩 く 。 作 る 。四角
固定性 男・読む 。心配 病院 。たばこ・
匂う 。 多様性 見る 。遊ぶ・
ポール・食べ る 小 さい
多様性 見る 。死 ぬ 。 遊ぶ 。食べ る 。 きたない 。 けんか
多様性 遊ぶ 。見る 。 速い 。食べる 。
きたない 表
8‑13
各主成分得点を代表する刺激語 (+1.01以上,‑1.0以下)第
H主
成 分 は連 想 反 応 の 品 詞 的 特 性 とそ のRTの
関 係 を示 す 因 子 で あ る 。 名 詞 反 応 出 現 傾 向 の 強 い刺 激 語 で 反 応 が 名 詞 で あ る場 合 にはRTは
短 く,す
み や か に な され る が,そ
れ 以 外 の 品詞 反 応 で はRTは
長 い 。同 様 に,形
容 詞 出現 率 の高 い刺 激 語 で は形 容 詞 反 応 が,そ
れ 以 外 の 品 詞 と比 べ て,ま
た動 詞 出 現 率 の 高 い 刺激 で は 動詞 反 応 が,そ
れ 以 外 の 品詞 に比 べ て,そ
れ ぞれ そ のRTは
短 く な る 。 この よ うな 関係 の 認 め られ る こ とば は そ の 多 くが 刺 激 語 と同 じ品 詞 で 反 応 す る等 質 連 合 の 型 の もの で あ り,そ
れ らのRTは
異 質 連 合 に比 べ て短 い.た
とえ ば
,表 8‑4か
らこの よ うな 関 係 の認 め られ る もの は,名
詞 刺 激 語 で は, 15個 中H個 (Z得
点 が マ イ ナ スの もの),形
容 詞 刺 激 語 で は 10個 中8個
(プ ラ スの も),動
詞 につ い て も 10個 中7個
(プ ラ ス の も の)で
あ る 。 この よ うな 特 定 品 詞 へ の連 想 傾 向 の 強 さ に は,因
子 負荷 量 の 大 き さ か ら名詞 連 想 反応 優 位 か 形 容 詞 反 応 優 位 か と云 う方 向 性 が み られ る 。 そ の た め,こ
れ はRTの
か か わ る 特 定 品詞 へ の 偏 向 因 子 と呼 べ る も の で あ る 。第 Ⅲ主 成 分 因 子 も負 荷 量 の 大 き さか ら
,動
詞 反 応 傾 向 か 名詞 反応 傾 向 か と云 う連 想 反 応 の 品詞 的 特 性 に関 係 した因 子 と云 え る 。第 Ⅳ主 成 分 因 子 は連 想 の 内 包 的 意 味 が 多 様 で あ る か
,固
定 化 して い る か に関 わ る 因子 と云 え る 。これ らの主 成 分 因 子 は そ の 内容 か ら連 想 反応 の もつ 品詞 的 特 性 との 関 係 で 説 ̀ 明 され るべ き点 が 多 い 。 そ こ で 次 に連 想 反 応 の 品詞 の もつ 意 味 につ いて 検 討 す
る 。
連 想 反 応 の 分 類 につ いて は これ まで 数 多 くの 基 準 が 考 え られ て い る (戸 川 ・ 倉石
,1958)。
こ こで は戸 川(1958)を
参 考 に荒 木(1974)が
小 学 生 児 童 につ いて 行 な っ た連 想 語 の 分 類 を示 す 。 それ に よ る と,刺
激 語 は名 詞 に限 られ て い る 。 反 応 語 が 名 詞 の場 合,①
対 象 連 合 (刺 激 語 が 持 つ て い る客 観 的 性 質,形
態, 属 性,機
能 を表 す),②
接 近 連 合 (刺 激 語 の示 す 対 象 と時 間 的,空
間 的 に接 近して 生 じた経 験
,事
象,対
象 を表 す),③
高 次 等 位 ・ 特 殊 的 等 位 (反 応 語 の ク ラ ス,カ
テ ゴ リー が 刺 激 語 を包 摂 す る か,そ
の 逆),④
同 意,類
似 語 (反応 語が刺 激 語 と大 まか にみ て 同 じ意 味 を持 つ
),⑤
反 対 連 合 (刺 激 語 と反 対,ま
たは対 の 関 係 に あ る
,⑥
添 加 連 合 (刺 激 語 に他 の 語 を加 えて1つ
の 言 葉,ま
た は旬 とす る
)が
あ る 。‑161‑
反 応 語 が 形 容 詞 の 場 合 に は
,①
性 状 連 合 (刺 激 語 の もつ 感 性 的 な性 質 や 状 態 を表 す,②
心 情 連 合 (刺 激 語 に対 す る 自己 の感 情,好
意,願
望,期
待 を表 す)が 区 別 さ れ る 。
動 詞 が 反応 語 で は
,①
動 作 連 合 (刺 激 語 の 示 す 対 象 その もの の 動 作 を表 す,② 記 述 連 合 (刺 激 語 の 示 す 対 象 の 性 質
,状
態 の 記 述,ま
た は 反 応 に対 す る述 語 で あ る,③
主 体 的 動 作 連 合 (刺 激 語 の 示 す 対 象 に対 す る主 体 の 動 作 を表 す)が
区別 され る 。
と ころ で形 容 詞 や 動 詞 が 刺 激 語 の場 合 の 名 詞 反 応 は 刺 激 の意 味 す る もの や 代 表 す る もの の 事 象
,名
称,具
体 的 な概 念 で あ っ た り,抽
象 的 な 概 念 で あ つ た り す る (研 究4)。
これ 以 外 に名 詞 に対 す る名 詞 反応 で 分 類 され る意 味 で の 名 詞 反 応 が あ ろ う 。 ま た形 容 詞 と動 詞 反応 につ いて 刺 激 語 と「 反対 ・ 反 意 」関 係 に あ る もの や 「 類 似 。同 意 」関 係 に あ る もの につ いて は 名 詞 反 応 の 分 類 が その ま ま 当 て は ま る だ ろ う 。 この 他 形 容 詞 反 応 につ い て は 性 状 的 内容 と心 情 的 内容 が 区Fllで き,動
詞 反 応 で は,も
の の 変 化 や 移 動 を示 す 動 作 反 応 と,状
況 や 性 質 を 説 明 す る記 述 反 応 が 区 別 で き る。以 上 の よ う な各 品詞 の もつ 意 味 的 な 特 徴 を考 え る と次 の こ とが 云 え る 。名 詞 に対 す る名 詞 反 応 は刺 激 語 の もつ 内包 的 意 味 や 外 延 的 意 味 と関 係 した反 応 で あ る 。形 容 詞
,動
詞 に対 す る反 応 語 と して の 名 詞 は一 般 に刺 激 の もつ 意 味 の代 表 性 反 応 と考 え られ る。 ま た形 容 詞 と動 詞 に関 す る等 質 連 合 は概 念 を記 述 す る上 で必 要 な 次 元 や 属 性 価 と関 係 して い る 。名 詞 に関 す る等 質 連 合 は対 象 連 合,高
次 ・ 特 殊 的 等 位
,同
意 ・類 似 語,反
対 連 合 な ど刺 激 語 との 概 念 的 関 係 が 深 い 。 第 Ⅱ主 成 分 因 子 は既 に示 さ れ た よ う に,名
詞 反 応 優 位 か,形
容 詞 反 応 優 位, ま た は動 詞 反 応 優 位 で あ っ た 。 これ らは そ の 多 くが 刺 激 語 との 関 係 が等 質 連 合 とい う特 徴 が み られ て い る 。 した が つ て,連
想 傾 向 は こ とば の 概 念 的 意 味 と関 係 して い る と云 え る 。 この 意 味 か らこの主 成 分 の名 称 は概 念 的 な連 想 傾 向 の 因 子 と云 う こ とが で き る 。次 に形 容 詞 反 応 は 内容 的 にみ て 性 状 的 反 応 と心 情 的 反応 で あ るが
,そ
れ らは発 達 的 に は心 情 的 な
,自
己 中 心 的 な連 想 態 度 を含 ん で い る (研 究4)。
ま た動 詞 は 行 為 の 表 出や 変 化,状
況 の記 述 な ど と関 係 して お り,こ
の 種 の 連 想 反 応 が 多 い と云 う こ とは 行 動 的 な 連 想 態 度 が 強 い と云 う こ とが で き る 。 したが つて,第 Ⅲ主 成 分 因 子 は 属 性 的 判 断 ・ 評 価 傾 向 か 行 動 的 な 連 想 傾 向 か とい う
,属
性 判 断 ・ 評 価,行
動 的 連 想 態 度 の 因 子 と命 名 で き る 。こ こで 見 出 され た
4主
成 分 因 子 は従 来 の 研 究 で 見 出 され て い る因 子 と どの よ う に関連 して い る の だ ろ う か 。 この 点 につ いて 検 討 す る 。第
I主
成 分 は連 想 反 応 の 起 りや す さ とい う連 想 速 度 に関 係 して い る因 子 で あ る 。 これ は直 接 に これ まで 取 り出 され て い な い が,因
子 の 内容 の類 似 性 か ら考 えて,梅
本 の 第I因
子 (連 想 の ひ き起 こ しや す さ),MOranの
第2因
子 (連 想頻 度 ―誤 反応
)と Mandler&Parnesの A因
子 (連 想 頻 度)と
対 応 して い る よ う に思 わ れ る 。梅 本 の 第I因
子 で高 負荷 を示 す 指 標 は 反 応 種 類 数 (0。922),最
多 反 応 頻 度
(0.890),無
連 想 価 (0。829)で
あ る 。 これ に対 す る本 研 究 の指 標 は無 連 想 価(0.821),刺
激 語 の連 想 反 応 語 出 現 頻 度(‑0.662),名
詞 反 応R
T(0。 674),形
容 詞 反 応RT(0.665),動
詞 反 応RT(0。 775)で
あ る 。 両 者 は 無 連 想 価 を共 通 項 と して,梅
本 表 で は 刺 激 語 の 量 的,質
的 な連 想 の 引 き起こ しや す さ と関係 し、本 表 で は具 体 的 な連 想 速 度 と関 係 が 深 い と云 え る 。 ま た 連 想 種 類 数
,無
連 想 数,最
多 連 想 頻 度 の3指
標 を用 い た両 者 の 相 関 マ トリッ ク ス を比 べ る とその 方 向 で 一 致 が み られ た (研 究1)。
以 上 の 点 か ら両 者 の 第 1 因 子 の共 通 性 が 高 い と云 え る 。第 H・ 第 Ⅲ主 成 分 因 子 は
3品
詞 の連 想 反 応 に 占め る割 合 や そ れ らの 関 係 を示 す 因 子 で あ る 。 これ らは 梅 本 にお け る第 Ⅱ因 子 (属 性 判 断 的 な 連 想 態 度 の 因 子― 形 容 詞 反 応 率 と最 も関 係 が 深 い
)や
第 Ⅳ 因 子 (行 動 的 な連 想 態 度 を表 す 因 子 一 名 詞 反 応 率 と動 詞 反 応 率 との 関 係 が 深 い)と
似 て い る 。 ま たMOranの
因 子 で は 「 機 能 。述 語 一 対 比 。一 致 」連 想 と関 係 す る と思 わ れ る 。 とこ ろで 大 学 生 を対 象 と した梅 本 の Ⅳ 因 子 で は名 詞 反 応 率 と動 詞 反 応 率 で 並 列 的 に1つ
の 因 子 が構 成 され て い た が,本
研 究 の 小 学 生 につ いて は そ れ らは相 補 的 な 関 係 と して 位 置 づ け られ て い た (第 Ⅲ因 子 )。 これ は 大 人 の場 合 に名 詞 反 応 率 が 高 率 で 一 定 して い る こ とに関 係 して い るか も知 れ な い 。本 研 究 の第 Ⅱ主 成 分 因 子 (概念 的 な 連 想 傾 向 の 因 子
)に
つ い て,等
質 連 合 とRTが
強 く関 係 して い る こ とが示 され たが,大
人 に つ いて この 種 の 関 係 は 明 ら か に され て い な い 。既 に研 究4で
明 らか に され た,低
学 年 で等 質 連 合 型 の 出 現 率 が 高 く,高
学 年 で は 名 詞 反 応 型 の 出 現 率 が 高 い と い う こ とを考 え る と,こ
の‑163‑
第 Ⅱ主 成 分 は 子 ど も特 有 の連 想 反 応 を示 す 因 子 とい う こ とが で き る 。
第 Ⅳ主 成 分 因 子 は情 報 量
,最
多 連 想 率 の 因 子 負荷 量 が 高 いが,こ
れ に対 応 す る因 子 に はMandler&Parnesの
示 すB因
子 が該 当す る と思 わ れ る 。次 に学 年 別 に連 想 反 応 の 特 徴 を主 成 分 分 析 か ら求 め たが
,得
られ た4つ
の 主 成 分 因 子 は,小
学 生 全 体 で 得 られ た4主
成 分 因 子 と大 き く違 わ な か つ た 。 しか し学 年 間 で 主 成 分 の 内 容 を比 較 す る と発 達 的 に は 異 な る特 徴 が 認 め られ た 。 そ れ は2年
生 で 連 想 反応 語 と して形 容 詞 の 出 現 可 能 性 が 最 も高 い (第I主
成 分 に 含 まれ て い る)が ,4年
生 で は 名 詞 反 応 が 形 容 詞 と動 詞 反 応 と に相 補 的 に関 係して い た (第
H主
成 分 に含 まれ る )。 さ らに6年
生 で は名 詞 反 応 の 短 いRT
(第
H主
成 分 に含 まれ る)や ,連
想 優 位 性 と して の 名 詞 反 応 と形 容 詞 反 応 の 相 補 的 関 係 が 認 め られ た (そ の 内容 か ら一般 に名 詞 反 応 優 位 で あ る 。第 Ⅲ主 成 分 に含 まれ る)と
い う よ う に,発
達 的 にみ て 反 応 語 品 詞 の利 用 度 に違 いが み られ た点 で あ る 。 これ らの 点 は 研 究4に
お いて 低 学 年 で 形 容 詞 反 応,心
情 反 応 の 連 想 が 多 く,形
容 詞 反応 優 位 型 の 子 どもが 比 較 的 多数 を 占め た反 面,発
達 的 に は 名 詞 反 応 の連 想 が 増 加 し,6年
生 で は 名 詞 反 応 優 位 型 が 全 体 の 約 半 数 み られ た こ と を因 子 構 造 の 面 か らも あ る程 度 明 らか にで き た もの と云 え る 。最 後 に
,小
学 生 にお け る連 想 の 特 徴 を4つ
の 主 成 分 に従 つて 簡 単 に ま とめ る と,次
の よ う で あ る 。・
(1)第 I主
成 分 因 子 (連 想 速 度 の 因 子)連 想 速 度 を規 定 して い る の は 平 凡 反 応 の よ うな 一 般 的 な連 想 で あ る 。 平 凡 反応 は 名 詞 や 形 容 詞 を 中 心 に 多 くみ られ る 。
(2)第 H主
成 分 因 子 (概 念 的 連 想 傾 向 の 因 子)等 質 連 合 を中 心 と した単 純 な 概 念 反応 で連 想 が 行 な わ れ る 。 そ して この 場 合 に は連 想 時 間 は 短 い 。
(3)第
Ⅲ主 成 分 因 子 (属 性 判 断 ・評 価,行
動 的 連 想 態 度 の 因 子)品詞 的 な 反 応 率 に は相 補 的 な 関 係 が 認 め られ る 。低 学 年 で は形 容 詞 反 応 が 多 く
,心
情 的 な連 想 態 度 と も関 係 して い る 。発 達 的 に は名 詞 反 応 が 増 え る。(4)第
Ⅳ主 成 分 因 子 (刺 激 語 の 内包 的 意 味 に関 わ る 因 子)刺 激 語 の もつ 内包 的 意 味 の 広 が りか ら