第6章 食料・飲料水及び生活必需品等の供給計画
第1節 食料供給計画
大規模な災害の発生等により、流通機能が著しく低下した場合においては、食料の確保が困難に なることが予想される。
応急用食料の供給は、市が実施機関となるため、その供給について、必要な事項を定める。
第1項 食料の供給体制
1 食料供給需要の把握
市は、応急食料の供給を行う場合、避難者名簿の把握及び自主防災組織(自治会)等の協力 を得て、可能な範囲で必要量等を把握する。
2 応急用食料の供給対象者 (1) 避難所に収容された者
(2) 住家の被害が全壊、全焼、流出、半壊、半焼又は床下浸水等であって、炊事のできない者 なお、旅館の宿泊人、一般家庭の来訪客等で、当該災害に遭遇した者については、市にお いて対象とすることができる。
3 応急供給品目
(1) 応急供給品目は、市が調達する米穀及び食料品(パン、おにぎり、弁当、即席めん、レト ルト食品、野菜、食肉・鶏卵、魚介類、農産物加工品、海産物加工品等)であり、特に高齢 者や食事管理を要する者へは、暖かいもの、柔らかいもの等健康状態に応じた品目について 考慮する。
なお、食料品を調達するにあたり、季節や気温、衛生面から伝染病等の二次災害が起こら ないよう注意する。
(2) 乳幼児に対する食品の給与は、ミルク等によっても差し支えない。
(3) 食料品の給与は、現に食し得る状態にある物で、現金、原材料等の給与は認められない。
(4) 上記の食料品目以外の食料の要望については、被災者の健康上必要と判断した場合、応急 食料として調達する。
4 応急用食料の調達
(1) 市による調達(商工労働課・社会福祉課)
市は、次の要領で応急用食料を調達する。なお、廃棄品を少なくするためアルファ米、即 席めん、レトルト食品等の積極的な活用を検討する。
ア 協定業者等から調達する。
イ 流通状況に応じ、その他の業者からも調達する。
ウ 市において応急用食料の調達が困難な場合は、県又は応援協定を締結している他の地方 公共団体等に対して、応援を要請する。
具体的な取組内容
395 第6章 食料・飲料水及び生活必需品等の供給計画 (2) 県への要請(商工労働課)
市の能力のみでは、応急用食料の供給ができない場合は、県へ供給を要請する。
ア 応急用米穀の供給
災害時の応急用米穀の供給については、農林水産省生産局が定める「米穀の買入れ・
販売等に関する基本要領」により実施するものとする。
(ア) 「米穀の買入れ・販売等に関する基本要領」による措置
救助法が適用され、通常の供給方法では米穀の供給ができない場合においては、市
(商工労働課)は、県(救助総務班)に災害救助用米穀の供給を要請する。
知事は、被災地の場所、状況等を考慮の上、農林水産省生産局長に必要量の災害救 助用米穀の供給を要請し、農林水産省生産局長は、契約の締結を受けて受託事業体に 対し、知事又は知事の指定する者(原則として市長とする。)に必要な災害救助用米 穀を引き渡すよう指示する。
知事又は知事の指定する者は、指示された受託事業体より災害救助用米穀の引渡し を受け、直接又は市(社会福祉課)を通じ、その供給を行う。
なお、市長は、交通・通信の途絶のため、上記の手続をとることができ ない場合で あって、緊急の引渡しを必要とするときは、農林水産省生産局長に直接その引渡しを要 請することができる。
■救助法が適用された場合の災害救助用米穀の供給経路図
イ 副食等の供給
次の食料について、市の能力のみで供給ができない場合は、県へ品目(パン、おにぎり、
弁当、即席めん、育児用調製粉乳、缶詰、レトルト食品、野菜、食肉・鶏卵、魚介類、
農産物加工品、海産物加工品等)、数量を指定して要請を行う。
ウ 応急用食料の輸送
県が調達した応急用食料については、市が直接引き取ることを原則とし、県は被災状況、
輸送距離等から自ら輸送することが適当と認めるときは、市が指定する集積地までの輸 送を行う。
5 応急用食料の輸送、炊き出し
(1) 市は、上記4により調達した応急用食料を指定の集積地に集め、避難所等の給食地・配布 場所へ輸送するものとする。集積地は、原則として、被災地に近い市の施設とし、災害状況 によっては、他の施設、広場等を選定する。
(2) 炊き出しが必要な場合、市は給食設備を有する施設について、炊き出しが可能か把握し、
日赤奉仕団等の協力を得て実施する。
県災害対策本部
(知事)
被 災 市 要請 救助総務班
被 災 地
(集積地)
通知
農業振興班 農林水産省
生産局長
要請(緊急時)
受託事業体 現品
指示
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第2項 救助法による炊き出し、その他の食品の給与
大規模災害発生時には、住家被害も多数にのぼり自宅で炊飯等ができない、また流通機構も一 時的に混乱、麻痺し、食料品等の購入も思うようにならず、被災者は日常の食事にも困窮する。
このため、被災者に応急的に炊き出し、その他の食品の給与が必要となる。
1 実施機関(社会福祉課)
(1) 救助法による炊き出し等の食品の給与は、市長が実施する。(救助法が適用された都度、
知事から委任される。)
(2) 知事は、市長から炊き出しの実施について応援要請を受けたとき、又は自ら必要と認めた ときは、日赤奉仕団に応援要請を行う。
2 食品の給与措置 (1) 対象者
ア 避難所に収容された者。
イ 住家の被害が全壊、全焼、流失、半壊、半焼又は床上浸水等であって、炊事のできない 者。
なお、旅館の宿泊人、一般家庭の来訪客等で、当該災害に遭遇した者については、被 災地の市町において炊き出しの対象とすることができる。
(2) 給与の方法
ア 炊き出しは、避難所内又はその近くの適当な場所で実施する。
適当な場所がない場合は、飲食店又は旅館等を使用することも認められる。
イ 食品の給与は、現に食し得る状態にある物を給する。(現金、原材料等の給与は認めな い。)
ウ 食品の給与は、産業給食(弁当等)によってもよい。
エ 乳幼児に対する食品の給与は、ミルク等によっても差し支えない。
(3) 給与のための費用
救助法に基づく、炊き出しその他の食品の給与に関する経費は県が負担する。
(4) 給与の期間
災害発生の日から7日以内。
ただし、大規模災害が発生し、この基準期間内で給与を打ち切ることが困難な場合は、内 閣総理大臣の同意を得て、必要最小限の期間を延長することができる。
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