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防疫及び食品衛生監視

ドキュメント内 応急活動計画 (ページ 63-66)

第7章 保健衛生・動物愛護管理計画

第1節 防疫及び食品衛生監視

災害時においては、断水、家屋の浸水等の発生に伴う感染症の発生、また、停電や断水による冷 凍機能の低下や飲料水の汚染等を原因とする食中毒の発生が危惧される。

このため、家屋内外の消毒の実施、感染症、食中毒発生防止のための予防措置及び応急対応を実 施する。

第1項 防疫活動

災害時における防疫は、県の指示・命令に基づき市長(環境課)が実施するものであるが、市 のみによることは困難であることから、市、県及び他の市町が相互に緊密な連携をとりながら防 疫活動を実施する。

■防疫対策の流れ

1 防疫措置 (1) 防疫組織

市は、被災地の防疫活動を迅速に実施するため、おおむね次の基準により防疫班(環境 課)及び検病調査班(健康増進課)を編成するものとする。

防疫班及び検病調査班の編成は、次の基準とし、状況に応じて医師等を編入するなど弾力 的な班編成とする。なお、検病調査班は、防疫班と兼ねて編成することができるものとする。

防 疫 班

( 環 境 課 ) 衛生技術者1名・事務職員1名・作業員1名 検 病 調 査 班

( 健 康 増 進 課 ) 保健師又は看護師2名

②連絡報告

②応援措置指示

③応援措置指示 管 内 市 町

④応 援

④応 援 隣接の市

隣接健康福祉センター

(環境保健所)

④応 援

③応援命令

④応 援

宇部健康福祉センター

(環境保健所)

③応援命令

県 災 害 救 助 部

(健康管理・防疫班)

①応援要求

具体的な取組内容

407 第7章 保健衛生・動物愛護管理計画 (2) 措置事項

ア 市の防疫措置

市は、災害の種類、程度に応じた防疫活動として、飲料水の消毒、避難所及び被災家屋 等の消毒、ねずみ族、昆虫等の駆除を行う。

イ 防疫活動の内容

(ア) 多数の人々が利用する場所(避難所等)を優先して実施する。

(イ) 災害に伴う家屋並びにその周辺の清掃は、市民が行うように、それぞれ災害の実状 に応じ、防疫班が適切な指導及び指示を行う。

(ウ) 市で編成する防疫班又は検病調査班のみでは実施することが不可能な場合は、宇部 健康福祉センターに応援を要請するものとする。

(エ) 市が実施する防疫活動の業務実施基準

防疫班

(環境課)

①浸水家屋、下水その他不潔場所の消毒を実施する。

②避難場所の便所その他不潔場所の消毒を実施する。

③井戸の消毒を実施する。

④感染症患者の住居の消毒を実施する。

⑤ねずみ族、昆虫等の駆除について地域、期間を定めて実施する。

⑥被災地域の清掃を実施する。

⑦感染症発生予防の広報(ポスターの掲示・チラシの配布・広報車の活用により行 う。)

検病調査班

(健康増進課)

①災害状況により、被災地の検病調査を実施する。

・滞水地域・・・・週1回以上

・避難所等・・・・状況に応じた適切な回数

②検病調査の状況等により、被災地の全井戸について細菌検査を実施し、その結果 に基づき、使用の禁止又は許可をする。

③一類及び二類感染症患者に対し、入院の勧告を行う。

④健康診断を実施する。

⑤就業制限を実施する。

⑥災害の状況及び感染症発生状況により、種類、対象、期間を定めて予防接種を実 施する。

ウ 県からの指導

市(健康増進課・環境課)は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する 法律(以下、本章では「法」という。)第 27 条、28 条及び 29 条により、災害の状況に 応じて健康福祉センター所長により本市に派遣された県職員に防疫活動等の必要な措置 に対して指導を仰ぐ。

エ 応援要請の措置

(ア) 市から防疫班及び検病調査班の応援要請を行った場合又は県(災害救助部長)が防疫 措置の必要性を認めた場合は、県は直轄防疫班及び検病調査班を派遣する。

(イ) 市が要請した場合、宇部健康福祉センター所長は、直ちに、県健康管理・防疫班に報 告するとともに調整を行うこととなる。

(ウ) 被災地を管轄する宇部健康福祉センター所長の指揮のもとに、必要な業務を、迅速か つ的確に行う。

オ 県からの指示及び命令 (ア) 法に基づく指示

A 感染症の病原体に汚染された場所の消毒に関する指示(法第 27 条第2項)

B ねずみ族、昆虫等の駆除に関する指示(法第 28 条第2項)

C 物件に係る措置に関する指示(法第 29 条第2項)

D 生活用水の供給の指示(法第 31 条第2項)

E 臨時予防接種に関する実施又は指示(予防接種法第6条)

カ 代執行

市における被害が甚大であるため又は市の機能が著しく阻害されているため、知事の 指示、命令により市長が行うべき業務が実施できないか、実施しても不十分であると認 めるときは、知事は、代執行を行う。

第7章 保健衛生・動物愛護管理計画 408 キ 健康診断の実施

県は、検病調査の結果、必要に応じて健康診断を実施する。(法第 17 条)

(3) 記録の整備

災害による防疫活動を実施した場合は、関係書類を整備保管するものとする。

2 防疫・保健衛生用資機材の備蓄・調達

(1) 市は、防疫及び保健衛生用資機材の備蓄及び調達計画を立てておくものとする。

(2) 資機材の保有状況の把握

環境班(環境課)及び健康増進班(健康増進課)は、毎年、市の防疫用資機材等の保有状 況を把握し、所要の資料を整備するものとする。

3 防疫薬剤の使用

防疫薬剤の使用に当たっては、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 施行規則」第 14 条及び 15 条に定めるところによるものとする。

なお、消毒及び駆除のための薬剤の散布に当たっては、実施する者への安全並びに対象とな る場所の周辺市民の健康及び環境への影響に留意するものとする。

■使用薬剤及び方法(参考)

防疫箇所 使用薬剤等

井 戸 水 水質検査で使用可能となるまで使用しない。止むを得ず使用する場合は、汲取った水 を煮沸するか、次亜塩素酸ナトリウムを規定の量加える。

浸 水 家 屋 内 水洗又は水拭き後、必要により適度に希釈した逆性石けんの噴霧又は浸した布で清拭 する。

乾 燥 し に

く い 床 下 必要により適度に希釈したクレゾール石けん液を噴霧又は散布する。

汚 水 が 付 着 し た 壁 面

水洗後、適度に希釈した逆性石けん又はクレゾール石けん液を浸した布で清拭する。

なお、水洗、日光消毒で十分と思われる箇所は、薬剤による消毒は必ずしも必要はな い。

汚 物 の 堆 積 し た 場 所

できるだけ汚物を除去した後、必要によりねずみ類、昆虫等の駆除のため、殺そ剤・

殺虫剤を散布する。

第2項 食品衛生監視

災害時には停電、断水等により、食品の保存性の低下、飲料水の汚染等を招くことから、飲食 に起因する危害の発生が、被災直後から危惧される状況となる。

このため、県は必要に応じて食品衛生監視班による監視指導を行い、食品の安全確保を図る。

1 食品衛生監視班の編成

1班当たりの構成は、2名とし、状況に応じて増員する。

2 食品衛生監視班の活動内容

食品衛生監視班は、宇部健康福祉センター所長の指揮のもとに、次の活動を行う。

(1) 救護食品の製造、運搬、補完、喫食等における衛生管理指導及び検査

(2) ライフラインに被害のあった地域の食品関係営業施設の監視指導及び使用水の簡易検査 (3) 継続的に食料供給が必要な施設(特に老人ホーム、病院等)の食品衛生指導

(4) その他必要と判断される食品衛生指導

409 第7章 保健衛生・動物愛護管理計画

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