1 研究の目的と構成
2.5 分析対象事例
2.5.2 静岡市バスレーン・P&BR 交通実証実験
(i) 対象地区の概要
道路は、山沿いの国道1号静清バイパス、中央のJR鉄道と並行する国道1号、海岸部 の東名高速道路と国道150号の各線が東西に走り、通過交通と地域交通が混在している ため、中心部(静岡駅周辺)や周辺部が渋滞し、特に中心部の西側に位置する安倍川の渡 河部に交通が集中し慢性的な渋滞を招いている。バス路線は、JR静岡駅前とJR駅から 北に数百メートル離れた静岡鉄道新静岡駅前の新静岡センターを発着または通過し、中心 部から放射状に運行しているが、狭い地域のなかに周辺部からの流入交通が多く、人口の 郊外移転も進み郊外から中心部を結ぶトリップが増加傾向にあり、このような地理的要因 等から交通渋滞によるバスの走行性や利便性の低下を招きバス利用が減少している。この ため、バス走行環境の改善、周辺部における交通アクセス施設の整備等をおこない、バス が人や環境にやさしく社会に重要な交通機関であることを再認識し、自動車交通利用の適 正化を図り、誰もが快適で利便性の高いまちの実現が求められている。
(ii) 取り組みの経緯
1999 年度にオムニバスタウンの指定を受け、2000 年度にバスレーン、P&BR等基礎調 査を行い、データ収集と対象地区の検討を実施した。2001年度に関係機関との調整を行い、
交通実証実験検討部会を設置した。2002年度に行政、関係事業者となって交通実証実験を 実施し、効果把握と課題の検証を行った。
社会実験後、2004年10月1日から、県道井川湖御幸線の籠上交差点から江川町交差点
まで約2.8kmの区間においてバス優先レーンを設置した。それと同時にバスレーンのカラ
ー舗装化や、公共車両優先システムの導入もあわせて実施した。
2.5.2.2 社会実験の概要 (i) 実験の目的
この交通実証実験は、静岡市における交通渋滞の解消、交通事故の減少、自動車排気ガ スによる大気汚染の防止などを図り、人・まち・環境にやさしい快適な交通、生活の実現 を目指す「静岡市オムニバスタウン計画」の一環として、バスの走行環境の改善を図る施 策であるパスレーンの設置とパーク・アンド・バスライドシステムの導入を実験的に実施 し、その効果や問題点を確認しようとするものである。
(ii) 実施概要
バスレーン P&BR
日時 2002 年 11 月 18 日(月)〜22 日(金)
の 5 日間 7:30〜9:00
2002 年 11 月 11 日(月)〜22 日(金)
のうち、平日 10 日間
場所
・県道井川湖御幸線の籠上交差点 〜江川町交差点間(約 3km)
・市道御幸町鷹匠町 2 号線の伝馬町交差点 〜国道 1 号線との交差点間(約 200m)
・下・問屋地区臨時駐車場
・西ヶ谷総合運動場臨時駐車場
方法 道路の一部にバスが優先的に走行する 車線(バスレーン)を設置する
車を利用して市中心部方面に通勤などをしている方に、
臨時駐車場への車の駐車をお願いし、そこからバスを 利用して移動していただくように促す
実験対象地区の概略図 実験対象地区の概略図 実験対象地区の概略図
西ケ谷総合運動場 臨時駐車場
(100台)
下・門屋地区 臨時駐車場
(100台)
籠上 材木町 安部町 中町 江川町
静清バイパス
静岡駅
図 2-28 実証実験対象地区図
図 2-29 実験時の様子 2.5.2.3 アンケート調査概要
(i) 調査概要
アンケート調査(パネル)は、下記のように三回実施した。
・ 第一回
交通実験とパネル調査に関する簡単な説明資料と共に、バス利用に関する普段もってい る意識を調べる。
この調査で、次回の調査への参加を促し、同意した回答者の住所を記入してもらう。
・ 第二回
第一回の回答者に対して、第一回の結果とさらに詳しい実験情報(交通シミュレーショ ンの結果)を提示し、その意識の変化を調べる。
・ 第三回
第二回の回答者に対して、実験後に前回の結果等を提示し、その意識の変化を調べ、か つ今後の公共交通政策に関する意識を調べる。
(ii) アンケート調査フロー 2002年10月〜
2002年10月28日(月)
2002年11月15日(金)
2002年11月18日(月)
〜11月22日(金)
2002年12月2日(月)
パネル調査参加者募集 第一回パネル調査 第二回パネル調査
第三回パネル調査 交通実証実験
2.5.3 さいたま市ハンプ公道実験