1 研究の目的と構成
3.5 第 2 周期目の「交通シミュレーション・交通社会実験・本格実施」サイクル
3.5.1 氷川参道南区間における短期対策の検討
平成13年に実施された氷川参道中区間の歩車分離整備を受けて、氷川参道はさいたま新 都心から氷川神社を結ぶ緑の歩行者ネットワークとしての形成されることが望まれてきた。
しかし、氷川参道北区間は、氷川参道沿線に多くの宅地や商業施設等が立地しており沿線 の利用密度が高く、短期対策の実施については、特に地元との十分な調整が必要であり、
取り組みについて時間を要することが想定された。一方、氷川参道南区間は、参道沿線に 商業施設等が存在せず、さらに参道の出発点である一の鳥居からさいたま新都心までの歩 行空間が整備されたこともあり、一層連続した歩行空間の形成が望まれてきている。そう いったことを受けて、短期対策の検討区間が参道南区間と定められた(図 3-11)。
<短期対策の本格実施>
<考え方の整理>
<交通シミュレーションの実施>
<交通社会実験の実施>
目標と手法の決定 対策メニューの整理
計画案の作成
現況ケースの再現 将来予測による課題推定
住民意識調査
効果検証 課題の抽出
短期対策計画の策定 社会実験実施の検討
交通実態調査
効果検証 課題の抽出 平成16年
〜平成17年
平成17年
平成18年 〜平成19年
図 3-11 南区間の短期対策検討フロー図
表 3-2 サイクル第2周期目の検討年表
日時 項目 内容
H16.5 第1回検討協議会
・アンケート調査のまとめについて
・一方通行化の検討(実験について)
・実験に向けた留意事項の確認 H16.7 第2回検討協議会
・一方通行化に伴う影響と対策
・交通実験(案)について
・準備・協議事項の確認 H16.10.7 第3回検討協議会
・氷川参道整備の方向性について
・歩車分離の評価と今後の進め方について
・今後の取り組みについて H16.12.22 第4回検討協議会
・交通実態調査の結果と課題の再整理について
・氷川参道での交通実験の実施について
・各種シミュレーションの実施について H17.2.10 第5回検討協議会
・氷川参道での交通実験の実施について
・実験実施までの主なスケジュールについて
・交通シミュレーションについて
H17.3.11〜3.18 交通社会実験の実施 ・氷川参道南区間における交通社会実験の実施 H17.6.7 第6回検討協議会
・氷川参道での交通実験の実施報告
・南区間の一方通行及び歩車分離による課題の検証
・氷川参道の歩車分離に向けた今後の進め方(案)
H17.10.31 第7回検討協議会
・歩車分離整備に向けた課題について
・中山道から一の鳥居周辺部の基本計画(案)
・交差点部の基本計画(案)
・標準幅員部の基本計画(案)
・南区間の整備計画図(案)
H18.3.8 第8回検討協議会
・氷川参道南区間の歩車分離整備基本計画(修正案)
・南区間の整備に伴う周辺道路での安全対策(案)
・北区間の歩車分離整備の考え方
H18.5.15 第9回検討協議会 ・これまでの氷川参道歩車分離整備の経緯
・南区間の整備に伴う周辺道路での安全対策(案)
H18.9.1〜 一方通行化の開始 歩車分離整備の開始
・南区間の北向き一方通行化の開始
・南区間の歩車分離整備工事の開始 H18.10.5 第10回検討協議会
・南区間の歩車分離整備状況
・南区間東側住宅地内への安全対策
・北区間の歩車分離整備について H19.3 整備工事の竣工予定 ・南区間の歩車分離整備工事の竣工
南区間の現況
氷川参道南区間の約 380 メートルの区間(一の鳥居〜南大通り東線)は、参道両側に参 道のみをアクセス道路とする数戸の住宅が存在するものの、沿線利用の商業施設等はほと んど存在していない状況である。
また、南区間の周辺地区は、小中学校や高校が立地しているとともに、平穏な住宅地と なっており、一方通行やスクールゾーン等の各種交通規制が実施されている。
一の鳥居
至さいたま新都心駅
大宮南小
大宮高
南中 県合同庁舎
市民会館
浅間町 至氷川神社
参道中区間
(歩車分離済区間)
吉敷町
参道南区間
スクールゾーン
(7:30〜8:30)
スクールゾーン(自転車可)
(7:30〜8:30)
一方通行方向
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図 3-12 参道南区間周辺と各種交通規制状況 南区間の課題
参道南区間は、幅員約6.0mの対面通行となっているが、短期対策による歩車分離整備の 実施による歩行空間を確保するためには、対面通行では物理的に困難となってしまうため、
一方通行化が前提となる。また、歩車分離の形態としては、歩車分離整備された中区間で の評価や連続性の観点から、片側歩道として検討していくことが定められた。
写真 3-3 参道南区間の様子
一方通行化による課題
参道南区間における短期対策の実施は、一方通行として検討していくことが前提条件と なっているが、一方通行化を実施することによって様々な課題が発生してきた。また、対
面通行をどちらの向きの一方通行とするかによってもその課題の発生状況やその度合いが 異なってくる。