• 検索結果がありません。

雇用促進・生計向上分野における他ドナーの支援概要

ドキュメント内 AF KMAUD Project (ページ 167-171)

付I-1

付I-2

ILO つ の プ ロ グ ラ ムトラック

Reintegration は国連事務局や人道系を含むいくつかの専門機関の協力を得て、ILO の主導

で作成された。経済復旧(economic recovery)の観点から移行期支援や開発支援の在り方や 行動指針が扱われている。同文書では、紛争影響国における雇用プログラムとして3つのプロ グラムトラックを提案している(下図参照)。トラックAは、元戦闘員や社会的弱者を対象に 緊急的な支援を行い安定と安全を強化するものである。トラックBは、再統合と平和プロセス の強化を目的とし、地方レベルでの雇用促進、行政の能力強化、社会経済インフラへの投資、

コミュニティの再構築などが対象のプログラムとなる。トラックCは、持続的・生産的な雇用 創出、さらに国レベルの制度能力強化を目的とするプログラムである。同文書は、これらのプ ログラムを従来のように一連の流れで実施するのではなく、紛争直後から同時に並行して実施 することを提案している。

中 長 期 的 な 雇 用 促 進 ア プ ロ ーチ(トラック BないしC

民間セクター支援:地場産業支援、輸出促進とそのための各 種研修、起業支援、民間セクター復興のための補助金やロー ンの制度化

官民パートナーシップの構築:資源や情報、専門知識を官民 で共同利用することで、情報の質とアクセスの向上、限られ たインフラや資源の有効な利用などを可能にする。また、こ れにより関連する機関・組織同士の対話や連携が活発となる ことで、地域一丸となっての発展への道筋ができる。

雇用促進政策の策定支援:紛争後の新政府・新政権に、労働 政策あるいは雇用促進政策の策定(必要に応じてDDRおよび 元戦闘員支援とも対応させる)、およびそのための能力向上を 支援する。

短 期 的 な 雇 用 促 進 ア プ ロ ー チ(トラックA ないしB

雇用促進のための投資:紛争直後のインフラ整備(道路など交 通、教育や保健関連施設、給水施設、廃棄物処理施設、住宅)

などを地元の労働力を活用して実施する。これらの施設は、そ の後の地域発展において重要な役割を果たすため、計画時にお いては中長期的な視点が入ることになる。

コミュニティを活用しての事業実施:インフラ整備といった事 業をコミュニティと直接契約を交わして実施する。事業内容 は、コミュニティからの提案に基づいている。外部のサポート チームが適宜支援を行うものの、実施はあくまでコミュニティ が責任を持って行う。

小規模企業への支援:紛争影響国においては、人材面、インフ ラとも脆弱であることから、そのような環境でも小規模な企業 が競争力をつけるための研修等の支援を行う。起業支援、情報 収集、他社との連携、マーケティングなどが対象。

女性の起業支援:女性の起業は男性よりも障壁やリスクが多 く、その促進にはそれらの要素の軽減が必要となる。そのため、

各種研修やマイクロクレジットの実施、マーケティング力の向 上やグループ化によりリスクの軽減を図り、また家族やコミュ ニティとの軋轢を避けるための啓発を行う。

国際連合

UNHCR

難 民 及 び 帰 還 民の生計向上

難民及び帰還民が食糧や収入等の生計を維持していくための 能力を向上させ、彼らの自立性(self-reliance)を高めること を目的として生計向上支援を行っている。具体的には、ノンフ ォーマル教育、職業訓練、収入創出活動、食糧自給、起業家育 成、マイクロクレジット、農業活動、雇用創出に関する支援が これに含まれる。また、UNHCRでは特に女性の経済的自立を 高 め る た め の ア プ ロ ー チ と し て“Women Leading for Livelihoods WLLに取り組んでいる。

都市難民・IDP の生計向上

近年、UNHCR では都市難民に対する対応を強化している中

で、特に都市難民の生計向上(Urban Livelihoods)について

付I-3

も喫緊の課題と認識している。2008 年より都市難民生計向上 イニシアティブを立ち上げ、マイクロファイナンス、職業訓練、

起業支援、カウンセリングといった支援を、プロジェクトデザ インから実施、モニタリング・評価に至るまで実施した。

難民及び IDP の雇用促進

2009年よりCommunity Technology Access Projectを立ち上 げ、コンピュータースキルなどの基礎的な技能・職業訓練を各 国で実施するなど雇用促進にも取り組んでいる。なお、難民の 雇用を支援する場合、滞在国の就労権が問題となることが多 く、難民の多くが非正規雇用に就かざるを得なくなり問題化す ることが多い。他方でホスト国にとっては難民の存在が経済的 な負担となることが少なくなく、彼らの自立性を高めることは 負担軽減の上でも重要となる。また、難民に対する生計向上支 援としては、帰還(または第三国定住)に向けた準備としての 職業訓練が行われることもある。

帰 還 民 へ の 対

帰還民の場合には、自立性を高め、社会再建への貢献を促すこ とが復興や平和構築の観点からも重要となり、そのための生計 向上支援が重視されている。UNHCRで行われる支援には帰還 民が迅速に生活を復旧させるための資金供与やシェルターの 供与、シェルターグラント、農機具の供与、マイクロファイナ ンスなどが含まれる。また、復興時に発生する雇用市場に吸収 されるためには専門的な技術を身につける必要があり、そのた めの職業訓練も重視されている。さらに、人道から開発へのス ムーズな移行の観点からも適切な開発機関のパートナーを探 し、彼らにハンドオーバーしていくことが課題となる。

Source: ILO. United Nations Policy for post-conflict employment creation, income generation and reintegration, The role of employment in post-conflict settings. Geneva, November 2009.

紛争影響国における雇用プログラムの3つのトラック

付II-1

ドキュメント内 AF KMAUD Project (ページ 167-171)