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集団発生傷病者救急医療計画

ドキュメント内 Taro-00 3編表紙.jtd (ページ 87-92)

第4章 救助・救急、医療等活動計画

第3節 集団発生傷病者救急医療計画

【県(厚政課、医務保険課・地域医療推進室)・市町・警察・自衛隊・海上保安部・署・日赤・空港事務 所・山口県医師会・山口県歯科医師会・山口県薬剤師会】

第1項 実施方針

1 目的

天災、地変、交通、産業災害等により集団的に多数の傷病者が発生した場合、迅速かつ適切な救急医 療体制を実施するために必要な事項について定める。

2 対象

暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、その他の自然現象又は大規模な火事若しくは爆発、放射性物質、有 害物の流出、列車、航空機、船舶等の転覆、墜落、沈没その他の事故で集団的に多数の傷病者が生じ、

関係機関が協力して総合的な救急医療活動を実施する必要があると認められる事態(以下、本節におい ては「災害」という。)を対象とする。

3 救急医療の範囲

本対策における救急医療の範囲は、病院その他の医療施設での本格的な治療を開始できるまでの応急 的措置とし、その内容は概ね次のとおりとする。

(1) 災害現場での救出 (2) 現場付近での応急手当 (3) 負傷者の分類

(4) 収容医療施設の指示 (5) 医療施設への輸送 (6) 遺体の処理

(7) 関係機関への連絡通報その他の応急的措置 (8) 救急医療活動の範囲図

災 害 現 場

( 負 傷 者 ) (救出(担架)) 負傷者受付 応急処置

(独力・民間人協力) 救出 (担架その他) 現 地 救 護 所 負傷者分類 収容病院指示

直近医療機関

(独力) (担架その他)

(救急車)

救急車(代用) 遺 体 安 置 所

(独力)

検死・身元確認

(民間車)

(民間車)

自 宅 一 般 病 院 専 門 病 院 一般的医療 決定的医療

4 この対策に定める事項以外の救急医療対策に必要な事項は関係法令および県又は市町の防災計画に定 める所によるものとする。

第2項 関係機関(者)の措置

1 災害発生責任者の措置

災害発生責任者(企業体等)は、災害が発生したことを知ったときは、ただちに消防及び警察機関並 びに状況に応じて、海上保安部・署又は空港事務所に通報するとともに、自力による救急医療活動を実 施し、必要に応じて関係機関に協力を要請するものとする。

2 消防及び警察機関、海上保安部・署又は空港事務所の措置

消防及び警察機関、海上保安部・署又は空港事務所の長は、災害の当事者又は発見者等からの通報そ の他により本対策による措置が必要と認めたときは、直ちに市町長及び知事に通報するとともにその事 態に応じて救出、救護、輸送、警備、緊急輸送路の確保、交通規制、続発死傷者の防止等に必要な部隊 を出動させるほか適切な措置を講じるものとする。

3 市町の措置(災対法第5条)

市町長は、前項の通報を受けたとき又はその他の方法で災害の発生を知ったときは、直ちに県及び日 本赤十字社山口県支部並びに医師会その他の関係機関に通報するとともに、必要に応じて市町立病院の 救護班に出動を命じ、地区医師会長又は、日本赤十字社山口県支部長その他の関係機関に出動を要請し、

知事、他の市町長等に応援を求めるほか、必要な措置を講じるものとする。

なお、市町長は、適切な救急医療活動ができるよう平素から関係機関と緊密な連絡を図り、現場活動 上必要な事項について協議するとともにあらかじめ次の事項について整備しておくものとする。

(1) 災害発生時における通信連絡方法 (2) 現場活動部隊、救護班の編成

(3) 病院等医療機関の収容能力及び受け入れ体制の確認

(4) 救急医療薬品、医療器具、救出資機材の調達計画、輸送方法 (5) その他必要な事項

4 県の措置(災対法第4条)

知事は、災害の状況等から当該市町のみでは、適切な措置を実施することが困難と認めるとき又は市 町長から応援の要請があったときは、必要に応じて地方独立行政法人山口県立病院機構、自衛隊及び日 本赤十字社山口県支部救護班の派遣を要請し、県医師会に出動を要請し、他の市町長に応援を指示し、

中国四国厚生局長(国立病院)その他の関係機関に応援を要求するほか連絡調整その他必要な措置を講 じるものとする。

5 日本赤十字社山口県支部の措置(日本赤十字社法第27条2項、28条、33条)

日本赤十字社山口県支部長は、知事等から派遣の要請があったとき又は自らその必要を認めたときは、

救護班の派遣に必要な措置を講じるものとする。

6 医師会長等の措置

県及び地区医師会等は、知事又は市町等からの出動の要請があった時又は自らその必要を認めたとき は、直ちに管下の医師及び看護婦その他の医療関係者(以下「医師等」という。)に対して出動を指示 し、連絡調整その他の措置を講じるものとする。

7 自衛隊の措置(自衛隊法第83条)

自衛隊の部隊又は機関の長は、知事、海上保安庁長官、管区海上保安本部長又は空港事務所長(国機 関)から派遣の要請があったとき、又は自らその必要を認めたときは救出、救護に必要な部隊の派遣に 必要な措置を講じるものとする。

8 その他の協力(災対法第7条、65条、71条、災害救助法第24条、25条、26条、消防法第29条)

その他の関係機関、団体、企業、住民は知事、市町長、消防職員、警察官、海上保安官の求めに応じ て救急医療活動に協力するものとする。

第3項 医師会長等に対する出動要請の方法

災害の発生により知事又は市町長が医師会長等に対して医師等の出動を要請するときは、次の各号に掲 げる内容を示した文書により要請するものとする。ただし緊急を要する場合においては、電話、口頭等に より、事後速やかに文書を送付するものとする。

1 災害発生の日時及び場所 2 災害の発生原因及び状況 3 出動を要する人員及び資機材 4 出動の時期及び場所

5 その他必要な事項

第4項 救急医療活動等

1 災害対策等の総合調整

地域防災計画に基づく災害対策総合連絡本部が設置された場合は、各関係機関はこれに参加し、又は 連絡員を派遣して、救急医療活動が迅速かつ適切に行えるよう相互に緊密な連携を保つよう努めるもの とする。

(注) 第3編第1章第5節関連

災害対策総合連絡本部が設置されない場合は、設置された場合の措置に準じて関係機関が相互に連絡 をとり効果的な活動ができるよう努めるものとする。

2 現地救護所

災害応急対策責任者は、災害の状況に応じて関係機関と協議のうえ、現地救護所を設置する。現地救 護所においては、傷病者を秩序と統制のもとに受け付け、応急処置及び救命初療を行い症状程度の分類、

傷票の作成交付、搬送順位の決定、収容病院の指示その他の措置を行う。

3 災害現地に出動した部隊の活動

災害現地に出動した各部隊の具体的な活動は次のとおりとする。

<災害現場における救急医療活動>

総 (1) 情報収集 (2) 連絡通報 災 括 (3) 全般計画 害 (4) 人員把握

対 活 (5) 各部隊活動指示調整 策 (6) 救護所設置

総 動 (7) 人員、物資の配分、補給計画

合 (8) 報道 ・災害発生責任者

連 ・民間協力者

絡 ・自衛隊

本 防災 (1) 現場危険排除 ・海上保安部・署

部 活動 (2) 続発傷者の防止 ・消防機関

治安 (1) 現場治安、秩序の維持 ・警察

活動 (2) 交通規制 ・海上保安部・署

・災害発生責任者

救出 (1) 被災者の救出 ・民間協力者

活動 (2) 傷者の担架搬送 ・自衛隊

・海上保安部・署

救 ・警察・消防機関

急医

療 医 (1) 現場傷者の応急処置 ・災害発生責任者

活 療 (2) 傷者の分類 ・自衛隊

動 活 (3) 収容病院指示

動 (4) 救護所における応急医院 救 ・市町立病院

護 ・地方独立行政法人山口県立病院機構 班 ・日赤

・医師会等

・災害発生責任者

輸 (1) 傷者の病院搬送 ・民間協力者

送 (2) 搬送間の傷者管理 ・市町

活 (3) 医薬品、医療器具の輸送 ・県

動 ・自衛隊

・海上保安部・署

・消防機関

・海上保安部・署

・災害発生責任者

・消防機関

・自衛隊

遺 (1) 捜索 ・警察

体 (2) 検案

処 (3) 洗浄、縫合、消毒 救 ・市町立病院

理 (4) 仮安置所の設営 護 ・地方独立行政法人山口県立病院機構 活 (5) 身元確認、通報、引渡し 班 ・日赤

動 (6) 埋葬 ・医師会等

4 事前対策

救急医療活動の関係機関の長は、あらかじめ救急医療活動に出動できる部隊の編成、資機材の確保又 は所在の確認、医療施設の収容能力の把握、関係機関との連絡調整、通報、連絡方法の検討等に努める とともに、随時関係機関が合同して又は単独で訓練を実施するものとする。

第5項 費用の負担

1 実費弁償等の負担区分

災害に出動した医師等に対する実費弁償及び損害賠償は、次の区分により負担するものとする。

(1) 市町が対策を実施する責務を有する災害で(2)及び(3)以外の場合は市町

(2) 災害救助法が適用された災害の場合は、その適用の範囲内において県(県が支弁し国が負担)

(3) 企業体等の責に帰すべき原因による災害の場合は、企業主又は災害発生責任者 (4) 特別の事情がある場合は、関係機関(者)が相互に協議のうえ定めるものとする。

2 実費弁償

知事又は市町長の要請に基づいて出動した医師等に対する手当は、災害救助法施行令第11条の規定に 基づき知事が認めた額(災害救助法施行細則第13条)とする。

医師等が救急医療活動のため使用した薬剤、治療材料及び医療器具等の消耗については、その実費を 時価で弁償するものとする。

3 損害賠償

知事又は市町長の要請に基づいて出動した医師等が、救急医療活動に従事したため死亡し、負傷し、

疾病にかかり又は廃疾となったときは、災害救助法施行令中扶助に係る規定の例により、補償するもの とする。

知事又は市町長の要請に基づいて出動した医師等に係る物件が、そのために損害を受けたときは、そ の程度の応じてこれを補償するものとする。

第6項 救急医療活動報告書の提出

医師会長等は、知事又は市町長の要請により医師等を出動させ救急医療活動を実施したときは、事後速 やかに、次の各号に掲げる内容を示した報告書を知事又は市町長に提出するものとする。

1 出動場所

2 出動者の種別、人員(出動者の出動時間及び期間別に記載)

3 受診者数(重傷、軽傷、死亡別)

4 使用した薬剤、治療材料及び医療器具等の消耗破損等の数量、金額 5 損害補償を受けるべき者及び物件の程度

6 救急医療活動の概要 7 その他必要な事項

第7項 協定

知事、県医師会長、県歯科医師会長、県薬剤師会長及び災害派遣医療チーム(DMAT)指定病院は、本節の 対策実施について協定書を取り交わしている。

資料編[2-45]……集団発生傷病者救急医療対策に関する協定 [2-46]……山口県DMATに係る協定等

ドキュメント内 Taro-00 3編表紙.jtd (ページ 87-92)