第9章 災害救助法の適用計画
第2節 技能者、労務者等の雇い上げ計画
2 管理、使用、保管命令及び収用・損失補償 (1) 管理、使用、保管命令及び収用
ア 知事は、次に掲げる場合において施設を管理し、土地、家屋若しくは物資を使用し、特定業者に 保管命令を発し又は救助に必要な物資を収用することができる。(救助法第26条第1項)
(ア) 救助を行うため特に必要があると認めるとき。
(イ) 救助法第31条の規定による主任大臣の応援命令を実施するため必要があると認めるとき。
イ 管理
病院、診療所、助産所、旅館、飲食店等を管理する権限。
ウ 使用
土地、家屋等を収容施設として用いるような場合で、管理と異なり土地、家屋物資を物的に利用 する権限。
エ 保管
災害時の混乱時に、放置すれば他に流れてしまうおそれのある救助その他緊急措置に必要な物資 を、一時的に業者に保管させておく権限。
オ 収用
災害の場合、必要物資を多量に買いだめ、売惜しみしているような場合、その物資を収用する権 限。
カ 公用令書の交付
物資の保管命令、物資の収用、施設の管理又は土地若しくは物資を使用する場合には、当該物資、
施設、土地又は家屋を所有する者に対して、公用令書を交付して行うものとする。
(2) 損失補償
知事は、管理、使用、保管命令及び収用の処分を行ったときは、その処分により通常生ずべき損失 を補償する。(救助法第26条第2項)
第6項 市町長の事務
1 救助事務処理上必要な帳簿の整備、記録、保存
(1) 市町長は、知事の補助機関として救助を実施するときは、救助の種類ごとに必要な台帳、帳簿及び 関係書類を整備して保存するものとする。
(2) 救助の種類ごとに整備すべき帳簿等は、厚政課作成の「災害救助マニュアル」による。
2 り災者台帳の作成
市町長は、被害状況の調査により、各世帯別の被害を確認したときは、救助法による救助の実施につ いて必要な「り災者台帳」を速やかに作成するものとする。
3 り災証明書の発行
市町長は、救助の実施のため必要があるとき又はり災者からの要求があったときは、「り災証明書」
を発行するものとする。
(1) り災証明書は、「り災者台帳」に基づき、発行するものとする。
(2) 災害の混乱時においては、「仮り災証明書」を発行し、後日「り災証明書」と取り替えることがで きるものとする。
第1項 実施機関
技能者、労務者等の確保に必要な措置は、県及び市町の各応急対策実施部局が、担当部局(救助法実施 機関)及び関係機関と調整の上、実施するものとする。
第2項 県の雇い上げ
1 方法(1) 災害応急対策、災害応急復旧等の作業を実施するために必要な労務者等の雇い上げは、公共職業安 定所を通じて行う。
(2) 求人を受けた公共職業安定所は、求職者のうちから適格者を紹介する。この場合当該地での確保が 困難な場合は、他の公共職業安定所等の協力を得て対応するものとする。
2 公共職業安定所管内別紹介可能見込者数
労働政策課は、災害時に円滑な対応がとれるよう、平素から必要な資料の整備に努めるものとする。
3 給与の支給
雇い上げ労務者等に対する給与は、法令その他により別に基準のあるものを除き、労務者等を使用し た地域における通常の実費を支給する。
4 救助法による労務者の雇い上げ (1) 労務者雇い上げの範囲
救助法による被災者の救助を目的として、その救助活動に万全を期するため、知事及び市町長は、
次の範囲で救助の実施に必要な労務者を雇い上げる。
対 象 種 別 内 容
り 災 者 の 避 難 災害のため、現に被害を受け又は受けるおそれのある者を安全地帯に避 難させるため、市町長等が雇い上げる労務者
(ア) 救護班による対応ができない場合において、患者を病院、診療所へ運 医療及び助産におけ ぶための労務者
る移送 (イ) 救護班に属する医師、助産師、看護師等の移動に伴う労務者
(ウ) 傷病が治癒せず重傷ではあるが、今後自宅療養によることとなった患 者の輸送のための労務者
(ア) り災者救出行為そのものに必要な労務者
り 災 者 の 救 出 (イ) 救出に要する機械、器具その他の資材を操作し又は後始末をするため の労務者
(ア) 飲料水そのものを供給するための労務者
飲 料 水 の 供 給 (イ) 飲料水の供給のための機械、器具の運搬、操作等に要する労務者 (ウ) 飲料水を浄化するための医薬品の配布に要する労務者
救済用物資(義援物 (ア) 救済用物資の種類別、地区別区分、整理、保管の一切にかかる労務者 資を含む)の整理、 (イ) 救済用物資の被災者への配分にかかる労務者
輸送及び配分
(ア) 遺体の捜索行為自体に必要な労務者
遺 体 の 捜 索 (イ) 遺体の捜索に要する機械、器具その他の資材の操作又は後始末のため の労務者
遺 体 の 処 理 (ア) 遺体の洗浄、消毒等の処置をするための労務者
(埋葬は除く) (イ) 遺体を安置所等まで輸送するための労務者
上記のほか、次の場合は厚生労働大臣の同意を得て労務者の雇い上げを することができる。
特 例 (ア) 埋葬のための労務者
(特別基準) (イ) 炊き出しのための労務者
(ウ) 避難所開設、応急仮設住宅建築、住宅の応急修理等のための資材を輸 送するための労務者
(2) 雇い上げの期間は、それぞれの救助の実施期間とする。ただし、これにより難いときは、厚生労働 大臣の同意を得て期間延長ができる。
(3) 賃金の限度は、雇い上げた地域における通常の実費とする。
第3項 市町の雇い上げ
上記県の雇い上げに準じて行うものとする。
第10章 食料・飲料水及び生活必需品等の供給計画
基本的な考え方
災害発生直後の被災者の生活を確保し、人心の安定を図るためには、迅速な救援活動が非常に重要となる が、なかでも食料・飲料水の供給は、被災者の生命維持を図るうえで最も重要な対策であり、また、生活必 需品等の確保についても重要な対策となる。
主食の供給 食料の供給体制 副食等の供給
食料の輸送 実施機関 食料供給計画 炊き出し、その他の
食品の給与 食品の給与措置
近隣県との相互応援 国に対する支援要請
応急給水活動系統図
食 実施機関
料
・ 実施場所
飲
料 応急給水活動 給水の方法
水
及 給水体制
び
生 給水の応援要求
活
必 飲料水供給計画 給水施設、給水拠点の整備
需 及び資機材の整備
品
等 水道水の緊急応援
の 水道対策
供 市町における対策
給
計 実施機関
画 救助法による飲料水の
供給 飲料水供給の措置
生活必需品等の調達・供給経路図 生活必需品等の確保
生活必需品等の供給体制 生活必需品等の給(貸)与
生活必需品等の集積地及び輸送拠点 輸送体制
生活必需品等の
供給計画 対象者
給(貸)与の方法
救助法による生活必需 物資の送達及び配分の措置 物資の給(貸)与
被服、寝具その他生活必需品の品目