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障害分離からの RV 利用の実行(バックアップサイトの NAS Gateway)

127(3)操作手順

手順 2. 障害分離からの RV 利用の実行(バックアップサイトの NAS Gateway)

業務復旧を行うATグループのディストリビュータ側(RV側)のATグループ運用状態がAtomic、 ATグループ同期化状態が障害分離(Fault)になっている状態から、障害分離からのRV利用を実行し、

ディストリビュータ側(RV側)のATグループ同期化状態をセパレート完了(Separated)にします。

(コマンド例)

$ rsh -l nsadmin nas-gw.backupsite atg config -G 0 DB_Group separated

バックアップサイトのiStorageManagerからも実行できます。

図 5-15 iStorageManagerによる障害分離からのRV利用の実行画面例

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待機サーバで、マウントしたATグループ内のRVのデータを確認、待機サーバを業務に使用する ためのネットワーク構成の変更などを実施し、業務の再開準備を行い、業務を再開します。

手順

4. AT

グループ強制削除およびペア強制解除(バックアップサイトの

NAS Gateway)

業務再開後、ATグループの強制削除およびペアの強制解除を行い、不要になった設定を解除し、

誤操作を防止します。

(コマンドによるATグループ強制削除例)

$ rsh -l nsadmin nas-gw.backupsite atg delete -G 0 DB_Group \ arrayname REMOTE_ARRAY force

(コマンドによるペア強制解除例)

$ rsh -l nsadmin nas-gw.backupsite repl2 unpair ld -G 0 DB_MV DB_RV force=rv

強制解除はバックアップサイトのiStorageManagerからも実行できます。

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図 5-16 iStorageManagerによるATグループ強制削除画面例

図 5-17 iStorageManagerによるペアの強制解除画面例

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5 5 5 . . . 4 4 4 R RV R V V か か か ら ら ら M MV M V V へ へ へ の の の デ デ デ ー ー ー タ タ タ の の の 切 切 切 り り り 戻 戻 戻 し し し

災害により、バックアップサイトで業務を切り替え後、メインサイトの障害を復旧し、再度メイ ンサイトに業務を切り替える場合の、RVからMVへのデータの切り戻しについて説明します。メイ ンサイトの障害状態や、復旧のための許容時間により、リストアでRVからMVへデータを切り戻 すか、ペア構成入れ替えによりRVからMVへデータを切り戻すかを決定します。

5 5 5 . .4 . 4 4 . . . 1 1 1 リ リ リ ス ス ス ト ト ト ア ア ア に に に よ よ よ る る る デ デ デ ー ー ー タ タ タ の の切 の 切 切り り り 戻 戻 戻 し し し

リストアによりRVからMVへデータを切り戻す方法です。リストア実行中に、業務の切り替え 先のメインサイトで、業務確認および業務の再開が可能です。ただし、切り戻しボリューム(MV)へ のアクセスは、回線速度に依存します。また、リストア完了までに回線障害が発生すると、切り戻し ボリューム(MV)での正常データのアクセスができなくなります。よって、通常リストア実行中は業 務確認のみとし、リストアが完了してから切り替え先のメインサイトで業務を再開します。

なお、リストア実行中は、切り替え元のバックアップサイトでも業務を実施できません。そのた め、ディスクアレイ装置の消失などでディスクアレイ装置間で差分情報が失われ、全領域のコピーを 行うような、RVからMVへのデータの切り戻しには適していません。リストアによるRVからMV へのデータの切り戻しは、ディスクアレイ装置間で差分情報が失われてない場合や、業務切り替えの ための許容時間がある程度確保できている場合に適しています。

本運用を行う場合、バックアップサイトのRVを二次利用可能なものとして構築しておく必要が あります。

以降に、リストアによりデータを切り戻す手順例について、構成例を元に説明します。

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(1) リストアによるデータの切り戻し手順例の概要

リストアによるデータの切り戻し手順を説明する構成例について説明します。

災害発生により、バックアップサイトの待機サーバで実施していた業務を、メインサイトの業務 サーバに切り替えるため、ATグループのリストアを実行して、データを切り戻します。

【切り戻し後のATグループの設定】

・ATグループのコピーモード :セミ同期順序保証モード

・アトミックブレーク後のMVへのアクセス :MVアクセス停止 図 5-18 リストアによるデータの切り戻し手順例の構成

メインサイト バックアップサイト

DB_RV

ディスクアレイ装置

ディスクアレイ装置

業務サーバ 待機サーバ

バックアップサーバ