手順
1. DDRペアのレプリケート(NAS Gateway)
メインサイトのDDRペアをレプリケートします。(コマンド例)
$ rsh -l nsadmin nas-gw.mainsite repl2 replicate -G 0 NV_LVM_test2
手順
2.静止点の確保(NAS Gateway)
業務サーバで静止点を確保します。ここでは、業務を停止、業務ボリュームをアンマウントして 静止点を確保します。
① 業務を停止します。
② ファイルシステムをアンマウントします。
(コマンド例)
$ rsh -l nsadmin nas-gw.mainsite vol umount -G 0 /export/sxfs/11
手順
3. ATグループのセパレート(NAS Gateway)
バックアップサイトのATグループ内のRVに静止点データを確保するため、ATグループをセパ レートします。
(コマンド例)
$ rsh -l nsadmin nas-gw.mainsite atg separate -G 0 DB_Group wait
手順
4. DDRペアのセパレート(NAS Gateway)
バックアップデータを確保するDDRペアのRVに静止点データを確保するため、DDRペアをセ パレートします。
(コマンド例)
$ rsh -l nsadmin nas-gw.mainsite repl2 separate -G 0 NV_LVM_test2
手順
5. ATグループのレプリケート(NAS Gateway)
ATグループのレプリケートを実行し、ATグループを通常運用状態にします。
(コマンド例)
$ rsh -l nsadmin nas-gw.mainsite atg replicate -G 0 DB_Group cpmode=semi wait
手順
6.業務の再開(業務サーバ)
静止点を確保するために停止した業務を再開します。ここでは、業務ボリュームをマウントして、
業務を再開します。
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(コマンド例)
$ rsh -l nsadmin nas-gw.mainsite vol mount -G 0 /export/sxfs/11
② 業務を再開します。
手順
7.テープへバックアップ(バックアップサーバ)
RVにコピーされたデータを、バックアップソフトを使用して、テープへバックアップします。
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5 5 5 . . . 2 2 2 回 回 回 線 線 線 障 障 障 害 害 害 時 時 時 の の の 復 復 復 旧 旧 旧
回線障害が発生すると、iStorageManagerによりリンク障害が検出されます。リンク障害が検出 されると、iStorageManagerからメッセージID「iSM10402」のログが登録されます。なお、
iStorageManagerのログの詳細に関しては、「iStorageソフトウェア iStorageManagerメッセー ジハンドブック」を参照してください。
回線障害によりATグループ内のRVへの書き込み順序が保証できなくなると、ATグループ内の RVの一貫性を保持するため、アトミックブレークが実行されます。
回線障害の復旧後、ATグループのレプリケートを実行して、通常の運用状態に戻します。ただし、
レプリケート開始からレプリケート状態になるまでの間(ATグループ同期化状態が、レプリケート開 始(Rpl/start)またはレプリケート実行中(Rpl/exec)の間)、一時的にATグループ内のRVの一貫性が なくなります。ATグループのレプリケート実行時に、災害が発生することを考慮した場合、ATグ ループのレプリケートを再実行する前に、DynamicDataReplicationなどを利用して、アトミックブ レーク実行時の一貫性があるRVをバックアップする必要があります。
以降に、回線障害から復旧する手順について、構成例を元に説明します。
図 5-3 回線障害発生時のiStorageManagerによるリンク障害表示画面例