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作成できるAT グループの数、AT グループに登録できるペアの数には制限があります。こ れらATグループの諸元に関しては、本書の「6.1 ATグループの諸元」を参照してください。
一つのファイルシステムが複数の論理ディスクから構成されている場合、これら論理ディ スクを別々のATグループに登録しないでください。セパレート時にRV側のファイルシステム イメージに一貫性を保つことができず、リストアなどによりMV側のファイルシステムを破壊 してしまうことがあります。一つの AT グループが複数のファイルシステムを含むことは可能 です。
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3 3 3 . .3 . 3 3 . .2 . 2 2 A A A T T T グ グ グ ル ル ル ー ー ー プ プ プ の の の 構 構 構 築 築 築 手 手 手 順 順 順
ATグループを構築するための手順について、構成例を元に説明します。
(1) AT グループ構築手順の概要
ATグループ構築手順についての構成例について説明します。
ディスクアレイ名がLOCAL_ARRAYとREMOTE_ARRAYのディスクアレイ装置間で、ATグル ープを構築します。論理ディスク名DB_MVとDB_RVのペアと、LOG_MVとLOG_RVのペアを、
ATグループ名がDB_GroupのATグループに登録します。なお、それぞれのボリュームは、メイン
サイトのNAS GatewayからはATグループ内のMVのみを、バックアップサイトのNAS Gateway
からATグループ内のRVのみを、バックアップサーバからそれぞれのサイトのDDRのRVのみを アクセス可能なように、アクセスコントロールを設定します。
図 3-5 ATグループ構築手順の構成例
メインサイト バックアップサイト
ディスクアレイ装置 ディスクアレイ装置
DB_Group
DB_MV
NV_LVM_DB /export/db/tblに マウント
DB_RV
/export/db/tblに マウント
NV_LVM_LOG /export/db/logに マウント
LOG_MV LOG_RV
/export/db/logに マウント
REMOTE_ARRAY LOCAL_ARRAY
NAS Gateway装置
業務サーバ 待機サーバ
DB_BK_
LOCAL
LOG_BK_
LOCAL
DB_BK_
REMOTE
LOG_BK_
REMOTE バックアップサーバ バックアップサーバ
tape NAS Gateway装置 tape
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(2) AT グループ構築手順の流れ
【メインサイトの操作】 【バックアップサイトの操作】
手順1a. LDの準備 (NAS Gateway)
手順1b. LDの認識 (NAS Gateway)
|__________________|
↓ 手順2. ボリューム対応表の作成
(NAS Gatewayとバックアップサーバ)
↓ 手順3. DDRペアの構築 (メインサイト)
↓ 手順4. ボリュームの準備 (NAS Gateway)
↓ 手順5. ボリューム対応表の作成
(NAS Gatewayとバックアップサーバ)
↓ 手順6. RDRペアの作成 (NAS Gateway)
↓ 手順7. VGペアの作成 (NAS Gateway)
↓
手順8. ATグループの作成
(NAS Gateway)
↓
手順9. ATグループにペア登録
(NAS Gateway)
↓
手順10. ATグループのレプリケート
(NAS Gateway)
↓
手順11. ATグループのセパレート
(NAS Gateway)
|__________________
↓
手順12. ATグループ内のRV活性化
(NAS Gatewayとバックアップサーバ)
↓
手順13. ボリューム対応表の作成
(NAS Gatewayとバックアップサーバ)
↓
手順14. DDRペアの構築
(バックアップサイト)
↓
手順15. ボリュームの準備 (NAS Gateway)
※ 本手順の流れ、および以降の操作手順は一例です。それぞれの環境による固有の操作や 手順にあわせて実施してください。
図 3-6 ATグループ構築手順の流れ