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間食におけるフルーツグラノーラのセカン ドミール効果

ドキュメント内 第72回大会 研究発表要旨 (ページ 143-154)

オープンラベルランダム化クロスオーバー試験

ポスター賞

エントリー ○増冨裕文1,石原克之1,平尾和子2, 古谷彰子2,3

1カルビー(株),2愛国学園短大,3早稲田大)

目的 長時間の絶食は血糖値スパイクの要因になることが知ら れ,間食が血糖値スパイクの抑制に有用である可能性が示唆さ れている.シリアルは,ビタミン・ミネラルが強化され食物繊 維も豊富に含まれているが,主に朝食で食されることが多く,

間食での影響は知られていない.本研究では,間食におけるフ ルーツグラノーラ(FGR)のセカンドミール効果を検討した.

方法 被験者は愛国学園短期大学にて公募し,参加希望者31名 の間食および夕食内容を無作為に割付した.血糖値測定には FreeStyle リブレ Pro を使用し,装着後 4 日間観察を行った.

観察後,被験者は 1 サイクル 4 日間のクロスオーバー試験「間 食なし(N),間食にグルコース(G),間食に FGR(F),夕食 に FGR 追加(A)」を 2 サイクル実施した.

結果および考察 希望者のうち BMI30以上 3 名,辞退者 4 名,

プロトコール非順守者 4 名,機器不良者 1 名を除外し,19名を 解析対象とした.F 群は N 群・G 群に比べて夕食時の血糖値 および血糖値最大変化量を抑制した.AUC は,F 群と N 群・

G 群で差は認めなかった.F 群と A 群は血糖値最大変化量,

AUC ともに差を認めた.間食によるセカンドミール効果に加 えて,FGR( 1 食26g)には2.7g の食物繊維が含まれており,

食物繊維による血糖値上昇抑制効果も考えられる.間食におけ るフルーツグラノーラの摂取は夕食時の血糖値上昇を抑制し,

セカンドミール効果が示唆された.

3M-01

14:15~

福島県産山菜の放射性セシウム濃度の動向 と問題点

○広井勝,影山志保,諸岡信久

(郡山女大)

目的 2011年 3 月の福島第一原子力発電所の事故により,福島 県内には多量の放射性セシウムが飛散した.それに伴う食品の 放射能汚染が現在でも問題視されている.特に山菜やきのこ は,除染が進んでいない山林で採取されることが多く,一般の 野菜に比べ汚染が深刻である.原発事故から 9 年が経過し,放 射性セシウム濃度がどのように変化しているか,福島県内の山 菜を中心に検討したので報告する.

方法 2013年から山菜の放射性セシウム濃度を報告してきてい るが,その後の比較のために県内でよく利用されている,コシ アブラ・タラノメ・タケノコ・ワラビ・ゼンマイ・コゴミなど を中心に検討を行った.また,郡山市内で採取したゼンマイ,

ヨモギについては採取場所の違いによる放射性セシウム濃度の 比較を行った.

結果 郡山市内で採取した山菜は2013年では,コシアブラ,タ ラノメ,ゼンマイ,コゴミ,タケノコなどで放射性セシウム濃 度が100Bq/kg を超えるものが見られたが,2018年以後はコシ アブラ,ゼンマイ以外100Bq/kg を超えるものは見られなかっ た.郡山市内で採取したコシアブラでも,栽培品は100Bq/kg を超えるものは見られなかった.ヨモギでは駐車場の縁石脇で 採取したものの中に数千 Bq/kg の放射性セシウムを含むもの が見られた.ゼンマイは採取場所,部位により放射性セシウム 濃度に違いが見られた.

3M-02

14:30~

婦人科がん患者の医療用帽子に関する研究

○水谷浩

(東北生活文化大)

目的 現在「悪性新生物(以下,がん)」の進行を抑制し,症 状を緩和するため,抗がん剤治療を受ける患者も多い.しか し,その副作用として,脱毛症状を伴うことがある.このよう な「見た目」の変化に対して,彼女たちのこころを支え,前向 きな気持ち保つための試みのひとつ,アピュアランス・ケアが 注目されている.

 本研究は,婦人科がん患者の顔映りに焦点をあて「疾病の受 容(見た目と気持ちの変化)への配慮」と「保健衛生的機能

(汗のシミや化粧汚れなどを防ぐための工夫)」の観点から,医 療用帽子の設計要件を明らかにしていくことを目的とした.

方法 東北大学病院 産婦人科医局内の婦人科がん患者の会

「カトレアの森」会員を対象にして,医療用帽子の利・活用に ついての無記名式アンケート調査を実施し,その集計・分析を 行った.結果・考察 今回の調査から,医療用帽子は,婦人科がん患者 の闘病生活のなかで有用な商品であることが明らかとなった.

また,その利・活用にあたっては,1 )見た目の変化に対応 し,身体的な印象を整えるための配慮に加えて, 2 )地肌に直 接触れることから,汗のシミや化粧汚れを考慮した機能性が求 められる.さらに, 3 )部屋着や外出着とのコーディネートを 重視し,生活の質を高めていくためのデザインの考案が,ます ます重要な役割を果たすことになる.

 今後,これら 3 つの要件を考慮し,医療用帽子の開発に取り 組むことが望まれる.

3M-03

14:45~

臀部の圧力には性差はあるのか

○貝淵正人

(新潟リハビリテーション大)

はじめに 殿部圧分布における体型差による圧変化は,ヤセ型 は屈曲位によって尾骨部の突出が出現しやすく,体圧・ずれ力 が大きくなったとされているが,男女間における殿部圧分布の 性差に関する研究は少ない.

目的 各角度ギャッジアップ時の殿部圧量を測定し,それぞれ の角度間における殿部圧量の増加・減少量の目安を検討する.

また,男女で殿部圧変化量に有意差がみられるのかを検討す る.方法 実験の目的と手順を説明し同意が得られた14名を対象と した.ベッドは 3 モーター式ベッドを使用した.また,殿部圧 分布および圧量の測定にはコンフォライトを用いた.

結果 個人間の体圧変化量では,左右ともに有意差は認められ ず,個人間における殿部圧量の差はないという結果が得られ た.また各角度においては,それぞれの角度間において有意に 差が認められた.男女それぞれの各角度変化における圧変化量 を比較すると,全角度変化において男女間で有意差は認められ かった.

考察 今回の実験結果から,背上げ角度を大きくすることによ り,有意に殿部圧量が増加するし,それに併用して足上げを利 用することにより殿部圧量が減少した.ベッド操作をする際に 殿部における圧変化を予測し,褥瘡予防を図ることが可能とな ると考えられる.性差による殿部圧量の変化は認められず,男 女の違いによる殿部圧量に対するアプローチ方法を分ける必要 性はないことが示唆された.

3M-04

15:00~

家庭における親子の省エネルギー意識・行 動の推進に関する研究

―その 3  介入方策が居住者の意識・行動および エネルギー使用量に与える影響―

○高田宏1,水馬義輝2,小松朋弘2

1広島大,2広島ガス(株))

目的 家庭における親子の省エネ意識・行動及びエネルギー消 費の実態を明らかにすることを目的とし,2014年 8 月からモニ ター住宅を対象に調査を行った(Ⅰ期,Ⅱ期).2017年11月か ら新規住宅において同様の調査(Ⅲ期,Ⅳ期)を行っている.

1 年目のⅠ・Ⅲ期は普段どおりに生活し, 2 年目のⅡ・Ⅳ期に は省エネ行動目標の提示と生活の振り返りの介入方策を取り入 れた.本研究は介入方策が居住者の意識・行動およびエネル ギー使用量に与える影響を検討する.

方法 広島市・呉市近郊の11世帯を対象として,Ⅰ期,Ⅱ期

(2014年 8 月~2016年 9 月)の調査を,また新規10世帯を対象 として,Ⅲ期,Ⅳ期(2017年11月~2019年11月)の調査を行っ た.各期 3 季節(夏・秋・冬)に省エネ意識・行動の質問紙調 査と水・ガス・電気使用量の実測調査を行った.

結果 省エネ意識・行動について,目標提示と振り返りによ り,大人,子ども共に意識が高まり,省エネ行動を推進させる 可能性が示唆された.生活における省エネ行動は,親の実行割 合が高いほど子どもの実行割合も高い傾向がみられ,特に小学 生低学年の子どもにその傾向が強くみられた.エネルギー使用 量をⅠ・Ⅲ期とⅡ・Ⅳ期で比較すると,目標提示により電気・

ガス使用量が減少し,また,振り返りにより電気・水使用量が 減少する可能性が示唆されたが,気候条件,居住者の成長,生 活スタイルの変化など様々な要因が関係すると考えられる.

3M-05

15:15~

高校生を対象とした防災グッズ提案ワーク ショップの効果と課題

○生田英輔

(大阪市大)

目的 高校生の防災意識構造は「地域・共助」と「個人財産」

が 2 要因として挙げられているが,後者は高校生でも取り組み やすい対策であり,効果的な防災意識向上の為に優先して取り 組むべき課題であると言える.そこで,個人財産として身近な 物品としての防災グッズを提案することが防災意識の向上に資 すると考え,防災グッズ提案ワークショップを実施し,効果と 課題を考察する.

方法 2018年12月に大阪市の T 高校においてワークショップ を実施した.対象は 2 年生236名でファシリテーターは各クラ ス 2 名を配置した.ワークショップは個人での防災グッズのイ メージ創出,グループでのイメージ共有及び逆発想,個人での 防災グッズの提案,クラス全員でのアイデア共有,グループで の防災グッズを入防災バッグの提案とした.各課題の記録を基 に分析を行う.

結果 防災グッズのイメージでは「重い」が124件(52.5%),

「大きい」が72件(30.5%)等であった.逆発想は「軽い」「嵩 張らない」等であった.これらの意見を基に個人で防災グッズ を提案し,クラス内で共有した.グループでの防災バッグの提 案では価格は1,000-4,000円未満が多く20件(55.6%)であっ たが,10,000円以上も 5 件(13.9%)あった.販売場所(複数 回答)では,コンビニが最も多く13件,次いでインターネッ ト・スーパー・ショッピングモールが同数で12件であった.

ドキュメント内 第72回大会 研究発表要旨 (ページ 143-154)