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長年の課題解決に向けて

ドキュメント内 みずほ情報総研レポート vol.11 (ページ 33-38)

廃棄物・リサイクル法体系の一元化に向けて

5. 長年の課題解決に向けて

を波及させるだけの大きな流れがなかったから ではないだろうか。廃棄物・リサイクル法体系 を一元化させることは、「資源」と「廃棄物」

の境界を考えることであり、それ故に「資源」

と「廃棄物」の管轄省庁の違い(経済産業省と 環境省)はこれまでもそして今後も大きな問題 として考えられる。課題の解決に向けては、世 界的な動きそして世論の高まり等による後押し が必要となるだろう。

しかし、国内外ともに気運が高まっている今、

そろそろ一歩を踏み出すべきではないだろうか。

例えば、EUでは、前述の循環経済のほかに も、「第

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次環境行動プログラム(44)」や「資源 効率的な欧州に向けたロードマップ(45)」等、

これまでにも積極的に「循環型社会」への転 換に向けた動きが図られてきたが、2008年 には廃棄物政策と資源戦略をリンクした廃棄 物枠組指令(46)の大改正が行われ、「副産品」

(By-product(47))と「廃棄物性の終了」(End of

Waste

(48))を定義し、廃棄物か否かを明確にし、

「廃棄物から資源へ」の流れを推進している。

日本においても、廃棄物や循環資源の概念をも う一度整理し、廃棄物と資源の定義を明確にし てはどうだろうか。もちろん、適正処分の確保、

環境負荷の最小限化は大前提であるため、物の 特性等に応じた対応をするため、官民が一体と なった慎重な議論が必要となるだろう。

更なる循環型社会形成への転換に向けて、今 度こそ、過去の議論も振り返りながら、政府や 業界等の各主体が一丸となり、循環型社会を形 成するための全ての関係諸法を循環基本法の理 念の下で一元化していくために、必要な改正を 実施することを期待したい。

(1) 地球規模での経済活動の拡大に伴い、天然資源の 持続可能な利用の確保が国際社会の大きな課題と なっていることから国連環境計画(UNEP)によっ

て2007年11月に設立された。持続可能な資源管 理に係わる分野の著名な専門家と各国政府やEC、

OECD、UNEP等の国際的な機関からなる運営委

員会で構成される。天然資源の持続可能な利用及 び資源利用によるライフサイクルにわたる環境影 響に関する、独立した科学的評価の提供等を目的 としている。

(2) UNEP「デカップリング天然資源利用・環境影響

と経済成長との切り離し」http://www.unep.org/

resourcepanel-old/Portals/24102/Decoupling%20 summary%20Japanese.pdf

(3) World Business Council for Sustainable Development “Vision 2050 The new agenda for business”

http://www.wbcsd.org/vision2050.aspx

(4) 外務省「2015 G7 エルマウ・サミット首脳宣言(仮 訳)」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/page4_

001244.html

(5) 環境省 中央環境審議会総合政策部会(第82回)資 5「「持続可能な開発のための2030アジェンダ」

と「持続可能な開発目標」(SDGs)」

https://www.env.go.jp/council/02policy/y020-82b.

html

外務省「持続可能な開発のための2030アジェンダ

(仮訳)」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000101402.pdf

(6) European Commission Circular Economy Strategy”

http://ec.europa.eu/environment/circular-economy/index_en.htm

(7) European Commission Press Release Database

“Circular Economy Package: Questions &

Answers”

http://europa.eu/rapid/pressrelease_MEMO 1 5 -6204_en.htm

(8) 環境省 G7 富山環境大臣会合2016

http://www.env.go.jp/earth/g7toyama_emm/

(9) WORLD ECONOMIC FORUM ”Towards the Circular Economy: Accelerating the scale-up across global supply chains” など

www3.weforum.org/docs/WEF_ENV_Towards CircularEconomy_Report_2014.pdf

(10)環境省「循環型社会形成推進基本法の概要」

https://www.env.go.jp/recycle/circul/kihonho/

gaiyo.html

(11)循環型社会形成推進基本法 第2条では「製品等が 廃棄物等となることが抑制され、並びに製品等が 循環資源となった場合においてはこれについて適 正に循環的な 利用が行われることが促進され、及 び循環的な利用が行われない循環資源については 適正な処分(廃棄物(ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚 泥、ふん尿、廃油、廃 酸、廃アルカリ、動物の死

(20)環境庁 報道発表資料「中央環境審議会廃棄物部会

「総合的体系的な具体的な廃棄物・リサイクル対策 の基本的考え方に関するとりまとめ」について」

(21)「NBL 652号」(商事法務研究会)p.7163「廃 棄物・リサイクルが一体となった健全な物質循環 を促進する総合法制枠組(提案) 総合法制ワーキ ンググループ」

「ジュリスト No.1147」(有斐閣)p.55p.62「廃 棄物・リサイクルが一体となった健全な物質循環 を促進する総合法制枠組(提案)」(総合法制ワー キンググループ)

http://www.env.go.jp/press/2096.html

(22)環境庁 報道発表資料「中央環境審議会廃棄物部会

「総合的体系的な具体的な廃棄物・リサイクル対策 の基本的考え方に関するとりまとめ」について」

(23)環境庁 報道発表資料「中央環境審議会廃棄物部会

「総合的体系的な具体的な廃棄物・リサイクル対策 の基本的考え方に関するとりまとめ」について」

(24)環境庁 中央環境審議会第20回廃棄物部会議事要旨

(1998年9月29日)

http://www.env.go.jp/council/former/yousi 1 1 / y110-020.html

(25)全国市長会「廃棄物政策に関する意見(平成11年 1月27日)」

http://www.mayors.or.jp/p_opinion/o_teigen/

1999/01/1999.1.27haiki.php

(26)環境庁 報道発表資料「中央環境審議会廃棄物部会

「総合的体系的な具体的な廃棄物・リサイクル対策 の基本的考え方に関するとりまとめ」について」

(27)構造改革推進研究会 リサイクル(循環型経済社会 の実現に向けて)ワーキンググループ報告書(平成 11年3月5日、経済企画庁総合計画局)

http://www5.cao.go.jp/99/e/19990305e-recycle.pdf

「ZERO N0.36」(公共投資総研 編集・発行、1999 年3月11日)p.50「経済企画庁リサイクルワーキン ググループ『循環型社会実現に向けて』の報告書 公表」

(28)ZERO N0.45」(公共投資総研編集・発行、1999

7月22日)p.31「産業構造審議会<通産省>『循環

型経済システムの構築に向けて』提言」

(29)「官公庁公害専門資料 34巻第6号」(公害研究対 策センター)p.63p.100「循環型経済システムの 構築に向けて」

(30)環境省「循環型社会形成推進基本法 経緯」

https://www.env.go.jp/recycle/circul/recycle.html 

「ジュリスト No.1184」(有斐閣)p.2~p.16「循環 型諸立法の全体的評価」(学習院大学教授 大塚直)

では、「与党内では公明党がこの法案に最も熱心で あったとみられる」としている。

(31)「ZERO N0.52」( 公 共 投 資 総 研 編 集・ 発 行、

19991125日)p.22「自民、自由、公明の与党 3党『循環型社会の構築に関するプロジェクトチー ム』を11月12日に発足 新法案の来年3月国会提 体その他の汚物又は不要物であって、固形状又は

液状のものをいう。以下同じ。)としての処分をい う。以下同じ。)が確保され、もって天然資源の消 費を抑制し、環境への負荷ができる限り低減され る社会)」と定義されている。

(12)環境省 中央環境審議会循環型社会計画部会(第11 回)資料2「循環型社会のイメージについて」(2002 828日)

http://www.env.go.jp/council/former2013/

04recycle/y040-11/mat02.pdf

(13)例えば、平成20年版環境・循環型社会白書 「総説2  循環型社会の構築に向け転換期を迎えた世界と我 が国の取組」の第2節では「我が国は、江戸時代 に循環型の社会を形成していましたが、その後の 開国と、西欧諸国を手本とした歩みの中で、生産 様式や物に対する考え方も変化し、大量生産・大 量消費型の社会を歩みました。」としている。

(14)環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画 課循環型社会推進室「日本の廃棄物処理の歴史と 現状」

https://www.env.go.jp/recycle/circul/venous_

industry/ja/history.pdf

(15)環境省「循環型社会形成推進基本法の趣旨」(平成 12年6月 環境庁)

https://www.env.go.jp/recycle/circul/kihonho/

shushi.html

(16)「ジュリスト No.1184」(有斐閣)p.2p.16「循 環型諸立法の全体的評価」(学習院大学教授大塚 直)、「地方行政」(時事通信、2000年2月24日 第 9252号)、「ネットワーク月報JACO 」(2000年4月 3日、日本環境認証機構技術部)、民主党ニュース 

「『循環経済法』(資源循環・廃棄物管理法案)自民 案等との比較」(民主党循環社会PT、2000年2月 22日)

http://www1.dpj.or.jp/news/files/

000222KA0004.pdf など

(17)民主党 ニュース「日本版「循環経済法」(資源循 環・廃棄物管理法案)のポイント(民主党循環社会 PT 、2000年2月22日)

http://www1.dpj.or.jp/news/?num=11120 民主党 ニュース 「『循環経済法』(資源循環・廃 棄物管理法案)自民案等との比較」(民主党循環社 会PT 、2000年2月22日)

http://www1.dpj.or.jp/news/files /000222KA0004.pdf など

(18)第120回国会 衆議院予算委員会15号 会議録(1991 年2月21日)

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/120/

0380/12002210380015.pdf

(19)「廃棄物に係る環境負荷低減対策の在り方につい て」(第1次答申)

https://www.env.go.jp/council/former/tousin/

haiki1.html

出目指す」

(32)「ZERO N0.53」( 公 共 投 資 総 研 編 集・ 発 行、

1999年12月9日)p.26「『循環型社会の構築に関す る関係省庁連絡会議』設置される 循環型社会の 構築に関する枠組法大枠を検討」

(33)環境庁 中央環境審議会第26回廃棄物部会議事要旨

(1999年12月10日)

https://www.env.go.jp/council/former/yousi 1 1 / y110-026.html

(34)「ZERO N0.56」( 公 共 投 資 総 研 編 集・ 発 行、

2000年1月27日)p.34「循環型社会の構築に関する 関係省庁連絡会議基本的枠組み法案の大枠まとめ る『循環型社会基本法(仮称)』」

「日本経済新聞」(2000年1月21日 夕刊)

(35)「ジュリスト No.1184」(有斐閣)p.2p.16「循 環型諸立法の全体的評価」(学習院大学教授 塚直)、「地方行政」(時事通信、2000年2月24日 9252号)、「ネットワーク月報JACO 」(2000 4月3日、 日 本 環 境 認 証 機 構 技 術 部 )、 民 主 党  ニュース 「『循環経済法』(資源循環・廃棄物管 理法案)自民案等との比較」(民主党循環社会PT 2000年2月22日)

http://www1.dpj.or.jp/news/files/

000222KA0004.pdf など

(36)「循環型社会形成推進基本法の解説」(循環型社会 法制研究会編、ぎょうせい発行、2000年12月25日)

(37)日本弁護士連合会「循環型社会形成推進基本法案 に対する意見書」(2000(平成12)年428日)

http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/

opinion/year/2000/2000_12.html

(38)例えば、「18歳からはじめる環境法」(法律文化社、

2013年4月25日)の「11 ゴミの管理をどうするか」

(福士明 北海学園大学教授 著)では、リサイクル 法の課題として、「すべてのリサイクル関係法が循 環基本法の理念のもとで体系的に調整されて整備 されているわけではないため、循環基本法との整 合性およびリサイクル関係法の横断的な整合性を 保つことも課題となっている。」としている。また、

「平成22年度循環型社会形成推進基本法制定後 10年間の法制度関係成果の整理、分析等業務報告 書」(平成233月、商事法務研究会)では、「循 環基本法における発生抑制・再使用・再生利用・

熱回収・適正処分と各法律における主たる用語の 対象範囲の関係」を整理しており、その結果によ ると、各法律が規定する範囲はじゅんかん基本法 の範囲と必ずしも一致していないとされている等、

各法律で使用されている用語の統一もなされてい ないという課題も様々なところで指摘されている。

(39)廃棄物処理法で定義された「廃棄物」及び使用済 物品、収集・廃棄物品及び人の活動に伴い副次的 に得られた物品のこと。循環型社会形成推進基本 法第2条第1項において、次のように定義されて いる。

「この法律において「廃棄物等」とは、次に掲げる 物をいう。 1.廃棄物 2.一度使用され、若しくは 使用されずに収集され、若しくは廃棄された物品

(現に使用されているものを除く。)又は製品の製 造、加工、修理若しくは販売、エネルギーの供給、

土木建築に関する工事、農畜産物の生産その他の 人の活動に伴い副次的に得られた物品(前号に掲 げる物を除く。)

(40)循環型社会形成推進基本法第2条1項において、次 のように定義されている。「この法律において「循 環資源」とは、廃棄物等のうち有用なものをいう。」

「循環型社会形成推進基本法の解説」(循環型社会 法制研究会編、ぎょうせい発行、2000年12月25日)

によれば、「『有用なもの』とは循環的な利用が可 能なもの及びその可能性があるものをいう。」とさ れ、また「可能性という点ではすべての『廃棄物等』

は循環的な利用が可能であり、したがって、実態 的にみれば『廃棄物等』と『循環資源』は同じも のを指す」とされている。

(41)「循環型社会形成推進基本法の解説」(循環型社会 法制研究会編、ぎょうせい発行、20001225日)

(42)例えば、「ロースクール環境法(第2版)」(成文堂、

松村弓彦ら著、2010年4月20日)のp.256では、使 用済みのレンズ付きフィルムを事例に廃棄物の定 義に関する課題を述べている。また、「月刊 環境 管理Vol.50 No.8」(産業環境管理協会、2014年 8月10日)の「総合判断説・再考」(北村喜宣 上智 大学法科大学院長著)では、「企業関係者にヒアリ ングをすると、リサイクルを進めようとしても廃 棄物処理法が邪魔をして(すなわち、手元マイナ スゆえに当該物品がとりあえずは廃棄物だと行政 によって判断されるために)、不要と思われる規制 がかかってくるというボヤキを耳にすることが多 い。」とされている。

(43)例えば、「日経エコロジー2015年4月号」(日経BP 社)の「特集1 廃棄物処理法 改正のススメ」では、

具体的な課題事例として、アスクル株式会社やユ ニーグループ・ホールディングス株式会社の事例 を挙げている。

(44) European Commission“The Sixth Environment Action Programme of the European Community 2002-2012”

http://ec.europa.eu/environment/archives/action-programme/strategies_en.htm

(45) The Roadmap to a Resource Efficient Europe

(COM(2011) 571)

http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/

TXT/?uri=CELEX:52011DC0571

(46) Waste Framework Directive(Directive 2008/98/

EC)

http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/

TXT/?uri=CELEX:32008L0098

(47) Waste Framework Directive(Directive 2008/98/

ドキュメント内 みずほ情報総研レポート vol.11 (ページ 33-38)