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避難の勧告・指示及び誘導

災害に際し、危険な地域又は危険が予想される地域にある居住者、滞在者等を安全な地域に誘導 し又は安全な場所に収容するなどの身体、生命の保護は、この節の定めるところによって実施する。

なお、本節では、避難の勧告・指示及び避難誘導について定め、避難所の運営に係る活動について は第 4 章第 1 節に定める。

< >内は主に担当する班等

市町村長は、避難の勧告・指示及び避難誘導の第一次責任者として警察官、海上保安官、知 事及び自衛官等の協力を求め、常に適切な措置を講ずる。

警察官及び海上保安官は、市町村が実施する避難の勧告・指示及び避難誘導に積極的に協力 する。

なお、市町村長又はその委任を受けた市町村職員等において避難を指示するいとまがないと き又は市町村長から要求があったときは、当該現場にある警察官及び海上保安官は、自らの判 断により必要と認める居住者・滞在者・その他の者に対し避難のための立退きを指示する。

○避難勧告に関係する関係機関への情報提供・指導<地区災害対策本部社会基盤対策班>

□重要水防区域及び主要地すべり区域等における立退きの情報提供・指導

○避難誘導<地区災害対策本部被災者救援班>

□市町村が行う避難誘導への支援・応援協力

□県立社会福祉施設、県立学校、その他県立施設の入所者等の避難誘導

○避難状況に関する広報<広報班>

1 避難勧告・措置の責任体制

災害の危険のある場合、必要と認められる地域の居住者、滞在者その他の者に対し、立退きを 勧告し又は指示する等の避難措置は、関係法令に基づきそれぞれの実施責任者が時期を失しない よう必要な措置をとらなければならない。

特に市町村長は、避難措置実施の第一次責任者として警察官、海上保安官、知事及び自衛官等 の協力を求め、常に適切な措置を講ずるものとする。また、必要に応じて、対象地域、判断時期 等について、関係機関に対して助言を求めるものとする。

2 避難勧告・避難指示等の基準

避難措置は、おおむね次の方法に基づき、当面する責任者が関係機関の協力を得て実施するも のとする。

特に、避難勧告・避難指示等の発令時には、県内において統一したサイレン音を使用するほか、

多種多様な手段を用いて、確実に住民に情報伝達を行うものとする。

(1)避難措置の区分 イ 避難準備情報

暴風雨、洪水、高潮又は地すべり等の発生のおそれがあるときは、一般住民に対して避難 準備を呼びかけるとともに、避難行動要支援者に対して、その避難行動支援対策と対応しつ つ、早めの段階で避難行動を開始することを求める。

- 229 - ロ 避難勧告・・・事前避難

暴風雨、洪水、高潮又は地すべり等の発生のおそれが高まったときは、危険地域の住民等 を安全な場所に避難させる。

ハ 避難指示・・・緊急避難

暴風雨、洪水、高潮又は地すべり等が発生し又は著しく危険が切迫していると認められる ときは、危険地域の住民等を速やかに近くの安全な場所に避難させる。

ニ 警戒区域の設定

災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合において、人の生命又は身体に対す る危険を防止するため特に必要があると認めるときは、警戒区域を設定し、災害応急対策に 従事する者以外の者に対して当該区域への立入りを制限し、若しくは禁止し、又は当該区域 からの退去を命ずる。

(2)避難勧告・避難指示等の情報伝達

イ 避難勧告・避難指示等を発令する場合、従来のアナウンスに加え、水防信号規程に定め る第4信号(第 3 節12参照)により、住民に周知する。

ロ 防災GISで入力した避難勧告等・避難指示等の情報は、自動的に各種メールで一斉配 信を行う。

(3)避難経路及び誘導方法

イ 突発的災害の場合の避難者については、特に誘導責任者・誘導員が充分な連絡のもとに強 い意思をもって誘導にあたり、住民及び群衆の無秩序な行動を防ぐことに努める。

ロ 避難者の誘導にあたっては、要配慮者に配慮する。

ハ 避難者が自力によって立退きが不可能な場合は、車両、船艇等により救出する。

ニ 避難が遅れた者を救出する場合、市町村において処置出来ないときは、直ちに県又はその 他の機関に援助を要請する。

ホ 避難者の誘導の経路はでき得るかぎり危険な橋、堤防、その他新たに災害発生のおそれの ある場所を避け、安全な経路を選定する。この場合、なるべく身体壮健者等、に依頼して避 難者の誘導監視措置を講ずる。

へ 危険な地点には、標示、なわ張り等を行うほか、夜間にあっては、特に誘導員を配置し、

浸水地にあっては、船艇又はローブ等を使用して安全を期する。

ト 避難誘導は、避難先におけるその他の救助措置等を考慮して、なるべく自治会、町内会単 位で行う。

チ 避難者の携行品は、貴重品(現金、預金通帳、印鑑、有価証券等)、手拭、チリ紙等とし、

その他は最小限の着替え、日用の身廻り品とする。なお、服装はでき得るかぎり軽装とし、

素足を避け、必ず帽子、頭布等をつけ、雨合羽又は外とう等防雨防寒衣を携行する。

リ 避難を指示するための信号はおおむね水防信号における避難信号とし、あらかじめ関係者 に周知しておく。

(4)避難場所の指定

避難場所は、あらかじめ指定した場所を原則とするが、次の点に留意する。

イ 避難場所の開設に当たって、市町村長は、避難場所の管理者、専門技術者等の協力を得て、

二次災害のおそれがないかどうかを確認する。

ロ 被災市町村の区域内に避難収容施設が得られない場合は、隣接市町村に対し避難収容施設 の提供あっせんを求める。

(5)避難者に周知すべき事項

避難の指示又は勧告を行う場合は、状況の許す限り、次の事項が避難者に徹底されるように 努める。

イ 避難すべき理由(危険の状況) ロ 避難の経路及び避難先

- 230 - ハ 避難先の給食及び救助措置

ニ 避難後における財産保護の措置 ホ その他

(6)自主避難体制の整備

市町村は、土砂崩れなどの前兆現象が出現した場合等における住民の自主避難について、住

民に対し、あらかじめ広報誌を始めとして、あらゆる機会をとらえてその普及を図る。

また、住民においても豪雨等により災害の発生する危険性を感じたり、土砂崩れなどの前兆

現象を発見したり、自ら危険と判断した場合等においては、隣近所で声をかけあって自主的に 避難するよう心がけるものとする。

(7)要配慮者への配慮

市町村は、発災時には、避難行動要支援本人の同意の有無に関わらず、避難行動要支援者名 簿を活用し避難行動要支援者に対して多様な手段による情報伝達を行うこと。また、避難所等 での避難支援や迅速な安否確認等を行うこと。

(8)学校、社会福祉施設等における避難

イ 児童・生徒の避難措置については、秩序が乱れて混乱することのないよう、管理者が特に 避難対策について、常に検討し安全な方法を考慮しておく。

ロ 各学校・施設ごとに次のことを定め、徹底しておく。

(イ)避難実施責任者

(ロ)避難の順位

(ハ)避難誘導責任者及び補助者

(ニ)避難誘導の要領及び措置

(9)車両等の乗客の避難措置

イ 車両等の乗客に対する避難措置は、それぞれの乗務員の指示により迅速かつ的確を期する ものとする。

ロ 天災その他の理由により、輸送の安全を確保できない場合は、当該車両の乗務員は、速や かに当該車両等を停車させた地域の市町村長に対し、避難措置等について必要な協力の要請 を行うものとする。

3 市町村の実施する避難措置

(1)市町村の区域内において災害の危険がある場合、必要と認める地域にある居住者、滞在者そ の他の者に対し避難措置を実施するとともに、必要に応じてその立退き先を指示する。

なお、避難時の周囲の状況等により避難のために立退きを行うことがかえって危険を伴う 等やむを得ないときは、居住者等に対して屋内での待避等の安全確保措置を指示することが できる。

(2)避難措置を実施しようとするときは、当該現場にいる警察官・海上保安官等のほか、指定避 難場所の管理者又は占有者にあらかじめ必要な事項を通報するものとする。

(3)避難措置を実施したときは、速やかにその内容を総合調整室情報収集班又は所管の地区災害 対策本部庶務班に報告しなければならない。

(4)避難の必要がなくなったときは、その旨を公示しなければならない。

(5)市町村は、避難措置の実施に関し「市町村地域防災計画」に、次の事項を定めておかなけれ ばならない。

イ 避難措置に関する関係機関の連絡方法

ロ 避難措置を実施する区域別責任者(市町村職員等の氏名) ハ 避難の伝達方法

ニ 各地域ごとの避難場所及び避難方法 ホ その他の避難措置上必要な事項