災害救助法(昭和 22 年法律第 118 号)の適用とこれに基づく必要な救助は、この節の定めるところ によって実施する。
< >内は主に担当する班等
○被害情報の収集<福祉保健部地域福祉推進室>
○内閣府政策統括官(防災担当)被災者行政担当へ災害発生の情報提供(第一報)<福祉 保健部地域福祉推進室>
□総合調整室情報収集班及び応急対策調整班が把握した情報の入手<福祉保健部地域福 祉推進室>
基準に達した場合
○災害救助法適用に関する知事決裁<福祉保健部地域福祉推進室>
○災害救助法適用に関する内閣府との調整<福祉保健部地域福祉推進室>
□内閣府政策統括官(防災担当)被災者行政担当への被害情報、災害救助法の適用の情 報提供、実施の協議
○災害救助法適用に関する関係先への連絡・活動体制の確立
□関係市町村への連絡<福祉保健部地域福祉推進室>
*通信手段は第3節参照。
□関係地方本部への連絡<福祉保健部地域福祉推進室>
□本庁各部局への連絡<福祉保健部地域福祉推進室>
□日赤大分県支部への連絡<福祉保健部地域福祉推進室>
□報道機関への連絡<広報班>
*知事が発表する。
1 災害救助法適用に関する県の活動
県内で風水害等により大規模な被害が発生した場合、県は以下により、災害救助法に関連した 業務を行う。
(1)被害情報の収集
福祉保健部地域福祉推進室は、災害救助法適用のための被害情報を、総合調整室情報収集班 及び応急対策調整班から入手する。また、NTT回線が利用可能な場合は、市町村、地区災害 対策本部保健所班等に対しても被害情報の収集依頼及び確認を行う。
(2)内閣府への第一報
福祉保健部地域福祉推進室は内閣府政策統括官(防災担当)被災者行政担当に対して、県内 に風水害等により大規模な被害が発生したため、災害救助法適用のための情報を収集中である ことについて、第一報として電話、ファックス、その他の手段を用いて連絡する。
(3)知事決裁
福祉保健部地域福祉推進室は、適用基準に照らし災害救助法を適用すべきと判断したときは 知事の決裁の手続きを行う。
(4)内閣府への情報提供
福祉保健部地域福祉推進室は、災害救助法適用基準に該当した旨を内閣府政策統括官(防災
- 165 - 担当)被災者行政担当に情報提供する。
(5)災害救助法適用に関する関係機関等への連絡・活動体制の確立
福祉保健部地域福祉推進室は、災害救助法適用について該当市町村を公示するとともに、以 下の関係機関等へ連絡し活動体制の確立を図る。
イ 関係市町村 ロ 関係地区本部
ハ 報道機関(知事が発表する)
ニ 各部局
ホ 日本赤十字社大分県支部
へ 社会福祉法人大分県社会福祉協議会 2 災害救助法適用基準
(1)第5節で情報収集した被害が市町村の区域単位で次の程度に達し、かつ、被災者が現に救助 を要する状態にあると認められるときは、知事は災害救助法を適用し、これに基づいて応急救 助を実施する。
イ 住家が滅失した世帯の数が当該市町村の人口に応じ次の世帯以上であるとき。
官報に公示された最 近の国勢調査人口区 分
5,000人 未満
5,000 人以上 15,000 人未満
15,000 人以上 30,000 人未満
30,000 人以上 50,000 人未満
50,000 人以上 100,000
人未満
100,000 人以上 300,000
人未満
300,000
人以上 備 考 滅失した世帯(生活
を1にした実際の生 活の単位の数)
30 40 50 60 80 100 150
(注)被害の認定基準
(A) 被害の認定は、災害救助法適用の判断のみならず、救助の実施に当たり、その種類、
程度及び期間の決定にも重大な影響を及ぼすものであるから適正に行わなければな らない。
(B) 「住家」とは、現実にその建物を居住のため使用しているものをいい、必ずしも1 戸の建物に限らない。例えば炊事場、浴場又は便所が別であったり、離座敷が別であ るような場合にはこれら生活に必要な部分の戸数は、合して一戸とする。また、社会 通念上、住家と称せられる程度のものであることを要しない。例えば、一般に非住家 として取扱われる土蔵、小屋等であっても、現実に住家として人が居住しているとき は、住家に入れるべきである。
(C) 「世帯」とは、生計を一つにしている実際の生活単位をいう。従って、同一家屋内 の親子夫婦であっても、生活の実態が別々であれば当然二世帯となるわけである。ま た、マンションのように1棟の建物内で、それぞれの世帯が独立した生計を営んでい る場合も、それぞれをひとつの世帯として取扱う。
(D) 「全壊(焼)」、「流出」とは、住家がその居住のための基本的機能を喪失したも の、すなわち、住家全体が倒壊、流失、埋没、焼失したもの又は住家の損壊が甚だし く、補修により元通りに再使用することが困難なもので、具体的には住家の損壊、焼 失若しくは流出した部分の床面積がその住家の延床面積の 70%以上に達した程度の もの又は住家の主要な構成要素(住家の構成要素のうち造作等を除いたものであって、
住家の一部として固定された設備を含む。半壊(焼)の場合も同様。)の経済的被害 を住家全体に占める損害割合で表し、その住家の損害割合が 50%以上に達した程度の ものをいう。
(E) 「半壊(焼)」とは、住家がその居住のための基本的機能の一部を喪失したもの、
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すなわち、住家の損壊が甚だしいが、補修すれば元通りに再使用できる程度のもので、
具体的には、損壊部分がその住家の延床面積の 20%以上 70%未満のもの又は住家の 主要な構成要素の経済的損失を住家全体に占める損害割合で表し、その住家の損害割 合が 20%以上 50%未満のものをいう。
(F) 「床上浸水」とは、(D)及び(E)に該当しない場合であって、浸水がその住家 の床上以上に達した程度のもの、又は土砂、竹木等のたい積等により一時的に居住す ることができない状態となったものをいう。
(G) 「床下浸水」とは、浸水がその住家の床上以上に達しない程度のものをいう。
(H) 「一部損壊」とは、住家の損壊程度が半壊に達しない程度のものをいう。
(1) 「死者」とは、当該災害が原因で死亡し、遺体を確認したもの、または遺体を確認 することができないが死亡したことが確実なものをいう。
(J) 「行方不明」とは、当該災害が原因で所在不明となり、かつ死亡の疑いがあるもの をいう。
(K) 「重傷者」とは、災害のため負傷し、医師の治療を受け又は受ける必要のあるもの のうち、1月以上の治療を要する見込みの者をいう。
(L) 「軽傷者」とは、災害のため負傷し、医師の治療を受け又は受ける見込みのあるも ののうち、1月未満で治療できる見込みの者をいう。
ロ 県内の市町村ごとの滅失被害世帯の合計が 1,500 世帯以上となり、かつ当該市町村の人 口に応じ住家の滅失した世帯の数が次の世帯以上であるとき。
官報に公示された最 近の国勢調査人口区 分
5,000 人未満
5,000 人以上 15,000 人未満
15,000 人以上 30,000 人未満
30,000 人以上 50,000 人未満
50,000 人以上 100,000
人未満
100,000 人以上 300,000
人未満
300,000
人以上 備 考 滅失した世帯(生活
を1にした実際の生 活の単位の数)
15 20 25 30 40 50 75
ハ 県下の滅失被害世帯数の合計が 7,000 世帯以上であって、当該市町村の区域内の被害世 帯数が多数であるとき。
ニ 当該災害が隔絶した地域に発生したものである等、災害にかかった者の救護を著しく困 難とする、内閣府令で定める特別の事情がある場合であって、多数の世帯の住家が滅失し たとき。
(内閣府令で定める特別の事情)
災害にかかった者に対する食品若しくは生活必需品の給与等について特殊の補給方法
を必要とし、又は災害にかかった者の救出について特殊の技術を必要とするとき。
(例)
(イ) 被災世帯を含む被害地域が他の集落から隔離又は孤立している等のため生活必需品 等の補給が極めて困難な場合で、被災者の救助に特殊の補給方法を必要とするとき。
(ロ) 有毒ガスの発生又は放射性物質の放出等のため、被災者の救出が極めて困難であり、
そのため特殊の技術を必要とするとき。
(2)多数の者が生命又は身体に危害を受け又は受けるおそれが生じた場合であって、内閣府令で 定める基準に該当するとき。
(内閣府令で定める基準)
イ 災害が発生し、又は発生するおそれのある地域に所在する多数の者が、避難して継続的に 救助を必要とすること。
ロ 災害にかかった者に対する食品若しくは生活必需品の給与等について特殊な補給方法を
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必要とし、又は災害にかかった者の救出について特殊な技術を必要とすること。
(例)
(イ)船舶の沈没あるいは交通事故により多数の者が死傷した場合。
(ロ)交通路の途絶のため多数の登山者が放置すれば飢餓状態に陥る場合。
(ハ)火山爆発又は有毒ガスの発生等のため多数の者が危険にさらされている場合。
(ニ)群衆の雑踏により多数の者が死傷した場合。
(ホ)炭鉱爆発事故のため多数の者が死傷した場合。
(へ)豪雪により多数の者が危険状態となる場合。
(ト)離島であって長期の干害により海上輸送以外の方法で飲料水を確保することができない 場合。
(チ)山崩れ、がけ崩れにより多数の住家に被害が生じ、かつ、多数の者が死傷した場合。
3 災害救助実施体制
(1)県における体制
具体的な体制は、本計画の該当節に記載するが、おおむね次の体制で災害救助を実施する。
イ 災害対策本部及び地区災害対策本部
応急救助の実施について総括的な調整及び指導を行うとともに必要に応じて市の応急救 助を支援し又は指導する。
ロ 関係部局
災害対策本部及び地区災害対策本部の指示の下、応急救助の実施について必要な情報収集、
技術面等の指導、助言その他の協力を行うものとする。
ハ 福祉保健部地域福祉推進室
災害救助法に基づく事務処理を行う。