第4章 被災者の保護・救護のための活動
第7節 保健衛生活動
本節は、災害後の生活環境等の急変・悪化による疾病予防に関する事項について定めるものであ る。
〔保健衛生活動が必要となった場合の、本節に基づく県の主要な活動〕
< >内は主に担当する班等
○被災地での保健衛生ニーズの把握
□避難所等を含む被災地における保健衛生ニーズの把握<福祉保健医療部福祉保健衛生班、
地区災害対策本部保健所班>
□災害時公衆衛生対策チームの派遣<福祉保健医療部福祉保健衛生班>
○保健衛生活動の実施<地区災害対策本部保健所班>
□各種支援チームの受入れ及び活動調整
○防疫活動の実施<福祉保健医療部福祉保健衛生班、地区災害対策本部保健所班>
□防疫班の派遣
○保健衛生活動情報の集約及び公表
□保健衛生活動情報の集約<福祉保健医療部福祉保健衛生班>
□保健衛生活動情報の広報<広報班>
□保健衛生活動情報の市町村、厚生労働省等への報告<福祉保健医療部福祉保健衛生班>
○市町村が実施する防疫及び清掃
○その他の防災関係機関が実施する防疫及び清掃 1 保健衛生活動の責任体制
災害後の生活環境等の改善に関する活動は、市町村が実施するものとする。県は、市町村の活 動状況を把握し適切な支援を行うほか、感染症予防に関する防疫措置を市町村に指示する。また、
市町村のみでは対応が困難な場合、あるいは市町村から要請があった場合に代行等の措置をとる。
2 保健衛生活動の実施方針
(1)被災地での保健衛生ニーズの把握
県は、市町村と連携して以下の保健衛生二一ズを把握する。
また、福祉保健医療部福祉保健衛生班は、被災状況により必要と判断した場合は、被災地で 地区災害対策本部保健所班が行う公衆衛生活動の支援のため、被災地域外から人員を選定し、
災害時公衆衛生対策チームを編成し、被災地域に派遣する。
【把握する保健衛生ニーズ】
イ 被災者の身体的(栄養状態含む)・精神的健康状態 ロ 避難所における医療ニーズ
ハ 避難所にいる要配慮者の数 ニ 食料や飲料水の供給状態
ホ 医薬品や衛生物品、生活必需品の供給状態 へ 避難所における廃棄物処理、し尿処理の実施状況 ト 飲料水や電気、ガス等のライフラインの復旧状況 チ 有害昆虫(ハエ等)の発生状況
リ トイレ等の衛生状態
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(2)保健衛生活動の体制整備
地区災害対策本部保健所班及び災害時公衆衛生対策チームは、以下のような保健衛生活動の 体制整備を行う。
イ 被災地域における医療・保健衛生ニーズ等の状況把握とアセスメント ロ 市町村が実施する保健衛生活動のプランニング
ハ 時期に応じた保健衛生活動に必要な技術職員の職種と人員数の判断 ニ 県主管課に対しての必要人員の派遣要請
3 保健衛生活動の実施
市町村は、被災地域において、以下の保健衛生活動を実施するが、被災市町村のみでは対応が 困難と判断された場合あるいは市町村から県へ要請があった場合は、福祉保健医療部医療活動支 援班及び福祉保健衛生班は、地区災害対策本部保健所班の職員を市町村保健衛生部局へ派遣し、
市町村支援活動を実施する。
(1)地区災害対策本部保健所班が実施する市町村支援活動は以下のとおりとする。
イ 各種支援チーム(健康相談チーム、精神保健活動チーム等の専門職)の派遣要請 ロ 派遣された各種支援チーム等の受入れ調整及び活動調整
ハ 災害対策に必要とされる情報の収集及び整理
(2)派遣された各種支援チーム(専門職種)の業務は以下のとおりとする。
イ 要配慮者への保健指導及び情報提供
要配慮者に対し必要な保健・医療・福祉の情報提供や保健指導を行う。
ロ 健康相談
被災地域(仮設住宅等を含む)における健康相談を行う。
ハ 栄養指導対策
避難所等を巡回し、市町村等の栄養士とともに、食品取扱者や被災地域住民に対し栄養管 理指導及び栄養に関する相談への応対を行う。
ニ 健康教育(普及啓発)
感染症予防、食中毒予防、口腔ケア、栄養指導、エコノミークラス症候群、生活不活発病 予防等の健康教育を実施する。
ホ 家庭訪問
被災地域(仮設住宅等を含む)における家庭訪問を行う。
4 防疫活動の実施
(1)防疫活動の実施
福祉保健医療部福祉保健衛生班は、2の(1)で把握した情報から判断し、防疫活動が必要 と認めるときは、適切な防疫活動の実施を市町村に指導する。市町村において実施が困難な場 合は、福祉保健医療部福祉保健衛生班が関係機関と協力して実施する。
(2)感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律、予防接種法に基づく対応 入院が必要な感染症が発生した場合、地区災害対策本部保健所班は、以下のとおり対処する。
イ 入院が必要な感染症患者等(感染症患者又は無症状病原体保有者)に対し、速やかに入 院措置を行う。
ロ 交通途絶等のため、感染症指定医療機関に収容することが困難な場合、災害を免れた地 域内の適当な医療機関へ収容する。
ハ 濃厚接触者(感染症患者等と飲食をともにした者及び頻繁に接触した者)に対し、病気 に対する知識、消毒方法等の保健指導を実施する。
(3)臨時予防接種が必要となった場合
臨時予防接種が必要となった場合は、地区災害対策本部保健所班は予防接種法第 6 条及び予 防接種施行令第 3 条第 1 項第 3 号に基づき実施する。
- 271 - 5 保健衛生活動情報の集約及び公表
福祉保健医療部福祉保健衛生班は、保健衛生活動に係る情報(以下「保健衛生活動情報」とい う)をそれぞれ集約した上で以下の活動を行う。
(1)広報
保健衛生活動情報の広報を、広報班を通じて報道機関に依頼し、一般に広報する。
(2)市町村及び厚生労働省等への報告
収集した保健衛生活動情報を、関係市町村、厚生労働省等必要な機関へ報告する。
6 市町村が実施する防疫及び清掃
市町村は、市町村地域防災計画の定めるところにより、被災地域の防疫及び清掃を実施するも のとする。
特にこの計画に基づき、知事が疾病のまん延予防上必要と認めて予防接種を受ける者の範囲及 び期日を指定し要請した場合、緊急な臨時予防接種を実施するものとする。
7 その他の防災関係機関が実施する防疫及び清掃
(1)日本赤十字社大分県支部は、その業務を通じて防疫及び清掃の実施の推進に側面的な援助を 行うとともに、知事又は市町村長の要請に応じて必要な防疫班を編成してこれに協力するもの とする。
(2)県内に所在する国立の医療機関及び公立の医療機関は、大規模な感染症が発生、又は重大な 災害が発生した時、知事の要請に応じて必要な専門係員をその防疫班に参加させ防疫実施にあ たらせるものとする。
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