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財 務

ドキュメント内 はじめに (ページ 106-118)

いた大学院施設拡充特別会計が実施された。大学院において社会人学生の確保や2005年度には

「ウィメンズヘルス・助産学専攻」の募集を開始し、学生納付金収入が大学院生の増加により増 収となっている。

補助金収入は国の政策が一般補助から採択制の特別補助にシフトしているが、本学は積極的に 申請し毎年帰属収入の約20%の補助金を確保している。

手数料収入については、受験生の減少に伴い減額傾向にある。

資産運用収入は預金利率の低下に加え、2005年4月からのペイオフ解禁に備えたため、利息収 入がほとんど見込めない状況にある。

寄付金収入は2000年度の「鎌倉実習所アリスの家建替え工事」や2003年度の「大学2号館取得」

など大規模事業を行う年度は増加している。

2) 支出については、2003年度に2号館を取得したため、教育研究経費、管理経費ともに増加して いるが、2005年度には経常的な支出は平準化してきており、収支のバランスも良好である。しか し、人件費比率(帰属収入に占める人件費の割合)は63.4%と依然高い比率を保っている。

3) 特徴としては次の点があげられる。

① 2000年度に「鎌倉実習所アリスの家建替え工事」を行った。

アリスの家はかなり老朽化が激しかったが、この度スウェーデンハウスの瀟洒な実習所兼宿 泊施設が完成した。資金的には当初厳しいものがあったが、多くの篤志家からの寄付で2001年 3月22日完成に至り、学生の実習時の宿泊やゼミ、サークル等の合宿など、大いに利用されて いる。

② 2001年度から文部科学省、科学研究費補助金に間接経費が措置されるようになった。科学研 究費補助金は個人の研究について支給されるものであるが、間接経費は大学の雑収入となり、

思わぬ収入増となった。

③ 2003年度に「大学2号館」を取得整備した。

これは2002年度に理事会で決議された中長期財政総合改善計画に基づいた大学院施設拡充 計画特別会計(2003年度~2010年度)で整備されたものであるが、大学院生の教育研究の拠点 として、また、聖路加看護大学看護実践開発研究センターとして「21世紀COEプログラム」の 研究拠点として活用されている。

④ 2005年度に大学院修士課程に「ウィメンズヘルス・助産学専攻」が開設され、修士課程の入 学定員が15名増員された。

これも上記と同様に中長期財政総合改善計画に基づいた事業である。

【点検・評価】

本部校舎の新築から始まり、大井町運動場の整備、鎌倉実習所建替え工事、大学2号館取得と施設 設備の整備に関しては、ほぼ終了したと思われる。また、大学院施設拡充計画により大学院生が着実 に増加しており学納金収入も増加している。補助金獲得にも努力をし、例年帰属収入の20%前後を確 保している。一方、学生数の増加に伴い教職員数も増え、人件費や教育研究経費、管理経費が増加し ているが、全体的には財政の収支バランスは適正に保たれており、教育研究活動も活発に行われてい る。

本部校舎の新築から始まり、大学2号館取得と、施設設備に関してはほぼ整備されつつあり、また 教員一名当たりの学生数も約8.4名と教育研究環境は充実している。

しかし、情報関連機器類および実習用機器など最近の技術の進歩は著しく、早く陳腐化してしまう 傾向にある。また、大井町運動場や鎌倉実習所、大学2号館と施設設備に関する維持費も増加するこ とは確実である。

以上の点からも収入の増加策を早急に検討する必要がある。

【将来の改善・改革に向けた方策】

景気の低迷や少子化の進行、大学間の競争的環境の激化など私立大学を取り巻く環境はますます厳 しくなっており、学納金や入学検定料の値上げなどなかなか難しい。しかし、国庫補助金や寄付金な ど他の収入の増加も見込めず、学部学生数の増加も難しいとなれば、現在の教育環境を維持するため には早晩学納金や入学検定料の改定を検討する必要がある。また、今までペイオフ解禁や金融機関の 再編統合などがあり、資産運用には慎重であったが、ゼロ金利政策が解除され、金融情勢も落ち着い てきているので、これからは資産運用収入の増加も図る必要がある。

一方、支出については、人件費比率が65%前後と依然高い比率を保っている。本学のような小規模 で実験系の大学ではある程度仕方がないが、60%以内に抑えられるように努力する必要がある。

また、2003年度から中長期財政総合改善計画が実施され、初年度には大学2号館の取得ならびに整 備をした。大学2号館は大学院生の教育研究のための施設と教員の研究施設である聖路加看護大学看 護実践開発研究センターで構成されており、大学院教育や21世紀COEプログラム、文部科学省科学研 究費、研究センター事業等活発に利用されているが、この取得に係る借入金や利息の支払い、運営費 など多大な支出が見込まれる。財政基盤を安定させるためにも大学院生の確保を目的とした中長期財 政総合改善計画に基づいた大学経営を推進することが不可欠である。

2)外部資金等

【現状の説明】

(1) 文部科学省科学研究費

2001年度から2005年度までに文部科学省科学研究費補助金およびその他の研究助成金として交 付された研究費は表1の通りである。

表1 文部科学省科学研究費補助金年度別採択件数 申請件数

年度

採択 件数

金 額

(千円) 継続 新規 備 考 新規採択率 %

2001 16 44,000 10 12 間接経費 4,800 千円含む 50 2002 22 60,250 10 20 間接経費 5,250 千円含む 60 2003 24 61,040 15 16

継続 1 件辞退、継続 1 件転出、

継続 1 件転入、

間接経費 4,140 千円含む

56 2004 28 96,410 17 20 継続 1 件辞退、継続 1 件転出、

間接経費 8,010 千円含む 55 2005 29 85,970 19 14 継続 1 件辞退

間接経費 6,270 千円含む 71

表2 2001年度文部科学省科学研究費補助金

(継新欄の上段は年数、下段は年次、金額欄の上段は総額、下段は年度分、単位:千円)

研究種目 継 新 氏 名 研 究 課 題 金 額 基礎研究(A)(1)

(一般) 継4

(2) 有森 直子 遺伝看護の実践能力を育成する教育モデルの開 発と評価

17,000 5,200 基礎研究(A)(2)

(一般) 継4

(3) 小松 浩子 がんデイケアモデル開発のための実証的研究 23,300 10,800 基礎研究(B)(1)

(展開) 新2 菊田 文夫 自己学習に活用できる「擬似生活体験型健康ゲー ム」の開発

15,100 11,000 基礎研究(B)(2)

(一般) 継3

(2) 菱沼 典子 看護技術が自立神経系へ与える影響と生活行動 への効果

6,600 800 基礎研究(B)(2)

(一般) 継4

(2) 川越 博美 末期がん在宅ケアの標準化に関する研究 13,300 2,000 基礎研究(C)(2)

(一般) 継3

(3) 羽山由美子 精神分裂病患者の症状管理プログラムの開発

-学術的ティームによる心理教育グループ-

3,500 700 基礎研究(C)(2)

(一般) 継2

(2) 南川 雅子 看護職者のケア場面に即した、せん妄判定基準の 開発

2,300 900 基礎研究(C)(2)

(一般) 継3

(3) 及川 郁子 慢性疾患をもつ子どもと家族の在宅ケアの質の

確保のためのプログラムの開発 3,300 1,000 基礎研究(C)(2)

(一般) 新3 園城寺康子 看護学科における英語教育のニードアナリシス とカリキュラムへの示唆

2,600 700 萌芽的研究 継3

(3) 長江 弘子 看護職の思考過程を反映した地域看護記録シス テムの開発

1,900 600 萌芽的研究 新3 外崎 明子 造血幹細胞移植後患者の QOL 評価指標作成と看

護援助プログラムの開発

2,000 800 奨励研究(A) 継2

(2) 射場 典子 がんのターミナルステージにある人の家族の希 望を支える援助に関する研究

1,400 700 奨励研究(A) 継2

(2) 岡村 晴子 出産時の“冷え”解消による安産へのアプローチ 2,200 500 奨励研究(A) 新2 亀井 智子 在宅酸素療法実施者の増悪予防を目的とした日

常生活評価システムの開発と利用効果 2,800 1,900 奨励研究(A) 新2 鈴木 里利 処置場面における小児看護婦の関わりの要素と

タイプの関連

700 500 奨励研究(A) 新2 桃井 雅子 不妊治療の「ふたご」の妊婦が安心して妊娠、出

産に臨める看護プログラムの開発

1,900 1,100

直 接 経 費 39,200

間 接 経 費 4,800

当 年 度 合 計 44,000

表3 2002年度文部科学省科学研究費補助金

(継新欄の上段は年数、下段は年次、金額欄の上段は総額、下段は本年度分、単位:千円)

研 究 種 目 継新 氏 名 研 究 課 題 金 額 基 盤 研 究(A)(1 )

(一般) 継4

(3) 有森 直子 遺伝看護の実践力を育成する教育モデルの開発 と評価

17,000 4,100 基 盤 研 究(A)(2 )

(一般) 継4

(4) 小松 浩子 がんデイケアモデル開発のための実証的研究 23,300 6,000 基 盤 研 究(B )(1 )

(展開) 継2

(2) 菊田 文夫 自己学習に活用できる「擬似生活体験型健康ゲー ム」の開発

15,100 4,100 基 盤 研 究(B )(2 )

(一般) 継3

(3) 菱沼 典子 看護技術が自律神経系へ与える影響と生活行動 への効果

6,600 2,200 基 盤 研 究(B )(2 )

(一般) 継4

(3) 川越 博美 末期がん在宅ケアの標準化に関する研究 13,300 1,600 基 盤 研 究(C)(2)

(一般) 継3

(2) 園城寺康子 看護学科における英語教育のニードアナリシス とカリキュラムへの示唆

2,600 1,400

萌 芽 研 究 継3

(2) 外崎 明子 造血幹細胞移植後患者のQOL評価指標作成と看護 援助プログラムの開発

2,000 700 若 手 研 究 B 継2

(2) 亀井 智子 在宅酸素療法実施者の増悪予防を目的とした日 常生活評価システムの開発と利用効果

2,800 900 若 手 研 究 B 継2

(2) 鈴木 里利 処置場面における小児看護婦の関わりの要素と タイプの関連

700 200 若 手 研 究 B 継2

(2) 桃井 雅子 不妊治療後の「ふたご」の妊婦が安心して妊娠、

出産に臨める看護プログラムの開発

1,900 800 基 盤 研 究(A)(2 )

(一般) 新4 常葉 惠子 e-learningを利用した看護大学大学院・継続教育 システムの構築と評価

33,000 7,400 基 盤 研 究(B )(2 )

(一般) 新4 羽山由美子 日本・韓国・フィンランドにおける地域精神保健 従事者の人権擁護意識の比較とその開発

12,800 3,800 基 盤 研 究(B )(2 )

(一般) 新3 田代 順子 思春期健康増進のための学生ヘルス・ボランティ

ア養成プログラム開発とその評価研究

12,200 5,200 基 盤 研 究(B )(2 )

(一般) 新4 及川 郁子 子どもの在宅ケアのための組織的プログラムの

開発

6,400 1,900 基 盤 研 究(B )(2 )

(一般) 新3 堀内 成子 性暴力被害者に対する看護ガイドラインの開発

と評価

13,700 6,500 基 盤 研 究(B )(2 )

(一般) 新4 小澤 道子 『NOTES ON NURSING』におけるNursingの意味

とその構造化

2,500 700 萌 芽 研 究 新3 長江 弘子 情報開示に対応した地域看護職の介入を明確に

する質的評価指標の開発

3,200 1,200 萌 芽 研 究 新3 有森 直子 周産期遺伝相談で利用者の意思決定を支えるリ

ソースを用いた対話型支援の開発と評価

4,200 1,200 若 手 研 究 B 新2 大久保暢子 遷延性意識障害者の意識レベル改善をもたらす

背面開放端座位ケアの検討

2,700 1,500 若 手 研 究 B 新3 岡田 佳詠 地域で生活する、うつ状態の女性に対する認知療

法的援助プログラムの開発と評価

3,200 1,600 若 手 研 究 B 新3 下枝 恵子 院内患者学習センターでの心理教育的支援活

動の実施と評価 -造血器腫瘍患者を対象に-

2,700 1,300 若 手 研 究 B 新3 水野恵理子 精神分裂病患者の主体的回復をめざした服薬心

理教育グループの長期効果

2,600 700 直 接 経 費

間 接 経 費 55,000

当 年 度 合 計 5,250

表4 2003年度文部科学省科学研究費補助金

(継新欄の上段は年数、下段は年次、金額欄の上段は総額、下段は本年度分、単位:千円)

研究種目 継 新 氏 名 研 究 課 題 金 額 基盤研究(A)(1)

(一般) 継4

(4) 有森 直子 遺伝看護の実践能力を育成する教育モデルの開 発と評価

17,000 2,800 基盤研究(A)(2)

(一般) 継4

(2) 常葉 惠子 e-learning を利用した看護大学大学院・継続教育 システムの構築と評価

33,000 6,800 基盤研究(B)(2)

(一般) 継4

(4) 川越 博美 末期がん在宅ケアの標準化に関する研究 13,300 2,700 基盤研究(B)(2)

(一般) 継4

(2) 羽山由美子 日本・韓国・フィンランドにおける地域精神保健 従事者の人権擁護意識の比較とその開発

12,800 3,000 基盤研究(B)(2)

(一般) 継3

(2) 田代 順子 思春期健康増進のための学生ヘルス・ボランティ ア養成プログラム開発とその評価研究

12,200 4,400 基盤研究(B)(2)

(一般) 継4

(2) 及川 郁子 子どもの在宅ケアのための組織的プログラムの 開発

6,400 1,400 基盤研究(B)(2)

(一般) 継3

(2) 堀内 成子 性暴力被害者に対する看護ガイドラインの開発 と評価

13,700 3,400 基盤研究(C)(2)

(一般) 継3

(3) 園城寺康子 看護学科における英語教育のニードアナリシス とカリキュラムへの示唆

2,600 500

ドキュメント内 はじめに (ページ 106-118)