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施設・設備等

ドキュメント内 はじめに (ページ 66-70)

2号館でも従来本館で行っていた大学院の講義を行ったり、看護実践開発研究センターを設置して 市民健康講座などを行うようになったため、施設スペースのゆとりはあまり感じられない。

本部校舎は中央区銀座から徒歩5分ほどというロケーションでありながら、芝生や植栽など緑にも 恵まれた閑静な環境にある点は長所といえる。施設・設備は全般的に限られたスペースを有効に活用 できるよう細かい点にわたって配慮がなされている。

2階ラウンジはスウェーデン家具のテーブル・椅子が配置してあり、居住性が感じられるよう配慮 してある。

図書館は聖路加国際病院図書館と連絡通路で結ばれており、夜間10時まで使用可能である。コンピ ュータ室は本館4階に学部・大学院を合わせて約50台、2号館2階には最新モデルが100台設置してあ る。

いずれも学生の学習効果が上がるように配慮してある点は長所であるといえる。問題点としては試 験前やレポート提出の前になるとコンピュータ室が混雑して順番待ちになることや、昼休みに2階ラ ウンジが混雑して昼食にも支障を来たしてしまう点である。さらに、電気・空調などビル管理の基本 である施設設備管理の専門技術者が配置されておらず、事務職員が日常業務の合間に対応している点 は大きな問題点である。

【将来の改善・改革に向けた方策】

1996に現在の校舎が完成して、早くも10年が経過した。その間に学生数も増加し、講義室も利用頻 度や使い方によって狭隘感を覚える授業もある。教室の壁を取り払って大人数で授業が受けられるよ うに改造する、あるいは仕様そのものを変えて別途の用に供されるよう改造するなどいろいろな対応 が考えられる。しかし、その場合にも場当たり的な対応ではなく、中長期的な視野に立った改修を行 うことが大切である。

2)キャンパス・アメニティ等

【現状の説明】

東京都中央区銀座に近いエリアに芝生や植栽など緑豊かなキャンパスに恵まれ、教室の空調、照明 などには学習効果が上がるよう配慮されている。2階学生ラウンジにはスウェーデン家具のテーブル、

椅子が配置され、学生相互の交流、学習の際に居住性を感じながら利用できるように設営されている。

学生ラウンジの一隅にウォータークーラー、自動給湯器や自動販売機の商品を温めて利用できる電子 レンジが設置されており、全般的にキャンパスアメニティに配慮されている。

【点検・評価】

効果的な授業を行えるように視聴覚機材やコンピュータに多額の予算が使用され、図書館や学生ラ ウンジでも快適に学習できるよう全般にわたって学生、教職員のキャンパスアメニティが配慮されて いる。さらに学生が快適な大学生活を送れるよう学生部と学生自治会との話し合いも定期的に開催さ れており、本学のキャンパスアメニティに関する体制は万全である。

長所としては教職員と学生との相互信頼関係に基づきキャンパスアメニティを共に担っていくとい う美風があり、学内の廊下や教室にはゴミひとつ散らかっていない。来訪者からしばしば学内がとて もきれいと誉められるという点は長所といえる。全般的なキャンパスアメニティの観点からいえばゴ ミのリサイクルの全学的な取り組みなどもっと全学レベルで取り組むべき課題はたくさんあると思わ

れる。他大学では学生主体で行われているところもあるが、本学では実習などが忙しくそこまで対応 できないところが問題点といえるかもしれない。

【将来の改善・改革に向けた方策】

将来に向けた改善・改革に向けた方策としてはさらに学生からのニーズを反映させたキャンパスア メニティを実現すること。そのためにはより頻繁に学生とのミーティングを開催したり、期間限定の 目標設定をして全学的なアメニティ改革に取り組むことなどが方策としてあげられよう。

3)利用上の配慮

【現状の説明】

施設・設備面における障害者への配慮の状況としては講堂座席の後方には障害者用のスペースが設 けられており、講堂横のトイレには障害者専用のトイレも設置してある。廊下には両サイドの壁に手 すりが配置してあり、お年寄りや足が不自由な方にも優しい設計をしてある。利用時間は午前7時か ら午後8時までであるが、聖路加病院医学図書館と本学図書館は夜間10時まで使用することが可能で ある。

【点検・評価】

本学は障害者への対応については建築設計段階から検討が重ねられ、玄関入り口のバリアフリーや 障害者専用のトイレの設置などは利用上の配慮がなされている。

長所としては、障害者に配慮した施設・設備に加えて看護大学なので万一来訪者などに医療が必要 になった場合にでも看護というプラスアルファの対応が可能なこと。問題点としては、予算面のゆと りがないため、施設設備の更新が難しい点などである。

【将来の改善・改革に向けた方策】

将来的には、障害者に配慮した施設設備は徐々に高度化しているので、それに見合う改善を検討し ていく。そのためには施設設備の見直しを検討する委員会の設置などが必要であろう。

4)組織・管理体制

【現状の説明】

事務組織として管理面での総括責任者は事務局長で、その下に総務課、経理課、管財課がある。施 設・設備・営繕などに関する一切の事務を管財課が担当している。

電気、空調、視聴覚機材など施設設備の管理については(財)関東電気保安協会に電気受変電設備の 保守管理を委託し、㈱電通ファシリティマネジメントに空気環境測定、水槽関連などビル管理全般に ついて委託している。

警備については、本館は平日午後5時から8時まで、講演会、研修会などの催し物の際に正面玄関 の守衛と学内巡回警備を行っている。

2号館についても1階事務室の受付事務、清掃、空調設備、警備など管理全般について外部の業者 に委託している。

【点検・評価】

本館は地下1階、地上6階で8,404㎡、2号館は地下1階、地上8階で3,106㎡。この校舎を専任の 現業担当者なしで空調、照明、水槽関連など管理面全般を対応することはかなりの負担である。空調

のスケジュール管理や飲料水分析など学内のスタッフで対応している点は費用を抑えるという点か らは評価されてもよい点である。

事務部管財担当者が日常中央監視盤のすぐ横で執務しているので施設設備の衛生・安全の確保が万 全である。しかし、その反面、日常的な管財関連の業務について専任の技術者が配置されておらず、

事務職員が日常業務の片手間に空調スケジュールを設定したり、派遣会社の現業担当者で対応してい る。管理面については十分とはいえない分仕事の内容が希薄になってしまう点は問題である。

【将来の改善・改革に向けた方策】

専任の現業担当者を選任することは早急に改善を要する検討事項である。現在本館と2号館の施設 設備の衛生安全管理は業者が一元化されていない。有機的でより効率的な管理を行うためにはもっと 連携のよい管理運営が望まれる。

また、今後建物や施設設備についても経年劣化に伴い、改修、補修が徐々に必要になると思われる。

しかし、その際にも目先の費用のみを念頭に置くのではなく、長期的な視野に立った対応を行うこと が必要である。さらに、空調、電気など施設管理の専門技術者の配置は最重要課題である。

目標:1996 年、現図書館の設計に際し、「聖路加看護大学図書館のめざすもの」が、以下のように図書委員会に よって策定された。

「聖路加看護大学図書館は、看護実践にかかわる基本的知識ならびに現在行われている最新の看護と保 健・医療・福祉について把握できるような情報を収集し、利用者に提供する。また、豊かな知性と感性を 備えた人間性を育み、広い視野にたって学問・研究の基礎を身につけ、看護の近接領域においても基本的 知識と最新情報を知り得るような方法を提供する。そして自立的に、安心して、学習したいという意欲を 持ち得るような快適な環境を確保し、提供する。

当館は、看護学としての教育、研究の最新情報の充実に努める。そして、利用者がそれらを円滑に享受 できるよう援助し、看護学の向上に寄与する。また、本学の伝統を踏まえ、看護学の歴史的資料を保存、

提供する。

当館は、提供し得る範囲内で開かれた図書館として、看護学研究の成果を広く還元し、社会に貢献する。

これらを実現するため、あらゆるメディアを含む広範囲な情報を扱い、これらを有機的に組織化し、提供 するよう努力する。」

この目標のもと、社会の変化や情報技術の進展に対応し、また本学の教育・研究方針に即して業務を遂 行する。

1 図書、図書館の整備

1)資料の体系的整備状況とその量的整備

【現状の説明】

2000年に実施した点検評価では、課題として、①適切な資料収集を行うために、評価方法を確立し 選書基準を明確にすること、②メディアの変化に対応し視聴覚資料や電子媒体資料の収集に努めるこ と、の2点があった。2003年に中間評価を行い、以下のように課題を具体化した。

購読雑誌について、利用者の希望や利用動向や、雑誌に対する外部の評価、対象とする研究分野 の将来性などから、適正な見直しを行う。

視聴覚資料の整備を行う。

電子ジャーナルなど、電子媒体資料を積極的に収集し、利用者の利便性を図る。

利用者の希望や利用動向をコレクション構築に反映する。

看護学の資料は、質・量ともに、これまで通りの水準を維持し、専門領域以外の資料においても 適切な収集を行う。

これらの観点から現状をまとめる。

a)購読雑誌評価の試み

当館には、通常、大学図書館がもつ「学習支援」「研究支援」とともに、看護学領域の「専門情報 の提供」という機能を併せもち、専門領域である看護学の資料は充実している。特に看護学関係の洋 雑誌は国内で有数の所蔵を誇っており、全国の図書館利用者の求めに応じ提供している。『American Journal of Nursing』は、1900年の創刊号から備えている。1988年の大学院設立時にBrandon/Hillリ

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