(2) 国内外の他の大学院・大学との図書等の学術情報・資料の相互利用のための条件整備とその利用 関係の適切性
【現状の説明】
国立情報学研究所の総合目録システム NACSIS-CATに本学の学術資料データを登録し、他の大学 院・大学との相互利用の環境を整えている。NACSIS-ILLにも参加し、大学をはじめとする関連機関 との相互協力は盛んに行われている。大学院生の文献申し込み件数は図1の通りである。
大学院生の申込み件数 0
200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000
2000 2001 2002 2003 2004 2005
他館からのオンラインによる文献複写申し込みを平日の午前9時より午後7時まで受けており、
FAXによる受け付けも合わせると相変わらず増加している。当館からの文献複写依頼も年々増加の傾 向にあり、NACSIS-ILLシステムへの参加により他館よりの受け付けが増える反面、申し込みに際し ても利益をもたらすものなので、文献相互貸借業務においては不可欠なシステムとなっている。相互 貸借件数は図2の通りである。
相互貸借(文献複写)利用件数 0
1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000
2000 2001 2002 2003 2004 2005
貸し 借り 図1
(年)
(件)
2,000 1,800 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0
(年)
図2 (件)
7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0
最近 2 年は減少傾向にあるが、2003 年のピーク時は、他大学からの複写申込み(貸し)が 6,285 件、
本学からの依頼(借り)が 2,467 件と供給過多であった。複写申込み上位は看護学関連の学会誌で占 められていた。
文献複写、資料のリクエストなど現在紙ベースで行っている利用者サービスをホームページよりオ ンライン化し、図書館システムと連動させること、また、国内外の他の大学院・大学との学術情報・
資料の文献複写の依頼情報などの利用動向を蔵書構築に反映させることの 2 点が課題となっていた。
2004 年度に図書館業務システムをリプレイスし、文献複写、資料のリクエストはオンライン化された。
文献複写の依頼情報は、これまで統計をとってきたが、大学院開設から 20 年が過ぎ、コレクションが 整備されてきたこと、件数が比較的少なく、集中して申し込む特定の個人に集計結果が左右されやす く、全体を反映しないことが明らかになったので、中止することとなった。
【点検・評価】
● NACSIS-ILL システムへの参加し、当館からの申し込み文献が迅速に届くことは利用者にとっ ても有益なことと思われる。
● 看護学情報の供給を担っている。他館よりの申し込みについては、申し込みが集中する時期は処 理に時間がかかる。
【将来の改善・改革に向けた方策】
当館は、看護学情報の供給を担ってきたが、単独での維持は難しい。日本看護図書館協会などの互 助ネットワークに働きかけ、方策を検討する必要がある。
(3) 効率的な相互利用を図るためのナビゲーション機能
【現状の説明】
専門的な文献情報の提供を目的として、2005 年 5 月現在、データベース 7 種 1 サービス、電子ジャ ーナルパッケージ 1 種の契約をしている(表 4)。
文献データベースは、2000 年度当初、4種を契約するのみであったが、2004 年度には 7 種と増やし、
さらに国立情報学研究所のデータベース提供サービスである NACSIS-IR の契約により、利用の幅が広 がった。NACSIS-IR には 42 種のデータベースが含まれている。メディアは、CD-ROM からインターネッ ト接続による提供へと移った。また、文献データベースの多様化に対応するために、電子図書館シス テム InfoLib による横断検索サービスを提供した。すでに、CINAHL(Cumulative Index to Nursing &
Allied Health Literature)については、導入済みであったが、2002 年度には、BNI(British Nursing Index)、PsycINFO を加えた。
電子ジャーナルは、当初、無料のもの、冊子体の契約にアクセス権がついてくるものを個別に案内 していたが、2005 年度より、EBSCO 社の “Nursing & Allied Health Collection: Comprehensive”
を購入した。これは、CINAHL の収録誌を中心に構成された看護・保健医療領域の電子ジャーナルのコ レクションである。契約にあたり、文部科学省私立大学等経常費補助金「教育研究情報利用経費」を 受けた。
データベースの費用は年を追って増加しており、2000/2004 年度比では約 2.4 倍、およそ 70%増と なっている(図 3)。電子ジャーナル契約にあたり、利用動向から、データベースの契約内容の見直し を行った。コストを下げ、電子ジャーナル契約につなげたが、2005 年度の電子資料の総額は 3,654,237
円となり、2000 年度との比較では 3.2 倍となった。