講者を受け入れられる施設や体制を整えていく必要がある。
(2) 市民の生涯学習を支援 表 2 市民対象講座
大学・学部、研究科 年間開設講座数 1講座当たりの
平均受講者数 備 考 聖路加看護大学
看護実践開発研究センター 6 10~15 人
6 講座のうち 2 講座は 250 人 規模の公開講座である。その 他 4 講座は月に1回の開催で あり1回 10~15 人規模の健 康教育講座である。
【現状の説明】
2004 年から市民を対象に生命や健康に関連するテーマを取り上げて、市民公開講座を年1~2回開 催し市民との交流に努めている。また、年間を通じての健康教育講座も設けており、市民が気軽に学 習したり、健康の維持・増進をめざしたクラスを受講できるように配慮して、市民のために常に大学 を開放している。
【点検・評価】
徐々に参加者数も増えており、それぞれの講座に対して継続を求める市民の声が多く、また新たな 健康教育講座の要望などもいくつかあげられている。
【将来の改善・改革に向けた方策】
これまで開催してきた市民公開講座や健康教育講座の継続と、さらに市民のより多くのニーズに応 えられるよう新たな健康教育講座の検討などが必要である。
(3) 教育研究成果の市民への還元 表3 成果の還元
大学・学部、研究科 年間開設講座数 1講座当たりの
平均受講者数 備 考
聖路加看護大学
看護実践開発研究センター 8 10~30 人/回
健康・育児、介護に関する相 談事業と健康情報の提供をし ており、1回~4回/週で相 談事業を行っている。また、
親子の健康教育クラス、子ど もを亡くした家族や乳がん患 者を対象としたサポートグル ープなどは、1講座あたり8
~10 回/年行っている。
【現状の説明】
本学教員が関わった研究ベースの看護ケアやプログラムを、看護サービスとして提供している。な かには、社会のニーズが高いにもかかわらず、現在の公的サービスや医療機関では実施されていない 看護サービスもあり、独創性のある看護サービスを広く市民に提供している。多くの講座はボランテ ィアおよび地域医療機関の看護職との協働により運営している。
【点検・評価】
この看護サービスを利用している人数は、開設当初と比べて 1.5 倍~2倍に増えており、市民の需 要が高い看護サービスとなっている。
【将来の改善・改革に向けた方策】
年々この看護サービスを利用する市民が多くなっており、各看護サービス実施における場所の調整、
施設・設備の整備、また運営における支援ボランティアの育成が課題である。
2)地方公共団体等の政策形成への寄与の状況
【現状の説明】
本学教員が厚生労働省などの省庁や地方公共団体から委嘱された委員等の公職は、大学基礎データ 表 24「Ⅲ-2 社会における主な活動-公的機関等」に個人別に具体的に掲載している。
2001 年度から 2005 年度までの5年間で、学長はじめ本学教員が就任したのは、14 名、のべ 51 件に のぼる。それらを下表に列挙する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
厚生労働省新たな看護のあり方に関する検討委員会 委員
〃 薬剤師問題検討会 委員
〃 厚生科学審議会科学技術部会臨床研究の指針に関する専門委員会 委員
〃 薬事・食品衛生審議会 臨時委員
〃 薬事・食品衛生審議会薬事分科会医療用具安全対策部会員
〃 保険医療専門審査員
〃 新人看護職員の臨床実践能力の向上に関する検討会 座長
〃 「痴呆」に替わる用語に関する検討会 委員
〃 医道審議会保健師助産師看護師分科会員(3 名)
〃 社会保障審議会 専門委員
〃 社会保障審議会 臨時委員
〃 保険医療専門審査員
〃 「小児慢性特定疾患治療研究事業の今後のあり方と実施に関する検討会」委員
〃 医政局医療技術評価事業中間評価小委員会 委員
〃 地域保健総合推進事業「地域保健従事者資質向上検討会のための調査研究」委員会員
〃 うつ病対策検討会 構成員
〃 保健師助産師看護師試験委員および副委員長 (3名)
〃 介護支援専門員実務研修受講試験委員会 幹事委員
〃 「終末期に関する調査等検討会」委員
〃 「介護サービス従事者の研修体系のあり方に関する研究委員会」委員 文部科学省科学技術政策研究所専門調査員
〃 看護学・保健学視学委員および短期大学視学委員
〃 教科用図書検定調査審議会 臨時委員
〃 中央教育審議会委員専門委員(大学分科会)
文部科学省中央教育審議会 臨時委員 日本学術会議第 19 期看護学研究連絡委員 日本学術振興会特別研究員等審査会 専門委員
--- 東京都看護師等就学資金選考委員会 委員長 (2名)
東京都医療審議会委員
東京都中央区介護保険地域密着型サービス運営委員会 委員
〃 地区包括支援センター運営協議会 委員
〃 健康中央 21 検討委員会 副委員長
〃 第二次保健医療福祉計画検討委員
〃 保健福祉総合計画高齢者施策検討委員
〃 介護認定審査委員 東京都台東保健所発達心理判定員
東京都練馬区光が丘保健相談所発達心理判定員
〃 次世代育成支援対策協議会副座長 東京都北多摩北部地域保健医療協議会 委員
神奈川県立保健福祉大学実践教育センター管理者要請課程運営協議会 委員 横浜市病院経営局患者の安全管理に関する評価委員会 委員
埼玉県健康福祉部医療整備課・地域ケアネットワーク委員会 アドバイザー 三郷保健センター幼児相談心理士
三郷市母子保健推進チーム母子保健計画策定委員 松本市健康福祉 21 市民会議 委員
〃 男女共同参画推進委員会 委員
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【点検・評価】
厚生労働省、文部科学省や大学の所在する東京都中央区、ならびにそれぞれの教員の研究や社会活 動の母体となっている地方公共団体から委嘱を受け、審議等の過程で積極的に関与している。これら を通じて国または地方の政策形成へ寄与している。
厚生労働省、文部科学省等中央省庁からの検討委員の委嘱を受けることができるのは、各看護専門 分野のリーダーシップを学内教授陣が発揮している証として評価できる。
【将来の改善・改革に向けた方策】
国または地方自治体の政策形成に対し積極的な発言を行い、看護教育、看護行政の発展に貢献して いく。
目標:本学は中央区築地にあって、中央区保健所、聖路加国際病院および予防医療センターなどヘル スサービスの提供を担う地区に位置している。このような環境の中で学生がより充実したキャ ンパスライフを送ることができるよう配慮を施す必要がある。特に経済的な問題、心身の健康、
ハラスメント、就職・進学等の将来の問題、課外活動の充実などの問題は学生生活の質に影響 を与える大きな要因であり、これらの現状を把握し、適切な対応をしていかなければならない。
本学は、これらのさまざまな学生生活に関する課題に対応してきた組織体制のあり方を改め て点検し、より適切に対応するためのシステムへと変化することをめざしている。特に学生部 を中心に、教員、健康管理室保健師ならびに校医、奨学金等担当事務部門である学生課、そし て学生諸委員会との有機的な連携をさらに推進し、学生生活の充実を実現することを達成すべ き目標としている。
1)学生への経済的支援
【現状の説明】
本学の奨学金制度は、学内奨学金と学外奨学金(日本学生支援機構、地方公共団体、民間団体による 奨学金)に大別される。奨学生の選考においては、各奨学金制度の趣旨に応じ、規程に則って、経済的 必要性、学業成績、および就学目的などが考慮される。多様な奨学金制度を紹介し、学生の状況に合 った経済的支援が受けられるように配慮している。2006年度に本学で取り扱った奨学金は、学部では 21種類、大学院では14種類である。採用は学部8種類、大学院5種類である。そのほかに大学院生の 場合、個人で申請する奨学金が数種類ある。
奨学金を受けている学生は、学部生346名中128名(37%)、大学院生130名中58名(45%)である。
そのうち主な奨学金は、日本学生支援機構の奨学金で一種および二種あわせて、学部生77名(学部生 の22%)、大学院生34名(院生の26%)である。次に多いのが本学独自の奨学金制度である聖路加看護 学園貸与奨学金で、学部生23名(7%)、大学院生18名(14%)である。2002年度に緊急採用を設けて いるが、昨年度の申請はない。
日本学生支援機構は、2005年度の学部生への年間支給総額は51,018,000円であったが、奨学金を必 要とするほとんどの学生が希望している。高校での予約を事前に得てくる学生も毎年いる。本学の場 合、2年次以上の採用内示数の少ないところに学士編入生が20名以上入学してくるのでかなり厳しい。
しかし、今年は第二種の追加募集(残存適格者)があったため、昨年度より採用者数は増加した。
給付の奨学金は5種類あり、いずれも本学学生に支給したいという団体からのものである。
岡村育英会は2005年度より学部2~4年(学士編入3~4年)を対象に支給を開始し、4名採用さ れた。また、2006年度は採用枠が8名に増え、支給金額も増額してもらっている。
学生への奨学金説明は、毎年4月に奨学金説明会を実施し、申請の前に奨学金についてその趣旨を 理解させるとともに、個々の奨学金の特徴や申請条件および書類の書式など応募にあたっての詳細な 説明をしている。また、それ以降に募集のある奨学金制度に関しては、随時奨学金専用掲示板にて募 集告知を行い、個別に相談を受けている。