そのほか領域を超えた複数の教員で担っている科目の連絡調整は、適宜行われている。
(2) 研究支援職員
大学院生の研究を支援する体制としては、図書館における情報検索の相談には図書館司書が配置さ れ、コンピュータルームには教育相談員とコンピュータ管理相談員とが配置されている。支援職員に は、メールで事前に相談予約をとり、例えば研究計画作成段階の文献検索では1人1時間程度の相談 が行われている。
2003年度からは聖路加看護大学看護実践開発研究センターが付置され、外部研究費獲得のための情 報提供や相談を、また研究倫理審査委員会による研究倫理に関する講座を設けている。大学院生の英 語論文の添削や相談に関しては、専任の外国人教員が適宜指導に当たっている。
ティーチング・アシスタントは1997年度に制度化し、毎年平均26名の大学院生が登録し、2000年度 は726時間、2001年度は760時間、2002年度は990時間、2003年度は1,010時間、2004年度829時間の採用 であった。
リサーチ・アシスタントの制度化は2005年度に整えられ、それに先立ち2003年度から開始された聖 路加看護大学21世紀COEプログラムにおいて、特に博士後期課程の学生がリサーチ・アシスタントと して毎年12~13名登録され、研究プロジェクトに参画している。
(3) 教員募集・任免・昇格に関する手順・手続き 学部の項参照
(4) 教育・研究活動の評価 学部の項参照
(5) 大学院と他の教育研究組織・機関等との関係
大学院レベルの他大学院との関係では、立教大学大学院社会学研究科および立教大学大学院コミュ ニティ福祉学研究科との相互聴講制度があり、研究テーマとの関連性がある学生が希望している。
また、米国のオレゴンヘルスサイエンス大学看護学部(OHSU)との国際交流協定および韓国のヨ ンセイ大学との国際交流協定があり、大学院生および教員が相互に研修を行っている。修士課程の科 目「国際協働論演習」では、米国のポートランドOHSU病院での10日間の演習が行われ、またがん看 護に関連して米国・MDアンダーソンから毎年5名前後の講師を招聘しての演習が行われている。
各看護専門分野においては、国内大学院との合同講義や公開セミナーを開催している(東京女子医 大;精神看護、千葉大学;成人看護、東京大学;母性看護など)。
また、共立薬科大学、北里大学医学部との学術交流は、2006年度に交流協定が締結したばかりであ るため、今後、単位互換システムの検討や共同研究などの話し合いがもたれると予想される。
博士後期課程の博士論文研究計画書の審査並びに学位審査においては、必要に応じて学外の大学お よび研究機関の専門家1名が審査委員として加わっている。研究テーマや方法論に精通している学外 研究所や大学からの審査委員が副査として参与し、研究計画から最終論文まで複数指導体制を組んで いる。
【点検・評価】
教育研究体制は、実践科学である看護学の特徴から医療の実践現場での学びが自由にできるように 少人数教育に対応できるだけの教員が組織されている。ただし、在籍する学生数が専門分野によって 若干偏りがあるため、主査の研究指導の時間数に多寡が生じている。
修士課程の上級実践コースでは、演習・実習においては、高度専門職業人の育成に相応しい指導体 制が望ましい。しかし、専任教員だけでは十分とはいえず、臨床教授や臨床指導者にゆだねているが、
多忙を極める現状から、実習施設と大学側との協働をどのように行っていくか、実習指導者の確保や 人材交流が課題となっている。
教育研究支援職員は、研究支援に関連した専任職員あるいは非常勤職員が配置されている。
教員の募集・任免・昇格に対する基準・手続は、2003年度に発足した検討会において見直しが行わ れ、2006年度の学校教育法の改正に伴った規程の改正時に反映された。
教員の教育研究活動に関する評価方法は、明文化された基準は持ち合わせない。公表されている年 報によって、教育・研究・社会活動の実績をみて、教員相互が切磋琢磨している状況である。成果主 義に基づく教員管理は行っておらず、教員の個々の自主性に任せた活動を奨励している。しかし、教 員の職務時間は24時間を柔軟に使って行われるために、時にはオーバーワークになることもあり、時 間的な拘束の大きい実習をはじめとした教育活動と、研究活動や社会活動とのバランスを保つことが 課題となっている。
大学院と他の教育研究組織・機関等との関係は、国内外にその機会は開かれている。
【将来の改善・改革に向けた方策】
修士課程の演習・実習指導体制については、非常勤講師と臨床教授の規程だけが定められているの で、実習施設と大学との交流契約システムや、臨床講師等の新たな職位の発令が研究科委員会の検討 事項としてあがっている。
教員のオーバーワークによる疲弊を避けるために、教員個々の仕事調整力を養うためのFD活動やモ ニタリングシステムが今後必要になってくるであろう。
大学・学部の章の内容と重複するため、ここでの記述を省略する。