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第3章 高齢者施策の評価と課題整理

第4節 課題の整理

秩父市の高齢者の現状、アンケート調査、第4期介護保険事業の状況、保健福祉 事業の状況から、高齢者福祉及び介護保険事業に関する課題を整理しました。

1 高齢者の現状

●総人口は減少傾向にあるものの、高齢者人口は平成26年には19,117人、平成29年 には19,762人で高齢化率が30.9%に達します。また、平成23年時点で後期高齢者 数が前期高齢者数を上回っており、今後もこの傾向は大きくなると予測されています。

●総世帯数の50.4%が高齢者世帯で、その中の22.1%が単身世帯となっており、5世 帯に1世帯が単身世帯(ひとり暮らし世帯)となっています。

●要支援・要介護認定者数も増加傾向にあり、平成26年には高齢者の17.1%が要支援・

要介護認定者と予測されています。平成23年度現在、要支援・要介護認定者の構成割 合をみると、要支援者(要支援1~要支援2)が28.2%を占め、軽度認定者(要支援 1~要介護2)になると約6割となります。

2 アンケート調査結果

●一般高齢者の「閉じこもりリスク」が最も小さい「秩父第2地区」と最も大きい「吉 田地区」では、13.2ポイントの差があります。

●転倒リスクは4人に1人が該当しており、「閉じこもりリスク」「物忘れリスク」「うつ リスク」につながり、状態の悪化につながっていくことが懸念されます。

●一般高齢者の中で3人に1人が「二次予防事業対象者」に該当するため、介護予防事 業の充実が求められます。

●ケアマネジャー調査で、今後充実させるべき介護予防事業を「認知症予防」「閉じこも り予防」「運動器の機能向上」「うつ予防」の順に上げており、日常生活圏域ニーズ調 査の結果を裏付けています。また医療系サービスの充実も求められています。

●高齢者虐待が疑われるような事例を経験したケアマネジャーが42.9%となっており、

高齢者の増加に伴い、関係機関や地域との連携など対応が求められます。

現状・評価

○今後の増加が予測されるひとり暮らし世帯、高齢者のみ夫婦世帯、認知症高齢 者などに対応できる公的サービスとともに、見守りや買い物支援などの生活支 援サービスの構築

○要介護度の重度化を防ぐための介護予防支援

○介護など高齢者支援に携わる人材の確保・育成

○介護保険サービスの受給者数は認定者数の83%台で安定した利用があり、今後 も在宅での生活を希望する意向が多いことから、介護保険サービスの質・量の 充実

○家族介護者の高齢化に対する、介護負担を軽減する施策の検討

○生活支援など地域でのインフォーマルサービスの構築

○今後増加が見込まれる認知症高齢者への対応

○地域の特性、リスク該当者の状況に基づいた予防サービスの整備

○転倒や閉じこもり、認知症等を予防するプログラムの充実

○高齢者福祉や介護に関する関係機関との連携の重視

○訪問看護や訪問リハビリテーションなど医療系サービスの充実

○ケアマネジャーの支援として、支援困難事例についての地域包括支援センター の指導・助言

○3人に1人が二次予防事業の対象者であるため、二次予防に取り組むとともに、

課題・解決ポイント

3 前期計画(平成21~23年度)の評価

●シルバー人材センターや老人クラブ、公民館活動等により高齢者が自主的に社会参加 や生きがいづくりを行っています。こうした高齢者の活動が地域福祉活動を担ってお り、今後も一層の推進が必要となります。

●単身高齢者や高齢者世帯の方を地域の方が日頃から見守りや声かけを行う「ふれあい コール事業」等をとおして、地域のつながりと支え合いを広げました。

●吉田・大滝・荒川地域においては地区ごとの小区域でミニデイサービスを行い、閉じ こもりや介護予防に効果が見られました。一方旧秩父市地域においては、小区域で地 域の実情に沿った予防事業等が十分ではありませんでした。

●みやのかわ商店街振興組合の「ボランティアバンクおたすけ隊」は、シニアボランテ ィアによる、住民のニーズに合わせた有償支援を行っています。また会員制ではあり ますが、買い物や通院などの送迎サービスも行っています。

●在宅介護支援センターの再構築を行い、高齢者相談支援センターとして担当地域を定 め、高齢者や介護保険について24時間相談通報対応の体制をとり、市役所や地域包括 支援センター等関係機関と連携を取っています。

●健康増進の充実については、特定健康診査を行い、生活習慣病発症のリスクの高い方 への特定保健指導の実施や各種がん検診等により、高齢者になる以前からの健康づく りを進めました。

●介護予防は地域包括支援センターを中心に要介護認定を受けていない高齢者に生活機 能等のチェックを行い、介護予防のアドバイス票の送付など啓発を行いました。しか し、要介護状態等になるおそれの高い二次予防事業対象者の介護予防事業への参加率 に大きな伸びがなかったため、事業への勧誘等の実施方法について課題が残りました。

●高齢者の包括的・継続的なマネジメントを行う地域包括支援センターは、市報の「包 括支援センターだより」や手作りチラシの配布等により、広く周知に努めてきました。

民生委員や介護事業所等関係機関への周知は進みましたが、一般市民への周知は十分 とはいえませんでした。

●地域密着型サービスの小規模多機能型居宅介護事業所が新たに開設しましたが、住み 慣れた地域で在宅生活を継続するには、日常生活圏域ごとに整備が必要なため十分で はありません。

現状・評価

○老人クラブの活性化など、高齢者の積極的な社会参加や生きがいづくりの支援 と健康維持につながる施策の推進

○地域の実情に沿った小区域ごとの介護予防事業取り組み

○二次予防事業対象者への事業参加への勧誘方法等の工夫と高齢者への介護予防 の啓発

○高齢者福祉や介護保険に関するより良いサービス提供のための関係機関との連 携強化

○地域包括支援センターの周知と機能の強化

○高齢者相談支援センターによる24時間体制相談窓口の周知と地域包括支援セ ンターとの連携強化

○住み慣れた地域でサービスが受けられる地域密着型サービスの充実

課題・解決ポイント

第4章

計画の基本的考え方