第 2 章 既往の研究
5.3 試験項目
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96 5.3.2 温度測定
蒸気養生中のコンクリートの温度および養生槽内温度の測定を行った.コンク リートの温度を測定するために 500×500×500mm の供試体を作製し,供試体中心 部,表層部中央(打込み面から0mm),側面上部(表層から0mm),側面中部,側面 下部の 5 点で測定した(図—5.2).蒸気養生槽内温度は,養生槽内の供試体付近 3 点で測定を行った.(写真5.4)
写真5.4 コンクリート温度測定の様子 図-5.2 コンクリート温度の測定位置
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5.3.3 細孔径分布測定試験
細孔径分布測定試験用に,100×100×500mm の角柱供試体を 500×500×500mm の大型供試体から切り出した.切り出し方は図-5.3に示す通りで,打込み面,型 枠側面上部 150mm(蒸気養生中の型枠側面からの水分の逸散の影響範囲を確認す るため,上-上,上-中,上-下に50mm間隔で切り分けた),型枠側面中部,型枠側 面下部をそれぞれ測定面とした.試験は,供試体採取に時間を要したため,材齢 7日,28日に実施した.
コンクリート表層部(0〜10mm)における細孔構造は内部に比べ,乾燥の影響に よる変化が顕著であることを考慮し 3),その影響を検討するために深さ方向に 6 スライスし,試料を採取した.
供試体は,気中保管開始時点において,打設側面以外の5面を,エポキシ樹脂 を用いてシールした.その後,試験材齢時にコンクリートカッターを用いて,5mm 間隔で深さ方向 0〜20mm までスライスした.その際,コンクリートカッターの 刃厚を考慮し,0〜5mm,10〜15mm の部分を採取するものと,5〜10mm,15〜 20mmの部分を採取するものに,供試体をあらかじめ2分割した(図—5.4).
スライスしたコンクリートはニッパを用いて細分化し,2.5mm 以上 5mm 以下 の粒子にした.その粒子を24時間以上アセトンに浸漬し,その後,真空状態で7 日間以上乾燥させ完全に水和反応を停止させた.試験には,モルタル部分の粒子 を選定して試料とした.
試験には,水銀圧入式ポロシメータ(測定範囲:5mm〜400μm)を用い,細孔径直 径および細孔容量を測定した.
図—5.4 細孔径分布測定用供試体概念図98 図-5.3 細孔径分布測定用供試体切り出し方法
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5.3.4 圧縮強度試験
コンクリートの強度発現特性を把握するために,圧縮強度試験を行った(写真 5.5,5.6).試験は,JIS A 1108に準拠し,供試体は500×500×500mmの大型供試体 からコアを採取し Φ100×500mm の円柱供試体を試験材齢ごとに 3 体とした.な お,採取したコアは,図-5.5に示すように,200mmずつ上下2つに切り分け,両 方とも圧縮強度を測定した.材齢は,材齢7日,14日,28日において試験を実施 した.
図-5.5 圧縮試験用供試体の切り出し方
100 写真5.5 研磨機
写真5.6 圧縮強度試験機
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5.3.5 促進中性化試験
蒸気養生コンクリートの中性化性状を把握するために,JIS A 1152およびJIS A 1153 に準拠し促進中性化試験を実施した.試験用に,100×100×500mm の角柱供
試体を 500×500×500mm の大型供試体から切り出した.切り出し方は図-5.6 に
示す通りで,型枠側面上部,型枠側面中部,型枠側面下部をそれぞれ測定面とし た.試験は,供試体採取に時間を要したため,材齢7日まで気中保管した後,打 設側面を除く5面を,エポキシ樹脂を用いてシールした.その後,供試体を二酸 化炭素濃度 5.0%,温度 20℃,湿度 60%の促進中性化槽内に移動し,促進中性化 試験を実施した(図-5.7).
中性化深さの測定は,促進材齢1,4週で実施した.
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図-5.6 促進中性化試験用供試体の切り出し方
図-5.7 促進中性化試験概要
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