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図-3.17 圧縮強度

図-3.18 曲げ強度

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3.7.1 高炉スラグ微粉末の有無および比表面積の違いが蒸気養生を施したコン

クリートの圧縮強度および曲げ強度に及ぼす影響 (1) 圧縮強度および曲げ強度の比較

図-3.17,図-3.18 から,蒸気養生を施したコンクリートは,現場打ち模擬コ ンクリートと比較して,材齢初期から圧縮強度および曲げ強度が低下している ことが分かる.これは,材齢の違いもあり,蒸気養生コンクリートは材齢1日で 圧縮強度を測定しているため,養生が不十分であることが要因としてあげられ る.また,混和材の一部を高炉スラグ微粉末で置換した s40-d3000,s40-d4000, n40-5r-d3000,n40-5r-d4000は,普通ポルトランドセメントを使用したs40-d, n40-5r-dと比較して,圧縮強度が低い値を示している.これは,高炉スラグ微粉末の 水和活性度が,普通ポルトランドセメントと比較して低く,養生が不十分である ことが考えられる.一方,曲げ強度に関しては,大きな差は生じなかった.これ は,一般に,曲げ強度は乾燥の影響により低下することが知られており4),蒸気 養生中に乾燥による影響を受けたs40-dの曲げ強度が低下したこと,蒸気養生中 の乾燥による影響が最小限に抑えられたs40-d3000およびs40-d4000の曲げ強度 が増進したことが推察される.

材齢の進行に伴う強度の増進に着目する(図-3.22).図-3.19より,高炉スラグ 微粉末を使用していない s40-d,n40-5r-d 間には,圧縮強度および曲げ強度の増 進に大きな差を生じた.特に,材齢 14 日以降の強度増進は,圧縮強度で s40-d

はn40-5r-d の1/10 程度となり,曲げ強度も 1/3 程度となり,材齢進行に伴う強

度増進が停滞していることが分かる.一般に,材齢初期に乾燥を受けたコンクリ ートは曲げ強度が増進しないことが知られており 5),s40-d は,材齢初期に蒸気 養生中に乾燥していたため,強度増進が停滞したと考えられる.一方,図-3.20, 図-3.21より,高炉スラグ微粉末を使用することで,養生方法の違いによる強度 増進の差が,圧縮強度,曲げ強度ともに小さくなっていることが分かる.特に比 表面積の小さい高炉スラグ微粉末3000を使用したs40-d3000は,n40-5rd3000と の間に,材齢14日以降の強度増進の差がほとんど生じていない.これは,高炉 スラグ微粉末の水和熱低減効果により,蒸気養生中のコンクリートの乾燥が抑 制されたこと,更に,比表面積を小さくするほど,水和熱低減効果が大きくなり,

それに付随してコンクリートの乾燥抑制効果が大きくなったことが推察される.

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図-3.19 普通ポルトランドセメントを使用した場合の強度

図-3.21 高炉スラグ微粉末4000を使用した場合の強度 図-3.20 高炉スラグ微粉末3000を使用した場合の強度

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図-3.22 圧縮強度増進

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(2) 強度と細孔構造の関係

本学の既往の研究より,強度と細孔量には相関関係があることが分かってい る.本研究では,高炉スラグ微粉末を混和材として使用した蒸気養生コンクリー トの場合の,強度と細孔量の相関を確認した.図-3.22に,材齢28日における圧 縮強度と総細孔量の関係,図-3.23 に,材齢 28 日における曲げ強度と総細孔量 の関係を示す.

図-3.22から,圧縮強度と総細孔量の相関は得られなかった.線形近似曲線に

よる決定係数は0.00001を示した.細孔量がコンクリート表層部のみの測定だっ たことに加え,ばらつきがあったことが要因と考えられる.

図-3.23から,曲げ強度と総細孔量は穏やかな相関関係が認められた.線形近 似曲線による決定係数は0.155であった.曲げ強度は,コンクリート表層部の細 孔構造の影響を受けやすいことに起因していると推察される.

図-3.23 圧縮強度と総細孔量の関係

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図-3.24 曲げ強度と総細孔量の関係

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