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図表5-18 NTC及びJISSのトレーニング施設等の利用状況

(単位:人)

前記のとおり、最終報告において、NTC及びJISSの施設について、オ リンピック競技とパラリンピック競技の共同利用化が提言されたことから、パ ラリンピック競技のトップアスリートの利便性の向上を図るために、NTC及 びJISSの施設のバリアフリー化等の改修が行われており、また、大会に向 けて、ユニバーサルデザインを採用したNTC拡充棟の新設工事が実施されて いる。

文部科学省は、このような状況を踏まえて、オリンピック競技とパラリンピ ック競技の共同利用化を一層推進していく必要がある。

d 競技別NTCの状況

夏季競技及び高地トレーニングに係る競技別NTCの指定年月日及び28年度 の事業費の内訳についてみると、図表5-19のとおりとなっている。

うちパラ利用 415 (0.2%) 962 (0.4%) 1,233 (0.6%) 3,672 (2.3%) 2,826 (1.7%) 宿泊施設

アスリートヴィレッジ

うちパラ利用 - - - 429 (0.5%) 486 (0.5%)

JISS内宿泊室

うちパラ利用 - - 403 (2.5%) 616 (4.1%) 1,318 (8.8%) 宿泊施設全体

うちパラ利用 - - 403 (0.3%) 1,045 (1.1%) 1,804 (1.8%) 15,860 16,287 15,858 14,739 14,968

164,035

図表5-19 競技別NTC(夏季競技及び高地トレーニング)の指定年月日及び平成28年度 の事業費の内訳

(単位:千円)

注(1) 「指定年月日」は、各競技等の競技別NTCが最初に指定された年月日である。

注(2) ※を付した競技の競技別NTCは、オリンピック競技とパラリンピック競技で同一施設が指定され、共同利用が行わ れている。

事業費の主な費目の内容をみると、借損料は、施設専有利用料、機器・物品

・設備等の借料やリース料である。

また、設備備品費は、トップアスリート等が行う専門的・科学的なトレーニ ングに必要となる機器等の整備に要する経費である。ナショナルトレーニング センター競技別強化拠点施設活用事業の実施により設備備品費で取得した機器

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000

セーリング トライアスロン※

馬術 ゴルフ ボート 自転車競技※

ホッケー 水泳(飛込)

クレー射撃 ライフル射撃 近代五種 カヌー(スプリント)

カヌー(スラローム)

ラグビー アーチェリー サッカー

ボッチャ トライアスロン※

自転車競技※

陸上競技 5人制サッカー 車いすバスケットボール パラパワーリフティング 車いすテニス

準高地 高地

設備備品費 賃金 諸謝金 旅費

借損料 通信費 雑役務費 消耗品費

消費税相当額 再委託費 一般管理費

当初指定年月日 夏季競技

(オリンピック競技)

平成20.5.28 27.12.4 20.5.28 26.4.14 21.6.2 21.6.2 20.5.28 28.1.19 21.6.2 21.6.2 24.1.25

21.6.2 26.4.30 26.3.14 20.5.28 21.6.2

(パラリンピック競技)

28.7.22 28.3.22 27.2.27 28.3.22 28.3.22 28.7.22 28.7.22 28.3.22 高地トレーニング

20.5.28

20.5.28

指定年月日

等の所有権は、事業完了後に国に移転されるが、同事業の受託者が所要の手続 を行った場合には、当該機器等を事業完了後の年度においても引き続き国から 無償で借り受けて、競技団体が行う強化活動に活用することができることとな っている。そこで、10施設の事業完了後の年度における活用状況についてみた ところ、1施設において、委託事業完了後に国から無償貸付を受けた機器が活用 されていない事態が見受けられた。この事態について示すと次のとおりである。

<事例4> 国から無償貸付を受けた機器が活用されていないもの

文部科学省は、平成21年に財団法人日本サイクルスポーツセンター(24年12月3日以降は一 般財団法人日本サイクルスポーツセンター。以下「サイクルセンター」という。)の施設を 自転車競技に係る競技別NTCに指定した上で、24、25両年度にナショナルトレーニングセ ンター競技別強化拠点施設活用事業を24年度は1447万余円、25年度は1479万余円でサイクル センターに委託している。そして、サイクルセンターは、事業に必要であるとして24年度に 自転車に装着して選手のペダリングの速度等を測定・解析する高精度ペダリング解析デバイ ス2台(取得価格1000万円)及び25年度に同機器1台(同600万円)をそれぞれ購入している。

購入の経緯についてみると、同機器の使用を財団法人日本自転車競技連盟(25年4月1日以降 は公益財団法人日本自転車競技連盟。以下「自転車連盟」という。)が強く求めたためとし ており、自転車連盟が作成した強化戦略プランにおいても、同機器を使用し、選手の競技力 強化に当てることが記載されている。そして、委託事業完了後に、その所有権は文部科学省 に移転されたが、サイクルセンターは必要な機器であるとして、文部科学省へ申請を行い、

無償貸付を受けている。

同機器について、サイクルセンターは、自らの事務所に保管し、自転車連盟から使用要望 があった場合に使用させることとしていた。

しかし、自転車連盟は、27年6月に使用したのを最後に会計検査院が会計実地検査を行った 29年11月まで、約2年半の間、同機器を使用していなかった。自転車連盟によれば、事務担当 者等の交代の際サイクルセンターが同機器を保有している事実が引き継がれていなかったた めとしている。

なお、サイクルセンターは、今後、自転車連盟に対して同事実の周知を積極的に行うとし ており、自転車連盟も選手の競技力強化の一環として、同機器を活用していきたいとしてい る。

次に、冬季競技に係る競技別NTCの28年度の事業費の内訳についてみると、

図表5-20のとおりとなっている。主な費目の内容をみると、ボブスレー・リュ ージュの指定施設に係る費目の内訳は、整氷作業や、冷凍設備保守等の費用で ある雑役務費6833万余円、光熱水費1471万余円等となっている。また、ショー トトラックの指定施設に係る同費目の内訳は、スケートリンク専有使用料等で ある借損料3500万余円等となっているなど、冬季競技においては、国際競技大 会と同一の競技環境を整備するために、多額の費用が必要となるものがある。

図表5-20 競技別NTC(冬季競技)の指定年月日及び平成28年度の事業費の内訳

(単位:千円)

注(1) 「指定年月日」は、各競技の競技別NTCが最初に指定された年月日である。

注(2) スピードスケートの競技別NTCは2施設が指定されており、指定年月日は「スピードスケート(長野県)」の指定 年月日を記載している。

指定年月日をみると、図表5-19及び5-20のとおり、夏季競技のうちオリンピ ック競技は20年度から、パラリンピック競技は26年度から、また、冬季競技の うちオリンピック競技は19年度から、パラリンピック競技は27年度から、それ ぞれ既存のトレーニング施設が競技別NTCに指定されている。

オ 「アンチ・ドーピング対策の体制整備」に係る大会の関連施策の実施状況 29年度までに実施された「アンチ・ドーピング対策の体制整備」に係る大会の関 連施策は、図表5-21のとおり、文部科学省が実施する2事業であり、25年度から29年 度までの支出額は計10億余円となっている(施策及び事業ごとの概要並びに支出額 については別図表1参照)。

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000