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開発数 52 57 86 86 24

中止数 2 2 4 4

19

完了数 2 4 6 65 4

翌年度に

継続 48 51 76 17

関する研究開発を平成27年度3億9740万余円、28年度3億6570万余円で実施している。

このうち、日本身体障害者アーチェリー連盟(平成29年4月10日以降は一般社団法人日本身 体障害者アーチェリー連盟)からの依頼を受けて開発した行射姿勢のフュージョン計測に基 づくフィードバックシステム(累積開発費807万余円)は、28年5月までに同システムが完成 したが、競技パフォーマンスへのマイナス面の影響を考慮し、同連盟が同システムの利用要 望を取り下げたため、リオ大会(パラリンピック競技大会の開催は同年9月)に向けたトレー ニングには使用されなかった。

<事例3> 要望する性能に達しなかったため活用されなかったもの

国立大学法人筑波大学は、文部科学省からの委託を受けて、競技用具・器具等に関する研 究開発を平成25年度から28年度まで計37億5846万余円で実施している。

このうち、各種競技の選手がトレーニングに活用するために、23年度に開発されNTCに 設置されている体幹トレーニングマシンの小型化等を目指した小型下肢・体幹トレーニング マシン(累積開発費1億9517万余円)は、マシン周囲の危険回避や誤作動の防止のための措置 等が、JOCが要望する性能に達しなかったため、リオ大会に向けたトレーニングには使用 されなかった。

上記のような事態を防ぐためには、研究開発の終了時の評価等を適切に実施 するなどして、その評価結果を大会に向けた研究開発等、将来の研究開発の実 施に活用する必要がある。なお、29年度からは、有効性、実現可能性等を踏ま えてより適切に研究開発ができるよう、事業の受託者であるJSCにおいて、

外部の専門家から構成される選定委員会及び評価委員会を設置して、研究開発 課題の適切な選定や、中間評価を行う体制を整備するとともに、競技団体から 成果の活用等についての関係書類の提出を求めることとしている。

b 評価の実施状況

文部科学省の所掌に係る研究開発について評価を遂行する上での基本的な考 え方をまとめたガイドラインである「文部科学省における研究及び開発に関す る評価指針」(平成14年6月)によれば、重点的資金による研究開発課題の評価 の実施に当たっては、研究開発課題を企画立案し、実施して、点検し評価する とともに、その結果を研究開発の質の向上や運営改善、計画の見直し等に適切 に反映するという循環過程を構築することとされている。また、評価は、原則 として外部の専門家を評価者とする外部評価により実施し、必要に応じて第三 者評価を活用することとされている(以下、外部評価と第三者評価を合わせて

「外部評価等」という。)。

しかし、同省及び受託者における「ハイパフォーマンスセンターの基盤整 備」等で実施された研究開発の評価の状況をみると、25年度から28年度までに 終了した研究開発課題の終了時の外部評価等については、リオ大会等に向けた 各種のアスリートサポートの効果等を総括した報告書の中で、研究開発につい ての概括的な評価が行われているものの、個々の研究開発課題についての評価 は行われていなかった。なお、29年度の受託者であるJSCは、大会及び34年 に北京で開催予定の第24回オリンピック冬季競技大会及び第13回パラリンピッ ク冬季競技大会向けの研究開発課題について、前記のとおり、外部の専門家か ら構成される評価委員会において中間評価を行うこととしているが、終了時に 外部評価等を行うこととはしていない。

同省は、研究開発の評価結果を研究開発の計画等に適切に反映するという循 環過程を構築するために、前記の指針の趣旨を踏まえて、本委託事業の評価に おいて、終了時の外部評価等の導入を検討する必要がある。

(イ) 強化・研究拠点の在り方

a トップアスリートにおける強化・研究活動拠点の概要

JSCは、トップアスリートの競技力強化のために、スポーツ医・科学研究 の中枢機関であるJISS及びトップアスリートが同一拠点で集中的・継続的 にトレーニング・強化活動を行うための場所として設置されたNTCの管理運 営を行っている。

また、NTCのみでは対応できない冬季競技や、屋外系競技等について、文 部科学省は、既存のトレーニング施設をナショナルトレーニングセンター競技 別強化拠点施設(以下「競技別NTC」という。)に指定して、ナショナルト レーニングセンター競技別強化拠点施設活用事業を競技別NTCの設置者や、

指定管理者等に委託して実施している。

そして、オリンピック競技とパラリンピック競技の強化・研究活動拠点の機 能強化やその在り方について27年1月に有識者会議が取りまとめた最終報告(以 下「最終報告」という。)を受けて、(ア)のとおり、JSCは、28年4月に、ハ イパフォーマンスセンターを構築している。

b NTC拡充棟の整備

文部科学省は、最終報告を受けて、既存のNTCの狭あい化が強化活動の支

障になるとして、パラリンピック競技との共同利用を想定したNTC拡充棟

(延べ床面積約29,956㎡)を図表5-16のとおり整備している。

図表5-16 NTC拡充棟に関する平成29年度までの契約に係る整備状況

(単位:千円)

本体工事は、完成期限を31年5月31日としていたが、建設予定地となる都庁舎 跡地において、地下埋設物が発見されたことにより、東京都とJSCとの土地 売買契約(契約金額46億6800万円)の時期が遅延したことに伴い、本体工事の 着手に遅れが生じたため、完成期限を31年6月30日に変更している。

c NTC及びJISSの施設の利用状況と共同利用化の状況

NTCには、陸上競技等14競技のトレーニング施設、宿泊施設であるアスリ ートヴィレッジ等があり、JOCがこれらについて年間専用利用の申請を行う などして、競技団体等が利用している。また、JISSには、射撃等2競技のト レーニング施設や、宿泊施設等があり、競技団体や、JOC等が利用の申請を 行うなどして、競技団体等が利用している。

NTC及びJISSのトレーニング施設及び宿泊施設の利用状況をJOC及 びJSCに確認したところ、 25年度から29年度までの間の稼働率は、図表5-1 7のとおり、トレーニング施設が88.2%から91.4%、宿泊施設が46.7%から61.

5%となっていた。

契約金額 支払額 平成29年度末時点の状況 基本設計 69,552 69,552 完了

実施設計 162,494 162,494 完了 設計意図伝達 8,964 8,964 完了 20,196 20,196 完了 18,360 - 実施中

建築工事 14,435,280 3,101,494 基礎(地下)工事中 機械設備工事 3,179,520 - 工事準備中 電気設備工事 1,636,200 - 工事準備中

723 723 完了 12,992 12,992 完了 2,755 2,755 完了 19,547,038 3,379,172 区分

設計履行確認業務 工事監理

調査経費 その他事務経費

計 設計

本体工事

その他作業費

図表5-17 NTC及びJISSのトレーニング施設等の稼働率

(単位:%)

(注) 宿泊施設の稼働率については、年間宿泊可能人日数(宿泊可能日数に宿泊施設定員数を乗じたもの)に対する年間 宿泊人日数の割合で算定している。

NTC及びJISSの施設は、オリンピック競技大会でのメダル獲得を始め とする我が国の国際競技力の向上を目的として、それぞれ19年度、12年度に設 置された施設であるが、26年度にスポーツ振興の観点から行う障害者スポーツ に関する事業が厚生労働省から文部科学省に移管されたことなどを踏まえて、

最終報告においては、NTC及びJISSの施設について、オリンピック競技 とパラリンピック競技の共同利用化が提言されている。そこでNTC及びJI SSの施設の共同利用化の状況についてみると、28年度に、独立行政法人日本 スポーツ振興センターナショナルトレーニングセンター利用規程が改正され、

共同利用に当たっては、各競技団体の利用計画を踏まえて、JOCとJPCで 利用調整を行うことになった。

そして、トレーニング施設については、29年度は水泳等七つのパラリンピッ ク競技で図表5-18のとおり、延べ2,826人(施設の利用延べ人数の1.7%)が利 用しており、競技によっては、上記の利用規程が改正された28年度よりも前か ら、オリンピック競技とパラリンピック競技のトップアスリートが共同でトレ ーニングを行うなどの利用が行われていた。また、宿泊施設については、水泳 等八つのパラリンピック競技で図表5-18のとおり、延べ1,804人(施設の利用延 べ人数の1.8%)が利用していた。

平成25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 88.2 91.4 89.9 88.4 90.7 アスリートヴィレッジ 59.0 61.7 56.6 45.5 50.9

JISS内宿泊室 53.7 60.3 55.7 53.9 54.8

宿泊施設全体 58.2 61.5 56.5 46.7 51.4

宿泊施設

施設名

トレーニング施設(16競技)

図表5-18 NTC及びJISSのトレーニング施設等の利用状況

(単位:人)

前記のとおり、最終報告において、NTC及びJISSの施設について、オ リンピック競技とパラリンピック競技の共同利用化が提言されたことから、パ ラリンピック競技のトップアスリートの利便性の向上を図るために、NTC及 びJISSの施設のバリアフリー化等の改修が行われており、また、大会に向 けて、ユニバーサルデザインを採用したNTC拡充棟の新設工事が実施されて いる。

文部科学省は、このような状況を踏まえて、オリンピック競技とパラリンピ ック競技の共同利用化を一層推進していく必要がある。

d 競技別NTCの状況

夏季競技及び高地トレーニングに係る競技別NTCの指定年月日及び28年度 の事業費の内訳についてみると、図表5-19のとおりとなっている。

うちパラ利用 415 (0.2%) 962 (0.4%) 1,233 (0.6%) 3,672 (2.3%) 2,826 (1.7%) 宿泊施設

アスリートヴィレッジ

うちパラ利用 - - - 429 (0.5%) 486 (0.5%)

JISS内宿泊室

うちパラ利用 - - 403 (2.5%) 616 (4.1%) 1,318 (8.8%) 宿泊施設全体

うちパラ利用 - - 403 (0.3%) 1,045 (1.1%) 1,804 (1.8%) 15,860 16,287 15,858 14,739 14,968

164,035