期限内未提出 7 評価委員会開催日
事業評価結果の国土交通本省等への提出 29年4月末までの
提出状況
29年4月末以降の 提出日
10地方運輸局等 529 地方運輸局等名
採択 件数 (件)
一次評価の局への 報告時期(最終)
28年度内 4
29年度 6
各地の多様な魅力を体験する様子をグローバルメディアを活用して効果的に世界 中に発信して地方への誘客を図るとともに、成果の管理を徹底することとされて いる。JNTOは、この成果の管理に当たり、観光庁の「Visit Japan成果確認シ ステム」(以下「VJnet」という。)に接続して評価を実施することとしているが、
事業の評価を実施していなかったり、事業実施前に目標値を設定したのか確認で きなかったりしたものが見受けられた。この事例を示すと次のとおりである。
<事例5> 事業の評価を実施していなかったり、事業実施前に目標値を設定したのか確認できな かったりしたもの
JNTOは、平成28年度に、「東京オリンピック・パラリンピック大会に向けたメディア 向け素材集等の制作事業」等7事業のコンテンツ制作等事業を計4億7149万余円で発注し、映 像素材等の制作及びその活用を訪日プロモーション事業として行っている。
VJnetにおいては、通常、映像素材等については、評価を行う客観的基準がないとして、評 価を行わないとしているが、これをウェブサイト等で提供する場合には、ページビュー総数 によって評価を行うこととし、アウトカム指標をページビュー総数としている。
JNTOは、7事業の評価に当たり、成果物の映像素材等をウェブサイトで提供していて、
アウトカム指標の目標値を設定して評価することが可能であるのに、5事業において、事業の 評価を実施していなかった。また、残りの2事業において、当該契約の仕様書等において目標 値の設定をしていないなど、事業実施前に目標値を設定したのか確認できない事態が見受け られた。
今後は、JNTOにおいて、事業実施前に適切にアウトカム指標の目標値を設 定するなどして、適切に事業を評価し、PDCAサイクルを機能させることが必 要である。
エ 「日本文化の魅力の発信」に係る大会の関連施策の実施状況
29年度までに実施された「日本文化の魅力の発信」に係る大会の関連施策は内閣 等の9府省等が実施した「文化を通じた機運醸成」「文化プログラムの推進」「和食
・和の文化の発信強化」等の4施策に係る計37事業であり、図表6-16のとおり、25年 度から29年度までの支出額は計627億余円となっている。このうち、外務省が502億 余円(627億余円の80.0%)となっていて、その多くを占めている(施策及び事業ご との概要並びに支出額については別図表1参照)。
図表6-16 「日本文化の魅力の発信」に係る大会の関連施策の支出額(平成25年度~29年
度)
(単位:百万円)
注(1) 「事業数」は、平成29年度までに支出額がある事業のみを計上しており、事業ごとの支出額を算出することが困難で あるなどの事業を含む。
注(2) 「支出額」には、事業ごとの支出額を算出することが困難であるなどの事業に係る額は含んでいない。当該事業しか ない場合、支出額の欄には(※)を付している。
注(3) 「支出額」には、各府省等が大会の関連施策として整理している事業を独立行政法人が運営費交付金等を財源として 実施する場合における支出額を含む。
注(4) 「日本文化の魅力の発信」に係る大会の関連施策は主な取組内容等により区分したものであり、事業によってはその 取組内容に他の分野に該当する内容を含むものもある。
各府省等が29年度までに実施した大会の関連施策のうち、大会終了後のレガシー の創出に資するための課題等が見受けられたものは、次のとおりである。
(ア) 「文化を通じた機運醸成」及び「文化プログラムの推進」
オリンピック憲章及び開催都市契約によれば、大会組織委員会は、芸術、音楽、
民族及びその他文化に関するイベントのプログラム(以下「文化プログラム」と いう。)を少なくとも選手村が開村している全期間を通じて行わなければならな いこととされている。また、「文化芸術の振興に関する基本的な方針」(平成27 年5月閣議決定)によれば、大会の開催効果を東京のみならず広く全国に波及させ るために、文化プログラム等の機会を活用して全国の地方自治体や芸術家等との 連携の下、地域の文化を体験してもらうための取組を全国各地で実施することと され、リオ大会の終了後にオリンピック・ムーブメントを国際的に高めるための 取組を行い、文化プログラム実施に向けた機運の醸成を図ることとされている。
(合計に占める割合)
内閣 2 - - - 350 287 637 (1.0%) 内閣府 1 - - - 118 - 118 (0.1%) 外務省 8 7,187 7,795 10,606 15,116 9,531 50,237 (80.0%) 文部科学省 4 - 324 1,641 1,777 2,397 6,140 (9.7%) 厚生労働省 2 - - - 40 224 264 (0.4%) 農林水産省 9 2 4 44 483 3,534 4,068 (6.4%) 経済産業省 9 49 217 290 363 151 1,072 (1.7%) 国土交通省 1 - - - 67 135 203 (0.3%) 環境省 1 (※) - (※) - (※) - (※) - (※) - (※) -
-合計 37 7,239 8,341 12,582 18,317 16,261 62,742 (100.0%)
29年度 計
府省等名
事業数
平成25年度 26年度 27年度 28年度これらを踏まえて、オリパラ基本方針においては、文化プログラムの推進も含 めて、多様な文化を通じて日本全国で大会の開催に向けた機運を醸成し、日本文 化の魅力を世界に発信することなどとなっている。
このうち、文化を通じた機運醸成の中心となる文化プログラムについて、29年 度までの推進体制を示すと図表6-17のとおりであり、要件に合致する文化プログ ラムについて、大会組織委員会は「東京2020文化オリンピアード」(以下「文化 オリンピアード」という。)として認証する取組を28年10月から行い、オリパラ 事務局は「beyond2020プログラム」(以下「beyond2020」という。)として認証 する取組を29年1月から行っており、文化プログラムの主催者である各府省等、地 方自治体、非営利団体等は、大会組織委員会又はオリパラ事務局に任意で申請し、
認証を受けてロゴマーク等を使用することができることとなっている。また、東 京都は、東京文化プログラムとして、開催都市として文化プログラムを主催した り、民間団体等が実施する文化プログラムを支援したりしている。
各府省等は、大会を契機とした文化プログラムを実施することでレガシーの創 出に資することが想定される新規又は既存の事業を大会の関連施策として整理し て、自らが文化プログラムを主催したり、文化プログラムの実施主体である民間 団体等へ支援を行ったりなどしている。29年度までに大会の関連施策として整理 されている文化プログラムに係る事業は、内閣、外務省(独立行政法人国際交流 基金の実施分を含む。)、文部科学省(独立行政法人日本芸術文化振興会の実施 分を含む。)及び厚生労働省の計15事業であり、25年度から29年度までの支出額 は計572億余円(内閣6億余円、外務省502億余円、文部科学省61億余円及び厚生労 働省2億余円)となっている。
図表6-17 文化プログラムの推進体制(平成29年度)
注(1) 各府省等及び独立行政法人が実施する事業のうち、各府省等が特にレガシーの創出に資すると整理した 事業が大会の関連施策とされている。
注(2) 開催都市として行う東京文化プログラムとして位置付けられている。
注(3) 文化オリンピアードには公認と応援の2区分があり、申請できる実施主体の種類により区分されている。
前記の文化プログラムに係る認証の取組のうち、オリパラ事務局が中心となっ て推進するbeyond2020については、オリパラ事務局以外の関係府省、独立行政法 人、都道府県、政令指定都市等についても、beyond2020の趣旨に賛同して、その 推進に取り組もうとする場合、beyond2020の認証を行う組織(以下「認証組織」
という。)となり、対象とする文化プログラムをbeyond2020として認証すること ができることとなっている。このため、大会の関連施策として整理されている文 化プログラムに係る事業を実施する各省等のうち、オリパラ事務局を除く外務、
文部科学、厚生労働各省、独立行政法人国際交流基金及び独立行政法人日本芸術 文化振興会における29年度のbeyond2020の推進に係る取組状況をみると、図表6-18のとおり、3省及び独立行政法人国際交流基金が認証組織となっており、認証組 織となっていない独立行政法人日本芸術文化振興会についても、自らが主催する 事業について文化プログラムの実施主体として認証の要件に合致する場合は全て 申請することとしていた。
各府省等 注(1)
開催都市
(東京都 注 (2)、市区町 村)
会場関連自治 体(道県・市 町)
大会放送権 者・大会スポ ンサー・主催 者(大会組織 委員会)
独立行政法 人 注(1)
スポーツ関連 団体等の非営 利団体
その他自治体
(府県・政令指 定都市・市町 村)
その他の民間団 体等
東京都による 補助金等の支 援 注(2)
その他自治体に よる補助金等の 支援 任意による
申請、認証
任意による 申請、認証
任意による 申請、認証
各府省等、独立行政法人による補助金等の支援 注(1)
文化オリンピアード beyond2020 注(1)
大会組織委員会が認証
<主な要件>
大会ビジョン及び文化オリンピアードのレガシーコンセプト(日 本文化の再認識と継承・発展、次世代育成と新たな文化芸術 の創造等)に合致する事業
オリパラ事務局又はオリパラ事務局が認めた 関係府省等が認証
<主な要件>
・日本文化の魅力を発信する事業・活動
・次世代に誇れるレガシー創出のため、 障害者にとってのバリア を取り除く取組又は 外国人にとっての言語の壁を取り除く取組
(公認) 注(3) (応援) 注(3)
文化プログラムの実施主体(主催者)