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釈 の様 相 を 明ら か に した い

。 さ らに

、 二 七日 末 尾 にま と め られ る 念仏 往 生 の勝 義 性 を示 し た 八文 に 着 目し

、『 逆修 説 法

』の 念 仏 論の 構 造 を明 ら か にし た う え で、 そ の 説示 構 成 の意 図 を 考察 し て いき た い

第 一 節

『 無 量 寿 経

』 解 釈 と 各 七 日 に お け る 相 違

ま ず

、『 逆 修 説 法

』 初

・ 三

・ 五 七 日 に説 かれ る

『 無 量 寿 経

』 解 釈 を 明 ら か にす る た め に

、 各 七日 の 説 示を 比 較 検討 し て いき た い

。 代表 的 な 先行 研 究 とし て

、 林 田康 順 氏 は「 法 然 上人 に お ける 勝 劣

・大 小

・ 多少 相 対 三義 の 成立 に つ いて

「 念仏 多 善 根の 文

」 渡来 の 意 義―

」 で

、 念仏 諸 行 の勝 劣

・ 大小 相 対 につ い て考 察 す るな か で

、『 逆 修 説法

』 の 初七 日

・ 三七 日

・五 七 日 の説 示 を 比較 検 討 し、 勝 劣 相 対 に関 し て は『 逆 修 説法

』 全 体を 通 じ ては っ き りと 認 め る こと は で きな い も のの

、 大 小相 対 に関 し て は四 七 日 まで は 認 めら れ な いが 五 七 日に は 認 め るこ と が でき る と 結論 づ け てい る2

。 これ は『 逆 修説 法

』と い う一 つ の 教義 書 の な かで

、教 学 的 進展 が 認 めら れ る とす る 研 究 とし て 非 常に 重 要 なも の で ある

。 た だし

、 林 田氏 の 論 稿は

、『 選択 集

』 に至 る ま での 法 然 の 選択 思 想 の形 成 と いう 点 に 着目 し

、『 逆 修 説 法』 段 階 での 念 仏 諸行 の 勝 劣・ 大 小

・多 少 相 対 三義 の 確 立に つ い て検 討 す るも の で あり

、『 逆修 説 法

』に お け る『 無 量 寿経

』 解 釈の 相 違 に 着目 し て 比較 検 討 する も の では な い

。よ っ て 本節 で は

、『 逆 修 説法

』 に 説か れ る

『無 量 寿 経

』解 釈 全 体を 改 め て比 較 し てい き た い。 法然 は

『 逆修 説 法

』五 七 日 の なか で

『 無量 寿 経

』に つ い て説 き 終 わっ た 後 に、 惣

此テ ノ

双 巻 無量 寿 経 説ニ 二念 仏 往 生ヲ 一文 有

二七 処

一。 一 者ニ

本 願 文ノ

、 二

者願 成 就 文ノ

、 三

者 上輩

中 一ノ

向 専 念ノ

、 四ニ ハ

者 中輩

中 一ノ

向 専 念ノ

、 五ニ ハ

者 下輩

中ノ

一 向 専 意

文、 六

者無 上 功 徳ノ

、 七 者ニ

特 留此 経

ナリ

。又 此

七 処ノ

文 合ヲ シ テ レ為

三ト

。 一

者 本 願、 此 摂ニ ス レ二

、謂

初ノ

発 願

々成 就

ト ナリ

。二

者三 輩

、此

レス

三ヲ

、 謂ク

上 輩 中 輩 下 輩也

。又 就

テ 二此

下輩

ニ 一有

リ 二二

一類

。三

者 流通

、此

ス レ二

、ヲ

謂 無 上功 徳

、特 留 此 経 也。

と 述べ

、 傍 線部 に あ るよ う に

『無 量 寿 経』 の な かで 念 仏 を 説い て い る箇 所 が 七箇 所 あ ると し

、さ ら にそ の 七 箇所 を

「本 願

」( 本 願

・ 願成 就

)と

「 三輩

」( 上輩

・ 中輩

・ 下輩

) と「 流 通

」(

「無 上 功 徳」 の 文

・5

「 特 留此 経

」の

文6

)の 三 つに 分 類 して い る

。こ の分 類 は 五七 日 に お いて 初 め て明 確 化 され る も のの

、 初 七日

・ 三 七日 に お い ても 同 様 にこ の 三 つに 関 す る言 及 があ る

。 よっ て

『 無量 寿 経

』解 釈 を 本願

・ 三 輩・ 流 通 と いう 三 つ に整 理 し

、そ れ ぞ れに 関 する 初

・ 三・ 五 七 日に お け る説 示 を みて い く

。 第 一 項 本 願 につ い て まず 本 願 につ い て みて い き た い。

107

【 初七 日

】 初七 日 で は、 無 量 寿 経ニ ハ

初 説ニ 二阿 弥 陀 如来

因 位ノ

本 願

一ヲ

、次

説ナ リ 二彼

仏 果ノ

二報 荘 厳

一ヲ

。然 者 此

ニハ

二阿 弥 陀仏

修 因感 果

功 徳ヲ 一也

。則 上 巻ノ

レノ

説四 十 願 等

、ハ

彼 仏

因位

発 願 也

。同 巻 奧ノ

下巻

初ニ

レ説 浄 土 荘厳 并

衆生 往 生 因ノ

、彼

仏ノ

果 位 願ノ

成 就 也

。 一 々ノ

本 誓 一々

願成 就

、 経文

明 也

、不

レ遑

ア ラ 二具 釈ニ ス ル 一ニ

と あり

、『 無量 寿 経

』に は 初 めに 因 位 の本 願 が 説か れ

、 次に 果 位 の二 報 荘 厳( 願 成 就) が 説 か れ、 総 じ て阿 弥 陀 仏の 修 因 感果 が 説 かれ る と 述べ る も の の、 波 線 部「 具 に 釈す る に 遑あ ら ず」 と あ るよ う に

、詳 し く は講 説 す る時 間 が ない と い う こと で 省 略さ れ て いる

。 初 七日 で はこ こ ま で阿 弥 陀 仏真 化 二 身論 や 浄 土宗 論 に つい て 述 べ られ て き てお り

、 講説 時 間 が不 足 して い た とも 考 え られ る

。 いず れ に せよ

、 初 七日 の 説 示 は、

『 無 量寿 経

』 につ い て

阿 弥陀 仏 の 因位 の 本 願と 果 位 の二 報 荘 厳( 修 因 感 果) が 説 かれ る こ と

② 因 位 の本 願

③ 果 位 の願 成 就 と

『無 量 寿 経』 の 内 容構 成 を 簡単 に 述 べる だ け で、 具 体 的 な説 明 は ない

【 三七 日

】 三七 日 で は、 ま ず 次

双 巻無 量 寿 経者

、浄 土ノ

三 部 経 中ノ ニ

猶ハ

経ヲ

二根 本

ト 一也

。其 故ノ ハ

一切

諸 善ハ

二根 本

ト 一。 然

此 経

ニハ

テ 二弥 陀如 来

因 位ノ

ヲ 一謂

、ク

乃 往 過去 久 遠 無量 無 数劫

リ レキ

、申

シ 二キ

世自 在 王 仏

一ト

。其 時有

リ キ 二一 人 国ノ

一。 聞

テ 二仏 説ノ

ヲ 一、 発

シ 二テ

無上 道 心

ヲ 一、 捨

テ レ国 棄ヲ テ ヽ レ王

出家

シ テ

レリ 二沙 門

ト 一、 名

二キ

法蔵 比 丘

ト 一。 即 詣

テ 二ヽ

世自 在 王 仏 所ノ ニ 一、

遶 三リ

シテ

、長 跪合 掌

、テ

テ レ讃

レシ

仏白

シ テ

、ク

我 設テ 二浄 土

ヲ 一欲

フ レ度

ント 二衆 生

ヲ 一。

レ我 説カ 下 ヘ 二ト

経法

ヲ 一。 爾 時ノ ニ

世 自 在王 仏 為

二ニ

法 蔵 比 丘

ノ 一、 説

キ 二二 百 一 十億

諸 仏

浄 土ノ

、 人 天 善ノ

、 国 土 麁ノ

ヲ 一、 又 現

シ テ レ之 与 給ヘ フ

。 法 蔵菩 薩 聞

キ 二仏

所 説

一ヲ

、 又 見

二厳 浄 之 国 土

ヲ 一已

、五 劫

間 思 惟 取シ

シ テ

、 従

二二 百 一 十 億 浄ノ

一撰 取

シ テ

、 而 設

ケ 二四 十八

誓 願

一ヲ

ヘ リ

。従

二二 百一 十 億 之国

一、 善 悪 之 中ニ ハ

レ悪 取ヲ レ善

、麁 妙 之 中

捨ハ テ

麁 取ヲ リ レ妙

、如

レ是 取 捨 選シ

発テ 下 フ 二カ

此ノ

四 十 八願

ヲ 一故

、此 経

同本 異 訳

大 阿 弥陀 経

、ハ

願ヲ ハ

タリ レ説

カ 二選 択 願ノ 一。

と あり

、「 浄土 三 部 経」 のな か で『 無 量 寿 経』 こ そ が根 本 の 経で あ る とし

、そ の 理 由 とし て

、 こ の経 に は 諸善 の 根 本で あ る 阿弥 陀 仏 の因 位 の 願に つ い て 説か れ て いる か ら であ る と され る

。そ の 後

、法 蔵 説 話が 説 明 され

、 世 自在 王 仏 の導 き に よ って 法 蔵 菩薩 が 二 百一 十 億 国の な かか ら 善 悪の な か には 悪 を 捨て て 善 を取 り

、 麁妙 の な か には 麁 を 捨て て 妙 を取 る と いう よ うに 取 捨 選択 し て 四十 八 願 を起 こ し たこ と を 述べ

、『 大 阿弥 陀 経』 に は 四十 八 願 を 選択 の 願 と説 か れ るこ と を 明か す

。 続い て

選 択 之 様 粗 申 開 候

、 先 初

無 三 悪 趣 願 者

、 彼

諸 仏

国 土

、 撰

三捨

シ テ

ヲ ハ 二

三 悪 道

一、 撰

三取 無テ ヲ 二三 悪

一道 而為

二我

ト 一。 次 不ニ

更 悪 趣 願ノ ト

、撰

下捨

彼 仏 国ノ

国 中ノ ニ ハ レ雖

無ト 二三 悪 道

一、 彼 国ノ ノ

衆生 有

レ更

ヘ 二リ

ルコ ト

他 方ノ

三 悪 道

一ニ

之国

ヲ ハ 上、 撰

108

シテ

レ更

二三 悪 道

一ニ

之国

上而 為

二我

一ト

也。 次ニ

悉 皆 金色

、次 無ニ

有 好醜 願

、凡

一 々

願 皆如

レ此 可ノ シ レ知

。ル

第 十 八 念仏 往 生

、彼

二 百 一 十億 諸ノ

国土

、 或

下以

二テ

布施

ヲ 一為

ル 二往 生 業ノ ト 一之 国

上、 或

下持 戒 及

禅 定智 恵 等

、乃 至

。発 菩 提心

、 持 経 持 咒等

、孝 養 父母 奉 事 師 長、 以

二如

是 種ノ

一ヲ

、各

二為 往生

一之 国

上、 或 又

下有 以

三専 称

二念

ス ルヲ

其 国

教 主ノ

名 号

一為

二往 生 行ノ ト 一之

上国

。 然

彼 法ノ

蔵 比 丘

、 撰

下捨

テ ヽ

二テ

余 行

ヲ 一為

二ノ

往生

一之

上国

、撰

下取

テ 二以

名号

一為

ノ 二往 生

一ト

之国

上、 立

下ヘ ル 下我 土 往ノ

之 行

モ 上如

レ是 也

。 次ニ

来 迎 引摂

、 係念 定 生 願ノ

レ如 此摂 取

シ テ

願シ

。リ 9

と あり

、 法 蔵菩 薩 の 選択 の 願 につ い て

、「 無 三 悪趣 の 願

」・

「 不 更悪 趣 の 願」 に お ける 法 蔵 菩 薩 の選 び 取 り・ 選 び 捨 てが 説 明 さ れ、

「悉 皆 金 色の 願

」・

「 無有 好 醜 の 願」

・「 来 迎 引 摂 の 願

」・

「 係 念 定 生 の願

」 に つ い て も 同 じ よ う に 解 釈 す る こ と が 述 べ られ る

。 そ し て

、 第 十 八 念 仏 往 生 の 願 に つい て は

、 布 施

・ 持 戒 な ど の 六 波 羅 蜜 行 や 孝 養 父 母・ 奉 事 師 長 な ど の 三 福 の 諸 善 に 説 か れ るよ う な 諸 行 を 往 生 行 と す る 国 を 選 び 捨 て

、 国 の 教主 の 名 号 を 称 念 す る こ と を 往 生行 と す る国 を 選 び取 っ て 自ら の 願 とし た と 説い て い る

。さ ら に

、 凡

始 自メ 二無 三 悪 趣 願ノ 一終

マテ 二得 三 法忍

ニ 一、 思 惟 選 択ス ル ノ

之間

下ヘ ル

五劫

ヲ 一也

。如

ク レ是 選 択 摂シ

後テ ニ

、詣

テ 二ヽ

仏所

ニ 一一 々

キ下 レ之

。 説キ 二其

四 十 八願

ヲ 一已

、又

レ以 偈

。我 建

二超 世

願ヲ 一、 必

ラ ン 二無 上 道

ニ 一、 斯 願 不

ン ハ 二満 足

一、 誓

レ成

二正 覚

ヲ 一、 乃 至

。 斯

願 若

尅 果

、ハ

大 千 応

シ 二感 動

ス 一、 虚空

諸 天 人

、 当

ニ レ雨

二珍 妙

花ヲ 一。 云 々

。 彼

比 丘説

キ 二此

偈ヲ 一竟

ル ニ

、応

シ レテ

時ニ

普 地 六種

震 動

、シ

ヨリ

二妙 花

一散

ス 二其

上ニ 一、 自 然

音 楽 聞

エ 二于 空 中

ニ 一、 又 空 中

シ テ

。 決 定

必テ

ヘ シ ト 二無 上 正覚

一。 然 者 言

フ ハ 三彼

法 蔵 比 丘ノ

四 十 八願

一々

成 就

シテ

、決 定

シテ

ト 二成 仏

一者

、其 初ノ

発 願ノ ノ

時 於キ 二世 自 在 王 仏

御 前ニ

諸 魔龍 神 八 部、 一 切 大衆 中

ニ 一兼

顕レ タ ル

事也

。爾 者 彼

世自 在 王 仏 之法

ニハ

、 法 蔵 菩 薩ノ

四 十 八願 経

受テ 二持

三誦

之キ ヲ 一。 今 雖

二釈 迦 法 中ノ ナ リ 一ト

、 仰

テ 二彼

仏 願ノ

ヲ 一、 願

ハ ン レ生

ント 二彼

ニ 一者

入ハ ル ヘ 二キ

法 蔵 菩薩

四 十八 願

法門

ニ 一也

。即 道 綽 禅師 善 導 和 尚 等

、 入

リ 二此 法 蔵 菩 薩 四 十 八 願

法 門

ニ 一給 也

。 彼 花 厳 宗

二花 厳 経

ヲ 一、 或

三 論 宗 人ノ ハ

二般 若等

ヲ 一、 或

法 相宗

人 持ハ 二瑜 伽 唯 識

一ヲ

、或 天ハ

台 宗 人ノ ハ

二法 花

一、 或

善 無 畏ハ

二大 日 経

一ヲ

、又 金 剛 智

ハ 二持

金剛 頂 経

ヲ 一。 如

レ是

各 随テ レ宗

二依 経依 論

ヲ 一也

。 今 宗

ト セン 二浄 土

ヲ 一人

、ハ

テ 二此 経ノ ニ 一可

レ持

二四 十 八 願 法ノ

ヲ 一也

。1 0

と あ り

、 法 蔵菩 薩 が 五 劫 を か け て 四 十 八 願 を 選 択 し た 後

、 世 自在 王 仏 の 前 で

「 四 誓 偈

」 を 誓 い

、 そ れ に対 し 天 地 が 讃 嘆 し 応 え た こ と か ら

、 四 十 八 願 の 成就 は 前 も っ て 約 束 さ れ て い た こ と で あ ると 説 く

。 そ し て そ れ ゆ え に

、 阿 弥 陀 仏 の 願 力 を 仰い で そ の 国 に 往 生 す る こ と を 願 う 者 は

、法 蔵 菩 薩 の 四 十 八 願 の 法 門 に 入 る べき で ある と し

、 華 厳 宗 の 人 が

『 華 厳 経

』、 三 論 宗 の 人 が『 般 若 経

』、 法 相 宗 の 人 が 瑜 伽 唯 識

、天 台 宗 の 人 が

『 法 華 経

』、 善 無 畏 が

『 大 日 経』

、 金 剛智 が

『 金剛 頂 経

』を 保 持 する よ う に、 そ れ ぞれ 宗 に 応じ て 依 りど こ ろ とす る 経 論 を 保 つ の であ っ て

、 浄 土 宗 の 人 は

『 無 量 寿 経

』 に 依 っ て こ の四 十 八 願 を 保 つ べ き で あ る と 説く

。 次に

、 持

ト ハ 二此 経

ヲ 一者

、 則持

二弥 陀

本 願

ヲ 一者

ナ リ

。 即法 蔵 菩 薩

四 十 八 願

法 門也

。 其

四 十 八 願

、 以

テ 二第 十 八

念 仏往 生 願ノ ヲ 一而 為

二本 体

ト 一也

。 故

善 導 曰ノ

、ク

弘 誓 多 門 四 十 八

、 偏 標 念仏 最 為 親

。 云々

。 念 仏 往 生ト

、 源 従ト リ 二此 本ノ

一起

レ リ

。 然 者ハ

観 経 弥 陀 経 所

ノ レ説 念 仏往 生

、モ

乃 至

。余

諸経

中 所ニ モ レ説

、皆 以

二テ

此ノ

レノ

説 本 願

一為

二根 本

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