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オーバーレイ誤差の評価結果

ドキュメント内 山 田 髙 幸 (ページ 119-122)

第 5 章 オーバーレイ誤差の評価と解析

5.3 オーバーレイ誤差の評価結果

10層積層体の加工を5バッチ行い,それぞれに対して第4章Fig. 4-23および4-24に示 したオーバーレイ誤差のベクトルプロットを行い,この統計処理からセル内ランダム誤差,

セル間ランダム誤差,およびセル間系統誤差を算出した.

Fig. 5-1はセル内ランダム誤差の評価結果を示すもので,5バッチの加工の中から例とし

て2バッチ分を示す.これは第4章Fig. 4-25に対応するものである.横軸は隣接レイヤで あり,例えば「2-1」はレイヤ2とレイヤ1のレイヤ間を示す.縦軸はセル内ランダム誤差 の1σ値であり,x方向成分,y方向成分,およびそれらから算出される距離Dist.(�x2+ y2)で ある.

Fig. 5-2はセル間ランダム誤差の結果を示すもので,例として2バッチ分示す.これは前

章Fig. 4-26に対応するものである.ベクトルは隣接レイヤ間のシフト量の平均,ベクトル

先端の円はその標準偏差(Fig. 5-1内のDist.)を半径とする円である.このベクトルの長 さの平均がそのバッチのセル間ランダム誤差である.

Fig. 5-3はセル間系統誤差5バッチ分のベクトルプロットであり,加工バッチ毎のばらつ

きの傾向を示すものである.青線で示したベクトルが各バッチのセル間系統誤差の値であ り,それらの長さの平均は 32 nm である.この図中の赤線で示した平均ベクトルは,x,y 各要素の5バッチ分の平均からなるベクトルであり,その長さは19 nmである.また黒線 で示したベクトルは,各バッチのセル間系統誤差と平均ベクトルとの差ベクトルである.

これらの関係は,5.6節で議論する.

上記3種類のオーバーレイ誤差ごとに5バッチ分の評価結果をまとめたグラフをFig. 5-4 に示す.セル内およびセル間ランダム誤差は,標準偏差の x成分および y成分の二乗和の 平方根(距離)である.また系統誤差は,隣接レイヤ間のシフト量(1 mmピッチあたりの 距離)とし,レイヤ2-1間~レイヤ10-9間の9データの絶対値の平均である.計測誤差を エラーバー(±σ)として表記したが,n= 9の平均値の標準偏差なので,第4章で述べた最 小二乗円法による計測誤差(1σ= 10 nm)の1⁄√9= 1/3を用いている.3種類の誤差要因の 中で,セル間ランダム誤差が最も大きいことが分かる.

- 113 - (a) Batch 31

(b) Batch 80

Fig. 5-1 Intra-cell random error 0

20 40 60 80 100

2-1 3-2 4-3 5-4 6-5 7-6 8-7 9-8 10-9 Ave.

Intra-cell random error nm

Layers

X Y Dist.

0 20 40 60 80 100

2-1 3-2 4-3 5-4 6-5 7-6 8-7 9-8 10-9 Ave.

Intra-cell random error nm

Layers

X Y Dist.

- 114 -

0 100 200 300 400 500

-200 -100 0 100 200 300

Y Shift nm

X Shift nm

Average Std circle

-400 -300 -200 -100 0 100

-100 0 100 200 300 400

Y Shift nm

X Shift nm

Average Std circle

(a) Batch 31 (b) Batch 80

Fig. 5-2 Inter cell random error

-30 -20 -10 0 10 20 30 40 50

-30 -20 -10 0 10

Batch54 Batch40

Batch80

Batch39

Batch

Batch31

S yst em at ic e rr or Y n m /m m

Systematic error X nm/mm

Mean

Mean

Fig. 5-3 Vector plot of the inter cell systematic error

- 115 -

Intra-cell random Inter cell random Inter cell systematic 0

20 40 60 80 100 120 140

0 20 40 60 80 100 120 140

Systematic error nm/mm

Random error nm

Batch31 Batch39 Batch40 Batch54 Batch80 Ave.

Measurement error +/−σ

Fig. 5-4 Summary of overlay errors in 5 batches

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