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臨床薬物動態関連の試験

ドキュメント内 untitled (ページ 172-197)

2.7 臨床概要

2.7.6 個々の試験のまとめ

2.7.6.1 臨床薬物動態関連の試験

2.7.6.1.1 CTN:NO-□-006

試験(5.3.3.1-1、評価資料、第Ⅰ相臨床試験)

試験方法の概略(表

2.7.6.1-1)及び結果の要約を示す。

2.7.6.1-1

試験方法の概略

  内      容

CTN:NO-□-006(in vivo試験:1303/4-1052

NOの短時間吸入(40 ppm2時間)によるヒト白血球染色体への影響の検討

・NO短時間吸入(40 ppm、2時間)の安全性(臨床検査値)の検討

NO吸入とcGMP濃度の関係 治 験 デ ザ イ ン オープン試験

健康成人志願者 選択基準

・18〜65歳の非喫煙者 除外基準

・妊娠、心疾患、悪性腫瘍、腎疾患、肝疾患又は肺疾患の既往又は現病歴を有する

・他の治験に参加していない者

・本治験参加前4週以内にNOに関する試験に参加していない者 健康成人志願者:12例(男性:7例、女性:5例)

使 NO(窒素中に1,000 ppmMedical Grade 1,000±50 ppmAGA AB提供)

NO濃度が40 ppmとなるようにした。

使 用 医 療 器 具 9例:容量校正流量計(volumetrically calibrated flowmeter 3例:NOMIUS 305(Classical Mass flow regulator)

法 40 ppmNO2時間吸入。

白血球染色体異常:NO短時間吸入による白血球染色体に及ぼす影響を評価 安全性評価:臨床検査(ヘモグロビン、ヘマトクリット、MetHb、白血球数、血小 板数、血清クレアチニン、血清ビリルビン、GOTGPT、バイタルサイン(拡張期・

収縮期全身血圧、心拍数、呼吸数)、FiO2、SpO2、NO及びNO2濃度

全志願者のすべてのデータを記述統計及び解析に含めた。人口統計学的変数につい ては、単純な記述統計量を算出した。NO吸入前後の臨床検査値について、症例数、

最小値、第1四分位、中央値、第3四分位、最大値、平均値、標準偏差及び標準誤 差を算出した。投与前後の臨床検査値の差については、両側95%信頼区間を算出し た。集計及び統計学的評価はマッキントッシュ用Excel及びPCSASを用いて実 施した。

代 表 施 設 名 及 び

□□□□ Hospital(スウェーデン)、1施設 □□□□□□□□□

19□月〜19

(1)

症例の内訳

当初

10

例(男性:5例、女性:5例)の健康成人非喫煙者に

NO

を吸入させたが、最初の

2

例 は試験管の欠陥により、染色体異常分析用の培養が不可能となり、新たに

2

例を追加登録した。

したがって、安全性及び

cGMP

12

例(男性:7例、女性:5例)で評価解析し、染色体異常に ついては

10

例(男性:5例、女性:5例)で評価解析した。

(2)

被験者背景

本試験の被験者背景を表

2.7.6.1-2

に示す。

症例

No.4

は、過去

10

年間不規則に喫煙していたが、治験開始前

2

カ月から禁煙していた。症

一酸化窒素 

2.7

臨床概要  

- 170 -

No.10

は、19□年(試験開始

2

年前)までの

20

年間喫煙しており、治験開始前

12

日に

2

本 喫煙していた。また、この症例は甲状腺機能低下のためレボチロキシンナトリウム

0.15 mg/day

の 投与を受けているが、その他、除外基準に抵触するような既往歴は認めなかった。症例

No.12

は、

15

年間喫煙していたが、19□年(試験開始

4

年前)以降禁煙していた。

2.7.6.1-2

被験者背景

喫煙 既往歴 症例

番号 性別 妊娠検査陰性

(検査日)

年齢

(歳)

身長

cm

体重

kg 試験期間 試験前

1a - 2□ 180 78

2a - 3□ 178 82

3 - 3□ 182 77

4 □□□ 2□ 170 55

5 □□□ 2□ 178 64

6 □□□ 2□ 181 66

7 - 2□ 189 85

8 □□□ 2□ 165 62

9 - 3□ 185 77

10 □□□ 4□ 169 60

11 - 2□ 185 65

12 - 3□ 173 86

平均 30 177 71

標準偏差 7 7 11

中央値 28 179 72

最小値 23 165 55

最大値 47 189 86

1四分位 24 172 63

3四分位 33 183 80

標準誤差(SE 2 2 3

a:試験管の欠陥のために染色体異常分析のための培養が不可能となった症例。

(3)

白血球染色体異常

in vivo小核試験の代替方法として、ヒトのリンパ球を用いた白血球染色体異常への影響を検討

する試験を実施した。NO吸入直前及び吸入後

1〜2

時間に、血液をヘパリンナトリウム処理採血 管に採取し、直ちに採取した血液から末梢血リンパ球を分取培養し(37℃、約

48

時間)、細胞の 分裂中期像の観察を行った。女性から得られた合計

1,500

個の細胞のうち投与前は

9

細胞に、NO 吸入後は

10

細胞に染色体損傷がみられ、男性被験者においては、NO 吸入前は

1,397

細胞中

11

細胞に、吸入後は

1,469

細胞中

10

細胞に染色体の構造的損傷がみられた。また、染色体数的異常 については、女性では投与前

1,504

細胞中

4

細胞、投与後

1,502

細胞中

2

細胞、男性では投与前

1,405

細胞中

8

細胞、投与後

1,472

細胞中

3

細胞に染色体数的異常がみられ、男女共に

NO

投与前

/投与後で有意な変化はなかった。このように分裂中期像の観察において、10

例いずれの被験者

においても、NO曝露後に採取したリンパ球細胞における染色体異常の増加はみられなかった。

試験結果を表

2.7.6.1-3

に示す。

※新薬承認情報提供時に置き換え。

一酸化窒素 

2.7

臨床概要  

- 171 -

2.7.6.1-3 in vivo

染色体異常試験成績

試験方法 ヒトにNO 40 ppm2時間吸入前後に採血して得られた末梢血リンパ球を培養 し、分裂中期における染色体異常の有無を検討した。

染色体構造異常 染色体数的異常

採血時期 性別 観察 細胞数

染色体構造異常 細胞数及び比率(%)

染色体構 造異常数

観察 細胞数

染色体数的異常 細胞数及び比率(%)

男性 1,397 110.79 11 1,405 8(0.57

女性 1,500 9(0.60) 9 1,504 4(0.27)

NO吸入前

(対照) 合計 2,897 20(0.69) 20 2,909 12(0.41)

男性 1,469 100.68 11 1,472 3(0.20 女性 1,500 100.67 11 1,502 20.13 NO吸入後

合計 2,969 20(0.67) 22 2,974 5(0.17)

(4)

安全性の結果

1)

有害事象

試験期間中、有害事象は認められなかった。

2) FiO

2、NO濃度、NO2濃度

NO

吸入中の

FiO

2は、平均

0.29、範囲は 0.21〜0.32

であった。NO濃度は

40.0±3.8 ppm(平均

±SD;範囲

32〜50 ppm)であった。

NO

2濃度は、最初のサンプリングシステム使用時

0.07±0.06 ppm

(平均±SD:範囲

0〜0.2 ppm)

であったが、サンプリングシステム変更後(ポンプの変更。最初のサンプリングシステムは

NO

2 のモニタリングには不十分であった)は

1.17±0.38 ppm(平均±SD:範囲 0.6〜2.3 ppm)であっ

た。

3)

バイタルサイン及び経皮動脈血酸素飽和度(SpO2

収縮期/拡張期血圧、心拍数、呼吸数及び

SpO

2に留意すべき経時的変動は認められなかった。

なお、収縮期/拡張期血圧、SpO2の推移を図

2.7.6.1-1〜2.7.6.1-3

に示す。

0 50 100 150

-15 0 15 115

試験期間(分)

収縮期血圧

(mmH g)

2.7.6.1-1

収縮期血圧の推移(平均±SE)

一酸化窒素 

2.7

臨床概要  

- 172 - 0

50 100

-15 0 15 115

試験期間(分)

拡張期血圧

(mmH g )

2.7.6.1-2

収拡張期血圧の推移(平均±SE)

0 50 100

-15 0 15 115 120 180

試験期間(分)

Sp O

2

(mmH g)

2.7.6.1-3 SpO

2の推移(平均±SE)

4)

臨床検査値

ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球数、血小板数、GOT、GPT、血清ビリルビン、血清ク レアチニン及び血中

MetHb

濃度の要約統計量を表

2.7.6.1-4

に示す。

ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球数、GPT、血清ビリルビン及び血清クレアチニンでは 統計学的に有意な差は認められなかった。血小板数の減少及び

GOT

低下は統計学的に有意であ ったが、変動はわずかであり、臨床的に問題となる変動とは考えられなかった。

血中

MetHb

濃度は、

NO

吸入中に平均

0.63±0.06%から 1.13±0.12%へ有意に増加した(P<0.001、

2.7.6.1-4)。

一酸化窒素 

2.7

臨床概要  

- 173 -

2.7.6.1-4

臨床検査結果

測定 時間 (分)

ヘモグ ロビン

(g/L)

ヘマトク リット (%)

MetHb (%)

白血球数 (×109/L)

血小板数 (×109/L)

血清クレア チニン (µmol/L)

血清ビリ ルビン (µmol/L)

GOT (µkat/L)

GPT (µkat/L)

-15 12 12 12 12 12 12 12 12 12

症例数 115 12 11 12 12 11 12 11 12 12

-15 131.8 38.9 0.63 6.82 245.7 92.3 8.3 0.343 0.380 平均 115 130.0 38.2 1.13 6.63 238.6 89.7 8.2 0.300 0.351 -15 11.3 3.3 0.06 0.75 49.8 11.1 6.1 0.077 0.210 標準偏差

115 12.5 3.4 0.12 0.86 45.5 10.7 4.6 0.084 0.202 -15 117.0 35.0 0.30 5.40 185.0 80.0 4.0 0.250 0.160 最小値 115 115.0 34.0 0.50 4.80 167.0 71.0 3.0 0.190 0.160 -15 121.0 36.0 0.45 6.55 205.0 82.5 4.5 0.275 0.255 1四分位 115 117.5 35.0 0.75 6.10 209.0 82.5 5.0 0.260 0.210

-15 132.5 38.5 0.65 6.85 240.5 89.5 6.0 0.325 0.320 中央値 115 129.0 37.0 1.25 6.60 234.0 91.0 7.0 0.290 0.270 -15 143.0 42.0 0.75 7.30 272.0 102.5 8.5 0.400 0.430 3四分位 115 142.5 41.0 1.45 7.45 280.0 94.5 9.0 0.335 0.435

-15 146.0 44.0 1.00 8.10 334.0 109.0 25.0 0.500 0.940 最大値 115 147.0 44.0 1.70 7.90 312.0 108.0 17.0 0.470 0.850 -15 3.3 0.9 0.06 0.22 14.4 3.2 1.8 0.022 0.061 標準誤差 115 3.6 1.0 0.12 0.25 13.7 3.1 1.4 0.024 0.058

P NS NS P<0.001 NS P<0.01 NS NS P<0.01 NS

観察された平均変動 -1.83 -0.45 +0.50 -0.183 -12.3 -2.58 0 -0.043 -0.029 -5.36, -1.97, 0.26, -0.488, -20.3, -5.78, -2.27, -0.071, -0.060, 平均変動の95%信頼

区間 1.70 1.06 0.74 0.122 -4.3 0.62 2.27 -0.016 0.001

NS:有意差なし(not significant)

0 1 2

-25 0 25 50 75 100 125

NO吸入時間(分)

Me tHb (%)

Vol. 1 Vol. 2 Vol. 3 Vol. 4 Vol. 5 Vol. 6 Vol. 7 Vol. 8 Vol. 9 Vol.10 Vol.11 Vol.12

2.7.6.1-4

血中

MetHb

濃度の推移

一酸化窒素 

2.7

臨床概要  

- 174 -

2.7.6.1-4-2

臨床検査値異常発現率(CTN-NO-□-006)

検査項目 正常範囲 結果 NO吸入前 NO吸入後

評価症例数 12 12

低値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 正常  例数 (%) 12 (100%) 12 (100%) ヘモグロビン

(g/L) 115〜160

高値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

評価症例数 12 12

低値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 正常  例数 (%) 12 (100%) 12 (100%) MetHb (%) 02

高値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

評価症例数 12 12

低値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 正常  例数 (%) 12 (100%) 12 (100%) 白血球数

(x109/L) 411

高値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

評価症例数 12 12

低値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 正常  例数 (%) 12 (100%) 12 (100%) 血小板数

(x109/L) 150〜400

高値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

評価症例数 12 12

低値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 正常  例数 (%) 12 (100%) 12 (100%) 血 清 クレ ア チ ニ

(umol/L)

a

高値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

評価症例数 12 12

低値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 正常  例数 (%) 10 ( 83%) 10 ( 83%) 血清ビリルビン

(umol/L) a

高値異常  例数 (%) 2 ( 17%) 2 ( 17%)

評価症例数 12 12

低値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 正常  例数 (%) 12 (100%) 12 (100%) GOT

(ukat/L) a

高値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

評価症例数 12 12

低値異常  例数 (%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 正常  例数 (%) 11 ( 92%) 11 ( 92%) GPT

(ukat/L) a

高値異常  例数 (%) 1 ( 8%) 1 ( 8%) a:施設の裁量により定められた。

一酸化窒素 

2.7

臨床概要  

- 175 -

(5)

結論

健康被験者

12

例における短時間の

NO

吸入(40 ppm、2時間)において、特に安全性上の問題 は認められなかった。

収縮期/拡張期血圧、心拍数、呼吸数及び

SpO

2に関して特に影響はみられなかった。

臨床検査の結果、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球数、GPT、血清ビリルビン及び血清 クレアチニンでは統計学的有意差は認められなかった。血中

MetHb

濃度は

NO

吸入中に有意な増 加を認めたが有害なレベル(>5%)ではなかった。血小板数及び

GOT

は統計学的に有意な減少を 認めたが、臨床的に問題となるものではなかった。

白血球染色体分析が可能であった被験者

10

例(男性:5例、女性:5例)において染色体異常 は認められなかった。

一酸化窒素 

2.7

臨床概要  

- 176 -

2.7.6.1.2 CTN-NO-

-008

試験(

5.3.3.1-4

、参考資料、第Ⅰ相臨床試験)

試験方法の概略(表

2.7.6.1-5)及び結果の要約を示す。

2.7.6.1-5

試験方法の概略

  内      容

CTN-NO-□-008Wennmalm A, et al. Circulation Research. 1993; 73(6): 1121-1127. 健康成人志願者及び重度心不全患者におけるNOの代謝及び排泄に関する検討 治 験 デ ザ イ ン オープン試験

健康成人志願者:非喫煙者

心不全患者:心臓移植手術前の重度心不全患者

NO吸入試験

健康成人志願者:8例(男性:4例、女性:4例)、

心不全患者:8例(男性:6例、女性:2例)

in vitro試験

健康成人志願者:8例から採取した静脈血 NO代謝物の腎排泄に関する試験

健康成人志願者:8例(男性:2例、女性:6例)

使 NO(不明)

使 用 医 療 器 具 不明

NO吸入試験

健康成人志願者8例:25 ppm60分間吸入。吸入開始前及び吸入期間中10分ご とに採血。

心不全患者:20、40及び80 ppmをそれぞれ10分間連続吸入。開始前及び各濃度 の吸入期間の最終2分に採血。

in vitro試験

被験者から抗凝固処理下に採取した静脈血を 100%酸素で亜硝酸ナトリウムとの インキュベーション前に8〜15分間酸素化を実施する群(動脈血群)と酸素化を 実施しない群(静脈血群)に分け、室温にて亜硝酸ナトリウム(50200 µmol/L とのインキュベーション(2分及び15分間)試験を実施した。

NO代謝物の腎排泄に関する試験

試験5日前から非ステロイド系抗炎症薬の服用並びに過度に塩分の高い食物の摂 取を避けることとした。試験前24時間に蓄尿を実施した。その後1晩絶食後、膀 胱カテーテル及び上腕動脈カテーテルを留置した。400 mLの水を摂取後、60分間 仰臥位で休息した。その後、16〜25分間採尿を実施した、動脈血を採尿期間開始 時及び終了時に採取した。

NO吸入試験

総ヘモグロビン量、硝酸塩、亜硝酸塩、MetHbNOHb in vitro試験

硝酸塩、MetHbNOHb NO代謝物の腎排泄に関する試験

尿及び血漿中の硝酸塩濃度から算出した硝酸塩クリアランス

元配置分散分析法(one-way ANOVA)、Friedman検定、Wilcoxon順位和検定を用い た。データについては状態を表すもの以外は平均±SE で表した。危険率(P 値)は 5%未満とした。

代 表 施 設 名 及 び

Gothenburg University, Sahigrenska Hospital, Karolinska Institute, Karolinska Hospital 2施設

□□□□□□□□

不明(1993Circulation Research. 73(6)に本試験に関する論文が掲載)

(1)

症例の内訳

1)

健康成人での

NO

吸入試験

8

例(男性:4例、女性:4例)の非喫煙健康成人志願者が治験に参加し、治験を完了した。

被験者の年齢、身長及び体重の分布を表

2.7.6.1-6

に示す。

ドキュメント内 untitled (ページ 172-197)