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腎代替療法の準備

ドキュメント内 Save Your Kidney Japanes (ページ 46-49)

第 12 章 慢性腎臓病:治療

8. 腎代替療法の準備

慢性腎臓病と診断されたら、左前腕(左右に関しては利 き腕でない方を優先する)の静脈を保護する。

左前腕の静脈を、採血、静脈注射や点滴を入れるため に使用してはならない(極力手背の静脈等を選択する)。

患者とその家族を教育し、内シャント造設の準備をさ せる。内シャント造設は血液透析の開始が予想される 時期より 6~12 ヶ月前に行われる事が望ましいとされ る。

慢性腎臓病の早期に B 型肝炎のワクチンを投与する事 は透析療法や腎移植の期間における B 型肝炎感染の危 険性を減少させる。遺伝子組換の B 型肝炎ウィルスワ クチンを、各々のワクチン用量は通常の2倍で合計4 回、三角筋の部位に筋肉注射する。

透析療法や腎移植に関して教育し、それらの計画を立 慢性腎臓病において、非利き手の採血や静脈注射を避け

ることによって、静脈を保護する

慢性腎臓病の進行を遅らせるための重要な治療は、血圧 を 130/80 mmHg 以下に厳格に管理する事である

72. 腎臓を守るために 第 12 章 慢性腎臓病:治療 73.

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テンシン変換酵素阻害剤(ACE 阻害剤)、アンジオテンシン

てる。先行的腎移植のメリットを理解して検討する。 ACE 阻害剤や ARB は、血圧を下げる事に加えて慢性腎臓病 先行的腎移植とは透析療法を開始する前に生存中のド の進行を緩徐にし、腎臓を保護するという更なる利点を有 ナーから献腎を受ける事を意味する。 しているという事から、第一選択薬として推奨されていま 9. 腎臓専門医への紹介

慢性腎臓病患者は早期に腎臓専門医へ紹介したほうが良 いでしょう。早期の腎臓専門医への紹介や透析療法開始前 た、早期腎臓専門医への紹介は、末期腎不全へ進行するス の患者教育は、患者の合併症や死亡率を減少させます。ま ピードを抑え、腎代替療法開始時期を遅らせることにもな ります。

慢性腎臓病の予防や進行を遅らせるために何が最も重要 な治療なのでしょうか?

慢性腎臓病の原因が何であれ、厳格な血圧管理は慢性腎臓 病の予防や進行を遅らせるための最も重要な治療です。管 理不良の高血圧は慢性腎臓病の急速な悪化や心筋梗塞や 脳卒中といった合併症に繋がります。

高血圧の管理に対しどの薬剤を使用するのでしょうか?

腎臓専門医や臨床医は高血圧の管理に対し適切な薬物を 使用すべきです。最も一般的に使用される薬剤はアンジオ 受容体拮抗剤(ARB)、カルシウム受容体阻害剤、βブロッ カーや利尿剤です。

す。

慢性腎臓病 は高血 圧 の 慢性腎臓病において血圧管理の目標は何でしょうか?

原因 や増悪 因子 と な り ます。また、高血圧は慢 性腎臓病進 行 に影 響 を 与えます。よって血圧は 常に 130/80mmHg 以下を 維持 するこ とが 大 切 で す。

慢性 腎臓病 に おいて 血 圧管理の評価や観察の一番良い方法は何でしょうか?

できます。しかし、血圧測定器を購入し家庭で定期的に血 医療機関に定期的に受診していれば、血圧管理状況は把握 圧を測定する事は、慢性腎臓病における血圧評価や血圧測

定にとって一番良い方法です。血圧を定期的に記録するこ とは、医師が降圧薬の用法用量を決めるのに役立ちます。

利尿剤は慢性腎臓病患者にとってどのような利点がある のでしょうか?

尿量が減った慢性腎臓病患者は浮腫や呼吸困難を伴う事 があります。利尿剤は尿量を増加させ、浮腫や呼吸困難を 軽減させるのに役立ちます。銘記すべき重要事項は、これ らの利尿剤は尿量を増加させますが、腎臓の機能を改善さ せるものではないということです。

慢性腎臓病患者にはなぜ貧血が起こり、それをどのように 治療するのでしょうか?

腎臓が適切に機能している場合、腎臓はエリスロポエチン という赤血球産生のために骨髄を刺激するホルモンを産 生しています。腎臓機能低下を伴う慢性腎臓病では、エリ スロポエチンの産生が低下し、それが貧血を引き起こしま す。

経口鉄剤やビタミン剤の内服、また時として鉄剤の静脈注 射は、慢性腎臓病による貧血の初期治療として行われます。

重度の貧血、もしくは先に述べた薬物治療に反応しない貧 血では、酸素運搬を担う赤血球の骨髄における産生を促す

エリスロポエチン製剤注射を必要とします。エリスロポエ チン注射は安全、効果的で慢性腎臓病による貧血を治療す る方法として最も好まれています。輸血は緊急時に貧血を 補正するための速効的で有効な方法ですが、感染やアレル ギー反応の危険性を伴う事から好ましい治療とはいえま せん。

慢性腎臓病患者の貧血はなぜ治療する必要があるのでし ょうか?

赤血球は肺で取り込まれた酸素を身体の隅々に運び、そ れによって日々の活動に必要なエネルギーが生み出され、

心臓の機能を健常に維持しています。慢性腎臓病における 貧血(赤血球が少ない状態)は衰弱、倦怠感、運動耐容能低 下、息切れ、頻脈、集中力欠如、冷え性、胸痛を引き起こ します。よって慢性腎臓病による貧血に対しては早期に適 切な治療を行う必要があるのです。

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第 13 章

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